【感想・ネタバレ】奇面館の殺人(上)のレビュー

あらすじ

季節外れの吹雪で孤立した館、奇面館。主人影山逸史に招かれた六人の客はそれぞれの仮面を被らされた。前代未聞の異様な状況下で、事件は進展する。主人の〈奇面の間〉に転がっていたのは、頭部と両手の指を切り落とされた凄惨な死体。六人の仮面には鍵がかけられていた。名探偵・鹿谷門実の圧巻の推理が始まる!

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Posted by ブクログ

ついに館シリーズもここまで来ました。
嬉しいような寂しいような。。。
一番好きなシリーズなので、なんとも感慨深い。

今回は、寝ている間に、鍵がなければ外すことができない仮面を全員被せられてしまう。
鍵は犯人がどこかに持って行ってしまった。

読んでいてとても息苦しい…

大雪で館からは出られないし、電話は壊されて繋がらないし、、、仮面は被ってるしで閉塞感半端ない。

犯人は誰なのか。
秘密の通路はどこにあるのか。
下巻へ行ってきます。

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2025年11月18日

Posted by ブクログ

既刊館シリーズの最後。
先が気になるから読み進めたいような、もったいなくてゆっくり読みたいような。

雪のクローズドサークル、電話は壊されて、首切断…ミステリ好きにはたまらないですな♡
仮面のせいか、仮面のイメージばかりでいつもよりキャラがつかみにくい気はするけれど、いつものように常人には理解できない世界観が楽しい。

できたら仮面のイラストがあるといいなー。
あと【哄笑 推理作家 日向京助(鹿谷門実)】みたいに、仮面と職業と名前をまとめたページがほしい。
懊悩と嘆きがいつもどっちだかわからなくなってしまう。

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2025年10月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上下巻!そして久しぶりな気がする、鹿谷が舞台に立つ形。これまではずっと安楽椅子探偵の感じがしていた。

読み進めていたら、以前暗黒館がどうのとか書いててちょっと読むのをストップした。順番通りに読んでたと思ってたけど、何か抜かしてしまったのか?
でもまあ、いいか、と読み続けることに。

同じ年齢、同じ誕生日の男性が集められて、仮面をかぶせられ、同じ服装をさせられる。
そして館の主人が首無し、指無し死体で見つかる。
普通に考えたら主人の犯行で、別人に成りすますみたいな目的だろうけど…

瞳子がキーパーソン、というかいっそ犯人だったり、今後のヒロインになりそうなキャラをしている。若くて薬剤師で柔術の使い手。

ところどころ出てくる、「やっぱりか…」みたいなヒントのようなものが全くわからないし、それがどこの説明に該当するのかもよくわからずモヤモヤしてしまう。鹿谷さん、賢すぎんよー。そしてその疑問をちゃんと言葉にしてくれー。

で、自分でも予想できるような入れ替わりはやっぱり安直すぎたようで、違った。

しかし、最大のトリックがまさかの登場人物全員同姓同名。影山逸史という同姓同名、且つ誕生日も近い人間がそんなにいるかぁ?
もはや影山一族じゃないか。昔の影山の祖みたいなのがなにかの計画を立てて一族を全国に散らばらせ、男子に同じ名前をつけるようにしたとかないとありえなさそう。
そして、なんか変だなと思った人物紹介なし、というのもちゃんとヒントだったんだなぁ。単に構成が違うだけかと思ってた。おもろい。

そしてこんな話を小説にすると大変そうだ、というメタネタまで出てくる。

でも今回はかなりの正統派探偵小説でおもしろかった。鹿谷大活躍だし。

でも、瞳子はなにか秘密がありそうな感じしてたけど結局なんにもなかったし、エピローグにすら出てこなかった。京極作品だったら続編にひょっこり出てきそうなくらいキャラが立ってたのに。

あとは、死者が少ないのも良い。死にまくるのは読んでてちょっとしんどさがある。

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2025年09月04日

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館シリーズ読破中です。9作目。
館の中にいる人たちが皆、仮面をつけて集まる、不気味ながらも分かりやすい舞台です。そこでの殺人事件。仮面のせいで『誰が誰なのか分からない』

