綾辻行人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ミステリーにはきっと、全く理解できないものを除けば大まかにいって二分類あって、描かれた謎に全く騙されてしまい純粋に驚きを味わって楽しむタイプと、すべてを理解し尽くすことはないにしても途中で真相に近いものが見抜けてしまいつつそれが文学的にどう料理されるのか、どんな表現やディテールでもうひとひねりされるのかを吟味するタイプとが存在すると思うんだけど、今回は同著者の「水車館」に続き後者でした!
それでも、大ひねりからの小ひねりが効いていて、エンタメ感に後押しされるリーダビリティーの意味でもお気に入りになりそうです♫
主人公が、僕自身と同じような幼少期の経験をも持ってんじゃないかとか、あの頃の環境に対して同じように憎たらしく思ってたんじゃないだろうかとか、個人的な感情移入と連想のしっかり膨らむキャラクターだったので、同じく今年初読して驚かされた「迷路館の殺人」とは全く全く違う読後感となったのも、お気に入り感が生まれた要因かもしれません。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ上巻に引き続き殺人が続く。3人目からどんどん大胆になっていくような印象。時間に関係あることとないことの振り分けが難しい。いないと言われている誰かの存在も、本人はそこまで隠れる気もないような気がするが。
謎解きパートは二段階構成で、一回納得させられた後にさらに展開があって、まさか見立てが細工されていたとは…確かに違和感だらけだったから、またうまく違和感回収されてしまった。
動機に関してはすごい独特の世界観を感じた。3人目は特に、バスが故障しなければ、天気が崩れなければ、道に迷わなければ殺されることはなかったはず。最終的な犯人も、殺人を犯すことはなかったはず。その要素は持っていたのかもだけど。この屋敷にたどり着いてしまったが故に起きた事件もあり、不思議な力、雰囲気が良かった。 -
Posted by ブクログ
館シリーズ出てる分を読み終えて喪失感を感じていたところで薦められて読んだ。最初から不穏に吹雪で、たどり着いた邸宅に隔離状態。登場人物の名前と関連がある物が屋敷内に見つかって、最初から屋敷がその人たちがたどり着くのをわかっていたかのような演出。住んでいる人たちも不思議で、積極的に関わってこようとせず必要最低限の接触のみで不気味。閉鎖的な空間の圧迫感や閉じ込められた人たちの憔悴感がいい感じ。その中で殺人が起こるけど、これもわざわざそんなことするかってぐらい手の込んだ状態。有名な詩を模倣した形らしく、この詩に限らず有名な詩人、作家、焼き物などの芸術品が出てくるが、何せ詳しくないのでわからない!こういうものに造詣が深ければもっと楽しめたのだと思う。
殺人が続く中上巻は終了。全然考察が進められないまま終了…。ところどころに感じられる違和感がどのように回収されるのか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ館シリーズ第7弾 2巻目 (全4巻)
嵐により外界と隔絶された暗黒館。
「ダリアの日」の翌朝、使用人の蛭山丈男が首を絞められ殺されていた。
部屋に通じる隠し扉を使用した殺人か?
謎が解明されないまま、浦登望和もまた、首を絞められ殺される。
私(中也)のメモ、疑問点の整理より
●あの〈宴〉は何なのか?
●あの料理は何だったのか?
●ダリアとはいかなる人物だったのか?
●玄児は何故〈十角塔〉に幽閉されていたの
か?
●あの青年(江南)は何者なのか?
●〈惑いの檻〉とは?
●諸居静とはどんな女性だったか?
●十八年前、卓蔵は何故玄遙を殺したか?
現場で起きた「人間消失」とは?
●「人魚の血」が「吉兆」である、とは?
●早老症は宿命的なリスクである、とは?
●「死にたいと願っても彼女は死ねない」と
は?
何一つ明確に分からないまま。謎は深まるばかりですね〜。
迷路館の宮垣杳太郎の署名本。黒猫チェシャのはく製。
思わずおぉ~って思ってしまう。
ラストの白骨の沼に無数のムカデ、、、キモッ!