綾辻行人のレビュー一覧

  • 迷路館の殺人〈新装改訂版〉

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    最初は迷路館の構造が複雑だったり、西洋の神々の知識が無く、読むのに苦戦しました。
    しかし、読み進めていくうちに迷路館、そして犯人の奇妙さのようなものが強く感じられ、テンポよく読み進めていくことができました。
    最後のシーンはまた読み返したくなるような構成になっておりとても満足感のある作品でした。

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    2025年08月10日
  • 霧越邸殺人事件(上)<完全改訂版>

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    ネタバレ

    今となってはベタベタなスタンダードネタのクローズドサークルもの。あまりにも怪しげな館に9人の招かれざる者たちが集まり、そしてそこで不可思議な殺人事件が起こるという分かりやすすぎる展開。ただキャラとか屋敷とかの説明が長くてなかなか本番?の殺人事件に行かないため、ちょっとそこがダレてもったいないなあ、て感じがした。すべての謎は下巻で明かされるだろうが、とりあえず上巻はそこまでわくわくしなかったのでこれくらいの評価にしておきたい。

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    2025年08月09日
  • 殺人鬼 ――覚醒篇

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    Anotherとは違い、スプラッターに振り切ったホラー。13日の金曜日の日本版。続きが気になって1日で読んでしまった。

    こんなにも残虐で、一切の希望も一片のチャンスもなく、絶望しかない本は知らない。
    自分だったらと思うとゾッとする。

    正直、ミステリーの仕掛け、最後の種明かし要素は、サブタイトルにあるとおり蛇足だと思った。ただのスプラッターホラーでは済まさない仕掛けが用意されているのは流石と思わされたが、この作品の本質はそこではない。

    ホラー小説としてはAnotherの方が好き。よくわからないものへの恐怖より、わかりやすい理不尽・残虐な暴力が好きな人にはおススメ。
    といっても、この小説を人

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    2025年08月09日
  • 人形館の殺人〈新装改訂版〉

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    時計館まで読んでいますが、異色ですね。
    いつ島田さんが出るかと待っていたが、そーゆーことかと…。

    人形(マネキン)想像しただけで怖いです。

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    2025年08月06日
  • 深泥丘奇談

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    ネタバレ

    学生時代、解説を書かれている森見登美彦氏同様、深夜の深泥池を冷やかし半分で訪れた経験を持つ身としては、実際の京都の街を捻じ曲げたと思われる架空の世界に登場する地名や位置関係の描写にいちいち反応してしまい、ある意味下駄を履いていると言うべきか。
    そればかりか、京極夏彦氏は実名で出てくるし、法月綸太郎氏に至ってはパロディかつディスりの対象になっている?

    作品はまるで深泥池の如く、どこまでいってもぬるぬると捉えどころのない沼のような世界が広がり、決してその滴を拭いきることはできず、いつまで経ってもぽたりぽたりと漏れ続けてすっきりせぬまま。
    著者の作としては珍しく、このシリーズは論理的に説明がなされ

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    2025年08月05日
  • 黒猫館の殺人〈新装改訂版〉

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    「十角館の殺人」以来、久々に読みたくなり手に取りました。江南君が社会人になっていてびっくり。
    前半は被害者に魅力が感じられず、読むペースが遅くなりがちでしたが、以降は細かく散りばめられた小さな疑問、それに対する鮮やかな伏線回収、緻密さと大胆さに感心させられました。

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    2025年08月02日
  • 暗黒館の殺人(一)

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    いやー長かった!
    あと3冊あると思うとゾッとする笑
    エピローグがずっと続いてる感じ、奇妙が行きすぎる登場人物とかわいそうないつもの主人公の現在、これ今年中に読み終わるかな。読み終えたい!笑
    そして内容を忘れないように!

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    2025年07月31日
  • 人間じゃない 〈完全版〉

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    個人的・夏のホラー特集。あまりハマらなかった”眼球”とか”どんどん橋”のスピンオフは、正直あまり心躍らず、読んでもやっぱり『あぁ』くらいのもの。登場人物が実名で書かれた最後の小編が面白くて、おかげで読後感はわりに良好。

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    2025年07月24日
  • 暗黒館の殺人(二)

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    暗黒館の取り巻く謎が未だ分からずに気になって仕方がない。双子のあるシーンを想像してみたらゾクっとしたものの読む手は止められない。ダリアの宴の事など全て気になる。そして最後はゾクっとした終わり方。

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    2025年07月24日
  • 黒猫館の殺人〈新装改訂版〉

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    些細な違和感に足を止めたのは一度きりで、目の前のことだけに気を取られながら解決篇まで来てしまった。クライマックスの傍点部分を読むたびにその緻密な技巧に驚く。何度もページを行き来することで物語の核の部分が浮かび上がり、ミステリーの醍醐味を存分に味わえた。知識不足のためにあらゆる伏線に気づけなかったのが個人的に無念。巻末の法月綸太郎さんの解説を読み、「額縁小説」「モチーフの反復」という言葉を知って、館シリーズへの理解がさらに深まった気がする。

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    2025年07月23日
  • Another (下)

