綾辻行人のレビュー一覧

  • 暗闇の囁き 〈新装改訂版〉

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    ネタバレ

    ミステリー要素は少なくて、どっちかと言うとホラー小説を読んでる気分で面白かったです。
    綾辻さん作品なこともあり、「どんでん返しとか来るのかな」と身構えて読むも、すんなりとトリックもなく終わりました。だからといって面白くないわけでもなく、逆にどんどん物語にのめり込みました。

    登場人物も少ないので、わかりやすいです。
    でもなんというか、主人公が思ったより他所様のおうち事情に首を突っ込みすぎだな?と思っていたのですが、そこは綾辻ワールドらしく理由がありました。
    ラストは悲しい結末だなと思っていたのですが、終章でゾクゾクして終わりました。やっぱりホラー…。

    最初の事件は『殺人鬼』とリンクしていると

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    2022年05月06日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    澤村伊智、岩井志麻子、鈴木光司さんの作品は既読だったので、それ以外の作品を。こういう感じの怖さか、という作品が多かったけど、中では鳥の話が面白かったです。短編は手っ取り早く面白くていい。

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    2022年05月01日
  • 霧越邸殺人事件(上)<完全改訂版>

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    雪の中の山荘。ミステリーの王道。そこで行われた殺人。それは見立て殺人にも見える。こんなにもミステリファンをワクワクする要素が詰まっていて、下巻も早く読みたい限りである。

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    2022年03月23日
  • 十角館の殺人〈新装改訂版〉

    購入済み

    日本版そして誰もいなくなった

    最近漫画版も出版されたので、両方を読み比べると、文字で本を読むことの楽しさを味わえる作品だと思う。
    言葉による表現から物語の場面が頭の中に映像化される楽しさを実現してくれる表現力、描写力が備わった作品である。
    ストーリー自体は、アガサクリスティのそして誰もいなくなった仕立てかと予想はしながらも、独自のトリックとアリバイ工作、謎解きから結末への物語の終息のさせ方が綺麗で充分に楽しめた。読後の余韻が心地よいミステリーだった。

    #切ない

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    2022年03月10日
  • 十角館の殺人(1)

    購入済み

    面白かった

    原作が人気小説だけあって、面白かったです!とにかく絵がすごく綺麗で、ストーリーも先が気になります。
    ただ、原作と性別を変えてるキャラがいるのが残念でした。漫画以外にもドラマや映画でもよくありますが、原作の男キャラを女にするの本当にやめては欲しい。ほとんどが女キャラにする必要ゼロだし。そのキャラのファンだとすごくショックです。

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    2022年03月02日
  • フリークス

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    10年近く前に「Another」を読んで以来、久しぶりの綾辻行人さんの作品。「Another」とはまた違った独特の怖さがありましたが、どこか似たような雰囲気があり、懐かしい気持ちも味わいながら読むことが出来ました。
    「精神患者」を主題にしたミステリーを読むのは初めてでしたが、荘子の「胡蝶之夢」を思い出させ、「今この私が見ている世界も狂った自分の妄想なのではないか」と考えてしまう内容でした。背筋が寒くなる内容でしたが、昔から「胡蝶之夢」について想像を膨らましている私にとってはその恐怖が面白かったです。

    0
    2022年02月13日
  • 霧越邸殺人事件(下)<完全改訂版>

    購入済み

    面白かった

    不思議な館。閉ざされた状況。
    大好きなシチュエーション。
    このシチュエーションをうまく活かしてるなと思いました。

    0
    2022年02月04日
  • 深泥丘奇談・続々

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    ネタバレ

    深泥丘シリーズ完結。
    他の著作をみると共通点が見つかるらしい。
    解説を読んで「円環」という言葉でつながった。
    そういえば切断の話でも円環出てきてた。これはキーワードだったのか。
    怪奇幻想でありながら猫密室とのようなゆるっとしたジワジワくる話もまじっているところがまたいい。
    そしてすべて…のような気がするとして、そして時間が経つと記憶が曖昧になって、変なこともなんとなく受け入れてしまう世界。吸収してしまう世界観がすごいと思った。

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    2022年02月02日
  • 深泥丘奇談・続

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    ネタバレ

    前作の深泥丘奇談の話と緩やかにつながつまている。
    やはり夢十夜のような不思議な世界観。でも、作者が後書きで書いてある通り、難しく考えて読まなくていい。
    作中の「私」のように、そんな気がする。でその世界を楽しむ。
    〜な私なのだった。の表現がなんとも面白みのある空気に変えてくれる。
    友達が話すヘンテコな夢の話を思いながら私は読んでいた。
    自分だけが知らないモヤモヤ、いまいち通じない怪異、でも誰も不思議に思っていない。そんな怪異と現実感の境目がぼやけている感じが感覚として現実にありそうな気持ちにさせてくる。

    ソウのオチは面白かった

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    2022年01月31日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    表題「再生」は伊藤潤二の「富江」のような不気味さがあり、
    それを受け入れてしまう語り手もまた気持ち悪すぎる。

    「鳥の巣」の結末にもひんやりとさせられた。

    「依って件の如し」
    「ぼっけぇきょうてぇ」でも読んだけど
    今読み返しても岩井志麻子の作品はこの作品集のなかでも圧倒的だと思う。

    明治時代(?)の陰鬱で貧しい小さな村で交わされる会話や
    情景描写は読んでいて息が詰まりそうになる。
    結末まで一気に読んでしまえるほど引き込まれた。

