綾辻行人のレビュー一覧
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ネタバレ『暗黒館』以来、およそ2年ぶりの綾辻先生。「びっくり館」は飛ばしてしまったのですが、久しぶりの館シリーズですね〜。
このところずっと海外ミステリばかり読んでいたのもあり、まずその会話文の多さと読みやすさに驚きました。
ひょんなことから怪しげな「奇面」の集いに参加することになった鹿谷。
序盤はなんだかのほほんとした雰囲気があり、「ほんとに誰か死ぬのか?」と思わずタイトルを確認してしまったほどですが、いざ蓋を開けてみれば……。
「顔なし死体」が現れ外は季節外れの吹雪、連絡手段は断たれてしまい、おまけに館に閉じ込められた招待客たちは「鍵のかかった仮面」で正体がわからない――。
いやはや、お膳立てが -
Posted by ブクログ
ネタバレ館シリーズ第6弾
手記と現在が入り混じっていて、音楽をかけて読んでいても、途中から音楽が聴こえなくなるくらい没頭した
これって叙述トリック…?
手記で変だなって思うところはあっても、まあ鹿谷が解いてくれるだろうって甘えてしまうところもあり
江南のところにかかる一本の電話
手記を携えて、自分が誰なのか解明して欲しいという老人は手記の作者で、それはある別荘で起こった事件のことだった。その別荘も、中村青司の作品だったー
黒猫館があるのが阿寒じゃなくてメルボルンってなった時はのわーって心で叫んでしまった…いや、内臓の逆だけじゃないのか…館ごと逆(?)なのか、と…レナは心臓発作で、でも理性というか結局 -
Posted by ブクログ
非常に読みやすいミステリーで、分厚さの割にサクサクと読み終えた。だが、個人的にはあまり合わなかったのかなぁという感覚。
伏線になり得る要素が多く、かつ分かりやすかったため、大どんでん返しという程驚かされた感覚はなかった。また、登場人物が多い割に、最初の登場シーンの印象が薄く、ひとりひとりのキャラクターを掴みづらく感じた。
自分の場合、キャラクターも楽しみたいので、そのように始まってしまうと、それ以降キャラクターに興味が湧きづらくなり、作品を楽しむ要素が少なくなってしまうように感じる。これは自分の努力不足かもしれないが。
結末を知った今、どれだけ多くの伏線が張られていたのか、読み直して答え合わせ -
Posted by ブクログ
館シリーズ、8館目。
あやしい噂が囁かれる洋館、びっくり館。
館に住む少年と友達になった三知也たちが遭遇したある事件。後に明らかになる戦慄の真相とは…?
雰囲気たっぷりの、見ようによってはいかにも何かいわくありげな洋館、通称びっくり館。
びっくり館と呼ばれる謂れはいろいろありますが、私はびっくり館、行ってみたいかも♪
びっくりがいっぱいで楽しそう(*ˊ ˋ*)♡
最初のページを見た時に「え、ホラー?」って思って(ホラー苦手なんです)、読み始めるのに少し勇気がいったけど、ホラー苦手でも全然大丈夫だったε-(´o`)ホッ
ダブルカバーに最「怖」ミステリーと書かれていたので、少し覚悟はしていた -
Posted by ブクログ
『Another』の間に起こった見崎鳴を語り部とした一夏の幽霊譚。続編、と銘打ちながらも実際の位置付けは外伝に等しく、話の広がりもスケール感もさほどなく、あくまでサブストーリーといった塩梅である。幽霊の一人称視点で物語は始まり、なくなった死体の謎や死因の謎、電話の謎など、細かな謎が散りばめられているものの、謎への吸引力のみで読むにはインパクトが足りず、また、謎の究明に時間的な制約や妨害などもないため、ストーリーとしては盛り上がりに欠ける。前作とはアプローチの仕方が逆転してはいるが、誰が死ぬかわからない逼迫感がなく、またヒロインの回想から物語が始まるのもあって身の安全も保証されているので、良くも