綾辻行人のレビュー一覧

  • 黄昏の囁き 〈新装改訂版〉

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    シリーズ3作目。他2作はかなり昔に読んだので久しぶりの囁きシリーズ。やっぱり雰囲気が凄く良いです!()書きで過去の囁きがリフレインしていき、想像できる情景がノスタルジーでどこか不気味です。ラストシーンは個人的にちょっとクドいなと思ったので、ミステリとしてトリックを楽しむよりかは雰囲気を楽しむ作品かなーと思います。

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    2021年09月20日
  • フリークス

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    ネタバレ

    五、六年前に購入して積んでいたものをようやく消化。綾辻行人作品はミステリを手当たり次第に読んでいた時期にいくつか読んだことがあるような気もするが、何を読んだか覚えていない程度。
    最近翻訳小説ばかり読んでいたので文章があまりにも読みやすく少し感動した。言葉運びのテンポもいい。描写は比較的さっぱりしており、テーマに反して口当たりが軽く、短編ということも相まって(そして三作品集めても一冊が非常に薄いので)サッと読める。

    短編三作からなる連作集。いずれも舞台は同じだが各話に直接的な繋がりはない。
    本屋で表紙買いしたため事前情報なく、単なるサスペンス小説のつもりで読んでいたところ、まず一作目の叙述トリ

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    2021年09月19日
  • 殺人方程式 切断された死体の問題

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    面白くないわけがないっ!
    綾辻さんらしい読みやすさしかない作品w
    まぁ、謎が解けるわけはないけど、結果を知るとクッソーっ!ってなるwww

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    2021年09月13日
  • フリークス

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    ネタバレ

    旅のお共として。精神科病院の患者に関連する3篇の短編集というか、連作短編というか。面白かった。日記とか患者が書いた小説とか、本文の中にまた別文章が入るもの好きだし、そもそも精神病系が好きだし。フリークスって何かと思ったら奇形という意味だそうだ。最後の表題作はほんとひどい話だった。醜い自分のストレス発散のために奇形児を作るなんて。彼らはどうなってしまうのかとフィクションなのに思っちゃう。

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    2021年09月10日
  • 暗闇の囁き 〈新装改訂版〉

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    『緋色の囁き』同様にホラー要素強めの本格ミステリー。美しい兄弟とその周りで起きる謎の変死、そこに主人公がどう絡んでいくのかドキドキしながら読みました。
    このシリーズならではのテイストに溢れ、読み終えてタイトルにも納得でした。
    館シリーズとは違った魅力があると思います。

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    2021年09月02日
  • 殺人方程式 切断された死体の問題

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    ネタバレ

    面白くてあっという間に読んでしまった!

    が、私の大の苦手教科がでてくるとは思いもしなくて、もっと勉強しておけばよかった〜、とおもいました!

    あの頃、こんな勉強したって人生に全く役に立たない!!と思いましたが、この本の肝心要のところが勉強不足の為に理解不能になるとは!笑笑

    人生って、おもしろいなぁ〜!!

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    2021年08月17日
  • 鳴風荘事件 殺人方程式2

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    トリックはなんとなく想像がつきましたが、犯人はよくわかりませんでした。解決編を読むとなるほど納得です。筋の通った理論展開であり張り巡らされた伏線もきれいに回収。スッキリです。

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    2021年08月04日
  • 深泥丘奇談

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    ネタバレ

    ミステリ的な要素も顔を出すが、ジャンルとしてはホラー。
    よくわからないままのもの。正体や真実が明かされず、読者の想像に任せるもの(そしてこの部分を各々読者なりの怖い世界に浸れるポイントとしているのだろう)。

    しばらく民俗学の本を読んでいたのもあるが、そのおかげでか、そういった点に特に気を惹かれたように思う。

    表記しようのない聞いたこともない悪霊の名前、遺跡、呪い、雨が降り続いたときに生贄を思わせる住人の言動。→悪霊は渡来人?遺跡も関係がある?とか考えてしまった。

    作中に「この世に不思議なものなどない」と京極夏彦の作を引用していたのも面白かった。
    不思議なこと、理不尽なことにも必ず理由があ

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    2021年07月23日
  • 最後の記憶

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    母を蝕む奇病「白髪痴呆」それは母の記憶を奪い去る。彼女の幼い頃の恐怖の体験、白い閃光、ショウリョウバッタの飛ぶ音、子供達の悲鳴、脳裏に残る「最後の記憶」が母を苦しめる。森吾はこの奇病が遺伝するのではと怯えるが幼なじみの唯の助けで「最後の記憶」の謎を探り始める。
    現実世界から異世界へ母と森吾の記憶が哀愁と恐怖を呼ぶ。
    伏線の回収は巻末の引用文献にまで及ぶ、「白髪痴呆と日本の昔話」白毛社、あの有名な日本昔話だ。
    「眼球奇譚」の咲谷由伊の名が登場する。
    ノスタルジック・ファンタジー・ホラー。
    ★★★★✩ 4.0

