【感想・ネタバレ】深泥丘奇談・続のレビュー

あらすじ

激しい眩暈が古都に蠢くものたちとの邂逅へ作家を誘う。廃神社に響く“鈴”、閏年に狂い咲く“桜”、神社で起きた“死体切断事件“。ミステリ作家の「私」が遭遇する怪異は、読むものの現実を揺さぶる――。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

2巻も不可思議な深泥丘。ここで無事に生き延びられる気がしません。
相変わらず、作家の「私」はひたすら具合が悪いし、石倉(一)(二)(三)な医師たちも肝心な事はなんにも教えてくれない。面白かったです。
夢十夜も綾辻さんにかかれば名作ホラー映画の世界に。
「心の闇」「切断」が特に好きでした。体全体に散らばってる心の闇が肝臓に溜まるのは妙に納得できます。
切断も、お〜50回切断したら51個のパーツになりますね“普通”は……とこちらも納得です。問題は元の形、か。あれに遭遇して動転しても殺すかなぁ…と思いましたがそれ程冒涜的ななにかなのかもしれないです。
地蔵盆もどうして。。

綾辻さんの深泥丘と、北野勇作さんの人面町は、どちらも生き延びられる気がしません。となり町なのかな。
両方とも、主人公の作家さんはなんにも覚えてないし、奥さんは「なんで知らないの?」という態度です。
ミステリとSFという畑違いだけれど、ホラーはこうなるのか…となってどちらも好きです。

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2023年03月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前作の深泥丘奇談の話と緩やかにつながつまている。
やはり夢十夜のような不思議な世界観。でも、作者が後書きで書いてある通り、難しく考えて読まなくていい。
作中の「私」のように、そんな気がする。でその世界を楽しむ。
〜な私なのだった。の表現がなんとも面白みのある空気に変えてくれる。
友達が話すヘンテコな夢の話を思いながら私は読んでいた。
自分だけが知らないモヤモヤ、いまいち通じない怪異、でも誰も不思議に思っていない。そんな怪異と現実感の境目がぼやけている感じが感覚として現実にありそうな気持ちにさせてくる。

ソウのオチは面白かった

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2022年01月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

がん汁はモクズガニだと思います!(笑。
あとがきではモズクガニになってましたが。
ホラー映画テーマ2作、私は好きです。
ソウは2くらいまでしか見てませんけどね~。
猫もそうだけど、犬もあらぬ方向を見つめたり吠えたりしますよ。ふふ。

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2025年05月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2020.9.13再読
自分も夢うつつで(昼寝の合間とかに)読むからか、その話はあったんだっけ? こんな夢をみた…で始まってたっけ? と頭の中でグニャリと歪んでいるような気分で読み進めた。
ソウはダジャレだけど、こんな話を別のどこかで読んだような…気がする。

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2020年09月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『鈴』
散歩中に見つけた廃神社。誰もいないはずなのに聞こえてくる鈴の音。

『コネコメガニ』
お向かいに住む森月夫妻とカニを食べに来た作家。カニを食べることに抵抗がある作家。小さい頃のトラウマか。甲殻類の呪い。石倉医師、咲谷看護師とコネコメガニを獲るカンタ。

『狂い桜』
早く咲く桜。同窓会に参加した作家。誰かが席を離れるたびにその人が死んだことになる会話。友人の朱雀との会話。厄除けと言う石倉医師の話。

『心の闇』
定期検診のエコー検査で見つかった肝臓の黒い影。石倉医師によると心の闇との事。手術で心の闇を取りだし心の闇を確認するが。

『ホはホラー映画のホ』
ホラー映画の見立て殺人。第5の殺人は「13日の金曜日」。それまでは被害者の殺された現場の見立てだったが今回はホッケーマスクをした死体が。

『深泥丘三地蔵』
地蔵盆を見学中に赤い地蔵をみて倒れた作家。石倉医師から三地蔵の話を聞く。消えてしまった「一つ目」の地蔵。その地蔵の目が開くのを目撃しおかしくなった男の話。男の書く地図。

『ソウ』
マンションから転落死した女性のダイイングメッセージ「ソウ」。映画『ソウ』の犯人ジグソウのコピーキャットか?夜中に騒ぐ少年たちを殺害した犯人。押し潰されたような遺体。残された足跡。

『切断』
洞窟の中で蠢く謎の生き物の夢を見た翌日、深泥丘病院で聞かされたバラバラ殺人事件。50個のパーツに切断された被害者。犯人は50回切断したと供述。51個目のパーツの行方。被害者は人間ではなく「******」ではないかとの刑事の話。

『夜蠢く』
飼い猫が見つめるさきにムカデを見つけた作家。妻には見えないムカデ。噛まれながらもムカデを退治するが消えてしまったムカデ。深泥丘病院で治療中に聞かされたネコメムカデの話。宝月夫妻と食事に向かう途中満月に見たもの。

『ラジオ搭』
古いラジオ搭で遊ぶ子供たち。子供たちには何かが聞こえるらしく笑っている。なにも聞こえない作家は看護師・咲谷とラジオ搭へ。またも気を失い病室で石倉医師の話を聞く事に。

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2014年11月15日

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