綾辻行人のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ毎回毎回まじかぁ、、、って気持ちになった。こんなはずじゃない!
全て読み終わり、BadEndも面白いよねと思わされた。全部救いがないのもやるせ無い気持ちになるけど。
大好きな櫛木理宇さん、道尾秀介さん、辻村深月さんがいたので購入。櫛木さんは安定に最高、霊的な怖さより人間の怖さを感じた。道尾さんは短い中で2、3回ひっくり返されて気持ちが良すぎる。足元がぐらつく感じが心地よい。辻村さん流石だなーと思った、短いのに読み応えありすぎる。
新名智さんの「今頃、わが家では」良かった。強迫的に不安になってしまう気持ち分かるーっていうのと精神的に病んでるのかなって思わせといてのまさかの!
全て楽しく読めました! -
Posted by ブクログ
ネタバレ「もしかして江南くん、死んじゃうの…?なんなら犯人…?」とか色々変に予想してしまった。
犯人が予想つかなくて、殺人も容赦なく続くため、ハラハラしてずっと楽しめた。
登場人物は多いのだが、館に居る人・居ない人で分かりやすく進んだので混乱も少なかった。
島田さんも相変わらずで良かった。
福西くん怪しいぞ…?って思いながらも、
十角館と同じパターンは無いかとも思って、
学生の中に犯人がいる…?でもそれも捻りがないかとか。あれこれ考えるの楽しかった。
しまいにはコナン君疑い出す自分。
無事でホッとしました。
ドラマも早くプライムで配信されないかな。楽しみだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ限りなく星5に近い4という感じ。
40年近く前に刊行された本だけど全然読みやすいし、今にも通じる面白さがあった。
角島で起こる連続殺人のパートと本土での怪しい手紙と過去の事件を追うパートの大きく2つの構成で話は進んでいく。
この怪しい手紙がワープロで書かれていて、この時代にわざわざワープロを使うなんてきっと筆跡を残したくなかったに違いない…みたいな件にとても時代を感じた。
角島ではお互いのことをミステリー作家に準えたあだ名で呼び合っていて、一切本名が出てこないのはとても異様というか不気味だった。逆に本土パートではミステリーサークル以外の登場人物島田が出てきたりと外部の人間が多いからか、本名しかほぼ出てこず、(途中で守須が江南をコナン・ドイルと一度だけ読んだくらい?)その名前の呼び方が世界観を角島と本土で分けていて面白かった。
しかもその名前の呼び方が最後のトリックにとても効いていてそれが明かされた時はほんとうに衝撃だった。
キャラも魅力的で、角島では医者の卵で割と人格者というかトラブルが起きても他者の気持ちを考えながらみんなをまとめられるポウ、食えない性格だけどみんなから一目置かれている雰囲気のエラリイが結構好きだった。本土では好奇心で色々と動いてしまう江南がとてもよかった。
ここからは、限りなく星5に近いのに星4にした理由の話。
一言で言うと期待をしすぎてしまった。
衝撃の1行にはちゃんと衝撃を受けた。
ヴァン=守須だなんて1ミリも想像していなかった。
でも読んでいて、磨崖仏の絵を描いているというところでメタ的に守須が怪しいのではと思い始めてしまっていた。お昼の江南の調査にはついて行かないのが引っかかったのと、中村青司の弟は怪しすぎてむしろ犯人ではないと感じてしまっていたから。描いていたのが磨崖仏というのもどこか犯人側で赦しなのか救いなのかを求めている気がして。
割と序盤から守須が怪しいと感じてしまっていたので、ヴァン=守須にはきちんと衝撃を受けられたけど、守須=犯人という部分に関してはやっぱりかーという感じになってしまった。その後の守須の犯行は別に驚くものもなく普通に頑張って角島と本土を行き来して、一人一人に凝った殺し方でもなく、割と捻ることなく犯行を進めていったという印象。だから、作者の文章力には魅力があったけど犯人である守須自体にはあまり魅力を感じなかった。
あとはやっぱりミステリーはわからない部分があるとモヤっとしてしまう性質なので、ルルウが死ぬ前に何を見て、何に気付いたのかはっきり描かれていないのが残念だったのと、おそらく妄想だとは思うけどルルウがなぜオルツィの死に際の顔を知っているのか、千織はどのようにして亡くなってしまったのか、などが読み終わっても気になった。(あと館のからくりが鍵を握ってくると思ったのに意外とそんなに犯行とかに使われてなくて拍子抜けした)
