【感想・ネタバレ】深泥丘奇談・続のレビュー

あらすじ

激しい眩暈が古都に蠢くものたちとの邂逅へ作家を誘う。廃神社に響く“鈴”、閏年に狂い咲く“桜”、神社で起きた“死体切断事件“。ミステリ作家の「私」が遭遇する怪異は、読むものの現実を揺さぶる――。

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Posted by ブクログ

「もう一つの、ありうべからざる京都」の連作。
なんでもありな、ごちゃまぜのおもちゃ箱みたいでおもしろかった。
ホラー好きの綾辻行人全開で、楽しんで描いたような。

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2023年11月15日

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すっかり深泥丘世界に溶け込んでしまったようで終始楽しく読めた。
中でも、コネコメガニと心の闇、切断が非常に良かった。続々も早く読みたい。

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2022年09月21日

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深泥丘奇談の正統な続編と言った感じで、前作から話もつながっているし、本作の持つ不可思議な雰囲気もそのまま。
前作同様、何とも言えない怪しい雰囲気が良かった。

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2022年09月03日

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「京都市某区深泥丘界隈逍遥」と併せて読むために、何度目かの再読。何度読んでも絶品。
今回もやっぱりダメだ、「夜蠢く」。ほんっとうにこれだけは嫌! しかしアレがとんでもなく嫌いなだけであって、作品自体が嫌いなわけではないのですよ。「怖い」という意味ではこれが一番だし、リアリティという面では絶品なのかもしれません。
そして何度読んでも「ホはホラー映画のホ」と「ソウ」が楽しいんだよねえ。
そして今回、「京都市某区深泥丘界隈逍遥」を読んだら、「ラジオ塔」がどういうものなのかリアルに分かったので。よりいっそう雰囲気に浸りこめました。

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2021年05月16日

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続編です。
連作なので、話が繋がっています。

京都の架空の地域、深泥丘での奇妙なエピソード。
本当にありそうな所から入りこんで、曖昧で不気味な体験の数々。

個人的には「心の闇」が好きです。
「Q大学付属病院精神科の真佐木教授」って、絶対「ドグラ・マグラ」の正木教授ですよね。笑
「ヒトの(心)は脳のみ宿るものにあらず」って言ってるし。
「心の闇」が肝臓にできるというのも思わず笑ってしまいました。
心がとろけそうに美味、、、やめられないし必要だし本能で欲しているからでしょうか。黒い部分は取り出せない。

「ソウ」もおふざけなお話で、かわいかったです。
笑いました。

実在するなら深泥丘に住みたい。
生の「コネコメガニ」も食べたい。

ーように思う。

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2020年10月29日

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深泥丘シリーズの続編。
綾辻版クトゥルフと言う感じでホラー好きには楽しい短編集。
軽く読めるけどグロ描写はさすが。

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2018年12月02日

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1つの完結した世界の中を自由に探索しているような気分に浸れて、気づけば1冊読み終えてしまいます。
何回読んでも新鮮に感じ飽きません。

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2016年08月15日

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ホラー嫌いでも読めるホラーから最も遠いホラー。心理的にじわじわとくる。語り口が穏やかなのもすごく好き。

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2015年05月13日

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 主人公が怪異に遭遇するも妻や周りの人達には何も変化が見られず、さりとて自分の体験が幻とは思えない…という体験談の形で綴られる怪談集で怪異の原因が何か分からず、その上で物事が淡々と変化していくところが不気味だった。

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2024年08月30日

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ネタバレ

2巻も不可思議な深泥丘。ここで無事に生き延びられる気がしません。
相変わらず、作家の「私」はひたすら具合が悪いし、石倉(一)(二)(三)な医師たちも肝心な事はなんにも教えてくれない。面白かったです。
夢十夜も綾辻さんにかかれば名作ホラー映画の世界に。
「心の闇」「切断」が特に好きでした。体全体に散らばってる心の闇が肝臓に溜まるのは妙に納得できます。
切断も、お〜50回切断したら51個のパーツになりますね“普通”は……とこちらも納得です。問題は元の形、か。あれに遭遇して動転しても殺すかなぁ…と思いましたがそれ程冒涜的ななにかなのかもしれないです。
地蔵盆もどうして。。

綾辻さんの深泥丘と、北野勇作さんの人面町は、どちらも生き延びられる気がしません。となり町なのかな。
両方とも、主人公の作家さんはなんにも覚えてないし、奥さんは「なんで知らないの?」という態度です。
ミステリとSFという畑違いだけれど、ホラーはこうなるのか…となってどちらも好きです。

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2023年03月29日

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ネタバレ

前作の深泥丘奇談の話と緩やかにつながつまている。
やはり夢十夜のような不思議な世界観。でも、作者が後書きで書いてある通り、難しく考えて読まなくていい。
作中の「私」のように、そんな気がする。でその世界を楽しむ。
〜な私なのだった。の表現がなんとも面白みのある空気に変えてくれる。
友達が話すヘンテコな夢の話を思いながら私は読んでいた。
自分だけが知らないモヤモヤ、いまいち通じない怪異、でも誰も不思議に思っていない。そんな怪異と現実感の境目がぼやけている感じが感覚として現実にありそうな気持ちにさせてくる。

