あらすじ
父が飛龍想一に遺した京都の屋敷――顔のないマネキン人形が邸内各所に佇(たたず)む「人形館」。街では残忍な通り魔殺人が続発し、想一自身にも姿なき脅迫者の影が迫る。彼は旧友・島田潔に助けを求めるが、破局への秒読み(カウントダウン)はすでに始まっていた!? シリーズ中、ひときわ異彩を放つ第4の「館」、新装改訂版でここに。(講談社文庫)
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京都の閑静な住宅街で起こる殺人事件が信頼できない語り手に語られます。トラックを知るとそれはずるいと思う気持ちもありますが、楽しめました。
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トリック全く見抜けなかった。悔しいけど、最後の方は、え?どゆこと?と10ページほど読み直す。
わかってしまえば、はいはい、そういうことだったのねと了解できるのだけれど、読んでる間は気になって止められない。
読み終わって、は〜とページを閉じぼんやり表紙を眺めてたら、なんと、マネキン小さく描かれてるやーん!怖っ!
綾辻さん、色んな意味で面白かったです。
そういえば、「住人十色」という建物のTV番組に綾辻邸がリアルに取り上げられていた回があったのはご存知でしょうか?
中村青司が設計したのか?というくらいカラクリ屋敷で、隠し部屋があったり地下室があったり。全く住みたいと思わない家だったけど、心の底からさすがっす、と思ったことを思い出した。
どうか、ご自宅で殺人事件は起きませんように。
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館シリーズの中でも一際異質、そんな前評判を聞いて読み始めた。クローズドサークルでないのでそこが異質と言われる所以なのか?と思っていたら、最後のどんでん返しがまさに異質。密室トリックでもなく、館のカラクリトリックでもなく、島田潔の活躍もなく、3人の一人称が全て同一人物だったとは。そして犯人であり被害者の彼の内面が形成された背景の描写が秀逸で、新たな綾辻ワールドの魅力にとりつかれてしまった。
私にとってこの作品は館シリーズの中でただ異質ではなく、傑作であり心にずしんと響くイヤミスである。
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館シリーズの4冊目。
今までの館とは違い、閉鎖された環境ではなく日常生活の中に不穏な空気が感じられ、常にザワザワしながら進む展開。
異色とかこれまでのシリーズとは違うと言われたりもしているが、結局間違いなく面白いんです。
凄いなぁ
それぞれの時間は独立しているし、ほかの巻のネタバレはないけれど、
ぜひシリーズ最初から、順番に読んだ方が面白いと思います!
それにしても、本当によく出来てるなぁ。
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今回のはミステリーというより、「私」の心情を楽しむ本だったと思います。
かなり最初の方からなんとなく「私」が犯人だろうなと思ってました。
本人は本気で悩んでるようだったから、多重人格で知らないうちにしたのだろうと。
本人なら鍵で開けられるし。
「私」の歪な面や違和感が、読み進めるうちにどんどん強くなりました。
最初から、今まで保護者になんでもしてもらっていたゆえの何もできない子どもっぽさを感じていました(沙和子との共依存も)。
さらに嫌がらせ後も、大人としての対応がなく他人任せで誰かに助けを求めてばかりの、小学生のまま内面の時間が止まっているように感じました。
たとえばもし小学生から引きこもっていても、SNSやゲームなど何かで人と絡んだりそうでなくても時間とともに心が変化すると思うが、それを感じなかった点で子どもの頃のある時点の精神的ダメージで心が止まっているのだなと。
(2本の線や石もすぐ列車事故に繋がりました。)
また、道沢に絵を見せて話していた時の「私」がわずかに好戦的で違和感があり、多重人格の可能性をさらに感じました。
電話での島田にしても、今までとどこか違和感がありました。
島田が言わなそうなことばかり言っていたり。
推理しても「私」が微妙そうだとすぐに発言を撤回してちがうことを言ったり、イエスマンなチャットGPTのようで、「私」に都合がいいなと思いました。
ちなみに、道沢が襲われた時も、犯人を捕らえた描写がないのに1人で帰らせるのもおかしかった。
島田と話してる時の「私」に関しても、物語が進むにつれ、どんどん幼い子ども化してるのが
目立った。
その他にも、「私」の内面の声では違和感が多かったです。
子ども殺しに関しては、辻井がいつも子どもがうるさいと言っていたが、まさか手を出すとは思ってなかったです。
ただ、いつ現実で起きてもおかしくはないリアリティはありました。
