綾辻行人のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
うーん。。。
序盤なかなか読み進めず、後半先が気になり出して一気に読み進めましたが、主人公の予想ばかりで事件の結末を明らかにした感じが、いままでの館シリーズとは違ってすっきりしませんでした。。。
みなさんの考察を参考にしたいと思います。 -
Posted by ブクログ
「蓑浦=レマート症候群(白髪痴呆)」を患ってしまった母。自分にも遺伝している可能性がある為、日々追い込まれてゆく主人公、森吾。
近所で起きた殺人事件と、母の幼少時に起きた大量殺人、母が怖がる腕の傷、閃光、ショウリョウバッタの音。
過去と現在に起きている事件の関係と、母の出生の秘密が鍵を握っているサスペンスです。
「記憶が失われてゆく」ことが題材で、新しい記憶から徐々に失われてゆくが、特に強い記憶が「最後の記憶」となる。
記憶がなくなるということは「死」と同義ではないかと思います。
最後の記憶が楽しいものであればまだよいのですが、怖いのは、嫌ですね。
いなくなってしまった者の世界が、過去も現 -
Posted by ブクログ
20年ぶりの再読。前回はカッパノベルス版、今回は講談社文庫版。新興宗教の教祖が頭部と左腕を切断され、不可能状況で殺害された。探偵役は双子の明日香井兄弟。
北村薫先生は、ミステリは再読に耐えるとおっしゃる。初読で純粋に謎解きを楽しみ、再読では作者がどのように工夫して謎を構築しているかを楽しむという。とは言え、それは上級者の楽しみ方で、大抵の場合、初読の内容を忘れている。ところが、本書は、その大掛かりなトリックが印象的で、初読から20年経ってもしっかり覚えていた。なぜ左腕も切断したのか、は、このトリックの肝の一つ。学生時代、コタツの中で、おー、と興奮したことを思い出した。