この『誰が誰なのか分からない』というのが特に良かったです。
これまでの館シリーズは空間ギミックがメインなことも多かったと記憶していますが、今回は『人の正体』という心理的なギミックが強めの印象でした。
読みながら「この人は本当にこの仮面の人なのか?」「入れ替わってないか?」などの疑心暗鬼が止まりません。

シリーズ恒例ではありますが、今回の館の主もまともではありません。
そこも館全体の「変な文化」を構成する要素となっており、上巻のみの読破でも下巻が興奮冷めやらぬ展開となっていました。

総じて、シリーズの中でも設定が分かりやすく読みやすいです。だからと言って推理の難易度が低いというわけでもなく。
疑心暗鬼に陥りながら解決編に向かいます。

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2025年06月07日

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今のところ全く犯人の予想が付かない。

2024/10/20現在文庫化されてる館シリーズをあと一冊で読み終わっちゃうなんて寂しい。でも奇面館の下巻読んじゃう。

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2024年10月20日

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迷路館に似た雰囲気の世界観
鹿谷門実が大活躍、楽しい
でもこれが館シリーズ最後だと思うと、(今のところ)
でも読む手は止まらないんだよなぁ

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2024年03月15日

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久しぶりに綾辻さんの館シリーズを読む。

飽きさせないストーリーテラーはさすが。グイグイ引き込まれる。
少々グロめな表現あり。



仮面が取れない展開は想像するとちょっと面白い。
下巻も楽しみ。

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2023年09月23日

購入済み

いかにも怪しいことがいっぱい!

流石、館シリーズ。
読み慣れた人からすると、上巻はまだまだ序盤って感じなんじゃないかな。
下巻はどんな盛り上がりをするのかな。

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2023年03月23日

購入済み

いつものことながら、あっという間に読了。
仮面、いいですねえ。ワクワクします。
まだまだ全然予想つきません。犯人、誰かな?

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2020年12月19日

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鹿谷門実がガッツリ登場するシリーズ。
私の好きなクローズド(^^)
果たして殺害されたのは本当に館の主人なのか。
下巻が楽しみ♪

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2025年12月06日

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ネタバレ

館シリーズ第9弾(上)

依頼を受け、鹿谷 門実が参加したのは「奇面館」での一泊二日の会合。しかも、鹿谷と瓜二つの小説家 日向 京助になりすまして。

「奇面館」では主人である影山 逸史の前では必ず、鍵つきの仮面をつけなければならない。
大雪で館が孤立する中で頭部と全ての指が切断された死体が発見される。しかも、参加者の6人は仮面が取れない状態にされてしまう。


鹿谷さんが事件に巻き込まれ、謎に迫っていく姿にワクワクが止まらない。犯人が分からないのはもちろんだけど、殺人がおこっているのに、死体が誰だか分からない。とにかく下巻が楽しみです。


以前「安藤 忠雄展」に行きました。
ジオラマなどもあって、様々な建築に対する発想の豊かさと緻密なデザイン、そして情熱に心奪われました。

「中村青司 館展」 いいなぁ〜

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2025年11月23日

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登場人物紹介頁がない本作。種はすでに蒔かれたはずだ。表情はアバターでしかない。瓜二つを本人と判断するには、声か?匂いか?はたまた、、、下巻が楽しみである。

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2025年11月08日

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館シリーズ9作目。奇面館の殺人上巻。館シリーズは毎回テーマがあるが今回は仮面となっている。前作のびっくり館、その前の暗黒館と鹿谷さんの出番があまりなかったので、久しぶりの活躍が楽しみです!上巻の最後にも言及されているが、顔が仮面で隠れているため登場人物の一致が課題となっており、毎シリーズで記載されていた登場人物一覧が今作では記載されていないことから、今後の展開に絡んでいるのだろうと予想する。また暗黒館にて登場した鬼丸老を想起させるような、同じ苗字の人物がいるため、その辺りの絡みにも期待したい。

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2025年10月17日

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いよいよ現行の館シリーズの最終館。それにしてもこの方の文章の読みやすさは一体何なんでしょう。「やはりそういう展開なのか」という鹿谷のセリフに不謹慎ながらニヤリ。期待を込めて星4つ!

