綾辻行人のレビュー一覧
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20年ぶりの再読。前回はカッパノベルス版、今回は講談社文庫版。新興宗教の教祖が頭部と左腕を切断され、不可能状況で殺害された。探偵役は双子の明日香井兄弟。
北村薫先生は、ミステリは再読に耐えるとおっしゃる。初読で純粋に謎解きを楽しみ、再読では作者がどのように工夫して謎を構築しているかを楽しむという。とは言え、それは上級者の楽しみ方で、大抵の場合、初読の内容を忘れている。ところが、本書は、その大掛かりなトリックが印象的で、初読から20年経ってもしっかり覚えていた。なぜ左腕も切断したのか、は、このトリックの肝の一つ。学生時代、コタツの中で、おー、と興奮したことを思い出した。 -
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ネタバレ作者自身が選ぶどんでん返しをテーマとする6篇の自作品。
【綾辻行人「再生」】
既読の作品だったが、言われてみれば確かにこれはどんでん返し(笑)
【有栖川有栖「書く機械(ライティング・マシン)」】
これは究極の缶詰め状態。作家としては自虐的ネタだろうか。
【西澤保彦「アリバイ・ジ・アンビバレンス」】
アリバイ崩しの作品だが、犯人の行動は今一つ腑に落ちない。
【貫井徳郎「蝶番の問題」】
探偵役による手記の解読は鮮やかだったが、どんでん返しとなる結末はどうも・・・。
【法月綸太郎「カリバリズム小論」】
『法月綸太郎の冒険』収録作とのことなので、既読のはずだが、ストーリーをまったく覚えていなかった。「 -
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『殺人鬼』の続編。双葉山の殺人鬼再び。
もうグロいの一言に尽きる。前作に負けず劣らずのスプラッタ。何の理由もなく、ただひたすら殺して、殺して、殺しまくる。
そんな中、物語の鍵となるのが、ちょっと不思議な力を持った少年 真実哉。奇しくも前作で憧れの年上女性を守るため、命がけで戦った間宮少年と同じ名をもつ少年が、家族を守るため、殺人鬼に立ち向かう。
ただグロいだけのホラーではなく、一応ミステリー的な仕掛けも施されてはいるけれど、やはり前作には及ばない。
結局殺人鬼の正体がよく分からずモヤモヤ。全体的に『覚醒篇』のほうが好みかな。
ラストもホラーにありがちな感じだけど、いつか続編もあり、なのか。