綾辻行人のレビュー一覧

  • 暗黒館の殺人(一)

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    ネタバレ

    「館シリーズ」7作目。孤島の妖しげな館を舞台にしており、読んでいてまず雰囲気が似ていると思ったのは京極夏彦の「百鬼夜行シリーズ」であった。浦登玄児が時に歴史的な智識などを交えつつ、館のいわれなどについて語る様子は、どことなくあの古書店の主人を思わせる。しかし本作はそれに留まらず、古今東西のあらゆる推理小説から影響を受けていることは明白であり、謎の儀式やら、曰くつきの一族やら、秘められた過去の事件やら、過去に数多の小説で扱われてきた要素がつぎつぎと登場したかと思えば、挙句は結合双生児(いわゆる「シャム双生児」)まで出てきて、さながら推理小説界の幕の内弁当である。「館シリーズ」の集大成どころか、推

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    2026年03月29日
  • 暗黒館の殺人(四)

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    いよいよ解決篇。終わってしまうのか、という寂しさを感じながらの一気読みだった。
    殺人事件そのものの謎も大変おもしろかったが、読者に仕掛けられた謎が最後に畳みかけるように明かされ、巨編でありながらも最後のスピード感と余白のある終わり方がすごい。

    これまで登場した館がチラつくことも納得の、館シリーズの基礎になる作品で、読み応えもあるしシリーズものとしての期待に応える上質なミステリだった。

    全体を通してホラーのような雰囲気があり、京極堂に解決してほしい案件だなと妄想した。

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    2026年03月28日
  • どんどん橋、落ちた〈新装改訂版〉

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    犯人宛て小説の短編集。どの短編も頑張って考えたけど、全部当たらなかった。1話目からそんなんアリ?って感じでめちゃくちゃ騙された。でもよくよく読み返してみれば確かにそんなこと書いてたし、書いてなかったしでちゃんと考えたらわかるものばかりだったなと。所々当たってる部分もあって楽しく読めた。
    個人的に4話目がおもしろかった。全く違うのに頭に浮かんでくるキャラクター像が知ってるそれで、完全に置き換えて頭の中でみんな動いてた。笑

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    2026年03月28日
  • 暗黒館の殺人(三)

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    いよいよ明らかになる「ダリアの日」の秘密。
    因縁の始まりから玄児の出生の秘密までの説明は、食い入るように読んだ。
    背景が明らかになったようでいて、それでも殺人事件の動機がわからず、一層深みに入っていく感覚だった。

    ここまで、警察こそ介入しないものの、事件に対する調査や考え方は合理的で、理にかなっているからこそ、謎解きまでの高まりを感じる。

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    2026年03月28日
  • 十角館の殺人(5)

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    ネタバレ

    ミステリ研メンバーの学生たちがどんどん殺されるお話。
    謎がちょいちょい解かれていくんだけどそのスピード感が素晴らしい。
    特に犯人が判明する瞬間はとても爽快だった。
    原作だと男女が違う人がいるらしいので今度読んでみようと思います。

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    2026年03月25日
  • 黒猫館の殺人〈新装改訂版〉

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    ネタバレ

    前作時計館と比べるとボリューム控えめでサクッと読めた。鮎田さん=天羽辰也は早い内から何となく予感があって、名前がアナグラムになっているのに気付いて確信。勝った…!(?)と思ったけど、これは作中の言葉を使うなら問題の八十パーセントで、残りの二十パーセントの本命の問題には手が届いてなかったってことだね。
    江南くんと同じ意見で密室があまり好きじゃないので、掛け金のトリックも痕跡がないなら氷じゃない?と適当な感じで推理。結果正解だったけど、そういえば冷凍庫壊れて氷無いんでしたね…。だから本当の意味で密室のトリックを解くには、館のトリックを見抜く必要があったと。うーんよく出来てる。
    地球規模の大胆な叙述

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    2026年03月25日
  • 暗闇の囁き 〈新装改訂版〉

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    美少年の兄弟と聞いて読み始めた。(不純)
    ミステリというよりはホラー寄りで結末が気になり一気に読めた。

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    2026年03月24日
  • 人形館の殺人〈新装改訂版〉

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    ネタバレ

    今回のはミステリーというより、「私」の心情を楽しむ本だったと思います。

    かなり最初の方からなんとなく「私」が犯人だろうなと思ってました。
    本人は本気で悩んでるようだったから、多重人格で知らないうちにしたのだろうと。
    本人なら鍵で開けられるし。

    「私」の歪な面や違和感が、読み進めるうちにどんどん強くなりました。
    最初から、今まで保護者になんでもしてもらっていたゆえの何もできない子どもっぽさを感じていました(沙和子との共依存も)。
    さらに嫌がらせ後も、大人としての対応がなく他人任せで誰かに助けを求めてばかりの、小学生のまま内面の時間が止まっているように感じました。
    たとえばもし小学生から引きこ

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    2026年03月20日
  • 暗黒館の殺人(四)

    mii

    購入済み

    ミステリというか

    うーん、オカルト?ファンタジー?
    事件に関しては論理的に問題はないし納得のいく推理でしたが、あまりにも要素が詰め込まれすぎてて……グロ注意!(一巻のレビューに書くべきだと思いますが)

    ただ、ラストの伏線回収はやはり見事ですね。
    してやられた感。

    最後に出てきた「医者である家人」が、あの子のことだといいなと思いつつ。

    #ダーク #ドロドロ

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    2026年03月18日
  • 時計館の殺人〈新装改訂版〉(上)