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2025年09月24日

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仮面を被り、かつ同じ服装に着替えさせられた館に集まったメンバー。この中から犯人探しは中々難しそう。相変わらずの館内で外との連絡が繋がらない密室で犯人探しはどうなるか。このまま下巻へと進む!

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2025年06月27日

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面白い!
ミステリー小説はあまり得意ではないですが、面白すぎてサクサク読めてしまいました。
お面が大量にある館で、自分達も面を被りだれかわからない状態になる。そんな奇妙な状況、それだけで恐ろしく感じます。

下巻が早く読みたいです。

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2025年05月01日

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ネタバレ

個人的に十角館があまりに素晴らしすぎて、それを超える作品はないんじゃないか(失礼)と思って以降手を出してなかった館シリーズ!ふむ、面白いなー。続きが気になる。

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2025年02月15日

Posted by ブクログ

大人気館シリーズ
上下巻読んでの感想

まさに叙述トリックとミスリードで構成されている作品
なかなか日本語って難しいね

犯人には若干の同情をせざるを得ない

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2025年01月13日

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謎が謎を呼ぶ。一体全体どうなってるのだろう。
あれこれ考えてみるが、たぶん全部外れてると思う。
下巻が楽しみで仕方ない。

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2024年12月24日

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今回は久々に最初から島田さん登場。
仮面を被っているということで、誰が誰だか少し分かりづらかったけど、割と面白かった。
館シリーズ最後の1冊はいつ出るのだろうか…?

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2024年08月01日

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ネタバレ

今回は割と殺人起こるのがあとの方だった!
島田さん居るだけで安心。笑
顔が分からないのって怖いなと。

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2024年06月11日

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大雪で孤立した別荘…これぞミステリー!そしてそこにホラー的な要素も散りばめられる。ワクワクします!下巻も楽しみです!個人的に鬼丸さんのこのセリフ…「無駄口は慎みたいところですが・・・・・・そうですね、どうしても今、あなたが知りたいと欲されるのならば、もっと詳しくお答えしましょう」…というのがお気に入りです。

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2024年04月11日

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第9の館が開かれます。
今作では表紙の通り雪が降ります。そしてこの奇面館に招かれた人達は奇妙な面をつけられ、それを装着したまま生活をしていく事になります。
そんな中で事件が発生します。
雪の中、館からは出られないクローズドサークル。
それらにより前代未聞の面を付けたまま物語が進むという、隣の人の顔すらも分からないそんなミステリが繰り広げられます。
よく考えられたものだなと思いましたね。
上巻では物語の始めの部分や、設定などが細かに記されているのでそれも相まってこれから始まるミステリに心が踊りました。

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2024年03月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

〇 概要
 鬼面館の主人「影山逸史」が主催する奇妙な集いに,6人の客が招かれる。季節外れの大雪で館は孤立。そして,頭部と両手の指が消えた死体が発見される。関係者の大半は,鍵の掛かった仮面を被らされて素顔が見えない。前代未聞の状況の中,探偵鹿谷門実が真相を解き明かす。

〇 総合評価 ★★★★☆
 よくも悪くも綾辻行人らしい作品。登場人物が全員「影山逸史」だったことが分かるシーンはインパクト抜群だし,2代目と3代目の「影山逸史」を混同させる叙述トリックもさすが。作中の殺人の「死体の首を切った」意味が,死体の首がつけてた仮面が,館の秘密の通路を開くためのカギだったという点も独創的と言える。半面,登場人物に仮面を被らせた動機や,死体の爪を切り,ぐしゃぐしゃにした理由が,「被害者から抵抗を受けた跡を隠すため」というのは平凡。そもそも,上下巻合わせて700ページ近い作品にするほどのアイデアでもない。この半分くらいの長さで書き上げれば,中盤の中だるみもなく,なかなかの傑作に仕上がっていたと思う。週刊の漫画雑誌の作品みたいなもので,評価が定まっていない作家であれば,この作品は途中で投げ出されないようなスピーディな展開の作品になっていただろう。綾辻行人の館シリーズであれば,固定ファンもいるし,このワンアイデアでどこまで引き延ばせるか…という視点で描かれたと思える。つまらない作品ではないし,久しぶりにミステリを読んで驚くことができた点は素直に評価したい。★4で。

