綾辻行人のレビュー一覧

  • 殺人鬼 ――逆襲篇

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    前編の『覚醒編』に比べると、超自然的・オカルト的な要素が加わったことで、恐怖はややマイルドになったように感じた。それでも血みどろの残酷描写は健在で、今まで読んだスプラッターホラー小説の中でも群を抜く凄まじさだった。

    前編は「得体の知れない何かに追われる恐怖」が強く、純粋なホラーとしての怖さがあった。一方で後編は、「どう戦うのか」「どう決着をつけるのか」という展開に重きが置かれ、アクション色の強い作品になっていたように思う。

    物語全体を通してみると、このシリーズは謎解きよりも、圧倒的な暴力と恐怖を描くことに主眼を置いた作品だった。怖さの質は前後編で異なるが、どちらも強烈なインパクトを残す一冊だった。

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    2026年06月07日
  • Another 2001(上)

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    何年間も積読していてようやく読んだ。やはり有名な話だけあって面白いし続きが気になるので下巻も気になるが
    設定に(家族関係など)少し無理があるような気がして現実味がないというのが正直。
    フィクションなので承知だが厄災以外の部分はもうすこしリアリティがあってもいいのではないか。

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    2026年06月07日
  • 人形館の殺人〈新装改訂版〉

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    ネタバレ

    確かに異質だが館シリーズの中にもこんな作品があっても良いかなと思える作品だった。情緒溢れる風景を感じれる文章が好みな作品でした。

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    2026年06月07日
  • 奇面館の殺人(上)

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    久しぶりの鹿谷門美の話。
    まだ後編を読んでいないが、導入としては分かりやすい出題編と言ったところ。
    仮面で水車館を思い出した。
    ミステリって結構情報詰め込みがちなのに、やっぱり読みやすいね。絢辻さんの文章。

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    2026年06月04日
  • 殺人鬼 ――覚醒篇

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    血みどろの残酷描写が満載で、人を選ぶ作品だと思う。それでも私は読んで良かったと感じた。

    人を恐怖させ、いたぶり、命を奪うことに喜びを見出す“殺人鬼”の存在は圧倒的で、その異常性に背筋が寒くなった。
    次々と起こる凄惨な事件に引き込まれながら読み進めたが、終盤で明かされる大きな仕掛けには見事に騙された。恐怖と衝撃の連続の中に、本格ミステリとしての巧妙なトリックが隠されており、さすが綾辻行人さんだと感じた。

    スプラッターホラーと本格ミステリが融合した、強烈な読後感を残す一冊。まだ残された謎も多く、続く『逆襲編』へ進みたくなる作品だった。

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    2026年06月03日
  • 人形館の殺人〈新装改訂版〉

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    ネタバレ

    良質なシリーズものが巻を重ねたあとに出るこういう番外編がいちばんいいんですよおじさん「良質なシリーズものが巻を重ねたあとに出るこういう番外編がいちばんいいんですよ」

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    2026年06月02日
  • Another エピソードS(角川文庫版)

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    ネタバレ

    また見事に騙された。
    元々夜見北中の現象自体ファンタジーではあるものの、幽霊自体は出てこなかったのになあという違和感の元読み進めると、まさかの想くんだったとは。スピンオフなためやや詰め込み感はあるものの、Anotherを読むと毎回「え!?」と声が出てしまう。
    順番をごちゃごちゃで読んでしまって2001は既読なので、答え合わせ感もあって面白かった。でもやっぱりエピソードsから読むべきだった…

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    2026年06月01日
  • 黒猫館の殺人〈新装改訂版〉

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    ネタバレ

    鮎田=天羽は分かったけど、流石に館が海外だとは。阿寒じゃないならどこ?他に監獄が有名な所どこかな〜奈良?鹿児島?とか色々予想したんだけど、まさか日本ですらないとは思わないよね。
    海外だと分かってから読み返すと僅かな違和感がゼロになるのよなぁ。凄いなぁ。

    登場人物のほとんどが印象良くないミステリーは助かる。誰が死んでもまぁしゃーないかって思えるからね。

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    2026年05月26日
  • Another (下)

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    やっぱり綾辻行人さんの本は読みやすい。

    ちょっとつっこみたくなる所もありましたが、
    ドキドキしながら楽しく読めました。

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    2026年05月17日
  • 深泥丘奇談

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    綾辻行人といえば館シリーズやAnotherですが、またちょっと毛色の違ったお話ですが、私は好きです。
    ミステリの様な解決編は無くとにかく不気味でタイトルにある通り怪談ではなく奇談なのがよく分かりました。
    ちょっと病院に行くのが嫌になりました…
    特に歯医者に…

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    2026年05月14日
  • 黒猫館の殺人〈新装改訂版〉

