綾辻行人のレビュー一覧
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購入済み
十角館の殺人
何となく後回しにして、結果、積本化してたけど…。もっと早く読んでおけば良かった‼︎後発の他の作品で同じ系統のトリックを使ったものを先に読んでいたので、驚きは半減してしまった。勿体無い…この本ほど鮮やかのものは中々無いというのに。この本の紹介でよく聞く一文、『衝撃の一行』とは良く言ったものだと思う。デビュー作だけあり、鼻息の荒さがモロに感じられる。それがまた心地良い。
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ネタバレ 購入済み
ようやく騙されなかった
館シリーズを順に読み4作目。
ビリーミリガンや失われた私を読んでいたおかげか、ようやく騙されずに済みました。
でも島田さんすらがもう1人の人格であるのは気づけなかったなぁ…。
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Posted by ブクログ
ネタバレ〇 概要
鬼面館の主人「影山逸史」が主催する奇妙な集いに,6人の客が招かれる。季節外れの大雪で館は孤立。そして,頭部と両手の指が消えた死体が発見される。関係者の大半は,鍵の掛かった仮面を被らされて素顔が見えない。前代未聞の状況の中,探偵鹿谷門実が真相を解き明かす。
〇 総合評価 ★★★★☆
よくも悪くも綾辻行人らしい作品。登場人物が全員「影山逸史」だったことが分かるシーンはインパクト抜群だし,2代目と3代目の「影山逸史」を混同させる叙述トリックもさすが。作中の殺人の「死体の首を切った」意味が,死体の首がつけてた仮面が,館の秘密の通路を開くためのカギだったという点も独創的と言える。半面,登場人物に仮面を被らせた動機や,死体の爪を切り,ぐしゃぐしゃにした理由が,「被害者から抵抗を受けた跡を隠すため」というのは平凡。そもそも,上下巻合わせて700ページ近い作品にするほどのアイデアでもない。この半分くらいの長さで書き上げれば,中盤の中だるみもなく,なかなかの傑作に仕上がっていたと思う。週刊の漫画雑誌の作品みたいなもので,評価が定まっていない作家であれば,この作品は途中で投げ出されないようなスピーディな展開の作品になっていただろう。綾辻行人の館シリーズであれば,固定ファンもいるし,このワンアイデアでどこまで引き延ばせるか…という視点で描かれたと思える。つまらない作品ではないし,久しぶりにミステリを読んで驚くことができた点は素直に評価したい。★4で。
〇 サプライズ ★★★★★
この作品の最大のポイントは,「影山逸史」が主催する奇妙な集いに招待された6人の客が,いずれも「影山逸史」だったという点。この点が,現在の鬼面館の主人である「影山逸史」と,2代目の鬼面館の主人である「影山逸史」を混同させるというプロットにつながっている。正直,何かおかしいとは思っていたが,6人の登場人物が,いずれも「影山逸史」という名前だったというところまでは考えが及ばず,この点は素直に驚くことができた。本格ミステリとは意外性だけが魅力とは思えないが,やはり,小説を読んでびっくりするという経験は面白い。★5で。
〇 熱中度 ★★☆☆☆
冗長である。殺人事件は1件しか起こらず,発生するのは第7章。上巻の200ページを過ぎたところである。そこから,丹念といえば聞こえがいいが,だらだらと捜査が続くことになる。解決編も,死体の頭を切断したのはなぜか,死体の指を切断し,ぐちゃぐちゃにしたのはなぜか,全ての客に仮面を被せ,鍵を閉めたのはなぜかといった謎ときがだらだらと続けられる。登場人物が全て「影山逸史」という名前だったことが分かるシーンのサプライズはさすがだが,もう少し短く,コンパクトにまとめることができたと思う。熱中度はそれほど高くない。
〇 キャラクター ★★☆☆☆
探偵役の鹿谷門実を始めとし,鬼面館の主人である影山逸史に招待された客,創馬社長,マジシャンの忍田天空,建築家のミカエル,降木矢算哲の生まれ変わりという男,元刑事のヤマさんは,それなりには個性的である。しかし,全員の名前が影山逸史であるということを伏せようとしたことと,創馬社長が2代目の鬼面館の主人であり,真犯人だったことを伏せるという制約から,個々のキャラクターは十分に描かれていない。使用人の長宗我部,鬼丸,新月も,いかにもミステリの使用人というステレオタイプ。やや新月が,格闘家であるという個性があるが,これもプロットを成立させるための設定に過ぎない。キャラクター性は低い。
〇 読後感 ★★★☆☆
この作品は,登場人物が全て「影山逸史」だったという事実に驚くためだけの作品であり,読後感はよくも悪くもない。一応,2代目の鬼面館の主人だった創馬社長のトラウマなども描かれているのだが,薄っぺらい。
