綾辻行人のレビュー一覧

  • 時計館の殺人〈新装改訂版〉(下)

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    ヒントは全て読者に示されている。一部の違和感には気づいたが、全体像には届かずまんまと騙された。この騙される気持ちよさ、恐れ入ったと思わされる感覚は綾辻作品ならでは。

    内と外の境界が決壊し、全体像が明らかになる中で、一旦は犯人が判明する。しかし、読者としては腑に落ちない、物足りない決着。
    そう思っていると、そこからの最後の謎解きや遥か過去からの意志、そして館の仕掛け、犯人の退場までの伏線回収と疾走感が心地よかった。

    江南君と同じで、“島田はこうなることがわかっていたのでは?”という疑問を持った。そして、島田の失言である人物の運命を変えたのでは?という疑念もあるが、島田は正義感より好奇心が勝っ

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    2025年08月09日
  • 時計館の殺人〈新装改訂版〉(上)

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    島田氏と江南君の再開からはじまる。十角館からの地続きが匂わされ、期待値は爆上がり。

    人形館はいまいちだったが、こちらは水車館のような本格ミステリの体裁が整えられている。
    閉鎖空間の中と外で並行して話が進む2層構造も、館シリーズの魅力の一つだと思う。

    閉じ込められた関係者、霊媒、一斉に鳴り出す時計、仮面の殺人者、過去の因縁、探偵とワトソン役、一人また一人と犠牲に。続きが気になって一気読みした。

    下巻も楽しみ。

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    2025年08月09日
  • 暗黒館の殺人(二)

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    ネタバレ

    館シリーズ第7弾 2巻目 (全4巻)

    嵐により外界と隔絶された暗黒館。
    「ダリアの日」の翌朝、使用人の蛭山丈男が首を絞められ殺されていた。
    部屋に通じる隠し扉を使用した殺人か?
    謎が解明されないまま、浦登望和もまた、首を絞められ殺される。

    私(中也)のメモ、疑問点の整理より
    ●あの〈宴〉は何なのか?
    ●あの料理は何だったのか?
    ●ダリアとはいかなる人物だったのか?
    ●玄児は何故〈十角塔〉に幽閉されていたの
    か?
    ●あの青年(江南)は何者なのか?
    ●〈惑いの檻〉とは?
    ●諸居静とはどんな女性だったか?
    ●十八年前、卓蔵は何故玄遙を殺したか?

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    2025年08月09日
  • 人形館の殺人〈新装改訂版〉

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    最初から怪しさ全開。伏線なのかなんなのか意味が分からずに読み進めていったけど、結局読みやすさと求心力という点ではさすがでした。綾辻ワールドを充分堪能。館シリーズ中でも異色と言わるレビューも納得。

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    2025年10月19日
  • 人形館の殺人〈新装改訂版〉

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    ネタバレ

    読みやすかった!

    序盤からなんだかおかしいなと思って
    多重人格を疑っていたけど、終盤にあれ?架場が犯人かよ!!ってびっくりしていたら、、、
    やはり多重人格かい!
    しかも、島田さんの所も3人目の人格だったんかい笑

    割と評価低めだけど、
    個人的に十角館→人形館→迷路館→水車館の順かな
    面白かった

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    2025年08月04日
  • 霧越邸殺人事件(上)<完全改訂版>

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    綾辻行人の代表作シリーズ!
    こんな館に行ってみたいランキングたぶん1位。
    犯人の快刀乱麻ぶりに笑った。

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    2025年08月04日
  • 暗黒館の殺人(一)

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    館シリーズの7作目。時計館、黒猫館に続き江南も登場。
    感想として、最初でつまずいた。ただ、面白くないとかでは決してない。それは、ここで

    一体何が起きた?読んでいて、どこか気になる点、違和感を感じる点、あれ?と思い、何度か戻って読み返した結果、なかなか次へ進めずにいた。

    4巻まである暗黒館の殺人。
    超大作。読み応えは間違いなく、この話なくして、館シリーズは理解できない。

    4巻もあるというより、4巻しかないと感じるほど。
    その始まりの一巻。

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    2025年08月02日
  • 月館の殺人 下

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    大宮の鉄道博物館の展示で目にして
    綾辻の館シリーズ…ではないのかな
    中編、漫画ということもありいつもとは違う雰囲気
    佐々木倫子氏のコミカルなキャラと溢れる鉄道ネタ
    でも大掛かりな仕掛けやミステリらしさはしっかり綾辻
    大御所同士の贅沢なコラボでした
    編集の鉄道愛が炸裂する巻末も見どころ

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    2025年08月01日
  • Another 2001(下)

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    下巻は、中々激しい展開でした。

    死者の正体に、読者は、上巻で気付くものの、下巻の早い展開で残りかなりあるのに?と思ったら・・・

    アナザーと展開を変えて、怒涛のクライマックスへ。

    次はアナザー2009を構想中とのことで、気長に待ちたいと思います。

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    2025年07月30日
  • Another 2001(上)

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    アナザーから3年後、あの三年三組が現象が帰ってきます。S読まずに2001でしたが、気にならず読めました。
    アナザーから続けて読んだ為、序盤でえ?と思いつつ、対策が功を奏したか、静かな、しかし徐々に異変が・・・下巻へ。

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    2025年07月30日
  • 暗黒館の殺人(三)

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    色々と少しずつ出て来た答え合わせ。衝撃的。何となくダリアの宴で出て来た食事だけは答えはイメージ付いていたものの他は本当に驚き!3巻衝撃なラストだったので、このまま最終巻まで走り抜けます!