日本は住宅が密集してるし子どもの度を超えた騒音(道路族や、家のなかや店の中でも大騒ぎするなど)が社会問題になっているので。
実際に事件もありましたし。
結構子ども放置して騒がせてる親いるし、恨みを買ったらやられる可能性を考えた方がいいと最近特に思います。
近所の人が火事の後に「子どもが入って遊ぶと危ないから早くなんとかして」と苦情入れてるのが気持ち悪い。
他人の敷地内のことだし、家が燃えてしまった人に言うことじゃないと思う。むしろ、親がよその敷地内に子ども入らないように躾るのが普通。モンスターすぎる。
人形については、欠けていると読んだ時点で、金田一少年の事件簿の異人館村殺人事件を思い出しました。
好きな事件で何回も読んだので。
人形の向きの話が出た瞬間すぐ視線にも気づきました。
建物については、中村青司の館というには、隠し通路などの描写がなかったですし、中村青司の子どものようないたずら感や美学、わくわくする感じがしなかったので、ちがうのではと思ってました。
作中でも確定はしてなかったので。
それに、もし中村青司の館なら、「私」が秘密の通路を探すために家中荒らしたのも、ミステリとしては禁忌だと思う。
最後、「私」に関して語られているところ結構好きです。
いろいろと思うところがありました。
少し仙水忍を思い出したりも。
架場の意味深な終わらせ方もよかったです。
でも、島田が出ないと物足りないですね。
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館シリーズ4冊目『人形館の殺人』
やられました!かなりの重症です。館ミステリを読むぞ!という私の前のめりな重心の足を
パンっと掬われた読後館、いや読後感です。
館あるあるの密室や連続殺人も起きそうで
なかなか起きない。
モヤモヤしながらもお話は進むものの
先へ先への手は緩みません。
人形館に飾られる顔のないマネキン。
体の一部が欠けているなんて、
島田荘司さんの占星術殺人をオマージュかと
思ったら梅澤事件の名まで。嬉しいリンクでした。
この作品は、だまされたぁ!
とかじゃなく「島田潔」「中村青司」の使い方含めて、読者への挑戦状でした。
シリーズものの先入観、
もったらあかん!
舐めたらあかん!
大変すばらしゅうごさいました。(京都風?)
Posted by ブクログ
え、ずるいと思ってしまう仕掛けだったが、結局最後までおもしろく読めた。
馴染みのある地名が多く出てきて、館の立地からしても今までのシリーズ作品とは異色だが、それでも成立しているのがすごいと思った。
読んでいる途中は、今回の島田さん適当だなと思っていた笑
一つだけ、最初に飛龍想一がヴェランダから見かけた黒い人影は誰だったのかなと思った。(記憶が呼び覚まされたのだとしたら、やはりあの人かなと思う。)
評価はあまり高くないが、個人的には☆4.5の面白さだった。
Posted by ブクログ
館シリーズ4作品目。
今回の舞台は、京都の屋敷 ”顔のないマネキン人形が邸内各所に佇む「人形館」”。
物語の中では、通り魔事件や、飛龍想一に対する強迫を主軸に進むんでいく。
物語は湿度が高くジメジメしている印象。
薄気味が悪く、所々で違和感のようなものを感じる不思議があった。
そのため、前半は少し読み進めるのに苦戦した。
しかし、物語の中盤に”島田潔”が登場すると飛龍想一の物語は急速に進む。
感じていた違和感や伏線に殴られて読む手は止まらなくなった。
帯に記載してある文章「打ち砕かれる”世界”の音を聞け。」
読み終えた後にみると、とてもお洒落な言い回しだと感じる。
Posted by ブクログ
館シリーズ4作目。面白かったです。
この作品は、一言で言うなら先入観が推理の邪魔したな、と。
館シリーズを読み続けていたら今度も秘密の抜け道があると思い込んでしまうじゃないですか。
それで密室殺人も解決だなと。
私の推理も途中までは順調だったけど、最後は大どんでん返し。解けたーと思ったあとだから余計悔しい。
でも面白かった。
個人的にはアゾートの占星術殺人事件が、実際にあった事件として作中に出てきたのが良かったです。この前読んだばかりだったので、こんなちょいネタが楽しい。
Posted by ブクログ
館シリーズでは異色と言われているだけはあった。
犯人自体はなんとなく想像できていたがその犯人がそこまで精神的にやられているとは思わず、、、
Posted by ブクログ
館シリーズの中でも異色と言われる人形館。
十角館、水車館、迷路館と違ってクローズドサークルでは無い。
中村青司と島田潔の関わり方、話も不気味な感じが強いと感じました。
何よりも表示のイラストを良く見ると……
Posted by ブクログ
これまでの館シリーズとは異なり独特な雰囲気。
なんとなく違和感を感じながら読み進めると後半さらに違和感が大きくなってその正体に結末で納得。館シリーズの中ではあまり取り上げられることがないけど面白かった!