ソウのオチは面白かった

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2022年01月31日

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「深泥丘奇談」の続編とのことで...
またこの何とも言えない妖しげな感じの話が良かったです。
ゆるーいホラーのようで楽しませて貰いました。

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2020年01月31日

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なんかこのもやーっとした、ゆるいホラーってかんじがくせになる…
「心の闇」手術で取り出せるものならいいよねえ…食べたら美味しいのか…

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2019年04月12日

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ネタバレ

がん汁はモクズガニだと思います!(笑。
あとがきではモズクガニになってましたが。
ホラー映画テーマ2作、私は好きです。
ソウは2くらいまでしか見てませんけどね~。
猫もそうだけど、犬もあらぬ方向を見つめたり吠えたりしますよ。ふふ。

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2025年05月28日

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本文中で「~のような気がする」が多用されますが、多分にこうもやもやした感じがたまらない作品です。解説でも触れられていますが、この2巻では「こんな夢を見た。ーような気がする」を持ち出して、さらに自由度が上がっているようです。
はっきりとは結末がつかない話が多いですが、このはっきりとはわからないけど何かいる、何かある感じを楽しんじゃえばいいんだと思います。

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2014年09月27日

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かの有名な映画作品の名前だったりそれを思わせる展開があったりと、とても面白かったです。

前回の深泥丘奇談を読んでなくても「続」を読んでも大丈夫なのでは? と思うんですけど、やはり1作目から読んで欲しいです。

綾辻行人先生曰く、いきなり「続」や「続々」を読んでも平気とのこと。
しかし、どうせなら最初から読んで頂きたいですね。

読みやすいですし、1つ1つの短編が面白く不思議ですね。

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2023年07月07日

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再読。深泥丘シリーズ第二弾。連作短編集。今作でも曖昧な不安や幻想的な雰囲気を漂わせつつも「私」は緩やかな日常を送っていく。不思議なことが起こったりもするし、よくわからない食べ物もあったりするが、それでも日常は揺るがない。―――ような気がする。

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2022年02月23日

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ネタバレ

2020.9.13再読
自分も夢うつつで(昼寝の合間とかに)読むからか、その話はあったんだっけ? こんな夢をみた…で始まってたっけ? と頭の中でグニャリと歪んでいるような気分で読み進めた。
ソウはダジャレだけど、こんな話を別のどこかで読んだような…気がする。

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2020年09月13日

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十編の短編集。
ホラーっぽかったりミステリーっぽかったりファンタジーぽかったり、イロイロ楽しめる十編。
前回の方が怪奇小説さがありましたが、今回は色んな感じが楽しめてこれはこれで面白かった。

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2020年02月08日

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ネタバレ

『鈴』
散歩中に見つけた廃神社。誰もいないはずなのに聞こえてくる鈴の音。

『コネコメガニ』
お向かいに住む森月夫妻とカニを食べに来た作家。カニを食べることに抵抗がある作家。小さい頃のトラウマか。甲殻類の呪い。石倉医師、咲谷看護師とコネコメガニを獲るカンタ。

『狂い桜』
早く咲く桜。同窓会に参加した作家。誰かが席を離れるたびにその人が死んだことになる会話。友人の朱雀との会話。厄除けと言う石倉医師の話。

『心の闇』
定期検診のエコー検査で見つかった肝臓の黒い影。石倉医師によると心の闇との事。手術で心の闇を取りだし心の闇を確認するが。

『ホはホラー映画のホ』
ホラー映画の見立て殺人。第5の殺人は「13日の金曜日」。それまでは被害者の殺された現場の見立てだったが今回はホッケーマスクをした死体が。

『深泥丘三地蔵』
地蔵盆を見学中に赤い地蔵をみて倒れた作家。石倉医師から三地蔵の話を聞く。消えてしまった「一つ目」の地蔵。その地蔵の目が開くのを目撃しおかしくなった男の話。男の書く地図。

『ソウ』
マンションから転落死した女性のダイイングメッセージ「ソウ」。映画『ソウ』の犯人ジグソウのコピーキャットか?夜中に騒ぐ少年たちを殺害した犯人。押し潰されたような遺体。残された足跡。

『切断』
洞窟の中で蠢く謎の生き物の夢を見た翌日、深泥丘病院で聞かされたバラバラ殺人事件。50個のパーツに切断された被害者。犯人は50回切断したと供述。51個目のパーツの行方。被害者は人間ではなく「******」ではないかとの刑事の話。

『夜蠢く』
飼い猫が見つめるさきにムカデを見つけた作家。妻には見えないムカデ。噛まれながらもムカデを退治するが消えてしまったムカデ。深泥丘病院で治療中に聞かされたネコメムカデの話。宝月夫妻と食事に向かう途中満月に見たもの。

『ラジオ搭』
古いラジオ搭で遊ぶ子供たち。子供たちには何かが聞こえるらしく笑っている。なにも聞こえない作家は看護師・咲谷とラジオ搭へ。またも気を失い病室で石倉医師の話を聞く事に。

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2014年11月15日

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