綾辻行人のレビュー一覧
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館シリーズ、6館目。
火災で重傷を負い、記憶を失った老人・鮎田冬馬。唯一の手がかりは彼が書いたと思われる手記。彼は記憶を取り戻せるのか?
本書の舞台は黒猫館。
屋根のてっぺんに風見鶏ならぬ風見猫が取り付けられ、前庭の木々が動物の形に似せて刈り込まれている。
窓もかわいいし、見た目は一番好みかも♡
本書もまた好きな構成!
私は本筋の”謎”より、徐々に浮かび上がってくる新たな”謎”の方が気になって仕方なかった。
過去作との意外な繋がりもあって楽しめた。
最後に明かされる真相のスケールの大きさに驚き。
あんなにたくさん伏線が張り巡らされていたのに、伏線を伏線だとも思わず…何も見抜けず…
館シリーズはどれも真相が見抜けそうな気はするのに、全然見抜けないなぁ…( ˊᵕˋ ;)
今回も気持ちよく騙されました!
《シリーズ好きな順》
①十角館 ②時計館 ③迷路館 ④黒猫館⑤水車館 ⑥人形館 -
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ネタバレ幻想的でミステリアスで綺麗な雰囲気の小説。
吹雪の山荘も、霧越邸という名称もよく似合う。
館の中で起こる超常現象も嫌な感じではなく、これが何か意味をなしているのかそうでないのかは、受け取り手の解釈に委ねている、というところもいい。
SFすぎるミステリーはあまり得意ではないので。
槍中さん、"綺麗なもの"への執着や情熱が凄すぎてイカれ男になってしまっている…笑
槍中さんが骨董品や文学とかについて長々と語っているところはやや退屈になってしまった。現実にこういう男がいたらモテないだろう。笑
超常現象の影響も信じすぎだし。かなりや置いてあるからってそんな気にせんでいいでしょ。笑
槍中さんが犯人じゃないかな〜〜とうっすら思ってたけど、まさか犯人が複数いるとは思ってなかった。
でも西條八十の本の名前言ってて、なんで名前知ってるんだ!?っていうのは気付けた!
幻想的でミステリアスなミステリー小説という感じで、面白く読めた。 -
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ネタバレ★4。
あいかわらずわけがわからない不安感に満ちてたなぁ(笑)なんかこう、しばらくぶりにこのシリーズ読んだから、初めの2話くらいは無性に不安になったね。自分の生きている世界も、「私」の世界のように不安定で覚束無いものなんじゃないかという気がしてしまう。そこが面白いところだけどなー。
つか、前はもっとただただ淡々とおはなしが進んでた気がしたけど、違ったっけ?今回はやけに擬音表現が多かった気がしたなー。前のを忘れてるだけかしら。
綾辻先生は難解というかトリックとかが複雑だったりグロだったりするからこの深泥丘シリーズは唯一読みやすかったんだけど、うん、また続き書いてほしーなー。 -
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ネタバレ烏裂野(うれつの)という山里を舞台に、謎めいた秘密を抱える円城寺家の周辺で起こる死の連鎖が描かれる。実矢と麻堵、美少年の兄弟、あっちゃんという謎の少年。一切話すことのない母円城寺香澄、その夫で子供たちに非常に厳しい円城寺隼雄、ミヤとマドの家庭教師の滝川遙佳、隼雄の妹の安達雅代、使用人の佐竹周三と邦江夫妻。雅代の子供克之。
屋根裏部屋に閉じ込められ、祖母のハツ子がご飯を差し入れに行く描写、埋められたはずの土の中に、あっちゃんの死体がないという描写であたかも生きているのかと思い込まされた。
悠木拓也が、昔生きていた頃の亜希に話した「魔法使いと人形王子」という空想の物語を信じたミヤとマド兄弟が死んでしまった兄のアキを救いたい一心で行っていた儀式だった。
没頭のアキ以外の同級生が双葉山で惨殺されるというのは既に読んでいる殺人鬼と繋がるものがあり、面白かった。
囁きシリーズ2作目ものめり込む面白さだった。子供達が報われず少し悲しかった。最後生き残ったマドは、ミヤとアキの2人を纏いまた生きていくのかと心配だ。 -
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わからないから怖いというホラーとミステリー…
土着信仰ではないけど、その土地の限られた空間の…というのがおもろいし好み。
