綾辻行人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
多くの犠牲者を出した1998年度の災厄から3年後の夜見山北中学三年三組。
学園ホラーであり、ミステリーであり、綾辻さんの読者層を問わない、ざわつく一作。
29年前に始まった「三年三組の災厄」は、すでに学校の歴史として受け継がれ、生徒たちはその存在を知りながら日々を送っています。
そして、私としては一度順番を無視して読んでしまい、短期間に二度読むことになりました。それでも何か掴みきれないし、どこも不穏だし、生徒たちと同様に疑心暗鬼のままです。
2001年の4月から6月までが 上巻。すでに災厄で何人かが命を落としています。
「もう一人」がいるかもしれない。その疑念が、クラス全体を侵食して -
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Posted by ブクログ
作中作と現実という構造にまんまとやられた。
作中作の犯人や隠し通路、作家たちが書いた作品の正体などは比較的早い段階で見当がついていたので、「作中作としては少し易しめなのかな」という印象で読み進めていた。
しかし、その「解けそう」という感覚こそが巧妙な罠だった。
フェアプレイ・ミステリとして見ると、作中作の外側にある最大の仕掛けは読者に少し厳しめだと感じた。
個人的には、「違和感はあるのにその正体がわからない…」みたいな絶妙なラインが好きなので、その点だけは少し惜しく思う。
それでも、この作品はそこだけで語れるものではない。
作中作と現実の二重構造、その難易度のバランスによって見事に読者 -
Posted by ブクログ
エピソードS
Sは 賢木か SUMMERか サイドストーリーか
『小説屋sari-sari』で連載されてたとか?
初めて知りました、小説屋。
前作の中心人物だった、片眼が蒼い人形の義眼の少女・見崎鳴。1998年の夏休み、彼女は三年三組の災厄経験者を訪ねる。そこで出会った青年の幽霊と、その亡骸を探すことになる。単独でも読めるけれど 物語の全体像を掴むには やはり本編から。
続く『Another 2001』への橋渡しとなる作品でした。ようやく 繋がる事ができそうです。
文庫解説は朝霧カフカ氏。『文豪ストレイドッグス』外伝『綾辻行人VS.京極夏彦』を執筆したご縁のようです。今や角川を代表する -
Posted by ブクログ
続いて、七月から八月にかけての三年三組に続く災厄の出来事。
実は私は、間違えて『アナザー2001』から読んでしまいまして。間違えたというより、「それだけでも楽しめるだろう」と安易に読んでしまいまして。上巻を読んだ時点で、やはり原点から読まなければ落ち着かないと思い、三年三組の災厄の始まりへとやってきました。
初出は『野性時代』連載。
学園ホラーでありミステリーでもありますが、単なる怪談ではなく、大人(ただし昔中学生だった事がある)が読んでも十分に楽しめるホラーだと思います。たとえ土瓶さんの評価が★2であったとしても、であります。
もし恐怖だけで押し切る作品なら、これはそのままホラー小説