綾辻行人のレビュー一覧
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Anotherと同じ著者なのでホラーめいた雰囲気が巧みに演出されている。序盤のどよどよとした雰囲気の重苦しさに読み進めるのをちょっと躊躇もした。それくらい雰囲気作りが上手い。
けれども物語が進むにつれて明かされる真実だとか、クライマックスの展開だとか、どこまでいっても「Anotherっぽいな」という印象が拭えない。
明かされた真実は確かに意外だったけど、そこもAnotherっぽいから「意外」止まり。特にカタルシスは感じなかった。
とあるミスリードには「おっ」となったけど、それ以外は「Anotherっぽい」の域を超えてこなかった。
ラストの展開はひっそりと不穏の種を秘めている感じ。その終わり方自 -
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ネタバレ架場久茂の兄の名前が、本当に飛龍が殺してしまった少年『マサシゲ』なのであれば、飛龍の病を知っていた久茂がここまで事件を引き延ばした理由は、飛龍自らの死をに期待したからだということができる。
飛龍だけでなく、架場にも、飛龍を殺したいとする心が弱いにしろあったと思う。
館シリーズにこの作品が入っているからこそ、人形館という中村青司が作った館であり、当然隠し通路があるのだろうと考えながら読んでしまう。そこが、この作品のトリックであるといえ、メタ的な要素が組み込まれる、今までの館シリーズとは全く異なるものだった。
電話線が母屋が燃えたことで切れているのにも関わらず、島田に電話できているとい -
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館シリーズ2作目。
過去と現在の事件を交互に進行して、物語の真相に迫る構造が終始、緊迫感を奮い立たせて楽しめた。
時系列が毎回変わるため、伏線の部分やその年の人物の心情や行動なども含めて、1作目の十角館に比べると、内容を理解するのに難しく感じられた。
「水車館」に隠された秘密や不可解な惨劇の行方、最後には全ての謎を回収していく様が気持ちいい!前半は過去と現在の切り替わりについていけず、少し退屈に感じつつも、後半から少しずつ謎が解かれていき、終盤一気に惹き込まれた。
トリックは読んでいて、なんとなく予想つきそうではあったが、そんな甘いはずもなく、やっぱり無理でした。密室の謎、伏線と誰がわか