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    2022年01月23日
  • 十角館の殺人(1)

    匿名

    清原さんの挿絵は以前からお見かけしていたのですが、漫画として読めるなんて贅沢です。原作は未読ですが、ミステリの舞台設定も古き良き感じで素敵です。続きも楽しみです

    #カッコいい #ドキドキハラハラ

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    2022年01月12日
  • 鳴風荘事件 殺人方程式2

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    鳴風荘事件殺人方程式Ⅱ読みました。
    シリーズものです。
    探偵が夫の兄というのがお目白い。

    最近のもの以外で後読んでないのはどんどん橋落ちたぐらいでしょうか。次読むのは。
    綾辻行人の作品は読みやすいです。
    まあまあ面白いし良いです。
    殺人方程式IIIを出すとか出無いとか、
    このままでは氏の作品を残らす読み切る日が近いかも。良いのか悪いのか。
    新作長編をお願い致します。

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    2022年01月09日
  • 黄昏の囁き 〈新装改訂版〉

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    ネタバレ

    新装改訂版で再読。
    館シリーズとは違い、ホラーミステリな囁きシリーズ。雰囲気はAnotherに似ている。正確に言えばAnotherが似てるのかもしれないけど。

    15年以上ぶりに再読。読みやすい。ただ、特に黄昏の囁きは他の囁きと比べても小粒。凄くハラハラするわけでもなく、じっとりと霧の中を歩いているような感じがする。登場人物も少なめのため、犯人はすぐにわかるかも。
    (失礼かもしれないけど)重めな小説の間に挟むと丁度いいかもしれない。

    改訂前の天野可淡さんの表紙、祥伝社のきたのじゅんこさんの表紙に続いて、改訂版の表紙もグッド!
    祥伝社版の表紙が好きで、ジャケ買いしたのはいい思い出。

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    2021年12月22日
  • 霧越邸殺人事件(上)<完全改訂版>

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    出だし読み進まなかったけど、館のムードや古典の豊富な知識などがまたムードを引き立てる。豪邸、クローズド、謎の住人、探偵役、医師もいて、いかにもなミステリーで面白い。
    綾辻行人の館シリーズ設定は無いので、含みなく読める。

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    2021年12月15日
  • 人形館の殺人〈新装改訂版〉

    購入済み

    館シリーズは何作か読んでいますが、今回はことごとく予想と違う方向へ。
    建物の構造に気を取られ、ラストになって、え?そういうこと?と、まさかの展開。
    ん~、騙されて爽快、というよりは、なんかちょっとモヤモヤした感じ。

    #シュール #怖い #切ない

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    2021年12月10日
  • 殺人鬼 ――逆襲篇

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    双葉山で起こった惨劇から3年後、ついにあいつは山から街へと降りてきて、ただひたすらに殺戮を繰り返す。

    今作は子供の殺害シーンをはじめとして、殺人鬼の残忍さ、凄惨さが前作よりもバージョンアップしているように感じました。そのため、前作と同様にそちらに意識がいってしまって、作者の「仕掛け」には全く気づけず、今作も見事に騙されました。

    続編として、殺人鬼とは何者なのかを明らかとするような完結編が出ることを期待しています。

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    2021年11月28日
  • 殺人鬼 ――覚醒篇

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    殺人の描写が文章ならではの詳細さでおそらく映像で見るよりもグロテスクさが感じられておもしろかった
    ミステリ要素とのバランスも良かった

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    2021年11月22日
  • 殺人鬼 ――逆襲篇

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    間髪入れずに、読んだ!続編…
    序盤から、跳ばしていくわ。速攻や!
    しかも、子供まで…情け容赦ないというのはこの事。
    殺人鬼って言うと何か、もう少し計画的に知的な感じで、殺していく感じに思うけど、コイツは暴走列車みたいに、ほぼ全て力技。
    こんなエグいの読んでられん!
    …って言いながら、1日で読破やん。朝から読み始めて…今日、仕事やのに(ーー;)
    さすが、綾辻さん!文章上手い!^^;
    今回は、最後にどんでん返し!
    手や足や頭の飛翔な惑わされずに、分かりました!
    逆襲篇の方が、段々と殺人鬼が近づいて来て、ヒシヒシとした恐怖感があったような気がする。

    また、お会いしましょ!
    コイツ、不死身やし。(⌒

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    2021年10月26日
  • 霧越邸殺人事件(下)<完全改訂版>

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    ネタバレ

    幻想的な要素と本格ミステリーが融合した館シリーズのスピンオフ的な作品。ずっと違和感があり、解決編に入ってからもモヤモヤしていたが、真犯人が分かってからああ納得となった。槍中の発言の随所になんでそんな結論がその段階で出せるの?と思っていたのでそれは納得だった。しかし、最初の事件にはズレを作ったとしても完全なアリバイがあるという点はずっと引っかかっていたが、犯人が違うのは説明がついていたので納得した。とても面白かった。

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    2021年10月13日
  • 霧越邸殺人事件(上)<完全改訂版>

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    ネタバレ

    この時点で殺された人間は一人だけであるがまだ人が死にそう。面白く様々な知識を得ることができる。いわゆる見立て殺人になりそう。色々とモヤモヤする展開だがそれがまた面白い。下巻も続けて読む。

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    2021年10月13日