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    2021年06月05日
  • 深泥丘奇談

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    綾辻さんのお話にしてはオチなしのふわふわした短編が繋がる連作短編集。奇談だからそういうもんなんだよな、と思うまでなんか落ち着かなかった(笑)
    「悪霊憑き」がきちんとしたミステリーだっただけに、そこまでの電車やら雨やらでもやっとしたのが一度落ち着いて、でもってまたムシやら鍵やらでふわふわするという(笑)
    読み終わってみると、クセになっちゃうんだけど、館シリーズファンとしては物足りない、かなぁ。

    いや、でもこれはこれでありだな。きっと「続」も「続々」も読むんだろうな(笑)

    ラストの「声」を読むと「ああ!」ってなるのは綾辻節だよね。

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    2021年05月24日
  • 十角館の殺人(1)

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    ネタバレ

    原作に忠実。
    どういう風に描くのか興味津々だったけど、なるほど❗
    あれなら初見の人も楽しめるし、知ってる人も面白い。

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    2021年05月15日
  • 霧越邸殺人事件(上)<完全改訂版>

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    ネタバレ

    “吹雪の山荘”“見立て殺人”この2つに加えて妖しい雰囲気満載の洋館と、そこに住む住民達…

    上巻では劇団員の1人が殺されたが、この先もまだ見立て殺人は続くのか、館に隠された秘密とは何なのか?

    小難しい知識や蘊蓄が出てくるので、少し戸惑う部分があるけど、館の魅力に嵌ってしまう中盤からは一気読みでした。
    下巻も楽しみに読みます。

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    2021年05月11日
  • 月館の殺人 下

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    途中まではドタバタギャグみたいなオチになるんじゃないかと思っていたけど、最後はしっかりミステリーの解決編になってておもしろかった。

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    2021年05月05日
  • 殺人鬼 ――覚醒篇

    購入済み

    ホラーやスプラッタの怖さは映像>>>文章だと思ってました。

    これはスプラッタ映画より刺さるスプラッタ描写があります
    想像しなければいいのに引き込まれてるから想像してしまう。読むのをやめてもしばらく想像が離れない。

    怖がりな人こそ怖いもの見たさで読んで欲しいです!

    #怖い #ドキドキハラハラ

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    2021年05月03日
  • 殺人方程式 切断された死体の問題

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    ネタバレ

    屋上から屋上へ死体を移したならば、きっと振り子などのロープトリックではないかと思っていたら本当にそうだった。
    島田荘司氏の作品に使われているトリックに少し似ているため、あまりトリックには驚かなかった。

    しかし犯人にはかなり驚いたし、「自分が事件を担当するために死体を動かした」、「自分が最初に犯人の身元を特定するために首を切った」という論理が素晴らしい。
    鮎川氏が言っているように、読者への挑戦状を入れても良かっただろうな。

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    2021年04月18日
  • 殺人鬼 ――逆襲篇

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    どうしても一人では読めないので、中学の時に学校の読書の時間に読んでたけど、みんなに変な目で見られ、なんでそんなヤバそうなの読んでるん?って言われた記憶が蘇る。
    タイトルで決めつけずにちゃんと読めよって思ってたなぁ。
    まぁ、大分グロめっていうことには変わりないけど 笑

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    2021年03月10日
  • 十角館の殺人(2)

    購入済み

    小説既読

    少女漫画タッチの為、最初は敬遠していたが絵は綺麗ですし、十角館の世界観にマッチしていると思います。あまりにも有名な全てがひっくり返る“あの一行”をコミカライズでどのように表現するのか楽しみです!

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    2021年03月09日
  • 殺人鬼 ――逆襲篇

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    前作の「覚醒編」に勝るとも劣らない残酷描写には目を背けたくなりつつも続きが気になってしまうのが「殺人鬼」の不思議なところ。強烈なホラー作品でありながらも根っからのミステリー作家である綾辻行人の仕掛ける罠にまんまと嵌ってしまい、最後にはあっと驚かされた。登場人物も比較的少なく、テンポも非常に良いので読みやすい作品だと思った。(もちろん残酷描写が苦手な人にはお勧めしないが)

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    2021年03月08日
  • 7人の名探偵

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    どの作者名を見ても、ミステリ好きなら知らない者はいないと言ってよい作家ばかりで、その人たちの個性が感じられるアンソロジーなのである。
    7人の名探偵とは、とりもなおさず作者達自身のことであり、この名探偵達の生み出す世界にゆったりとひたるのがよい。
    とはいえ、一つ一つは決して長くないので、どんどん読み進めることができる。

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    2021年02月28日
  • 深泥丘奇談

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    一見よくわからない擬音やフレーズ、独特な文章運びがあるにも関わらず、読みやすく、さくさく進んだ。

    深泥丘病院と主人公を起点に進む連作短編。

    不思議な点についての回収はなし。結局のところ何がなんだかよくわからないまま終わる。

    日常に紛れ込むホラー的な小説は多々あるが、本作は迷い込んでるのかどうかもいまいちハッキリしてないのが乙だなぁと思った。

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    2021年02月28日