綾辻行人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「ホラー」というジャンルと聞いて読みましたが、心霊的な描写は少なくどちらかと言うとオカルト的な要素が多かったように感じます。そのため心霊系が苦手な方でも読めるような印象を受けました。
上下巻あったことで少し読むのを躊躇っていたが思いの外すらすらと読めた。しかし、分ける必要性があったかと言われると疑問が残る。上巻、下巻通してそこまで重要ではない情報等を少し引き延ばしすぎな印象を受けた。勿論、不思議な、それこそオカルト的な世界観に入り込む事ができると言う点では良いが、物語全体が間延びしているようだった。
上巻での伏線を下巻では丁寧に一つ一つ回収しており、読みやすい点では良かったが丁寧すぎて読み手側 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前作の黒猫館のあとがきに、館シリーズ一旦中断と書いてあった通り、だいぶ止まってたっぽく、黒猫のときは1992とかだったのに、今回は2005になってる。たぶん実際に10年以上止まってたんだろうな。
となると鹿谷ももう初老だ。出てくるのか?
お、ちゃんと「Webサイト」とか出てくる。時代が進んでる!
六花町に全身黒ずくめの犯人が… コナンやん!河南は出てこないのに。
あれよあれよという間に、謎解きが勝手に進んでいく。鹿谷は?途中で怪しいおじさんとして登場しただけだ。
犯人もわかり、理由もわかり、トリックもわかり、そして主人公があの街に久しぶりに戻ってきたら、あのときの友人たちと館で偶然再会し -
Posted by ブクログ
館シリーズ6作目。
今回は人里離れた森の中に建つ洋館が舞台で、屋根の上には風見鶏ならぬ風見猫w
館の管理人である鮎田冬馬が記した手記の謎に、お馴染み鹿谷門実と江南孝明コンビが挑む。
本作も、これまでのシリーズと比べると異色作に感じた。過去に同様の印象を受けた人形館とは、また違ったテイストだったけど。
鮎田冬馬の手記のパートと、鹿谷&江南の推理パートが交互に展開される。推理パートは、手記の中で既に起きた事件を追っているので、緊迫感はちょっと薄いかも。
手記パートのところどころに感じる違和感に、どれだけ気付けるか。伏線が巧妙に張り巡らされており、終盤の解決編で綺麗に回収する様はお見事だっ