綾辻行人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ館シリーズ完走
今では逆に珍しくなった新本格ミステリー
充分に謎解きが楽しめるし、犯人探しも楽しめる
これから読む人のためにも細かくは書けないが、この館シリーズ、中村青司と言う一風変わった建築家が軸になっている
そしてストーリーテラー&探偵役に鹿谷門実と江南くん
ただこの3人でさえトリックになっていたりして…
と、なかなか感想が書きづらい
読む人はやはり「十角館の殺人」から順番に読むのがお薦め
Huluで館シリーズの映像化がされているが、2作ともとても良い作品
でもやはり原作を読んでから鑑賞する方が色んな面で楽しめると思う
第3弾の制作も決まったが、次はどの作品だろう
私的には「暗黒館の殺人」が観てみたいが、この場合どのような映像化がされるのか
でなければ、今執筆中の「双子館の殺人」を書籍発表とともに映像化するのも面白いかも -
Posted by ブクログ
「十角館の殺人」が大好きなので、『館シリーズ』を読破したいと思い読み始めました。
現在と1年前の事件当日の過去を行き来しながら徐々に事件の真相へと進んでいくストーリー展開に惹き込まれました。そして1作目でも登場した稀代の建築家『中村青司』がここでも繋がる高揚感。
探偵役・島田の言葉にあったように、中村青司が手掛けた館で引きおこる幾つもの殺人事件に『場が持つ力』のようなものを感じてゾクリとしました。
巧妙に織りなされた数々の謎が最終局面で一気に明かされる為、後半に向かうにつれページを捲る手が止まらなかった。犯人や大まかなトリックは何となく目星がついたものの、細かなトリックはなるほど!と感嘆したし、何より登場人物の抱える過去や状況が事件の真相をより鮮やかに色づけしていて読み応え抜群でした。
犯人が分かった上で、おそらく読み過ごしていたであろう数々の伏線を回収したいと思ったので再読してきます。 -
Posted by ブクログ
館シリーズを求めて読んだので差し引き3.5くらい。
星3にすると見栄えが悪いから4にしておく。
クソ館レベルは本シリーズにおいて暫定最下位だ。
真犯人や視点のカラクリについてはミステリ読み歴の短い人でも容易に思い当たってしまうものだったので、本書から不可能犯罪やトリックに驚かされる経験を得ることは極めて困難だと思う。
そのあたりの衝撃については十角館が本当に凄かったんだなと、今更ながらも思う。
その一方で、内面世界の構築と解体については見事だった。
終盤になってシリーズお馴染みの人物が現場に駆けつけてきてからはもう、構築された世界がギシギシと音を立てて軋み、今にも崩れ落ちそうなハラハラ感があった。
今敏のパーフェクト・ブルーや、カラメルカラムのA lter Egoを彷彿とさせる精神的なグラグラ感。
巻末に寄せられている解説も見事。
読書は格闘技という言葉は100同意。
ミスリードや叙述トリックなんかも、それを誤認するに足る文脈や知識、連想力を読者が持ち、その上で乗っていかないと成立しないのだと常々思っている。 -
Posted by ブクログ
ネタバレラストおもろいねー
小説の中で書かれた小説を読み、その中でも小説が書かれるという、作品がマトリョーシカみたいになっているところが面白かった
ミステリーとしては、1人犠牲者が出た後に続々と殺人が見つかるため考察する暇もなかった
この辺が過去作と違っていたため新鮮な気持ちで読むことができた。
島田潔の推理能力が進化して本格的に探偵になってるのも面白い。
ラストには小説家属性もついてどんどんキャラが濃くなっていく。次回作どうなっちゃうんだ
この本のポイントは、作中でも言われていた通り、
”わざと誤解を招く表現”が頻繁に登場するところだと感じた。
作中作の内容に関しては、犯人が招待客の誰か、もしくは執事(あるいは医者?)と思わせておいて、実は館の主だった!という展開で納得しかけていた。しかし作者は、女性である人物をあえて男性と誤解するような表現を使い、その者が犯人なのではないかと暗に疑問を呈していたという真相が隠されていた。気づけるわけがなーい。
この事件に立ち会わず、島田の小説だけを読んで犯人が〇〇なのではと疑いを持てる人はいるのでしょうか
そして最後にやられたのが、まさかの作中作の作者が島田潔ということ。
冒頭の、届いた小説を読む”島田”が島田潔だと思い込んでしまった。
たしかに島田は事件の内容をよく知っているとはいってもその場にいたとは一言も書いてなかった
“誤解を招く表現”に二重で引っかかってしまって、綾辻さんには翻弄されっぱなし。
小さな違和感があっても気づけないの悔しいね
文章だけだと明示されてるわけでもないのに、都合いいように解釈してしまう
情報をネットから得る昨今では、悪意ある文章に誘導されてしまいそうで怖い。それだけでなく、書いた本人がそういう意図をもっていなくても、読み手が誤った解釈をしてしまうこともありそう。
情報は何事も鵜呑みにしないようにしたいと思えた
全体を振り返ってみると、
冒頭の不可解性
中盤のサスペンス
結末の意外性
全てが充実していた。
中盤のサスペンスに関しては劇的というよりは淡々とした印象だったが、それはそれで読みやすかった
あと、トリックに秘密の通路という禁じ手を使うのはありなのか気になった。それよりも重要なトリックが全体にしかけられてるから問題ないのかな?