全くわからんくて進まないのが焦ったいけど、代わりに早く知りたくて食指が進む。
後半読まないとわからないけど、前編においては鳴が実態を帯びていく過程がかなり好きだった。
はじめての前後編ある小説を読んでるけど、
状況描写が丁寧だなと思った。
反面物語が進まなさすぎるのがじれったい。
昨日今日で引っ越し前のクソ仕事で大阪往復したから、その新幹線と昼休みで2日で読み終わった。
ページ数が多いのに短い期間で読み切れて引き込まれたしなんだか満足。 -
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衝撃の結末。全く気付かなかった。
最初、なんか体調悪そうなやつがいて、他のメンバーと比べたら元気ないし、前髪長いな〜くらいでこいつは犯人ではないな。もっというと、序盤で殺されるんだろうな〜くらい思っていた。
自分的には前半は中村紅次朗が犯人かと思ってみていたが、中村青司の妻、中村和枝とやってるんかい!ってそこでもプチ衝撃を受けた。
となると、エラリイが犯人かと思ってみていたが、、、衝撃の結末。
島で殺人が起きるたびに、本編は本島での小南と島田のやりとりに切り替わりる。
それが、また犯人像を絞りこませない演出として秀逸。
千織、オルツィ、アガサの中では
アガサ派です。 -
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「十角館の殺人」刊行から三十周年を記念して出版されたアンソロジー。7人の作家さんが「名探偵」をテーマに本格ミステリを書き下ろした短編集の文庫本。
・水曜日と金曜日が嫌い ー大鏡家殺人事件ー 麻耶雄嵩
→ミステリ作家の主人公が、探偵メルカトルに頼まれた用事の帰りに迷い、大鏡家の邸宅に助けを乞う。休ませてもろてると殺人事件が起きて…。建物の感じとか登場人物の名前とか、どことなく洋風ちっく。鳥を観察するヒュッテ?とか、サラマンダーが〜とか。でも探偵が出てきたらすぐ解決した、すごい…
・毒饅頭怖い 推理の一問題 山口雅也
→落語のまんじゅうこわい、の話が最初に語られ、その後後日談的なストーリー。まんじゅうこわいって言ってた人が大人になり、後継問題の話の席で毒饅頭に殺される。犯人は誰なのか。途中馴染みある、この中で1人嘘つきがいる〜みたいなクイズがあって、古典的な話の中に、最近の遊びって感じもまた面白かったし、ちゃんとオチもあってさすが。
・プロジェクト:シャーロック 我孫子武丸
→「ワトソン」という、医師に代わって診断を行うAIが作られているから、「シャーロック」という名の名探偵AIを作ろう、みたいな話。情報を勉強させてAIをいろんな人と育てていくんだけど、その試作に関わった人たちがどうやら次々と殺されているっぽい?みたいな。この発想はできんよなー。
・船長が死んだ夜 有栖川有栖
→犯罪心理学者の火村英生と、ミステリ作家の有栖川有栖が、遠方で取材。早く終わったので観光でもして帰ろうかってなっている時に、どうやら殺人事件があったらしいと噂を聞く。野次馬的に顔を出し、最終的に犯人を推理する感じ。怨恨じゃないけど、思いこみとか、日頃の行いとか、人間の感情がいちばん怖いのよなって感じ、いろんな偶然が重なってて、少し切ないます。
・あべこべの遺書 法月綸太郎
→法月綸太郎が父から事件の情報を聞いて、その情報と憶測と可能性で持って事件を解決に導く、安楽椅子探偵みたいな感じの話。
AさんがBさんの家で死んでてBさんの遺書があり、
そのBさんはAさんの家で死んでてAさんの遺書がある。
なんでや?みたいな話。これも人間不信になりそうな、人は簡単に信じられんよな、みたいな話。人間ってこうゆうとこが怖いんよな。
・天才少年の見た夢は 歌野晶午
→近未来の戦時中。シェルターに逃げ込んだ子供たち、その中の1人が名探偵と呼ばれているにも関わらず、シェルター内で次々と殺人が起こっていく。これはどうゆうことか、何が起こっているのか、などを考えながら読む作品で、分かってからもう1回頭から読みたくなりましたん。
・仮題、ぬえの密室
→綾辻行人、我孫子武丸、法月綸太郎と、綾辻行人の嫁さんの4人で宴席。大学生の頃ミステリ研に所属していたのだが、その時に「幻の犯人当て」といわれた、フーダニット作品があったよね、という話になり。みんな思い出せないので、意見を擦り合わせていく。その中で、作品の傾向であったり、代表作を思い出しながら描かれていて、このアンソロジーならではだなって感じました。
どの話も面白かってんฅ(*´꒳`*ฅ)ꪆ