綾辻行人のレビュー一覧

  • 霧越邸殺人事件(上)<完全改訂版>

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    1986年、晩秋。劇団「暗色天幕」の一行は、信州の山中に建つ謎の洋館「霧越邸」を訪れる。冷たい家人たちの対応。邸内で発生する不可思議な現象の数々。見え隠れする何者かの怪しい影。吹雪で孤立した壮麗なる“美の館”で舞台に今、恐ろしくも美しき連続殺人劇の幕が上がる!

    【感想】

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    2017年08月06日
  • 鳴風荘事件 殺人方程式2

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    絶対的な安心感で読めるのが綾辻先生。

    文章の美しさもとても好みだし、フーダニット系の作品はたまらなく面白い。

    綾辻先生の作品だったから、館に何らかのトリックが??とか深読みしすぎてしまって、犯人探しは大ハズレ(笑)

    それぞれのトリックを自分なりに考えてみるのもとても楽しい時間だった(*^^*)

    綾辻先生の作品は、どれも本当に面白いなぁ~。

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    2017年07月08日
  • 奇面館の殺人(上)

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    ネタバレ

    〇 概要
     鬼面館の主人「影山逸史」が主催する奇妙な集いに,6人の客が招かれる。季節外れの大雪で館は孤立。そして,頭部と両手の指が消えた死体が発見される。関係者の大半は,鍵の掛かった仮面を被らされて素顔が見えない。前代未聞の状況の中,探偵鹿谷門実が真相を解き明かす。

    〇 総合評価 ★★★★☆
     よくも悪くも綾辻行人らしい作品。登場人物が全員「影山逸史」だったことが分かるシーンはインパクト抜群だし,2代目と3代目の「影山逸史」を混同させる叙述トリックもさすが。作中の殺人の「死体の首を切った」意味が,死体の首がつけてた仮面が,館の秘密の通路を開くためのカギだったという点も独創的と言える。半面,登

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    2016年12月18日
  • 深泥丘奇談

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    もっとゾクゾクくるホラーかと思ったら、なんだか夢か現か幻か?って感じの奇談?幻想?・・・なんだかコミカルな感じで、頭大丈夫?的なw
    綾辻さんらしくていいなー、ってほくそ笑んじゃう感じw
    いろいろつっこみながら楽しめましたww

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    2016年07月10日
  • 鳴風荘事件 殺人方程式2

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    読んでいて母胎にいるかのような安心感
     館モノと言えば、島田潔の館シリーズを思い浮かべますが、こちらも負けていません。ホラーや幻想小説としての側面も持つ上記シリーズと比べると、より正統派といえます。
     「なぜ被害者の髪が切断されたのか」の大きな謎と、「足に障害がある者は犯人たり得ない」という手掛かり(勿論、その真偽も含め)などをもとに、犯人像に迫ります。切断の理由は感心するほどではないものの、そこからが見せ場。美しく論理的に組み立てられていく推理に惚れ惚れします。細部にまで張られた伏線、ユーモラスな会話も交えながら、スッキリとした無駄のない構成でした。
     読者への挑戦も付いた直球勝負の本格ミス

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    2016年06月07日
  • 鳴風荘事件 殺人方程式2

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    もしかしたら綾辻さんの作品の中で1番しっくりしたかもしれない。
    このシリーズはもっと出て欲しいなー。

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    2016年04月05日
  • 眼球綺譚

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    初めの「再生」で度肝を抜かれ、その後も「盛りだくさん」な展開に目が回りました。何個か印象に残ったものを上げると、まず「特別料理」。題名と内容から想像するにほぼ間違いなくスタンリイ・エリンの小説を踏まえた一作です。最後の一文、最強のハッピーエンドのようで最恐のバッドエンドとも取れます。エッジのきいた、あとは何と言っても「再生」。形容しづらい気持ちの悪さ。同じ話をされるのにも、話し方によって印象が変わりますが、これはその語りが良い。短編一つ一つのレベルが高いだけでなく、短編集としても良いまとまり。満腹。

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    2016年03月01日
  • 時計館の殺人〈新装改訂版〉(下)

    ネタバレ 購入済み

    ネタバレあり

    館シリーズ5作目の時計館の殺人。
    旧館内の時間軸と新館や外側の時間軸とが交互に描かれるスタイルは1作目の十角館に通じる描き方です。
    前半部分はややスローペース感がありますが、後半に進むにつれエスカレート式に展開が進んでいくのはさすがの一言です。
    大元のトリックに関しては、時計が扱われていることから2つの場面には時間差はあるだろうと当たりはつけていました。最初は半日周期のずれかと考えてましたが、旧館内の時間が現実時間と徐々に開きが大きくなる仕掛けという大胆なトリックです。当たり前で考えると気付けない絢辻作品らしいトリックでした。
    やや犯人の心情が掴みにくい感じはあります。主に娘の死に追い

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    2016年02月04日
  • 霧越邸殺人事件(上)<完全改訂版>

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    綾辻先生の初期の作品の改訂版らしいが、初期でももうこれだけの作品を作られていたのか・・・・と圧倒された。

    まだ半分しか読んでいないが、引き込まれ方が半端ない。

    本格的ミステリも凄いのだが、文章の上手さにも圧巻!
    どんどん引き込まれていく。

    下巻に期待大!!