〇 サプライズ ★★★★★
 この作品の最大のポイントは,「影山逸史」が主催する奇妙な集いに招待された6人の客が,いずれも「影山逸史」だったという点。この点が,現在の鬼面館の主人である「影山逸史」と,2代目の鬼面館の主人である「影山逸史」を混同させるというプロットにつながっている。正直,何かおかしいとは思っていたが,6人の登場人物が,いずれも「影山逸史」という名前だったというところまでは考えが及ばず,この点は素直に驚くことができた。本格ミステリとは意外性だけが魅力とは思えないが,やはり,小説を読んでびっくりするという経験は面白い。★5で。

〇 熱中度 ★★☆☆☆
 冗長である。殺人事件は1件しか起こらず,発生するのは第7章。上巻の200ページを過ぎたところである。そこから,丹念といえば聞こえがいいが,だらだらと捜査が続くことになる。解決編も,死体の頭を切断したのはなぜか,死体の指を切断し,ぐちゃぐちゃにしたのはなぜか,全ての客に仮面を被せ,鍵を閉めたのはなぜかといった謎ときがだらだらと続けられる。登場人物が全て「影山逸史」という名前だったことが分かるシーンのサプライズはさすがだが,もう少し短く,コンパクトにまとめることができたと思う。熱中度はそれほど高くない。

〇 キャラクター ★★☆☆☆
 探偵役の鹿谷門実を始めとし,鬼面館の主人である影山逸史に招待された客,創馬社長,マジシャンの忍田天空,建築家のミカエル,降木矢算哲の生まれ変わりという男,元刑事のヤマさんは,それなりには個性的である。しかし,全員の名前が影山逸史であるということを伏せようとしたことと,創馬社長が2代目の鬼面館の主人であり,真犯人だったことを伏せるという制約から,個々のキャラクターは十分に描かれていない。使用人の長宗我部,鬼丸,新月も,いかにもミステリの使用人というステレオタイプ。やや新月が,格闘家であるという個性があるが,これもプロットを成立させるための設定に過ぎない。キャラクター性は低い。

〇 読後感 ★★★☆☆
 この作品は,登場人物が全て「影山逸史」だったという事実に驚くためだけの作品であり,読後感はよくも悪くもない。一応,2代目の鬼面館の主人だった創馬社長のトラウマなども描かれているのだが,薄っぺらい。

〇 インパクト ★★★★☆
 登場人物が全て「影山逸史」という名前だった小説とか,登場人物が全員仮面を被って捜査する小説といったところはインパクトがあり、なかなか忘れられない作品といえる。もっとも,全体に冗長な上,それ以外の点の深みはないので,インパクト抜群とまでは言えない。

〇 希少価値 ☆☆☆☆☆
 綾辻行人の館シリーズの1冊として,長く読み継がれそう。少なくとも,絶版にはならないと思う。

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2016年12月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『暗黒館』以来、およそ2年ぶりの綾辻先生。「びっくり館」は飛ばしてしまったのですが、久しぶりの館シリーズですね〜。
このところずっと海外ミステリばかり読んでいたのもあり、まずその会話文の多さと読みやすさに驚きました。

ひょんなことから怪しげな「奇面」の集いに参加することになった鹿谷。
序盤はなんだかのほほんとした雰囲気があり、「ほんとに誰か死ぬのか?」と思わずタイトルを確認してしまったほどですが、いざ蓋を開けてみれば……。
「顔なし死体」が現れ外は季節外れの吹雪、連絡手段は断たれてしまい、おまけに館に閉じ込められた招待客たちは「鍵のかかった仮面」で正体がわからない――。
いやはや、お膳立てが整いすぎて、いくら推理力のない私でも「同一性」の問題はすぐにわかりました。

個人的に気になるのが、作中に『世にも怪奇な物語』という、エドガー・アラン・ポーの原作を元にした映画が出てきた点です。
原作の一つである『ウィリアム・ウィルソン』はちょうど先日読み直したばかりで、あの結末がこの物語の行方を暗示しているのか?
あと、瞳子ちゃんがドアノブを回してから電話を受けるまでの間に犯人は〈奇面の間〉から移動しているはずですが、瞳子ちゃんに見られずにどう移動したのか?中村青司の館だからやっぱり……?
綾辻先生のことだからアッと驚く展開に期待しつつ、素直に下巻を読み進めていきたいと思います〜!