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    ネタバレ

    綾辻さん大得意なドンデン返し。
    登場人物のあの人とあの人が同一人物だというトリック。
    今回も予想外でした。

    ミステリーというよりオカルトネタ。
    3年3組の中に紛れ込んでいる死者を葬らないと誰かが死に続けるという連鎖を止める方法がない、という対策を知りその死者を探す。
    その死者を恒一が葬るのだが…その死者が3年3組の関係者を殺していた訳ではないので「犯人」てわけではなく、結局はその死者を退治する物語。

    現実離れし過ぎてて✩3

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    2025年07月22日
  • 人形館の殺人〈新装改訂版〉

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    館シリーズ4作目!
    これまでの館シリーズとは異質な雰囲気(?)スタートから人名が明かされない謎の視点が物語をどんどん混乱させていきます。結末これは予想できない!
    館シリーズの中で過去一のびっくり箱ミステリでした笑
    今までの館シリーズで共通していたある点が今回は違ったり、島田潔の関わり方も異なったりと館シリーズと呼んでいいのか微妙でした。少しネタバレになってしまいますが、『人形館の殺人』なのに人形に関するトリックじゃないんかい!ってツッコミも入れてしまいました。(マネキンは一応出てきていますが。)
    と言った感じで多くが異なる作風でしたが、ひとつのミステリとしては面白かったです!自分のミ

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    2025年07月21日
  • 殺人鬼 ――逆襲篇

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    前作に続き、大スプラッター。
    前作はまだ辛うじて綾辻行人らしさみたいなものを感じたが、今作はそういう次元になかった。
    推理・考察のしようもなく、大殺戮ショーを延々と見せられている感じ。
    面白いかどうかはさておき、怖いもの見たさでスラスラ読めた○

    あとがきで本人も「ノリに任せて書いた」と言っているので、まぁたまにはこういうのがあっても良いんじゃないかな!

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    2025年07月21日
  • 殺人鬼 ――逆襲篇

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    今回の殺人鬼は行動範囲を広げてきた。山から人里へ。序盤から飛ばしまくりのスプラッター描写。これは禁忌なのでは?ということも平気でガンガンやる。ほんと、グロい文章をよくこんなにも書けるものだ。殺人鬼モノの続編の運命として蛇足的な人殺しの続編になるかと思えば、前作で要らなかった部分を削ぎ落としてくれていたところも良かった。

    3は…出たら読んでしまうんだろうなぁ。殺人鬼モノの続編はこうなっちゃうよねとか文句言いながら。

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    2025年07月19日
  • 緋色の囁き 〈新装改訂版〉

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    時代錯誤感があるのは否めないが、それでも犯人へのミスリードが何重にもあり、上手いこと引っかかってまった。

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    2025年07月18日
  • どんどん橋、落ちた〈新装改訂版〉

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    読者への挑戦状で普段犯人当てなどしないものの意気込んで読んだが一切当たらなかった。やはり綾辻さんは読み易いし引き込まれる。フェアな筈なのに狡い!ってなる作品もあったし笑ってしまった。伊園家は本当報われなさすぎて悲しくなった。

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    2025年07月15日
  • 殺人鬼 ――逆襲篇

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    ネタバレ

    深夜に読み始め、読み切ってしまった。大ミスである。

    殺人鬼が殺すことをより楽しむようになってしまったせいで、前作と比べてグロさに拍車がかかっていた。
    なぜ病院内の全ての人を殺す前に、白河家へ赴いたのか、その理由が分からなかったが、父親の身体を乗っ取ったことが判明し、納得できた。

    真美哉くんが家族を、愛香ちゃんを守ろうと動いている姿が健気で、応援したくなった。真美哉くんが初恋をしたシーンで、大分先にこの恋を自覚するかもしれないとあったので、彼は死なない気がしていた。また、彼には能力があるので、前作とは違い、この殺人鬼に一矢報うことができるのではないかという希望がずっとあった。

    最終的に大人

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    2025年07月15日
  • 殺人鬼 ――覚醒篇

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    ネタバレ

    グロさと臨場感が凄まじかった。スプラッタものを今まで全くと言っていいほど見たことがなかったので、かなり読み疲れた。

    仕掛けがたくさん散りばめられていたのだろうが、殺人の鮮明さに気を取られて全く気が付かなかった。双子たちの視点が何度も入れ替わって、よく読むと服の色や飛んで行った腕の左右が違うらしい。確かに強調されていた気がする。が、それを確認するためにもう一度読もうとは今は思えない。
    読んでいる途中で気になった、章題のAやBは、双子たちの組み分けを表していたんだと知れただけで良かった。AでもBでも同じことが起こったということは、合わせて13人も死んだんだ。死にすぎだ。

    物語の仕組みがスピリチ

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    2025年07月15日
  • 人形館の殺人〈新装改訂版〉

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    ネタバレ

    出版当時は斬新だったんだろうな しかし30年以上経過しており、ミステリー好きとしてこの手のカラクリ?は想定できてしまった。
    結局館は青木青司と無関係で、クローズドサークルでもなくて、他の館シリーズとちょっと異色な感じがした。

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    2025年07月13日
  • 殺人鬼 ――覚醒篇

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    おそらく映像化したらチープなスラッシャー映画で終わる話。だが、これは小説で著者は綾辻行人氏。殺人鬼モノのテンプレ通りに物語は進むものの、スプラッター描写は凄まじかった。それでいてちゃんとはしがき通りに「仕掛け」なんかがあったりして、そういうことか、と。

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    2025年07月13日