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脳の病を患い、ほとんどすべての記憶を失いつつある母・千鶴。彼女に残されたのは、幼い頃に経験したというすさまじい恐怖の記憶だけだった。死に瀕した彼女を今なお苦しめる、「最後の記憶」の正体とは?
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Posted by ブクログ
病に侵され急激に認知機能を失いつつある母の、最後の記憶の源を探し出す旅。 綾辻行人さんを初めて読んだ。 虚実のあわい、という言葉がすっとよぎるほど境目のない空間を旅できる。 どちらの世界も、つい次の行を追ってしまい慌てて戻るくらいに面白かった。
全体を通して幻想的、と思いきや、現実的。なんて思いきや、やっぱり違う。全く予想もつかない記憶の正体とラストに寒気を感じた。繊細に揺れ動く描写がどこまでも美しい、心ゆくまでこれでもか!とくどい程に人間の心理を味わえる作品でした。
ねえ君。生きているのは楽しいかい。そんなフレーズが何度も何度も繰り返し出てくるこの作品。読んでいる途中から主人公の母親の恐怖を作り出した者が誰であるのか察しはついたが、「バッタの飛ぶ音」が何であるのか、その正体だけが最後まで読むまで分からなかった。個人的には好きな話で、良かったと思う。
館シリーズよりも囁きシリーズの方が好きだったのに本作を読んでなかった事に、今頃気がついて慌てて読んだ。 死への恐怖に加え、記憶が無くなる恐怖とは、想像しがたい程の耐えられなさだと思う。
脳の病を患いほとんどの記憶を失いつつある母に秘められた『凄まじい恐怖の記憶』の正体を探っていく怪奇幻想小説で、突然の白い閃光やショウリョウバッタの飛ぶ音、大勢の子供達の悲鳴を紐解いていく話が『Another』に通ずるものがあって面白かった。
母を蝕む奇病「白髪痴呆」それは母の記憶を奪い去る。彼女の幼い頃の恐怖の体験、白い閃光、ショウリョウバッタの飛ぶ音、子供達の悲鳴、脳裏に残る「最後の記憶」が母を苦しめる。森吾はこの奇病が遺伝するのではと怯えるが幼なじみの唯の助けで「最後の記憶」の謎を探り始める。 現実世界から異世界へ母と森吾の記憶が哀...続きを読む愁と恐怖を呼ぶ。 伏線の回収は巻末の引用文献にまで及ぶ、「白髪痴呆と日本の昔話」白毛社、あの有名な日本昔話だ。 「眼球奇譚」の咲谷由伊の名が登場する。 ノスタルジック・ファンタジー・ホラー。 ★★★★✩ 4.0
特殊な認知症になった母親は、近い記憶からどんどん記憶を失っていきます。 最後に残るのは子供のときの強い記憶で、幼少期に母は恐ろしい体験をしていたため、徐々に恐怖の記憶のみを思い出すようになっていきます。 母の病気が遺伝性ではないか、つまり自分も発症するのではないか、と異常に怯える息子は、母の幼少期の...続きを読む謎を解明するため、母の過去を辿り始めます。 わりとオチは途中から察しがついてしまいますが、主人公の妄想なのか現実なのかわからなくなっていく、狂気の狭間の描き方は作者ならではで非常に上手いです。 母親の本名が別作品の謎の女性とリンクしているのも気になりました。
主人公波多野森吾の母千鶴は白髪痴呆という特殊な痴呆症によって徐々に記憶を無くしつつあった。 そんな千鶴に最後まで残った記憶-それは幼少時代に体験した恐怖だった。 バッタの飛ぶ音、突然の閃光、顔のない黒い殺戮者 森吾は幼なじみの唯とともに母の過去を探りだす。そして訪れた出生の地、迷いこんだその&q...続きを読むuot;場所"で彼は遂に真実にたどり着く。 ************* 心がざわつくようなホラー。 森吾が別の"場所"で真実を悟る過程が特に怖い。じわじわと追い詰められる逼迫感、異様な情景と子ども達のリアルな描写が想像力を掻き立てて更に恐怖は増していく。思わず一気読みしてしまう作品だった。 それにしても、 『生きているのは楽しいかい?』 随所に散りばめられたその問に迷いなく答えられる人はどれ程いるだろう… 子どもだけじゃなく大人こそがあの"場所"を求めてるんじゃないか、ふとそんな気がした。
ほぼ表紙だけで選んだ綾辻さんの本。 内容は…結構難しい本でした(๛д๛) 「白髪痴呆<箕浦マレート症候群>」という脳疾患を患い、ほとんどすべての記憶を失いつつある母。 彼女の心に残されたのは、幼いころに経験したという「凄まじい恐怖の記憶」だけだった。 突然の白い閃光・ショウリョウバッタの飛ぶ音・大...続きを読む勢の子供たちの悲鳴―――。 何が難しかったかというと、状況描写というか…細かい情景がはっきりと想像できないシーンがいくつか。。 けど、基本的に、サイコサスペンスとか、多重人格とかそういうのは結構好きなので、内容自体はかなり好きです(●'ω'●) ちょっと底暗い小説。 話の結論が最後のほうまで分からないまま進み、ラストにパッと全部がつながる。 そんな小説。おもしろかったー。 ※「白髪痴呆<箕浦マレート症候群>」は実在しない病名です。
ミステリー要素の入った幻想系のホラーっぽいお話。といっても、大して怖いわけではない。 母親が痴呆になった家族性遺伝の恐怖に怯える主人公が、そのルーツをたどる、という点と、痴呆では昔の、印象に強い事柄が最後に残るわけだけれども、それはなんなのか、という二輪で進むストーリー。 他の綾辻作品とは決着の色が...続きを読むかなり異なり、こういうのも書くんだな、という印象を持ったのが正直な所。綾辻作品だけで見れば、館シリーズ等のほうが良いと思う。
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最後の記憶
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綾辻行人
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