綾辻行人のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ私は推理小説をほとんど読んだことがなく、有名なものを読みたいと本作を手に取りました。そんな私の率直な感想は、犯人めっちゃ重労働で行き当たりばったりだな、でした。私の思い描いていた推理小説は、犯人が考えたトリックを名探偵が暴くというシンプルなものでしたが、この作品は名探偵など普通はいないよな、犯人だって普通の人間だよな、ということを感じさせられました。守須が正体を明かすところは驚きましたが、経験の浅さからこれが推理小説としてどれほど凄いことなのかいまいちピンと来ませんでした。最後の島田に瓶の紙を渡すところは、千織を死なせてしまった自身への審判を望んだのかなと思いました。
-
Posted by ブクログ
館シリーズ4作品目。
今回の舞台は、京都の屋敷 ”顔のないマネキン人形が邸内各所に佇む「人形館」”。
物語の中では、通り魔事件や、飛龍想一に対する強迫を主軸に進むんでいく。
物語は湿度が高くジメジメしている印象。
薄気味が悪く、所々で違和感のようなものを感じる不思議があった。
そのため、前半は少し読み進めるのに苦戦した。
しかし、物語の中盤に”島田潔”が登場すると飛龍想一の物語は急速に進む。
感じていた違和感や伏線に殴られて読む手は止まらなくなった。
帯に記載してある文章「打ち砕かれる”世界”の音を聞け。」
読み終えた後にみると、とてもお洒落な言い回しだと感じる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ閉ざされた迷路の館(待ってました!)。京都。還暦祝いの宴のはずが秘書は「今朝、自殺した」と告げる。残されたのは一本のカセットテープ。遺言だ。
この館を舞台に推理小説を書け。しかも「自分が被害者になる筋」で。悪趣味すぎるのに、莫大な遺産と名誉が弟子の作家たちを色めき立たせる。
ミノタウロスの斧、テセウスの短剣、アリアドネの糸。ギリシャ神話のモチーフが、随所にちりばめられている。
閉ざされた場所、逃げられない恐怖。次に殺されるのが自分かもしれない、という緊迫感。
作中作という構造が読み手の足場をぐらつかせる。いま自分が読んでいる物語は、どこまでが「本当」なのか。
そして特殊な構造の「見立て殺人」。 -
Posted by ブクログ
十角館で館シリーズにハマって、殺人鬼シリーズも通ったのに、Another読んでなかったってさあ…
Anotherだったら死んでるよ?
アニメ化当初、擦りに擦られたミームは知ってたくせに、肝心の元ネタを知らないという痛恨のやつを経て幾星霜。
ようやく読み終えました(涙)。
装丁見て、「あ〜〜ジュブナイルですかね…」とかって何となく読まなかった私の馬鹿(泣)。
「そもそもホラーはちょっと食指がね〜〜」とかもさ、三津田作品に出会ってからは言い訳にならなくなったんだからさ、もちょっと早く読んどこうよ(泣)。
めっちゃくちゃオチが綺麗にミステリーしてんだから(号泣)(嬉)。
迸る積年の後悔