綾辻行人のレビュー一覧
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長年積読していた本作をやっと読み始めた。館に集まったミステリ研究会の面々、外部と連絡の取れない状況下で1人ずつ殺されていく恐怖感。私の大好きな要素が詰め込まれている。
しかし、似たような話が世の中腐るほど出回っているのもあり、「ミステリー小説の中で1番好き!」とまではいかなかった。(本来、本作がこういう"館殺人モノ"の先駆けなのかもしれないので、発売当初に読んでいれば…と悔やまれる。)
十角館という変わった造りの館ならではのトリック(錯覚)を利用した犯人のやり口に感心したし、終盤の犯人の独白も面白かった。ドアに貼られる「被害者プレート」にもワクワクした。米澤穂信さんの『イ -
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【一言感想】
自分で造り上げてしまった幻影を恐れて逃げると、自分の世界を造り上げて閉じこもってしまう
【感想】
車椅子に乗り仮面をつけた当主と孤独な美少女の妻が住む、3連水車のついた館で、一年前に起きた事故、事件を現在に絡めながら解いていく本格的な推理小説
"十角館の殺人"で斜め上の不意打ちトリックを喰らって、本作もそうかと思いきや、かなりの本格的なミステリーで所々の伏線も丁寧に過不足なく描かれているので、種明かしの場面はとてもスッキリすると思う
過去に起こしてしまった出来事が幻影となって、自分の中に現れ続けてしまうことから逃げるために、自分のしたことに対して&quo -
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ネタバレ黒猫館という名前の由来が、風見猫や黒猫が住み着いている、というのは弱いなと読み始めは率直に思った。
しかし、読み進めていくうちに、今作のモチーフが鏡であることが分かった。が、そこからのルイス・キャロルというのは想像外だし、それを知ってからの『黒猫館』というネーミングセンスは流石にオシャレすぎだろう。
トリック自体はすごくワクワクするとまではいかなかったが、館自体の立ち位置がとても面白かった。
綾辻さんの点(小説内での事象)と点(綾辻さんの知識)をつなぐ線の引き方・発想力は、どの作品を読んでも心躍らされるものがある。
次作『暗黒館』、覚悟を決めて読みたい。 -
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十角館に続き、(順番通りではないけど)次は時計館読みたいなドラマもあるしと思って読み始めた。
これまた奇っ怪な造りの屋敷だなと思いながら読み進め……なんかこう、話の進みがゆっくりめだな、上巻も中盤に差し掛かってきてるけどと思っていたら。ぼろぼろと崩れだし、重要なことが明かされ始めた!それで「こうなってこう……このあたりが犯人では?」となっているのだけど、これじゃあ、あまりにも普通(?)すぎる。まだ下巻が残っている。一体どんな展開を見せられるんだろうかとドキドキしながら下巻を読もうと思います。
上巻、最後のアレは何が起きたのか?本を読みつつドラマで映像を見るのも楽しみだ〜。 -
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ネタバレマニアの人にとっては、今までの館シリーズと比べると、ギミックが陳腐なものになっているから不評かもしれない。ただ個人的には結構ありだった。オカルトチックで謎を解明しきらないところとか。爺がきもいし子供がただ可哀そう。小学生視点でだいぶ読みやすく、このまとまった文章量で過去現在を行き来しつつ伏線回収するのはさすが。贅肉のない作品だと思う。ダイナミズムがない綾辻さんぽくないけど個人的に好きでした。読みやすさが東野圭吾っぽかった。オチで三人とも隠ぺいに乗り気だったのだけちょっと違和感。女の子側には特にバックグラウンドなさそうなのに。びっくり館と銘打っているけど、ほぼ5%くらいしかその要素がない。タイト
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時計館で起きた連続殺人の謎が推理小説作家の手によって解き明かされる。その驚きの真相とは。
館の内と外の二軸でパラレルに話が進んでいく視点の切り替えが印象的でした。惨劇模様の閉ざされた館内とその発生を知らない館外との対称が良い意味でもどかしさを募らせます。
肝心の謎解きの方はなかなかに突拍子もないトリックでした。これを独創的で凄いと思うか、非現実的で興覚めと感じるか、読者によるところです。
あと、自身の悪い癖ではあるのですが、論理矛盾がいくつか目に付いたので、もう少し推敲して欲しいと感じました。職業柄、どうしても科学者の目線で見てしまいます。 -
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ネタバレものすごく良く練られた本格ミステリ。
入れ替わりだろうなとは思っていたけど、犯罪の手順は最後までさっぱり解き明かせなかった。
ミステリを読み慣れた読者なら、各キャラクター像から、まあこことここが入れ替わっているだろうなと予想を立てるところまでは行くだろう。テンプレートすぎる。
なのに、あともう少しだった真相にさっぱり辿り着けないのはちゃんとやられた感があっていいな。
特に、古川の消失トリックは、言われてみればなるほどと思う単純なタネなのに、全然辿り着けなかったのが悔しい。
序盤で入れ替わりだと踏んだせいで、焼却炉の死体が藤沼紀一だと思い込んでしまったところもある。
自分から進んでメタ推理の罠に