Posted by ブクログ
異質、と作者が言うだけのことはある
読後感が悪くてしょうがない
つまらなかったとかじゃなくて、うわーって、
救いないなあってなる
どこかで島田さん本当?って思うところがあって、だからやっぱりなあって思うんだけど…にしても気持ちがもやもやで収まらない…
いつかまた読める日がくるかなあ…
架場の兄だったと思うんだけど、結局…
彼の存在がよくわからない
特に書籍紹介にも出てこないし、だったら島田が出てくれば良かったのではって思っちゃうし、最後の島田からの手紙でますます怪しい、気がする
ミステリーの変遷を感じる
人形館が番外編の位置付けであること、納得しました。
今となっては一般的な今作の犯人像ですが、当時は新鮮だったというようなことをあとがきに書かれていて、その当時の新鮮な気持ちでこの衝撃を味わってみたかったなと思いました。
なんとなく犯人の予想がついた今回、でもただそれだけで終わらないのが館シリーズというか綾辻先生ですね。
いい意味で、後味の悪いお話でした。
Posted by ブクログ
最初から怪しさ全開。伏線なのかなんなのか意味が分からずに読み進めていったけど、結局読みやすさと求心力という点ではさすがでした。綾辻ワールドを充分堪能。館シリーズ中でも異色と言わるレビューも納得。
館シリーズは何作か読んでいますが、今回はことごとく予想と違う方向へ。
建物の構造に気を取られ、ラストになって、え?そういうこと?と、まさかの展開。
ん~、騙されて爽快、というよりは、なんかちょっとモヤモヤした感じ。
また意表を突かれました。
十角館に出会ってから、順番で本シリーズを読んでいます。同じ館にも関わらず、毎回こちらの予想を裏切る展開となっており、楽しんで読むことができます。読み始めると止まらず、3時間程で読了。これまでとは違った趣向の結末となっており、面白かったです。すぐ時計館読みます。
ようやく騙されなかった
館シリーズを順に読み4作目。
ビリーミリガンや失われた私を読んでいたおかげか、ようやく騙されずに済みました。
でも島田さんすらがもう1人の人格であるのは気づけなかったなぁ…。
さすがの叙述トリック
途中までこういうことかなと考えていた解答がまさかのひっくり返しでした。ある意味騙しとしては十角館の殺人にも通じるのですが、あちらは予想の範疇にあったのですが、こちらはすっかり引っ掛けられて満足です。こういう醍醐味があるから絢辻作品は楽しいですね、次回作も楽しみです!
Posted by ブクログ
面白くはあった。でも話が主人公の主観でしか語られない所とかから、犯人っていうかこの話自体主人公によるものなんだなって早期に思えてしまう所が少し物足りなかった。館シリーズの番外編と言われていた理由がわかった
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十角館の殺人からコツコツ読んで4作品目。
ストーリーに没入して心理的に恐怖を感じるといったことはなく、淡々と進む感じだった。
そこがちょっと物足りないところ。
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「人形館の殺人」
今までのとだいぶ作風が違う?異色作。
クローズドしてなくて、全員が普通に生活してる中で起きるさまざまな不穏な出来事たち…。
やはり島田潔が出てくるあたりからワクワク感が出てきて、読むのが止まらなくなりました˙ᴥ˙
結末は全然予想してなかった…。
次は「時計館」
Posted by ブクログ
架場久茂の兄の名前が、本当に飛龍が殺してしまった少年『マサシゲ』なのであれば、飛龍の病を知っていた久茂がここまで事件を引き延ばした理由は、飛龍自らの死をに期待したからだということができる。
飛龍だけでなく、架場にも、飛龍を殺したいとする心が弱いにしろあったと思う。
館シリーズにこの作品が入っているからこそ、人形館という中村青司が作った館であり、当然隠し通路があるのだろうと考えながら読んでしまう。そこが、この作品のトリックであるといえ、メタ的な要素が組み込まれる、今までの館シリーズとは全く異なるものだった。
電話線が母屋が燃えたことで切れているのにも関わらず、島田に電話できているというところは二重人格のヒントかなと思う。
島田の手紙が、はじめと終わりにあることで、(もちろん館シリーズなので島田が出てこない可能性など考えることはないが)より一層島田がこの物語に登場していることを読者に印象付けているように感じる。
Posted by ブクログ
終盤で混乱状態になりました。思う壺だったと思います。
館の中にある人形が怖いですね〜。
それぞれの意味する場所でとあるものを発見した時は、愛を感じました。
中村青司の建築物の謎探しと島田潔の活躍をもっと読みたかった〜
引き続き、続きも読むぞー!!
