あらすじ
〈死者〉を“死”に還す。――三年前に同様の危機を乗り越えた経験を持つ卒業生・榊原恒一の助言を得て、想たちは事態に立ち向かおうとするが……。
考えて。そして、思い出して。
猛威をふるう〈夜見山現象〉史上最凶の〈災厄〉。――止まらない残酷な“死”の連鎖、そして深まりゆく謎。恐怖と混沌、絶望のなか、物語は凄まじくも美しい破局(カタストロフィ)へと突き進む! 著者渾身の大長編、怒濤の完結巻。
解説・辻村深月
感情タグBEST3
이거 궁금한데여?
アナザー作家が作ったアナザーアニメーションも
よく行きました。
なぜ私は2つのことをしませんでしたか悲しいです。
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いないものを二人にしたせいで力関係に生じた不安定不均衡。生の側に傾きすぎたバランスを正すため、二人目の死者が出現してしまったのだ。この二人目の出現は、過剰な対策が招いた副作用のようなものだった、とも云えるだろう。
あら年の三年三組にまぎれのむもう一人=死者は、過去に災厄で命を落とした者の中からランダムによみがえる。ただし、彼もしくは彼女がよみがえるのはあくまでも三年三組の成員としてであり、それをみんなが自然に受け入れられるよう現実が改変され、さまざまな辻褄が合わせられる。
Posted by ブクログ
シリーズ一気読みしました。
ラノベ小説に近いのでスラスラ読み進めることができ、先が気になって寝る間も惜しんであっという間に読みました。
非常に面白かったです。
ストーリーも現実味がないのにすごく惹き込まれました。
前作エピソードSは退屈だったけどこの2001につながっているので読んでいて良かったと思いました。
個人的には、文庫版のあとがきにある辻村深月さんの論評が素晴らしくてうわあ。と思いました。
言語化するのがうますぎて愛が伝わってきて最後に読んだので正直自分の感想が全部持ってかれてしまいました。それほどに素晴らしいものでした。
Posted by ブクログ
3年前の〈災厄〉の危機を乗り越えた榊原恒一の助言をもとに、思い出し考えながら〈災厄〉に立ち向かっていく比良塚想と見崎鳴。一度止まったかと思われた〈災厄〉だったが、死の連鎖は止まらない。謎が深まっていく中、彼らはかつてないほどの〈災厄〉に巻き込まれていく。
ストーリーに引き込まれるように一気読みで、期待を裏切らない流石の面白さでした。
辻村深月さんの解説で、「子どもから大人になる青春のただなかには、誰も皆、乗り越えるべき〈Another〉がいる」という一歩踏み込んだ捉え方がとても印象的でした。
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前作ほどの衝撃は無かったが、話に引き込まれて一気に読んでしまった。夜見北の薄暗い雰囲気が自分の好みでした。自分が生徒だったらと想像しながら読むことでとても楽しめました。次回作が待ち遠しい。
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単なる続編ではなく、前作を上回る謎と立ち向かうべき葛藤が緻密に重ねられていた。
このシリーズは最初から順番に読んでもらいたい。
ホラーミステリー、中学生、セーラー服の少女、怪奇現象が詰合わされた青春物語
このワードに引っ掛かる方は是非ご一読を
Posted by ブクログ
上巻から止まらず、前二作目をちょこちょこ読み直しながら一気読み。
きっともう一人いるのは予想できたけど、それが誰か、そしてその正体までは考えが及ばなかったな。
前作と今作で泉美の評価が全然違ったなぁ。報われないのが心残り。
終わり方ととして、まあまあ綺麗だったけど、もやもやが色々のこったかな。
・想と母親の関係はそのままか
・榊原くんの出番少ないな
・葉住さん、何だったのよ
・希羽ちゃんの謎は全く言及されなかったけど、次回作への布石なのね
次回作で完結なのか。しばらく先になりそうだけどめちゃくちゃ楽しみ。
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下巻は、中々激しい展開でした。
死者の正体に、読者は、上巻で気付くものの、下巻の早い展開で残りかなりあるのに?と思ったら・・・
アナザーと展開を変えて、怒涛のクライマックスへ。
次はアナザー2009を構想中とのことで、気長に待ちたいと思います。
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やっぱり面白かった。そして解説が大好きな辻村先生!素晴らしい
解説を読んだらより深くanotherの小説を受け止めることができた気持ちになった。なるほど…と唸らずにはいられない。
死者が最初からわかっているのも楽しかった。こうやって記憶の改竄が行われるのかといったワクワクした気持ち。そして厄災が止まらないことへの驚き。
館シリーズを読みたくなった。
Posted by ブクログ
本作も安定して面白かった
伏線が多すぎて、途中で何がなんやら分からなくなる。だけも最後にまとめて、そういえばあんな事あったな!と思い出すのがとても気持ちいい
最後の雑に人が死にまくるシーンなんて安直だけど、それでもページをめくる手が止まらなかった。
安直だからこそ、「なんで厄災が止まらないんだ!?」「早くしないと!」って気持ちが湧き出てくる
初代Anotherでも居ないものは2人いたけど、死者は1人だった
詳しい内容は思い出せないけど、あれはなんでだったんだろう?
