綾辻行人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これはミステリーというのか、ホラーというのか…?
「始まって」しまうと、1月に1人以上死んでしまう学級。
その呪い(?)はクラスに所属する人間と、その2頭身以内の家族。
回避方法はクラスメイトの誰かを「いない者」として扱うこと。
しかし、転校生である主人公は、その掟を知らずに「いない者」であるはずの少女と接してしまう。
そうして、起こり始める惨劇。
本来いないはずの「死者」は誰なのか──?
美しく丁寧な絵で、魅せていただけました。
展開が読めず、どきどきしっぱなしで、続きが気になって仕方がありませんでした。購入するなら、4冊まとめて買うことをお勧めします。
……「死者」がまさかあの人だとは思わなくて、予想を裏切られまくりでした。
一応ハッピーエンドですが、微妙に後味の悪い終わり方でした。
余韻を残した終わり方と思えばいいのかもしれませんが……。
こういう終わり方をしたなら、同じ設定でまた別の物語とか、描いてほしいかもですw -
Posted by ブクログ
館シリーズ第4作目。
これまでの館シリーズ3作(十角館、水車館、迷路館)をまず一通り一読していないとこの本の異色さは楽しめなかった。今までの綾辻館にはない要素が介在しており、ゆえにシリーズ物をうまく扱ったような作品だと思います。ちなみに個人的には本作品新装改訂版の表紙がシリーズを通してダントツ好み。
舞台は京都府左京区の北白川にあるマネキン人形があちこちに点在していて、亡くなった父が所有している屋敷、「緑影荘」(通称:人形館)にて主人公”飛龍想一”の視点をベースに物語が進んでいきます。
ある日、母代わりの沙和子と緑影荘へと共に引っ越してきた想一。日々を穏やかに暮らしていたはずが、しばしば想一の周りで不審な出来事が相次ぎ、話は一気に不穏さを増していきます。想一は物語が進むたびに”何か朧気な記憶”に戸惑いながらその出来事へと巻き込まれてしまいます。
僕は必ず館シリーズを勧めるときは、必ず順番に読みなさいと断りを入れます。
例えば、本作品の異色さは確かに批判もありますが、私的には綾辻氏が読者を驚かせるために、あえて従来の館シリーズのルールを破壊したのだと解釈しています。私見ではありますが、”いつものお約束”からいったん外れたことで期待していたセオリーが破られたが、その後ゲイン効果を狙ったのか、破ったことへの批判を一蹴するようなカタルシスを約束する至高の王道回帰として次作の最高傑作である「時計館の殺人」に繋がっていくのだと思っています。
(ちなみに違ってたらすみませんが、綾辻氏は人形館を最後の館作品にしようとしていたが、館シリーズはあまりにも定石を含め愛されていたので、次作は遠慮のない本格ミステリで名作でもある時計館の殺人を書き上げたという説も。)
ゆえに一例ではありますが、それも含めて僕は館シリーズは順番に読んでみてほしいのです。
最後に、本作品は館シリーズを読んできた人たちが持つ特権的な作品です!ぜひ一度3作を読みこの人形館に訪れてください! -
Posted by ブクログ
先日「恐怖」を読み、こちらも気になったので読みました。こちらの方が、より身近に潜む狂気や絶望を描いている感じがあって、身に迫る怖さがあった気がします。特に印象的だったものだけ、感想を残そうかな。
「よけいなものが」ー井上雅彦
この短さで、こんなに身近な違和感を描くことができるのか!と驚嘆しました。なにが「よけいなもの」だったのか、何度も読み直してしまった。
「五月の陥穽」ー福澤徹三
これも、身近なところに潜む絶望に次ぐ絶望が恐ろしかった。希望も救いも何もない。ブラックホールに吸い込まれるような気持ちを味わいたいとき、もう一度読みたい。
「鳥の巣」ー今邑彩
やっぱり人間が一番怖い!と思ったところで襲ってくる違和感の数々。何が現実で何が怪奇なのか、主人公と同じものを見て感じながら、不気味な世界に取り込まれていく感じが楽しかった。
2026.10