あらすじ
ありうべからざるもう一つの京都に住まうミステリ作家が遭遇する怪異の数々。濃霧の夜道で、祭礼に賑わう神社で、深夜のホテルのプールで。驚愕と忘却を繰り返し、ついに世界は目眩めく終焉を迎える――!?
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「京都市某区深泥丘界隈逍遥」と併せて読むために再読。
やっぱり何度読んでも猫好きにはたまらない「猫密室」と「ねこしずめ」。これらの作品には和んでしまいます。だけど「猫密室」をトリックにした本格ミステリも読んでみたいですね。
今回読んで気に入ったのは「海鳴り」。「ビデオテープの映像」が脳裏に浮かんで来たら、なんだかぞくっとさせられました。ラストも印象的です。
「減らない謎」とか「死後の夢」とか、一見笑えそうで箸休め的に思える作品も、そう思って油断していたからこそ読み終えてみるとより一層怖い。考えれば考えるほど怖くなるので、「ま、いっか」と開き直ってすっきりしてしまいましょう。なんにせよ、素敵な世界です。住んでみたくは……ないのですが。
Posted by ブクログ
ハードカバーで読んでからの再読です。
前巻までにあった気味の悪い催しに巻き込まれるような展開は少なく、主人公自身が怪異に足を踏み込んでいくような話が多い印象でした。病院もあまり出てこなかった気がします。
最後まで謎が謎のまま終わってしまいましたが、またふとした拍子にこの世界を覗けたら嬉しいです。
Posted by ブクログ
「猫密室」。なんと魅惑的な言葉でしょう。ホラー小説を読んだ感覚にあるまじき「うらやましい・・・」の気持ち。だって、家の廻りに何百匹、何千匹の猫、猫、猫!って。しかも、「その猫たちにはまったく人に踏まれた形跡がなかった」と。まず、意味がわからないんだけど、猫好きにはわかる、何か共鳴してしまうもの。是非とも経験してみたい猫密室。
Posted by ブクログ
やはりこの世界観が面白い。
今回は猫縛りが多かったような気がしましたが、愛猫家の綾辻さんならばですね。
今回で終わりということですが、続きもありそうなので期待です。
Posted by ブクログ
★4。
あいかわらずわけがわからない不安感に満ちてたなぁ(笑)なんかこう、しばらくぶりにこのシリーズ読んだから、初めの2話くらいは無性に不安になったね。自分の生きている世界も、「私」の世界のように不安定で覚束無いものなんじゃないかという気がしてしまう。そこが面白いところだけどなー。
つか、前はもっとただただ淡々とおはなしが進んでた気がしたけど、違ったっけ?今回はやけに擬音表現が多かった気がしたなー。前のを忘れてるだけかしら。
綾辻先生は難解というかトリックとかが複雑だったりグロだったりするからこの深泥丘シリーズは唯一読みやすかったんだけど、うん、また続き書いてほしーなー。
Posted by ブクログ
深泥丘奇談シリーズ最終作で1作目と2作目を示唆する描写がでてきたり、『ありうべからざる京都』で起こる怪異のおどろおどろしさ、そして長年住んでいるはずなのに思い出せない記憶など不気味としか言えない怪談が本作も健在で面白かった。
Posted by ブクログ
死後の夢が一番好きだった。
そっちかい!とか、なんじゃそりゃ!とか、よくわからない!とか、そういった感情が全部心地いい、そんな作品。
すっかりこの世界観にハマってしまった。
Posted by ブクログ
深泥丘シリーズ完結。
他の著作をみると共通点が見つかるらしい。
解説を読んで「円環」という言葉でつながった。
そういえば切断の話でも円環出てきてた。これはキーワードだったのか。
怪奇幻想でありながら猫密室とのようなゆるっとしたジワジワくる話もまじっているところがまたいい。
そしてすべて…のような気がするとして、そして時間が経つと記憶が曖昧になって、変なこともなんとなく受け入れてしまう世界。吸収してしまう世界観がすごいと思った。
Posted by ブクログ
「――ような気がした」という主人公が良く使うフレーズには隔靴掻痒の感があり、相変わらず居心地の悪さを感じる。