あとがき曰く、次に2009年verも書くつもりらしい。
どんな内容になるんだろう?2024年verも見てみたいけど、それだともう寡黙でミステリアスな美少女三崎崎(31)かあ、、、
次回こそは、現象の連鎖を断ち切って欲しい
Posted by ブクログ
解説の辻村深月さんによると、この作品群は親殺し的性格を持っていて、青春小説としての伏線も優れているのだとか。Anotherは榊原恒一、Another 2001は見崎鳴の成長譚。構想中だという2009は想の物語になるのでしょうか。
イニシャルの文字を振り返ると、この作品が真に誰のためにーー誰と誰の運命のために書かれたものであるかを知って二度震えることができるという…。全く気づかなかったが、もう一度読んだら私でも読み取れるだろうか。
それにしても、辻村深月さんの解説が素晴らしい。本の魅力が何倍にもなる、理想以上の解説である。
今回の話は、Anotherを読んだことのある読者であれば死者が最初から分かっている、という展開が焦燥感を煽る。そして、その死者が消えたはずなのに嫌な予感が消えない…そして災厄が起こる…という展開がドキドキして面白い。Another、エピソードsに比べると最後の驚きは薄かったように思うが、これはこれでいい。
2009が楽しみ。
Posted by ブクログ
下巻も序盤は呆気ないなぁ、残りどう繋げていくのかなぁと思いながら読んでいたけれど…うわー!後半部分の巻き返しというか、謎が深まっていく瞬間がゾクゾクして面白かったー!
だって今年の死者である赤沢泉美を死に還してから、ページは残り半分ぐらい…えっ、どうやって話もたせるのかな?と思ったら災厄は終わってはいなかった!
束の間の平穏を覆し喰らい尽くすように亡くなる3年3組の関係者達
どうして?何故?と慄いてしまうような惨劇
今年の死者は、1人では無かった
じゃあ…2人目って……?
あんまり私自身が矛盾点に気が付かない方だから、より楽しめた気がする
そして榊原くん、登場は電話だけなんかい!笑
個人的には1998年のAnotherの方が好みだったけど、こちらの作品も面白かった
そしてAnother2009の構想があるそうだから、是非にも世に出してー!と声援を送りたい
Posted by ブクログ
最終盤の伏線の回収を含め、お見事!と思いました。ただ、途中ちょっと展開が遅くて、力関係の謎も、それほど難しいわけではないだけに、そこまでの過程が、しつこかったのが難点です。あとがきを見ると、更に続編も構想中とのことですので、こちらも首を長くして待ちたいです。
Posted by ブクログ
まさにホラーとミステリーの融合。それに加わる青春小説としてのほろ苦さ。
死者を還しても止まない災厄。
もうひとりの死者が判明したとき、なぜか鳥肌がたってしまった。それはきっと別の角度から放たれた矢のようなものだったから。
前作AnotherからエピソードS、そして今作の2001、どの作品も新鮮な気持ちで読み進めることが出来た。
今作の主人公は「想」よりも「鳴」だったように思う。作品ごとに主人公が異なることで新鮮さが際立ったのではないかと。
そしてそして、Another2009…早く執筆してください。
Posted by ブクログ
今回はミステリーホラーというよりは青春小説の色合いが強く、人が成長する際の別離に伴う喪失と穏やかさが残酷なほど描かれている感じでした。
Anotherのときよりは先の展開が少し読めてしまうのでドキドキは少なかったのですが、辻村深月さんの解説を読んで青春小説という視点でみるとなるほどこれは凄いとなりました。自分は中高生のときに寄す処とするものから切り離された経験があるので、余計にこの視点で読む本作が惹きつけられるのかもしれません。また、上巻で苦手だなと思った葉住のことも、少し理解できて寄り添えるような気持ちにもなりました。
次回作もいつかあるとのこと。不条理な夜見山の超自然的な自然現象が少年たちにどんな試練を与え、その過程をみて自分の意識がどんな風に思うのか楽しみです。
Posted by ブクログ
面白いには面白かった。しかし上巻や1作目には及ばなかった。中だるみ強かった上に明らかな「ここ伏線です!」っていう表現が何度も何度も同じ文章で繰り返されたから最後まで読まずに結末わかってしまった。それだったら中だるみのシーン全てカットして一気に最後まで行ってほしかったねをこれじゃあページ稼ぎのようにしか感じないよ。
ただ、災厄はやはり恐怖を感じたしそれに向き合う想や鳴、その他の人たちはとても良かった。中高生らしい青春も感じた。
1作目のアニメをまだ鑑賞してないけど、これもアニメ化したら流行りそう。続編(主人公はこちらの作品でほぼ判明)も作成中とのことで、そちらも期待したい。8年後出版とか全然ありそうだからまったり待とう。
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今回は誰が死者かわかってる状態で読み始めるから途中で、??もう終わりかって感じだったけど、そんなことなく、最後までみっちりとした感じですごく良かった。
正直途中想くんがSのようなエピソードの感じになっちゃうんじゃと思ったりで、ワクワクした。
いつ出るか分からない2009も楽しみに待ちます!