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    上巻なので大きな見所はないが、時計館の陰鬱な雰囲気やうっすらとストーリーを予想される話作り、そして大量に散りばめられた伏線と下巻まで読み終わった後に読み返してみると驚かされるものがたくさんあった。

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    2026年03月16日
  • 意外な犯人 犯人当て小説傑作選

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    純粋に犯人当てを楽しみつつ読めた。
    短編集なので話の区切りが丁度良く、頭が疲れた頃に解答編に入って一旦終わり!って中断できるので、程よく疲れて程よく知的好奇心も刺激されて楽しかったです。

    綾辻行人さんのは比較的すぐ分かるかと思いますが、乾くるみさんのは腹を括って読んだにも関わらず見抜けなかった〜。
    作者さんそれぞれの癖も楽しめる一冊だと思います。

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    2026年03月16日
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集

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    ネタバレ


    浮遊する水 鈴木光司
    これあれじゃね?仄暗い水の底のやつって思いながら読み終わったら仄暗い水の底だった。びっくりした。

    猿祈願 坂東眞砂子
    ラストが本当に怖かった。不倫許せない人間なので、いい気味とか思えそうだったけれどもそんなこと吹っ飛ぶぐらい怖かった。読み終わってからヒェって声出た。

    影牢 宮部みゆき
    怖かった〜。語り口調の小説苦手なのに、すっと頭に入るのはさすが。驚くほどのどんでん返しはなかったけれど、ため息が出る感じの気持ち悪い怖さ。ずっとへばりつくような不気味さというか不快感があって、最後にそれがなんとなく意味がわかる感じ。

    集まった四人 三津田信三
    読んでる間ずっとぞわぞわ

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    2026年03月15日
  • 時計館の殺人〈新装改訂版〉(上)

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    ネタバレ

    みんなやたらだるそうだけど薬とか飲まされてる?
    10年前の落とし穴の恨みだとしたら、渡辺と内海が殺されたのはなんでだろう。渡辺は目撃されたから、内海はカメラの映り込みのせいだけではない?
    福西が泊まることになったのは偶然ではないんだろうな。
    続きが楽しみ。こずえのヒロインムーブにも期待。

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    2026年03月15日
  • Another エピソードS(角川文庫版)

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    Anotherの後日談的なスピンオフ作品。
    本編程の衝撃は無いものの、普通に叙述トリックに騙されました…。
    読みやすくてやはり面白い。早くAnother2001も読みたいなぁ。

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    2026年03月14日
  • Another 2001(下)

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    「ANOTHER」の続編。

    夜見山中学校3年3組を襲う「災厄」は引き継がれてしまった。

    その「災厄」から逃れるために、「いないもの」として扱われることを選んだ比良塚想。

    それでも止まらない「災厄」。
    中学3年生が立ち向かうには大き過ぎるのではないか?と思うが、この小説の良さはそこにある。

    今まさに悩みを抱えている子たちに。
    夜見山中学校3年3組の生徒たちが遭遇した理不尽。これを思えば、どんな悩みも小さく思える。

    不思議に勇気をもらえるミステリーでもあるから不思議。

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    2026年03月14日
  • 殺人鬼 ――覚醒篇

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    読む際はご注意下さい
    殺戮、虐殺、とにかくスプラッタ
    気持ち悪くなるくらい描写が恐ろしい

    読みやすく、ミステリ要素もあり世界観に引き込まれる綾辻作品

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    2026年03月12日
  • Another (下)

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    親の仕事の都合で親の故郷の学校に転校することになった恒一。運悪く、引越し早々気胸で入院してしまい、1ヶ月遅れの転校となってしまった。入院中の病院で出会ったミサキに転校先で出会い、嬉しくも声をかけるも、何故かクラスメイトは慌てるし、本人はそっけない。何故こんなことが起きているのか、学校生活を送るうちに、事件は起きてしまう。

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    2026年03月08日
  • 黒猫館の殺人〈新装改訂版〉

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    面白かった!
    トリックの大筋は予見できても、最後の詰めでそうくるか、ともっていかれた。
    これも実写化は難しいのだろうな‥

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    2026年03月08日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    読みやすいホラー短編で読みやすかった!
    個人的に好きな作品は
    ●綾川行人の「再生」
    テレビでタレントが、「切れ味の良すぎる包丁で自分の指の一部を切り落としてしまって、しばらく経ったらその切り落とした部分が生えてきたんですよ!」って話してたのを思い出した。
    人間の再生力の限界ってどこなんやろう?ってこの話を読んでまた思った(^^)不気味なお話です。

    ●福澤徹三の「五月の陥穽」
    窓際族の影の薄いサラリーマンが屋上で昼休憩してて落としそうになったタバコを拾おうとしたらビルとビルの隙間に落ちてしまって、その隙間に挟まってしまってさぁどうしよう!ってお話。
    サラリーマンとしても夫としても影が薄い主人公

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    2026年03月07日
  • 意外な犯人 犯人当て小説傑作選

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    なんだか、純粋な犯人あてではない作品が混じってたようなw
    でも、どのみち推理はできないし、面白かった♪
    冒頭の綾辻さんの作品が1番。まさに本領発揮。こういうひっかけって大好き。
    「殺人トーナメント」は、推理小説というより、ロジックパズルの問題みたいで、ますめを書いて〇×つけて解く感じだったけど。「少女殺人事件」も、犯人あて小説ではないような、ねぇ。ま、ノックスの十戒をからめたのは面白い。
    「三つの質疑」、「助教授」という職名を使ってるんだけど、この作品の発表の頃にはとっくに「准教授」だと思う。ま、お話の本質にからむところでないんだけど。
    『黒猫を飼うことにした』から2作品収録で、そろそろ積読か

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    2026年03月05日