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    2016年01月03日
  • Another エピソード S

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    エピソードSというタイトルから、アナザーの主要メンバーを主役にした短編集と思っていたのですが、鳴を探偵役にした長編でした。
    災厄に巻き込まれた鳴があの夏に巻き込まれたもう一つの物語を描いているのですが、自分の死体を捜し求める幽霊とのコンビというコメディになり得るシチュエーションをアナザー同様、ホラーでありながら本格ミステリという作風に仕上げているのは、さすがは綾辻氏だと唸る出来栄えです。

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    2015年12月10日
  • 人形館の殺人〈新装改訂版〉

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    さすがの叙述トリック

    途中までこういうことかなと考えていた解答がまさかのひっくり返しでした。ある意味騙しとしては十角館の殺人にも通じるのですが、あちらは予想の範疇にあったのですが、こちらはすっかり引っ掛けられて満足です。こういう醍醐味があるから絢辻作品は楽しいですね、次回作も楽しみです!

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    2015年10月09日
  • Another (下)

    購入済み

    上巻がもったいない

    下巻はドキドキワクワクで一気に読破。一方、上巻は無駄に引っ張り過ぎで「だれ」てしまい、途中何度も挫折。お陰で上巻読破に1ヶ月以上かかってしまった。毎日本を読んでいる者の感想として、本来上下巻構成にするべきではない作品と強く感じた。

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    2015年09月08日
  • 深泥丘奇談・続

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    ネタバレ

    がん汁はモクズガニだと思います!(笑。
    あとがきではモズクガニになってましたが。
    ホラー映画テーマ2作、私は好きです。
    ソウは2くらいまでしか見てませんけどね~。
    猫もそうだけど、犬もあらぬ方向を見つめたり吠えたりしますよ。ふふ。

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    2025年05月28日
  • 霧越邸殺人事件(上)<完全改訂版>

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    吹雪で道に迷った「私」達がたどり着いた洋館には一筋縄ではいかない住人達、そんな外部から遮断された状況で見立て殺人が起こり…という設定だけならもう清々しいくらいベッタベタな吹雪の山荘モノ。館に散見される関係者との符合が示すものは何か。上巻いいとこで終わるなー

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    2015年06月29日
  • 眼球綺譚

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    綾辻さんの作品はどれも好き。
    本作品は短編集になっているものの、由衣という人物の名前は一貫して登場するため、各作品は独立しておらず関連性があるのかと不思議な気持ちになる。

    脳内変換される映像がどれもグロテスクだが、
    特別料理という作品は、読み進めるにつれて昆虫系が出てきて想像するのが辛くなった、、、笑

    どんどん読みたくなる文章なので、一気に読めます。

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    2015年06月17日
  • 緋色の囁き

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    後書きにある通りアルジェント風の洋式ゴシック・ホラーに日本の土着性が入り交じった話にぴったりの画、まさにハマリ役の漫画化。定義上の「本格」ミステリではない点に物足りなさもあるが、恐怖ミステリィとしてはずっしり不気味でひたれる一冊。

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    2015年06月08日
  • 霧越邸殺人事件(上)<完全改訂版>

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    雪に閉ざされた館での連続殺人という手垢の付いたようなジャンルに挑んだ幻想的本格派ミステリー。
    工芸、美術、文学の勉強にもなる。
    伏線の張り方が巧み。

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    2015年04月06日
  • Another (上)

    購入済み

    ホラーは苦手ですが

    純粋なホラーははっきりいって苦手です。ですが、この作品はホラーの要素よりもミステリーの要素のほうが強いと感じて購入しました。上巻だけでも充分引き込まれる強さを感じられました。所々に引っかかている?な部分が下巻でどのように表現されるのか楽しみです

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    2015年03月30日
  • 殺人鬼 ――逆襲篇

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    殺人鬼とは何者か。
    なぞは深まるばかりな逆襲編だった。
    いろいろな伏線もあるのだと思うけど、純粋にスプラッターホラーとして面白かった。
    ミステリ-なのかといわれるとファンタジー?と言いたくなりそうになるけれど、やはりこれはミステリーなのだと思えてしまうのは綾辻さんのすごさか。

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    2015年03月20日
  • 殺人鬼 ――逆襲篇

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    伝説の『殺人鬼』、ふたたび。双葉山の惨劇から三年、最初にそれと遭遇したのは休暇中の一家。正義も勇気も家族愛も、ただ血の海に消えゆくのみ。そしてそれは山を降り、麓の街に侵攻するのだ。病院を、平和な家庭を、凄惨な地獄風景に変えていく。殺す、殺す、殺す…ひたすら殺戮を欲する怪物に独り立ち向かうのは、不思議な“能力”を持った少年・真実哉。絶望的な闘いの果てに待ち受ける、驚愕と戦慄の結末とは!?―。

    ・レビュー

    今度は双葉山から殺人鬼さんが降りてきまして(笑)、病院が一つの舞台となって、再び殺戮が繰り返される。てっきり山にこもってないといけないタイプのモンスターなのかと思いきや、あっさりと下山したの

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    2015年01月21日