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2025年11月30日

Posted by ブクログ

ひょんなことから島田潔が館に招かれているので、暗黒館やびっくり館のような怖さはそこまで感じなかった。不思議な館の不思議なルール下で行われた、首なし死体殺人。なぜ首と指を切る必要があったのか、なぜ仮面をつける必要があったのかなどの謎が生まれる。下巻に続く。

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2025年09月13日

Posted by ブクログ

2012年。再読なのよ。
東京都の僻地にある奇面館。作家日向京助の依頼により、彼になりすまし奇面館へ向かう鹿谷。叔母のかわりに奇面館でメイドする瞳子。奇面館に集められた6名の紳士。そして、儀式が始まる。殺人が始まる。死して首を切断され、指をフープロにかけられ、客たちは鍵付きの仮面をかぶらされていた。季節はずれの大雪がふり、奇面館から出れないw
仮面つけっぱなしってストレスだよなぁ。

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2025年04月05日

Posted by ブクログ

今回はがっつり鹿谷さん登場で歓喜。
ここまでシリーズを読んでいる人ならわかる事件の話が何度も話題に出てきて、復習をしているような感覚。
しかも鬼丸という人物の登場...怪しいな...
またしても閉じ込められる展開に苦笑。青司の館に悪天候は必須ですね!殺され方とかも毎度残酷...
みんな仮面かぶってる会合とか映像にしたら面白ろそう。

折り紙の話も出てきて良かった!新月さんナイスアシストすぎる!水車館で結構印象的だったからな。
今まではどの人物の目線でも第三者として覗いてる感覚だったが、なんとなく今回は新月さんに感情移入しちゃうな。

また、ところどころに出てるく犯人と思わしき心情の描写も気になるところ。
館の仕掛けが楽しみだな~
あと、今回登場人物紹介が巻頭にないのなんでなの?これも仕掛けなのかな?
正直これないと、把握が困難なのです...
下巻もないのかな?ないか...

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2024年06月04日

Posted by ブクログ

館シリーズ第9作
現況のラストです

今回の館も当然中村青司設計
場所は 東京都の僻地

奇面館の主人影山は、自分に似た人物を6人館に招待する。彼らの生年月日はほぼ同じ。
本人を含めてそれぞれいわくありげな仮面をつけての面会となる。
季節外れの雪で孤立する館。
一人目の殺人。
鍵がかかってしまった仮面の下で疑心暗鬼の招待客達。
今回は、事件はあっさり目かな。
下巻へ

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2024年03月28日

Posted by ブクログ

綾辻行人『館シリーズ』第9弾。

奇面館の主人・影山逸史が主催する奇面館での集まりに、自分と瓜二つ、誕生日も同じ、同い年の怪奇小説作家・日向京助の代わりに参加することとなった鹿谷門実。

奇面館は、あの中村青司の設計だった…

集まりの翌朝、主人・影山逸史の死体が発見される。死体は、頭とすべての指が切り落とされていた。

そして、参加者たちはそれぞれの仮面を被せられ、鍵がかけられていた…

大雪で孤立した奇面館。
犯人探しを始める、鹿谷門実。

なかなか展開が遅く、やっと動き始めたかと…
まだまだ見えない…
ひょっとしたら、影山逸史は生きてるのでは…
なんとなくだが…
下巻で色々な仕掛けが明らかになるんだろうが…

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2024年03月24日

Posted by ブクログ

登場人物の名前ではなくそれぞれの仮面で呼び合っているから読みながら誰がどの仮面をつけているかいちいち考えないといけない
なかなか事件が起こらない

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2023年12月15日

Posted by ブクログ

いかにも非日常な本格推理小説の舞台設定にゾクゾクする。

後半どんなふうに驚かせてくれるんだろう。瞳子は本筋に深く絡んでくるのかな?

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2023年11月21日

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