綾辻行人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ十角館の余韻が冷めないうちに手に取ったが、前作とはまた違う魅力に圧倒された。十角館のような『世界がひっくり返る衝撃』というよりは、ジワジワと首を絞められているかのような論理でした。また、過去・現在の二重構造による没入感が凄まじい。ページを何度も行き来しながら、霧が晴れるように真相へ近づく過程には、本格ミステリーならではの知的なワクワクがあった。
何より、藤沼一成の「100号の大作」を巡る結末が秀逸。彼の幻視が現実の惨劇として完成してしまったかのような幕引きには、言葉を失うほどの戦慄と、どこか退廃的な美しさを感じた。
館の主人、妻、執事、家政婦、数人の知人。登場人物が少なくこの中にいるのは分かりきっているのに自分では気づけなかった。ゆりえが怪しいとは思いつつまさかここが入れ替わっていたとは!建築家と島田さんはこれからも関わってくるのかな?館シリーズ楽しみ!! -
Posted by ブクログ
ネタバレハードル上げすぎだよね。☆4.5
面白いけどミステリよりか叙述トリックに寄った作品な印象。
この作品で1番大事な一文を読んだときはハッとした。瞬間風速はヤバい。設定的に無理なところは少ないし。いやいやそれは無理でしょみたいなトリックも少なくて非常に読みやすかった。
叙述トリックとしてはクソおもろい。ミステリとしては可もなく不可もなく。人間の精神・感情の描き方としてはすごく好きです。
残念な点を挙げるとすれば、登場人物に個性がない。キャラ立ちしない。そして誰も〜の方がこの点では面白かった。
一つの作品として見ると無駄が多い。シリーズモノなので後々の伏線とか登場人物の背景描写みたいなものだと思うけど、いまいち島田と江南の存在意義が分かんない。
そして誰も〜との対比をかなり意識しているのは間違い無くて、あっちが「超人判事が〜」なのに対してこっちは「枠組みが大事なんだ、あとは運運運」で行くのは人間らしくて良かったかな。