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    ネタバレ

    館が2つ存在することはさすがに想像できなかった。
    手記と現実の交互に話が進んでいくスタイルも面白かった。
    密室トリックに関しては、それ自体は単純でよくあるやり方で、自分も真っ先にそれを予想したし結果その通りだったが、館の謎が解けてないと成立し得ない。
    全てのピースが揃ってようやく腑に落ちる、完璧な伏線回収だったと思う。

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    2026年05月11日
  • 黒猫館の殺人〈新装改訂版〉

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    館シリーズを順に読み進めています。
    おそらく館シリーズで支持されているのは十角館や時計館かと思いますが、私は時計館よりも黒猫館の方が好みでした。
    うまく言語化はできないのですが…。

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    2026年05月07日
  • 暗黒館の殺人(二)

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    一巻終盤からの物語の加速感は継続し、登場人物に慣れてきたこともあって、ぐんぐん読み進む。
    暗い雰囲気ではあるものの、視点と本筋の交差や、離脱中/未登場の人物への期待感からどこかわくわくしながら読んでいる自分もいる。

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    2026年05月07日
  • 暗黒館の殺人(一)

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    暗く重い雰囲気で、長い長い舞台設定を理解させられている気分。登場人物の多さも相まって中盤までは読み進めにくさはあれど、終盤の「宴」にかけて加速していく感がたまらない。

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    2026年05月07日
  • 暗黒館の殺人(三)

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    ネタバレ

    次々と明らかになる館の謎。もうね、全てがイカれてるよ...。排他的であることの悪いところが全部出ちゃってる。

    “視点”は一体なんなのか、誰なのか。中也と江南との関係は一体?市朗が言う「見たことのある顔」とは?まだまだ残る伏線たちを4巻でどう回収するのか、楽しみ。

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    2026年05月04日
  • 黒猫館の殺人〈新装改訂版〉

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    ネタバレ

    黒猫館という名前の由来が、風見猫や黒猫が住み着いている、というのは弱いなと読み始めは率直に思った。
    しかし、読み進めていくうちに、今作のモチーフが鏡であることが分かった。が、そこからのルイス・キャロルというのは想像外だし、それを知ってからの『黒猫館』というネーミングセンスは流石にオシャレすぎだろう。
    トリック自体はすごくワクワクするとまではいかなかったが、館自体の立ち位置がとても面白かった。
    綾辻さんの点(小説内での事象)と点(綾辻さんの知識)をつなぐ線の引き方・発想力は、どの作品を読んでも心躍らされるものがある。

    次作『暗黒館』、覚悟を決めて読みたい。

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    2026年05月04日
  • びっくり館の殺人

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    ネタバレ

    マニアの人にとっては、今までの館シリーズと比べると、ギミックが陳腐なものになっているから不評かもしれない。ただ個人的には結構ありだった。オカルトチックで謎を解明しきらないところとか。爺がきもいし子供がただ可哀そう。小学生視点でだいぶ読みやすく、このまとまった文章量で過去現在を行き来しつつ伏線回収するのはさすが。贅肉のない作品だと思う。ダイナミズムがない綾辻さんぽくないけど個人的に好きでした。読みやすさが東野圭吾っぽかった。オチで三人とも隠ぺいに乗り気だったのだけちょっと違和感。女の子側には特にバックグラウンドなさそうなのに。びっくり館と銘打っているけど、ほぼ5%くらいしかその要素がない。タイトル別でも良かったんじゃないかな。

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    2026年05月01日
  • 奇面館の殺人(下)

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    読者への挑戦系のミステリにハマっており、今回も「さぁ、謎を解きますか」と思ってたら、うっかり犯人が指摘されるページまでめくってしまった。
    切れ目がはっきりしてなかったような…(笑)
    いや、空気を読めなかった私が悪いです!

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    2026年04月30日
  • 霧越邸殺人事件(上)<完全改訂版>

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    年度末の忙しさやらなにやらにかまけて、何週間も全く小説を読めてなかった状況を脱出させてくれた一作。面白いです。魅力的です。時代の息吹を感じます。美術品やら白秋やらコンティンジェント・システムやら、時代背景の風味満載のお話で徐々に厚みが増してきてからの下巻が楽しみです。

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    2026年04月15日
  • 暗黒館の殺人(四)

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    ネタバレ

    なんともおぞましい物語である。ただこの物語の語り手にトリックが備わっている事は容易に想像できたが、こういう事だとは。館シリーズの集大成と思っていたが、原点であったということか。
    中也の物語としてこれ以上のものは書けないであろう。最後に明かされる真実にカタルシスを覚える。

    とはいえキーとなる視点、それを夢で見ていたという展開はアンフェアではある。綾辻さんらしくはあるが。
    あと鹿谷さんの活躍はもう少し欲しかった。

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    2026年04月12日