綾辻行人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ全体を通して見ても部分部分を見ても面白いのは間違いないのだが、二千ページを読まされた末のオチがこれかぁ〜と思うと褒めきれないのが正直なところだ。
構造がかなり複雑で理解するのにてこずる。というよりいきなりファンタジーで片付けられて困惑しただけかもしれないが。
読者を騙すために沢山用意された"偶然の一致"に対する説明が全部ファンタジーで済まされるというのはアンフェア極まると思う。全てが作者の匙加減過ぎて整合性がないため考える価値がなくなるのだ。
"視点"の構造そのものややっていること自体は新鮮で面白みがあったが、肝心のオチがこれでは肩透かしを喰らって -
Posted by ブクログ
ネタバレ・どんどん橋、落ちた
犯人は猿のエラリイ、登場人物を人間だと思わせる叙述トリック
・ぼうぼう森、燃えた
犯人は人間のタケマル。一作目とは逆で、タケマルがオオカミだと思わせる叙述トリック
・フェラーリは見ていた
フェラーリ=車と思わせる叙述トリック。本当は馬。犯人は元の飼い主鈴木さん
・伊園家の崩壊
かのサザエさんを模倣した作品。個人的に1番好き(こんなサザエさんは嫌だ的な視点から)犯人は不在。笹枝と若菜の自殺。薬をやっているサザエも、下半身がないワカメも、虐待嗜好なイクラちゃんも嫌すぎる。
・意外な犯人
犯人はカメラマンの綾辻行人自身。あとがき曰く、本文中に出てく -
Posted by ブクログ
ネタバレ深泥丘綺談の方が先に読んでいるので、似ていると書くのは少し違うかもしれないけど、(深泥丘綺談の方が後に出ているため)似ていた。
結局どういうことなのかよく分からないまま終わるのでゾワゾワする。
・再生
由伊は再生する特別な力を持った女性だと信じた主人公が、首を切り落として再生を待つも結局再生はしなかった。
・呼子池の怪魚
池で釣った魚を持ち帰り育てるも、鳥になる?
・特別料理
珍味をとどまることを知らない、自分の指を切断して食べるというなかなかグロテスクな話
・バースデー・プレゼント
誕生日の前日に恋人を惨殺した?自分の元にも惨殺された自分が届く?乳母車に乗せて家に帰る
・鉄橋
偽の怖い話が現 -
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Posted by ブクログ
2004年。館シリーズ第7弾。ここから新装版ではなくなる。再読。
建築家中村青司が手掛けた館で起こる殺人事件。暗黒館は熊本の孤島。浦登一族が住んでいる。地元では忌み嫌われているよう。
記憶を失った中也くんは、浦登当主の息子、玄児に連れられ、暗黒館へ。一方江南くんも館にはついたが、ケガで記憶喪失&しゃべれない中。
集大成ぽく?、時計館の主が作ったからくり時計とか、水車館の画家が描いた絵だとか出てくる。
シャム双生児の双子。早老症の少年、せむしの老人など勢ぞろい。おどろおどろしく物語が続く。
登場人物の紹介(家系図がほしいが、読んでるうちになんとなく頭に入る)と、ダリアの宴まで。中也くんはなんの肉