綾辻行人のレビュー一覧
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ネタバレ新装改訂版ラスト作黒猫館の殺人
後々考えると黒猫館の殺人であり白兎館の殺人
悔しいもんです
鮎田冬馬が1番理沙子殺人の犯人として怪しい、それはなんとなくわかっていた
しかし
島田が指摘していた手記の細かなところに散りばめられた違和感に全く気づけなかった…!
太陽の方角どうの、外と中の気温差どうの
学がないせいか真相を知っても
??
みたいな感じが続いた
(まぁ最終的に理解はしたのだが)
唯一気づいた違和感といえば
鮎田が料理が苦手なのに客にラム肉を出したこと
今思うとその時私が思ったことの馬鹿馬鹿しさたるや
『ラム肉じゃなくて人肉なのでは?』
んなわけあるかぁ!
誰の肉なんだよ!
理沙子のはとっくに腐っとるわ
今回は考察が悉く散りました
タスマニア大学が関係しているとは…
すごく面白かったのですが
トリックがちょっと強引かなぁ?とは感じた
まぁハラハラドキドキできてよかったです
不思議の国のアリスを真面目に読んでないと理解しづらいかも
私に関しては鏡の国のアリスはそもそも初耳でした
勉強しよ -
Posted by ブクログ
ネタバレ綾辻ミステリー第二作目。
今回も第一作目の十角館の殺人に続くクローズドサークルが舞台の本格ミステリ仕様で懐疑的な要素と少し新鮮さを盛り込んだ作品でした。
綾辻ミステリーにおいては、美しい館が執り成す場所で必ず陰影の織り出す静謐な闇へと誘われていくような深い情感を覚えてしまいます。
本作では確かに都市部の郊外の奥地に、かごの中の鳥のような美少女や、古城めいた館を三連水車で支えている事実が作品内で存在しているなどそのような空想的な風景や、探偵役として再登場した島田潔の存在、探偵役が推理しトリックを見破るなど、読んでいればノスタルジックな気分になる本格ミステリとも捉えられなくはない上に、今回は十角館の殺人のような驚天動地な衝撃が、本作では館を纏う陰影によって抑えられているようなムードを少し感じました。
その陰影を少し掘り下げてみると、人間同士のメロドラマが展開されていたり、トリックの意外性よりも悲劇的な因縁が強く立ちはだかり、トリックへの焦点が合いにくくなるそんな感触でした。
ゆえに、今回は古典的な本格ミステリであれど、濃厚なドラマとゴシックで落ち着いた佇まいが新鮮で魅力的な作品だと感じました。
まだまだ新規のアヤツジストですが、館シリーズをこれからも楽しんでいきたいです。 -
Posted by ブクログ
今宵の館は、かつての惨劇の記憶の扉を開ける
色々と順番は前後してしまっているが綾辻行人さんの館シリーズを読む中で、今作品は「過去」と「現在」を行き来しながら、惨劇の真相を探す物語展開になっていた。
どちらかというと真犯人の人間像はわかりやすく、大きなどんでん返しとも言える大トリックは読み進めていく中で検討がつきやすい。これはただどちらかというと読み手である私たちはこれがミステリー作品であるという前提でこの物語世界を俯瞰しているからであり、当事者の目線に立てば衝撃的とも言えるだろう。
一つの大きなトリックがわかってしまえば物語の細部の違和感はわかりやすいもの、または言われればすぐわかるものとなっており、どちらかというとこの作品はミステリー初心者向けかなと思った。
なぜこの人を殺さねばならなかったのかという動機が過去も現在もリンクしており、この二つの惨劇が一つの話として成立しているところは構成の力だなと感じた。また動機の生々しさなどは犯人の人間らしさが十分に描かれており魅力ある犯人として物語に成立しているなと思った。
ミステリー作品においてはミステリーのお馴染み展開に慣れ親しんだ読み手という経験を備えた少しだけフェアではない存在に対してどのように作品としての筋道を示すかが大事かなと思う。この作品は私は読んだことのある館シリーズの中では一番正面から正々堂々フェアに立ち向かってきたと感じた。それ故に少しだけ、筋道が見えやすかった。ただそれは読み手の経験による贅沢なので、お話としてはとても好きでした。 -
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ネタバレ前から読みたくて積読してたんだけどホンタメってYouTubeで紹介されてて読んだ。衝撃の一行で全てがひっくり返るって言われちゃってたから期待しすぎていた分残念だった。あと自分が馬鹿すぎてヴァンダインって言った時も気づかなくて読み進めるうちに玄関の左側の部屋にいたって読んで、あれっ笑って思って読み返したらヴァンすぎた笑笑。星5にならなかったのは本じゃなくて自分のせいやね。トリック自体は面白かったし2日で読み終わるくらいどこも手が止まらなかった。個人的にはヴァンよりも最後に壜を渡すシーンの方が鳥肌が立った。結局島田は気づいていたのかな?今回の推しはルルウ。
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Posted by ブクログ
ネタバレ事件発生が遅いというのが率直な感想だったが、それでも読み応えのある文章だった。
館の過去や旧館、登場人物にどこか神聖な雰囲気があり、文章を読むだけで異世界に迷い込んだような感覚になった。
江南の登場やミステリーサークルの学生、十角館のエラリイを彷彿とさせる学生など、十角館のオマージュが感じられて嬉しい
鹿谷の、超常現象を信じるのは一種の科学で支配された社会への反逆という視点が面白かった。
以下メモ :
〈聞いたことあるけどようわからんシリーズ〉
ア プリオリ 経験ではなく、もともとある認識
さもありなん それはそう
けんもほろろ 無愛想に断る 取り付く島もない
悄然 しょんぼり
二十二
あれ緑影荘の管理人はそういちじゃないんだっけ
小早川茂朗 企画発案リーダー
瓜生 好青年
早紀子 色白美人
新見こずえ 代役
事件起こるのが意外と遅い -
Posted by ブクログ
ネタバレ散りばめられた謎が回収されていくのが相変わらず素晴らしかった。(鹿谷が聞いた謎の音や補聴器、机の下に付いた物体、死神、怪我が原因で病死した娘などなど)
ゆきやが犯人だろうと思い込ませるのが上手かった。あからさまとも思ったが、ゆきやの独特な雰囲気や過去の経緯を考えると、本作は犯人が途中でわかるタイプのストーリーなのかもしれないと誤解してしまった。綺麗にアリバイをずらせるトリックは本当に良く考えられていると感心。
ただ、答えが明かされても驚嘆とまではいかなかった。時間を使ったトリックという点に関しては予想していたので、それを上回る何かを期待してしまったのかもしれない。また、時間の速度が1.2倍だとさすがに旧館に入った直後に気づいてしまうのではないかという違和感もあった。
世界観が魅力的で、謎の少年や亡くなった花嫁、仮面の殺人者、時計だらけの館など、実写化のしがいがありそうだと感じた。
流れとしては、人が次々に殺されていくため、江南すらも死んでしまうのかとヒヤヒヤした。だからこそ鹿谷が助けにくるシーンはこれまでの暗い展開が晴れるようで印象的だった。とても読みやすく、下巻はほぼ半日で一気読みできた。
最後の解説の、犠牲者は「古峨倫典の祈りに背いた」から殺されたという解釈が面白かった。
古峨倫典が娘のために作った幻想である時計館が、後に多くの死を生み出すのが恐ろしい。
中村青司が手がけた建物で事件が起きる理由について、「誰かの祈りを閉じ込めたから」という一つの答えが示されることで、このシリーズの世界観がより魅力的に感じられた。