〇 インパクト ★★★★☆
登場人物が全て「影山逸史」という名前だった小説とか,登場人物が全員仮面を被って捜査する小説といったところはインパクトがあり、なかなか忘れられない作品といえる。もっとも,全体に冗長な上,それ以外の点の深みはないので,インパクト抜群とまでは言えない。
〇 希少価値 ☆☆☆☆☆
綾辻行人の館シリーズの1冊として,長く読み継がれそう。少なくとも,絶版にはならないと思う。 -
Posted by ブクログ
読んでいて母胎にいるかのような安心感
館モノと言えば、島田潔の館シリーズを思い浮かべますが、こちらも負けていません。ホラーや幻想小説としての側面も持つ上記シリーズと比べると、より正統派といえます。
「なぜ被害者の髪が切断されたのか」の大きな謎と、「足に障害がある者は犯人たり得ない」という手掛かり(勿論、その真偽も含め)などをもとに、犯人像に迫ります。切断の理由は感心するほどではないものの、そこからが見せ場。美しく論理的に組み立てられていく推理に惚れ惚れします。細部にまで張られた伏線、ユーモラスな会話も交えながら、スッキリとした無駄のない構成でした。
読者への挑戦も付いた直球勝負の本格ミステリ。 -
ネタバレ 購入済み
ネタバレあり
館シリーズ5作目の時計館の殺人。
旧館内の時間軸と新館や外側の時間軸とが交互に描かれるスタイルは1作目の十角館に通じる描き方です。
前半部分はややスローペース感がありますが、後半に進むにつれエスカレート式に展開が進んでいくのはさすがの一言です。
大元のトリックに関しては、時計が扱われていることから2つの場面には時間差はあるだろうと当たりはつけていました。最初は半日周期のずれかと考えてましたが、旧館内の時間が現実時間と徐々に開きが大きくなる仕掛けという大胆なトリックです。当たり前で考えると気付けない絢辻作品らしいトリックでした。
やや犯人の心情が掴みにくい感じはあります。主に娘の死に追いやった人物への復讐心を持つのは分かりますが、目的の障害があれば、なりふり構わず殺人を実行しており、計画的に見えて以外と考えたらずに感じます。
登場人物の大半が殺されること、また動機に直接関係ない人物の殺人が多いことなど今までの館シリーズではやや後味が悪いかなと初見で思いました。
私的な意見で島田潔こと鹿谷門実の「今日の一本」は好きなフレーズでしたが、今回ヘビースモーカーに戻っちゃいました。そういう面では、結構彼もそれなりにやられた感があったのかもしれませんね
次回作では、また喫煙衝動を抑えつつ華麗な推理を披露してもらいたいです
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購入済み
さすがの叙述トリック
途中までこういうことかなと考えていた解答がまさかのひっくり返しでした。ある意味騙しとしては十角館の殺人にも通じるのですが、あちらは予想の範疇にあったのですが、こちらはすっかり引っ掛けられて満足です。こういう醍醐味があるから絢辻作品は楽しいですね、次回作も楽しみです!
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購入済み
上巻がもったいない
下巻はドキドキワクワクで一気に読破。一方、上巻は無駄に引っ張り過ぎで「だれ」てしまい、途中何度も挫折。お陰で上巻読破に1ヶ月以上かかってしまった。毎日本を読んでいる者の感想として、本来上下巻構成にするべきではない作品と強く感じた。
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購入済み
ホラーは苦手ですが
純粋なホラーははっきりいって苦手です。ですが、この作品はホラーの要素よりもミステリーの要素のほうが強いと感じて購入しました。上巻だけでも充分引き込まれる強さを感じられました。所々に引っかかている?な部分が下巻でどのように表現されるのか楽しみです
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Posted by ブクログ
殺人方程式シリーズの2作目です。
というかこのシリーズは2作だけのようですね。
明日香井兄弟とか深雪ちゃんとか結構好きなので、もっと読みたいなと思ったんですが…。
続きの予定はないのかな?
前作は死体切断の意味だったけど、今作は髪切りの意味です。
読者への挑戦的な感じにもなってたけど、私は全く分かりませんでした。
ただ、なんとなくこの人怪しいんじゃないかとか、この描写怪しいなという勘が当たっちゃいました。
髪切りの謎は、理解はできたけど、いまいち納得はできませんでした。
何かそれってどうなのって感じです。
そして今回も響のほうが活躍して、叶のほうは出番少なめでした。
探偵役は響だからしょうがないとは思うけど、もうちょっと叶にも出てほしいです。