綾辻行人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ『暗黒館』以来、およそ2年ぶりの綾辻先生。「びっくり館」は飛ばしてしまったのですが、久しぶりの館シリーズですね〜。
このところずっと海外ミステリばかり読んでいたのもあり、まずその会話文の多さと読みやすさに驚きました。
ひょんなことから怪しげな「奇面」の集いに参加することになった鹿谷。
序盤はなんだかのほほんとした雰囲気があり、「ほんとに誰か死ぬのか?」と思わずタイトルを確認してしまったほどですが、いざ蓋を開けてみれば……。
「顔なし死体」が現れ外は季節外れの吹雪、連絡手段は断たれてしまい、おまけに館に閉じ込められた招待客たちは「鍵のかかった仮面」で正体がわからない――。
いやはや、お膳立てが整いすぎて、いくら推理力のない私でも「同一性」の問題はすぐにわかりました。
個人的に気になるのが、作中に『世にも怪奇な物語』という、エドガー・アラン・ポーの原作を元にした映画が出てきた点です。
原作の一つである『ウィリアム・ウィルソン』はちょうど先日読み直したばかりで、あの結末がこの物語の行方を暗示しているのか?
あと、瞳子ちゃんがドアノブを回してから電話を受けるまでの間に犯人は〈奇面の間〉から移動しているはずですが、瞳子ちゃんに見られずにどう移動したのか?中村青司の館だからやっぱり……?
綾辻先生のことだからアッと驚く展開に期待しつつ、素直に下巻を読み進めていきたいと思います〜!