曖昧模糊として捉えどころのないストーリーがこのシリーズの特徴ではあるのだが。
今回の作品にはゾゾゾと背筋が寒くなるような怖さはあまり感じられなかったが、著者の自虐的ネタがいくつか見受けられ、ニヤリとした。
お気に入りは終盤の2作品。
『猫密室』は、周囲を何百匹、何千匹の猫でびっしりと埋め尽くされた一戸建ての家で死体が発見されるというミステリのプロットを主人公が思いついたという作品だが、これは是非綾辻氏に実際に書いてほしいと思った。だって「その猫たちにはまったく人に踏まれた形跡がなかった」などというシチュエーションは笑えるけれどもワクワクする謎ですから。
また、最後の『ねこしずめ』に出てくる「猫柱」という怪現象を自分が目の当たりにしたことを想像すると、その異様さと壮大さ、そしてある種の荘厳さには圧倒される思いがすることだろう。
このシリーズもこれで終わりというのは寂しく思う。ミステリではないので、謎がすべて解明されるということはない。今回、明らかになったことは、主人公の妻である由伊と咲谷看護師との関係性くらいだった。
Posted by ブクログ
なんとも不可思議な京都を舞台にした連作短編。これが最終巻のようです。書くのは相応に大変そうですが、ネタさえあれば続けられてしまうシリーズだけに、区切りは必要なのかもしれません。
今回読んでいて感じましたが、panpanyaさんの漫画と相通ずるものがありますね。
Posted by ブクログ
深泥丘奇談最終巻。
このよくわからない不気味さが明確に暴かれることはなく終わってしまったけど、何となくこういうことかな…という解釈。
主人公は、忘却の面を過去に被らされたことがあった…?だから過去の記憶が虚になっている。普通3巻にもわたる不気味なことが身の回りで起きたら引っ越すものな…?
タマミフルを過去に服用したこともある?
そして主人公は、巨大な黒い鳥でもありクジラでもある?この島にとっての神格的な、なにか。
やはり館シリーズが1番好きだと感じた。
・タマミフル
・忘却と追憶
・減らない謎
どれだけ努力しても寝てる間に口の中に高カロリーを入れられているとしたら最悪すぎる。めちゃめちゃ腹立つ。けど、世の中的には飢餓で苦しむ人の方が多いからそんな薬があったら良いのではというのには納得した。
・死後の夢
・カンヅメ奇談
・海鳴り
・夜泳ぐ
・猫密室
・ねこしずめ
Posted by ブクログ
非常に面白かったです。
中には、そういえば第1作目と第2作目でそんなこといってたなぁとか、あの時のアレが、という感じで想起されて一層面白かったです。
「そんなことしちゃうの?」となり、独特だなぁと思いました。
この短編もこれにて終了です。
ゾクゾクしながらもとても面白かったです。
Posted by ブクログ
猫・猫・猫…多量の猫が出てくるお話も、作家の家にいる猫のお話も、猫まみれでした。
ついに、石倉(四)が。「死後の夢」、なんだそういう…と思った後に本命が。好きです。咲谷看護師の名前もわかりました。
でも、最終巻も作者であるわたしは具合が悪くて記憶の何もかもがぼんやりしていて。
深泥丘のお話もここまでなの寂しい。度々訪れていただいて、何が起こったか作品になるのを楽しみにしています。
Posted by ブクログ
再読。深泥丘シリーズ第三弾。今作では今までの二作よりも更に胡乱な気配が濃い。―――ような気がする。それでも作中の「私」は眩暈に悩まされながらも普通に日常を送っていく。―――ような気がする。ダイエットに勤しんでいるのに中々体重が減らなったり、カンヅメ先のホテルでナニかの不快な臭いを嗅いだり、家に見知らぬ部屋があったり、空に猫柱が立ち昇っていたりもするが、それでも「私」は変わらぬ日々を過ごしていく。―――ような気がする。
Posted by ブクログ
2019年76冊目。う~ん、結末のぼやかしが総じてハマり切れなかった印象。文庫待ちで前作から大分空いてしまったのも影響しているかも、通しで読めればまた違う感想になるのかな。雰囲気自体は好きなので、どこかで続きを読みたいです。