以下メモ
作中作 登場人物の中で誰が作者なのか
島田がそのままの名前で登場してる?
ノートルダムのせむし男
穴蔵
P67 そういえばエイプリルフール
助け
清村 ケチャップ演技
須崎 ドッキリでおこ
鮫島 評論家 子供が養護施設に 主人との付き合い長い
本当に殺人があったわけじゃない?
館の主人も本当に死んだのかはわからない
_2どこまでが本当かわからない
P146ミステリの評価ポイント一二、三
冒頭の不可解性
中盤のサスペンス
結末の意外性
何か過剰なもの
P152
主人じゃなく別の死体
P190 第4章の冒頭の文!
でも傷に関する描写が抜けてる
P212 血痕を血溜まりに隠す あたまよいな
折れた剣の論理?
P234夢
被害者は作者?
P264 毒針 電気
エラリイクイーン エックスの悲劇
白いマスク水車館思い出す
作中作ってこと忘れそう
P287 人がどんどん死んでいく
事件起きて考察するまもなく次の事件
何か全体的に違和感を拭えない
探偵パートがない もうデスゲーム?
そういえば医者どこ行ったんだっけ
佳子がしろっぽい扱いなのがもう怪しいね
ワープロの文を犯人が書いたという可能性はない?
なんか淡々とした印象
シンプルに探偵があらゆる可能性を述べてる
P354 秘密の通路という禁じ手
まぁ、カローラのことでしょうね
確かに、医者のものっぽくはない -
Posted by ブクログ
ネタバレさて、ついに来ました『時計館の殺人』。
前4作でそれぞれテイストの違うストーリーを楽しませていただいたが、今回は原点回帰という雰囲気。というのも第1作の探偵助手的な人物が再登場しているのが大きいかもしれない。
上下巻にわたる作品なので、上巻は完全に導入に使われるのかなーと思ってちょっと鬱屈としていたけども、皆さまご安心ください。きちんと事件が起こりますよ^^
ミステリー小説では事件発生までが長くて、ここからがおもしろくなるのに!という部分に到達する前にダレてしまう人も結構いると思います。私自身そういうタイプなのですが、不思議とそんなふうには思わなかったなぁ。話の運びが上手いんですかね?熟練のミステリー作家さんですからそんなの当たり前なんでしょうけど、文学的な技術とかの知識はまったくないので、とにかくすごいということしかわからないですね。はい。
そんな普通ならダレそうな部分を読者にそうとは意識させずに、スラスラ読ませるという点で、上下巻構成のミステリーとしては完璧な上巻と言っても過言ではない気がする。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ三分の一くらい読むまでは「うーん今回はちょっとどうかなー」とか思いながら読んでたはずなんですよ。でも気がついたらなんかノンストップで最後まで読み切っちゃったんですよね。そのときの記憶もあんまりないんですよ。奇妙奇天烈摩訶不思議奇想天外四捨五入出前迅速落書無用という言葉がまさにぴったりの不思議体験でした。
たまたまこの本を読んでた日はちょっと忙しくて読書時間があまり確保できなかったのにもかかわらず、いつの間にやら……って感じだったので、無意識にそうさせてしまうほどにおもしろかったというのは間違いないでしょう。
それにしてもあの人物がこの作品にはまったく出てこないとは思いませんでしたね。こいつは必ず出てくる!という我々読者の心理を見事に突いた仕掛けでした。
しかも今回の舞台である「人形館」もこれまでの作品とは異なるある秘密が……。最初から違和感は感じてたんだけど、はっきり断言されるまでモヤモヤしてスッキリしなかった部分はあったかもしれない。それを解消したくて、真相を知りたくて一気に読んじゃった感は否めない。
ん?でもミステリー小説ってそういうものなんじゃ……。じゃあまったく問題ないじゃないか。なに言ってんだこいつは。
というわけで違和感は感じていたものの、結局最後の最後まで真相に気づくことがなかったいつもの私は大変楽しく読むことができました。
次回はいよいよ映像化作品『時計館の殺人』。震えて眠れ、私よ。