綾辻行人のレビュー一覧
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館シリーズ2作目の、改訂版。
旧版も20年ほど前に読みました。それ以来の再読です。
十角館はもう、改訂版で変えられた部分が読みたすぎて再読し、更にそのあと実写化したものを観、コミカライズも読み、今でこそ内容はバッチリ頭に残っていますが、再読した時には真相こそ覚えてはいるものの細かい部分がすっかり記憶から抜け落ち、初めて読んだ時ほどではないにせよ、結構ドキドキしながら読んだのです。
そして今回の水車館。
やはり、肝になる部分や作中の違和感を拾えるものの、やっぱり一気読みしちゃうくらい、とにかく先が気になる作品でした。
わかってるのに先が気になる、とはおかしいのですが。何でしょう…探偵役が真相に近 -
Posted by ブクログ
ネタバレ鮎田冬馬の手記のはじめに、「如何なる虚偽の記述も挟まぬ事を、誓っておくとしよう」という記述がある。この記述通り,嘘はつかれていないのだが、読者は騙されてしまう。やはり、ここには展開のうまさや言い回しが表れているのだろう。このトリックは考えてみたら出てきそうではあるが、ここまで伏線を散りばめながらバレずに騙すというのは至難の業である。
館シリーズにおいて、探偵(鹿谷)が事件に居合わせないものが、人形館、時計館、黒猫館と続いているが、次の暗黒館ではどうなるのか。そろそろ、事件に真正面から対峙するところも見てみたい。
本作では、鮎田が運命論について言及する場面があった(392ページ)。 水車館 -
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館シリーズ4作品目。
今回の舞台は、京都の屋敷 ”顔のないマネキン人形が邸内各所に佇む「人形館」”。
物語の中では、通り魔事件や、飛龍想一に対する強迫を主軸に進むんでいく。
物語は湿度が高くジメジメしている印象。
薄気味が悪く、所々で違和感のようなものを感じる不思議があった。
そのため、前半は少し読み進めるのに苦戦した。
しかし、物語の中盤に”島田潔”が登場すると飛龍想一の物語は急速に進む。
感じていた違和感や伏線に殴られて読む手は止まらなくなった。
帯に記載してある文章「打ち砕かれる”世界”の音を聞け。」
読み終えた後にみると、とてもお洒落な言い回しだと感じる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ閉ざされた迷路の館(待ってました!)。京都。還暦祝いの宴のはずが秘書は「今朝、自殺した」と告げる。残されたのは一本のカセットテープ。遺言だ。
この館を舞台に推理小説を書け。しかも「自分が被害者になる筋」で。悪趣味すぎるのに、莫大な遺産と名誉が弟子の作家たちを色めき立たせる。
ミノタウロスの斧、テセウスの短剣、アリアドネの糸。ギリシャ神話のモチーフが、随所にちりばめられている。
閉ざされた場所、逃げられない恐怖。次に殺されるのが自分かもしれない、という緊迫感。
作中作という構造が読み手の足場をぐらつかせる。いま自分が読んでいる物語は、どこまでが「本当」なのか。
そして特殊な構造の「見立て殺人」。