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    2025年07月29日
  • 時計館の殺人〈新装改訂版〉(上)

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    『十角館の殺人』で登場した“あの”江南くん

    『迷路館の殺人』の作者である鹿谷門実

    プロローグからはじまる
    シリーズものの醍醐味


    十角館のときの〇〇みたいなキャラが出てきたなと思っていたら、まさしくなことを江南くんが言ってくれていたよ

    霊衣に着替えるなんてもう、、

    そして《時計》《時間》というキーワード
    となんだかもやもやもやもやしてる旧館との空気感や体調不良を含む違和感

    旧館の内側と外側、江戸時代の時計、裏庭の日時計、、、

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    2025年07月27日
  • 暗黒館の殺人(一)

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    ネタバレ

    館シリーズ第7弾 1巻目 (全4巻)

    百目木峠を越えてはならぬ。
    地元の古老達が子供達にそう教えるという。
    峠の先には、通称、大猿の跡と呼ばれる影見湖があり、その湖に浮かんだ小島に建つのが「暗黒館」。
    初代当主である浦登 玄遙により建てられ、多くの補修と再築工事が行われた。最後の大工事にかかわったのが、中村青司。
    暗黒館を一目見ようと、一人車を走らせる江南 ───

    1巻でこの分厚さ。しかも4巻もあるのか、、、。少し尻込みしてましたが、やっぱり館シリーズを読破しよう!と、手に取りました。

    これから始まる物語の舞台、暗黒館の不気味さ、孤立してしまった小島、登場人物の不可解さ、得体のしれない

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    2025年07月27日
  • 眼球綺譚

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    ネタバレ

    表紙買いしたから綾辻行人だと知ったときには驚いた。とてもホラーチックなミステリを書く人だとは知っていたが短編集まで出していたとは。
    人間の歪みや捻れからくる怖さを書くのが天才的にうまい。飽くなき食への興味が最終的にカニバリズムに行きつく話は今でも覚えているほど好きです。

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    2025年07月26日
  • 暗黒館の殺人(三)

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    全四巻の館シリーズ三巻目。ついに三巻目!!あと一巻で終わりかあという寂しさもありつつ、贅沢な時間を味わえました。いよいよ次がラスト!

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    2025年07月25日
  • 暗黒館の殺人(四)

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    やっと読み終わった…13日間、この世界観から抜け出せないのは結構つらかった 笑

    ミステリとしてはやっぱりいいし、これまでの館シリーズのあれこれが登場するのもうれしいけど、それにしても長すぎない?
    正直半分くらいでどうにかまとめられないものかと、何度も思った。
    館シリーズを楽しませてくれている綾辻先生の趣味に付き合った感が大いにある。

    中也の正体にはビックリ!
    ちょっとイメージと違ったかな。なんかこう、もっと偏屈な人をイメージしていた。

    ともあれ、読み切ったー!!

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    2025年07月23日
  • 時計館の殺人〈新装改訂版〉(上)

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    時代が違う違和感がある場面もあるが、中々怖い。
    夜にはあまり読みたくない。
    続きが気になるので、読む。
    これを映像化って、想像がつかない。

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    2025年07月22日
  • 時計館の殺人〈新装改訂版〉(上)

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    上巻。これこれ。
    彷徨う少女の霊と消えた女性霊能者。
    そして閉じ込められたこの時計館で起こる殺人事件。見えない犯人が近くにいるゾクゾク感がたまらん!
    下巻にいきます。

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    2025年07月21日
  • 殺人方程式 切断された死体の問題

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     新興宗教の教祖殺害事件と前教祖の変死事件、頭部と左腕の切断された死体が鍵となる本格ミステリーで、犯人は何となく目星がついた反面「どうやって死体を移動したのか」「なぜ死体を切断したのか」が良く練られていて最後まで夢中で読み終えた。

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    2025年07月21日
  • Another (下)

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    いや、お見事
    予想は外れてた
    繋がって繋がって繋がっていく様子が見事すぎてめちゃくちゃ面白い
    上巻の前半のゆっくりさとは比べものにならないほどの勢い
    ホラーの中のミステリーが勢い付いていてホラーとしてもミステリーとしても楽しめる良作
    「死者」という「もう1人」がこんな上手く作用するんだって思わされた
    おすすめしてくれたVtuberさんにありがとう!と言いたい!ありがとう!

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    2025年07月21日