綾辻行人のレビュー一覧
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ネタバレ架場久茂の兄の名前が、本当に飛龍が殺してしまった少年『マサシゲ』なのであれば、飛龍の病を知っていた久茂がここまで事件を引き延ばした理由は、飛龍自らの死をに期待したからだということができる。
飛龍だけでなく、架場にも、飛龍を殺したいとする心が弱いにしろあったと思う。
館シリーズにこの作品が入っているからこそ、人形館という中村青司が作った館であり、当然隠し通路があるのだろうと考えながら読んでしまう。そこが、この作品のトリックであるといえ、メタ的な要素が組み込まれる、今までの館シリーズとは全く異なるものだった。
電話線が母屋が燃えたことで切れているのにも関わらず、島田に電話できているとい -
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館シリーズ2作目。
過去と現在の事件を交互に進行して、物語の真相に迫る構造が終始、緊迫感を奮い立たせて楽しめた。
時系列が毎回変わるため、伏線の部分やその年の人物の心情や行動なども含めて、1作目の十角館に比べると、内容を理解するのに難しく感じられた。
「水車館」に隠された秘密や不可解な惨劇の行方、最後には全ての謎を回収していく様が気持ちいい!前半は過去と現在の切り替わりについていけず、少し退屈に感じつつも、後半から少しずつ謎が解かれていき、終盤一気に惹き込まれた。
トリックは読んでいて、なんとなく予想つきそうではあったが、そんな甘いはずもなく、やっぱり無理でした。密室の謎、伏線と誰がわか -
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本格ミステリーの金字塔と言われる本作。
名作と呼ばれる理由は分かる。
大学ミステリ研の面々。それぞれ本名とは別の、ミステリーでは極有名な名前を名乗り孤島へと渡る。折悪しく本土への連絡が途絶えてしまう。
アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』へのオマージュでありながら、島(クローズド・サークル)と本土、二つの視点が交互に描かれる構成が実に巧妙。
そして明かされたシンプルかつ大胆な一撃。
「やられた」と思うより、「なるほど、そう来たか」と静かに腑に落ちるタイプの衝撃。少し古くさく感じるがミステリという構造そのものを楽しむなら、外せない一冊だと思う。
ちなみに、映像化は無理だろう、と思 -
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ネタバレ【内容】
孤島に合宿に来たミス研の大学生の男女。彼らは半年前に4人が死亡した謎の事件の舞台となった『十角館』に滞在する。しかし彼らはその後次々と何者かに殺される。彼らの中に犯人がいるのか、それとも外部の犯行か…。
一方でミス研に過去在籍していた江南のもとに死んだはずの十角館の主から怪文書が届く。途中ひょんなことから知り合った島田潔とともに、怪文書の謎と半年前の十角館の事件の謎を解き明かすべく動き出すが…。
【感想】
この作品の肝になるどんでん返しの部分がピンとこなかったため、個人的には残念であった。真相に微妙に近い異なる推理をしてその目で見てしまっていたからだろう。もっと素直に読むよう今後は