色々書いてしまったけど衝撃の1行にはちゃんと読む価値があったと思えたし、全体的に魅力的なキャラも多くて読みやすく面白かった。 -
Posted by ブクログ
綾辻行人さん著、『水車館の殺人』。
『十角館の殺人』から始まる「館シリーズ」の第二作ともなる作品。
【あらすじ】
岡山県北部に建つ異形の館「水車館」。一年前の1985年、館で起きた殺人と一人の男の失踪。事件から一年後の1986年、島田潔が訪れた館で、再び殺人が起こる。
過去と現在、二つの時間軸を行き来しながら、水車館で起きた二つの事件の謎が描かれていく本格ミステリー。
【感想】
印象に残ったのは、多くの伏線を張り巡らせる中で、動機やトリックを最後まで断定できず、誰もが犯行可能である状況を作り出している本格ミステリとしての作り込みである。
真相の糸口となるギミックは何度か強調して描かれているため、犯人や事件の真相は中盤で予想でき、「十角館の殺人」ほど一文による大きな驚きはない。しかし、文章構成的にも奇をてらったミステリという印象ではなく、古典的な本格ミステリとしての完成度を求めた作品なのではないかと感じた。
顛末が分かっていながらも、謎が最後まで残り、過去と現在が少しずつ交差していく展開は読む手が止まらない。「幻影群像」という絵画の秘密も、館の不気味さと相まって、何ともいえない余韻が残る。
『十角館の殺人』がアガサ・クリスティーを思わせる海外古典ミステリへのリスペクトだとすれば、本作は古典的なミステリのギミックや雰囲気に加え、どこか横溝正史さんを思わせる設定によって、独自の館の世界観を作り上げた作品だと感じられた。
大きな衝撃や隠された動機においては、やや薄い印象であるが、最後まで断定できない事件の展開と、事件の真相へ向かう緊迫した空気感が、不穏な館そのものの印象を強く残しているのではないかと魅力に感じられる。
館シリーズ第二作にして、古典的な本格ミステリのトリックを組み立てた作品としておすすめしたい。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ新本格のこれからに乾杯!
新本格は綾辻行人の『十角館の殺人』から始まるとされる。そこ刊行から30周年を記念して出版されたアンソロジーの文庫版。豪華だった。以下、お気に入り。
我孫子武丸「プロジェクト:シャーロック」生成AIで探偵を作ったら…まぁホームズがいる世界にはモリアーティがいるからねぇ、と言うのは簡単だけどそれを面白く書くのってプロだよなと。この世界もう来ている気がしてしょうがない。
歌野晶午「天才少年の見た夢は」才能のある子たちを集めたアカデミーも敵国からの爆撃に晒された。シェルターに逃げ込んだ少年少女たちは全滅したが…名探偵鷺宮藍の正体はなるほど。しかしこれも人工知能でなんかもうそろそろ来そうな世界なんだよな。
綾辻行人「仮題・ぬえの密室」お祭り作品。登場人物が豪華。寡聞にして知らないのですけど先生方は本当にこんな感じなのだろうか。ラストの人物もすぐ正体がわかった。ぬえの密室が書かれてほしいなぁ、なんて。いっそ2人競作しませんか、なんて。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ⭐︎4.8
ロリコンである鮎田冬馬(=天羽辰哉)が、養子の理沙子が少女から女になっていくのに耐えられず、オーストラリアの黒猫館で殺して地下に隠す。破産しても管理人として一生黒猫館に居続けるために所有者の息子一味が泊まりにきた際の事件を利用する話。
鮎田=天羽に途中で気付いたので衝撃度的にどうだろうと読み進めていったが、この伏線はまだまだ序の口であった。
「ん?」と違和感を覚えていた箇所が全て解説パートで真実と結びつき、衝撃をうけた。
鮎田=天羽、天羽がロリコン、館が北海道とオーストラリアで2つある、鮎田が東京に来た目的と本を守った理由、レナの死因、密室のトリック
上記の真実が一気に判明し、スケールも大きくとても楽しめた。
(唯一引っかかったのは心臓と胃の伏線で、別に左手で心臓押さえることもあるし胃は左を下にしたほうがいいとも聞いたことがある…と思った。ただ、これが無くても衝撃度にはさほど影響はないのでそこまでマイナスではないかな。)