Posted by ブクログ
飛龍想一の今は亡き父が遺した身体の一部が欠損した不完全なマネキンが点在する人形館。そこが舞台である必要性がそこまで感じられなかったのは残念だったけれど、想一を襲う"記憶の疼き"の正体の果てにある館シリーズを彩る異質な真相、二転三転していく展開は娯楽小説として十分に面白かった。
Posted by ブクログ
綾辻作品は「館」シリーズだけですが、4作目になります。主人公飛龍想一の身辺に起きるおぞましい事件、そして身にせまる姿なき恐怖。
読者にさまざまな推理をさせるストーリーから思いがけない結末。この結末は見方によってはあっけないかもしれないけど、現実味もあってある意味満足できました。さまざまな推理をし続けるうちにあっという間にラストを迎える不思議な作品でした。
Posted by ブクログ
異色と呼ばれる理由がよくわかった。
事件が起きて、探偵役が登場して、解決して‥といった大枠が通用しない。
こういう形もあるのか、と衝撃と同時にひっかかりも残る。
「館シリーズ」中の1作という位置づけがあるからこそ、人気作として成立しているように感じる。
Posted by ブクログ
シリーズとしては味変的な面白さ、単体だと微妙
意外性はあったが読める部分もあり(犯人が誰かなど)
オチを含めても若干肩透かし感があった。
読み落としている可能性も高いが、疑問点として
なぜ警察は辻井殺人の犯人として状況証拠的に1番可能性が高いはずの想一へ事情聴取くらいの描写で自殺と片付けたのか疑問だった。
作品的に想一が真犯人という疑念を意図的にあてない構成にしたいのは理解できるが、種明かしを聞いてその点が腑に落ちない。
Posted by ブクログ
まさに前3作とは全く違う異色作!
最初に人形館の平面図を見たときからなんだか館らしくないと感じ、島田が島田らしくないし(島田潔ならすっ飛んできますよね)
色々な違和感はあったけれど、中村青司の館でもなく、隠し部屋もなく、島田潔も現実には登場しないとは…!!!
架場の兄の件が想一の妄想でないなら、架場は壊れていく想一を傍観することで復讐を果たしたのかな。
Posted by ブクログ
館シリーズは世界観に没入できるから大好きです
4作目は京都の人形館、まるで人形に見つめられてるかのような不気味さが漂っている感じ、、
読み終わって、確かにシリーズの中でも異色と言われるだけあるなという感じ
読んでて展開がわかってしまうところもあったけど、やっぱり一筋縄ではいかなかったな、騙されました!
Posted by ブクログ
シリーズ4作目。
今までの趣向とはまったく違った展開でやや物足りなかった〜
今で言う多重人格が織りなす事件だけど刊行当時はきっと珍しいストーリーだったのでは。
でも、やっぱり島田潔が登場しないとおもしろくないよね〜。
中村青司の手掛けた館でもなかったし隠し通路もなかったのね〜。
ちょっと不完全燃焼。
館シリーズ異色の問題作
主人公「飛龍 想一」と育ての母「池尾 沙和子」は
亡き父の遺した緑影荘へ越してきた
彫刻家の父が遺した京都の館「緑影荘」
そこは顔のないマネキンが無数に佇む「人形館」と噂される館だった
街では残忍な殺人事件が続出し
想一の元にも不気味な脅迫状が……
館シリーズ 第4館目
「人形館の殺人」
十角館、水車館、迷路館と順を追って読むことでより人形館を楽しめると思います。
個人的にこの種(種というかオチ?)が好みではなかったので評価点は辛目ですが
中盤から終わりまで一気に読み進めたくなる綾辻ワールドは圧巻でした!
館シリーズの中では…
館シリーズの中では星3つといったところでしょうか。大好きなシリーズで他が凄すぎるので…。
充分楽しめる作品です。出来れば順番に読んで欲しいです。