Posted by ブクログ
綾辻行人の「Another」シリーズの3作目です。1作目は2012年にアニメ化&実写化もされました。本作は過去2作品を読んでいることが前提で書かれています。舞台は前作、前々作から3年後の2001年の夜見山北中学三年三組です。再び「ある年」を迎えてしまった三組は「災厄」を防ぐことが出来るのか。今までに例のない対策を行うと、それに応じて「災厄」も変化するということが分かったけど、対処療法だけで根本的な解決には至っていません。本作の違い状況は3年前を越えたと思いますが、次作の2009はどうなってしまうのか。
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下巻はさらなる殺戮の連鎖で一気読みでした。Anotherである程度流れは見えていたのですが、そうきたかとう展開でかなり驚きました。また、真相がわかったときの切なさは読後まで残っていて印象的でした。、
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下巻は怒涛の展開でした。この現象が過去に何回発生しているのかわかりませんが、物語の登場人物たちがメカニズムを解明できるときはくるんだろうか。
Anotherはホラーでありミステリーであり青春小説ですが、私はやはりミステリーとして読んでしまいます。他のミステリーと異なり主人公たちの記憶すら信じられないので、ちょっと違和感を見つけていく楽しみがある物語です。
Posted by ブクログ
泉美を死に還しても終わらないどころか次々と降りかかる厄災…
良みながら早く諦めて逃げてしまえよ〜という冷静な気持ちもありつつ、しっかり向き合いたい、逃げたくないという想の気持ちはなんとなく分かる気がして…
死者がもう1人居るのでは…という事がなんとなく思い浮かんで来た時には、もう次が気になって一気に読み終えました。
でも、鳴がミサキを手にかけるところは今ひとつピンと来ず……恐らく、というか確実に自分がAnotherシリーズをすっ飛ばしてきたせいです。Another、Another Sを読んでからまた読みたいと思います。(途中から、「あ、これ前作読んでないと盛り上がりきらんやつや…」と感じましたが読むのを止められませんでした。。)
Posted by ブクログ
とてもおもしろかったけれど、細かいところまで読み込む方にはさらにおもしろいんだろうなと思いました。完結編とのことでしたがAnother2009という続編あるかもとのことで楽しみです。
Posted by ブクログ
読み始めからクライマックスでこれどうやって終わらすの?って感じで一気読みしてしまいました。。。
で、とにかくすごい付箋の回収。
小説書く人って物凄い想像力なんやなぁって。。これから読む人はシリーズ最初から読むべきだと思います。
Posted by ブクログ
前作よりパワーアップした印象。
斬新さは無く、同じ事を繰り返し書かれているので、若干読むのがしんどくなりかけたけど、最後まで読破。
軽率に人が倒れて行くのは流石綾辻先生。
今回も強烈なシーンが盛りだくさんでした。
Posted by ブクログ
一作目を読んでからかなりたってからの初読
ファンタジー要素が強く、序盤はミステリー感が薄く感じるかもしれない。ただ、はっきりとルールがある「災厄」のなかで、主人公及び前作からの登場人物がどう足掻くのか、また、結末はどうなるのかを読むのはとても面白かった
一作目同様、結末を知った今、この本はミステリーだと思います。途中の残酷な描写も、主人公達の焦りと共に、むしろページをめくる手を早める要因となった
次作が待ちきれない!
Posted by ブクログ
今作の10作目。
展開は予想通りだが、うーん・・・。
あと、Another Sというのは読まないと割と話の流れがきつい。そのせいもあり、ちょっと自分の中では微妙
Posted by ブクログ
1人目の死者が分かったけど、まだまだページ数がある、何で?と思いながら読んだので伏線回収しながら楽しく読めました。最後のすぐに人が死んじゃうのだけ呆気なくて星3つです。
Posted by ブクログ
物語が終わりそうになってもまだ半分くらい残りのページがあって、どんな展開???と思ったすぐ後に結末の想像がついた。
予想が当たってしまうと面白さ減ってしまう気がするけど、この物語は答え合わせが楽しかった。
Another未読のままネタバレで紐解きながら読んでも面白かったし、答え合わせも楽しかったから、Anotherも読んでみようかな。
Posted by ブクログ
上巻含め、葉山さんの事とか榊原へのヘルプ要請とか、もうちょっと上手く立ち回れたんではないか、というもどかしさみたいなのが残ります。
鳴ちゃんももうちょっと親身になって動いてくれよ、と。
前作の、ばばあがいきなり殺人鬼化するよりはまだマシですが、トンデモ事故が多くてなんかリアリティが…
とはいえ、前作同様に目に見えない抗えないものに対峙する絶望感、恐怖感は健在です。
次回作は医者の娘さんが主人公ですかね?
鳴ちゃんもう大人かな?何の仕事すんだろ。