綾辻行人のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
これまでの館シリーズと比べると、ややボリュームは控えめに感じた。しかし、ヒントや伏線が隙なくちりばめられており、終始まったく油断できなかった。
「読者には8割までわかるかもしれないが、残りの2割が肝になる」という著者のコメントがあるが、まさにそのとおり。細かな違和感にはいくつか気づいたものの、それが何を意味しているのかが掴めず、結果として作品全体が描こうとしている大きな構図にはまったく辿り着けなかった。
本作の特徴的な点は、作中作に描かれる殺人事件の真相そのものではなく、館自体や鮎田氏の記憶といった要素が重要な謎であるというところ。殺人事件の推理に集中していると、終盤で肩透かしを食らう感覚 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【(色んな意味で)物凄い作品を手に取ってしまった】
これが序盤〜終盤まで感じ続けた感想だ。綾辻氏の作品は館シリーズをはじめ少々齧っており、あらすじを読んだ限り自分の嗜好に合致している事と文章の読み易さで迷いなく購入した記憶がある。
グロ・ゴア描写は自分なりに耐性があると自負していたが、本作はそれを上回る描写の数々で序盤はサクサク読んでいたものの、中盤辺りから何度か読む手を止めたり嗚咽感を感じたりと今まで読書をしてきた中で体験したことのない嫌悪感を感じた。(スプラッタ系なので感じない方がおかしいが)
あとがきにて綾辻氏は「残虐描写という点ではそこまでたいそうな代物でもない」と仰られていたが -
Posted by ブクログ
ネタバレ『暗黒館』以来、およそ2年ぶりの綾辻先生。「びっくり館」は飛ばしてしまったのですが、久しぶりの館シリーズですね〜。
このところずっと海外ミステリばかり読んでいたのもあり、まずその会話文の多さと読みやすさに驚きました。
ひょんなことから怪しげな「奇面」の集いに参加することになった鹿谷。
序盤はなんだかのほほんとした雰囲気があり、「ほんとに誰か死ぬのか?」と思わずタイトルを確認してしまったほどですが、いざ蓋を開けてみれば……。
「顔なし死体」が現れ外は季節外れの吹雪、連絡手段は断たれてしまい、おまけに館に閉じ込められた招待客たちは「鍵のかかった仮面」で正体がわからない――。
いやはや、お膳立てが