村上春樹のレビュー一覧

  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉前編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    いよいよ宗教団体の核と関わりだし、彼らの強くて長い腕の影響で、物語がディストピア的な色を帯びはじめた。宗教団体のリーダーは、地獄の黙示録を思い出した。ガタイがよく、哲学や思想に造詣があり、全能感がある。痛みから逃れるために死を求めていることも酷似している。ただスピリチュアルに寄りすぎていて、今後論理的な整合性を持つことがあるのか疑問に思った。現実と幻想の融合は相変わらず魅力的だなと。「自分自身が森の怪物だった」というのがなんとなくの鍵になりそう。リーダーの言った善と悪の概念に興味を持った。概念の細分化と拡張によって、善と悪や順と逆といった相対するものが無効化すると。この物語もふかえり、天吾、青

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    2025年12月30日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

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    宗教組織、戎野先生、ふかえり、リトルピープルなどのミステリー的な要素が物語に推進力を与えていた。主人公らの出生はとりあえず明らかになった。数学、バッハ、空気サナギのファンタジー性が創作意欲をそそった。音楽、風景、性交など人間の本能に訴えかけてくる要素が多いと思った。自分の思考が飛ぶ瞬間もあった。個人的に、ふかえりのキャラクターが2人の同級生とダブった。「墜落する飛行機にシートベルトは意味ない→気休めになる」など例えや返しがシニカルで気持ちいい。正直今の自分の想像力では何を示唆しているのかよくわからなかった。天吾と青豆がどう交わっていくのか、どこが現実でどこがファンタジーなのか気になった。可愛ら

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    2025年12月27日
  • 村上朝日堂の逆襲(新潮文庫)

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    メモ

    遅→早
    ウイダーインゼリー → プロテイン
    メモアプリ → ジャーナルアプリ
    まるたか → ジェイマート
    梅昆布茶 → コーヒー
    ニベア → 皮膚科
    YouTube → ラジオのYouTube配信
    大谷翔平 → 山本由伸
    スタンゲッツ → ビルエヴァンス
    毛糸の手袋 → 革手袋
    ラランド → ヤレロマ
    ビール → ワイン

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    2025年12月26日
  • ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)

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    第1部と第3部とでは、まるで別の話のような展開でした。
    後半の方が村上ワールドっぽかったかな。

    この話は2度目に読むと多分、違った感想が出そう。
    いくつかのアナザーストーリーが順に進行して行くけど、繋がりがよく分からずに読み進めていると「?」ってなる。

    ストーリーについては、結局明確にはクミコさんのことがハッキリしないまま。
    笠原メイさんも少しかわいそうだったかな。
    もうちょっと優しくしてあげてもよかったと思った。
    そういう世界線のストーリーの展開も見てみたかったなあ。

    結局、タイトルにもなってる「ねじまき鳥」とは何のために存在したのだろう。
    そもそもの設定も含め、ハッキリしない(ハッキ

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    2025年12月22日
  • レキシントンの幽霊

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    ネタバレ

    うっすらと怖い様な中に秘められた哀しさを感じる物語達の短編集でした。一貫したテーマのある短編集では無いのですが、どの話も読後には哀しさが後を引く印象を受けました。特に氷男と結婚してしまった女性の孤独がひしひしと伝わってくる「氷男」が印象的でした。

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    2025年12月22日
  • 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

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    多崎つくるの性格は理解できない。

    ずっと仲良かったグループからいきなりハブられて、自分だけ辛い時間を過ごしたのにパブった理由が憶測的なモヤモヤしたものだったにも関わらず、許してしまう神経が理解できなかった。

    名古屋とフィンランドが舞台となっていて、フィンランドの情景を示す文章はとても良かった。

    人間関係において曖昧なものよりも自分はきっぱりと線引きをされたものの方が好きなんだなって感じた。

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    2025年12月20日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

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    昔のようなキレを感じない。世界の終わりとハードボイルドワンダーランドが面白かっただけに残念。展開が乏しく、不必要な細かい描写が多いと感じた。

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    2025年12月19日
  • もし僕らのことばがウィスキーであったなら(新潮文庫)

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    小説ではなくエッセイです。
    読後、アイラ島に行きゆっくりウイスキーを飲みたくなりました。それはできなかったのでボウモア12を購入して少しずつ飲んでみています。

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    2025年12月19日
  • みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫)

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    村上春樹という巨人に川上未映子がせまっていた。文章を書くということを極めたいということ。ストイックで規則正しい生活で待つ。そして常識人でもある。そりゃマラソンもするなと納得。思いの外楽しめた。過去の自分の作品覚えてないとか。川上未映子のほうが詳しい。ふたりの今後の文章に興味がもっとでた。

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    2025年12月15日
  • ねじまき鳥クロニクル―第2部 予言する鳥編―(新潮文庫)

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    もう一度読む必要がある。
    概念的な話だと思う。同時に、人生において
    重要なことを多く語っていたと思う。
    この世界では耳をじっと済ませる必要がある事(良いニュースは小さい音だから)や、他にもいくつかあった。クミコともう一度出会って欲しい。出会わないシナリオあるんかな?意識の表層で出会って終わりかな

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    2025年12月14日
  • レキシントンの幽霊

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    短編集です。
    それぞれが独創的な世界観で描かれた小説でした。

    怖いような、怪談話のような‥。
    でもどれも読みやすくて、終わり方に余韻を持たせています。恐怖とは言い難いけれども、ゾワっとする感覚が押し寄せる、読み応えある短編集でした。

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    2025年12月09日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

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    相変わらず読み出すと気になって読んでしまう。が、結局何だったのか、よくわからない。この方の作品を読んだあとは、いつもそう思う。

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    2025年12月08日
  • 神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫)

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    表題作の神の子どもたちはみな踊る瞬間が秀逸でした。
    脳内に鮮烈にその姿が現れて、いまだに焼き付いて離れない。

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    2025年12月08日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

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    【2025年148冊目】
    「計算士」の僕は音について研究する博士からの依頼を受ける。のんびりとした老後を送るため、給料の悪くない「計算士」の仕事を気に入ってた僕だが、博士の依頼を受けてから、大きく人生が変わり始めていく。一方、もう一つの世界では影と分かれた僕が古い夢を読み取る夢読みとしての暮らしを始めていて――二つの世界で繰り広げられる村上春樹ワールド。

    多分読むのは3回目です。強烈なキャラは覚えてるものですね、ピンク色の太った女の子とか、大と小の二人組とか。そして3回目なのに、話の結末を覚えていないので、新鮮な気持ちで読んでしまいます笑

    村上春樹さんの理屈っぽさといいますか、いい意味で

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    2025年12月08日
  • アンダーグラウンド

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    ネタバレ

    いやあ、長かった。実に長い。

    一部例外がありますが、ほぼ上下二段組みで合計777ページ。

    あの村上春樹氏が、オウムの地下鉄サリン事件の被害者からのインタビューをまとめたもの。

    ・・・
    だからジャンルで言えば、ノンフィクション? かと思うじゃないですか。

    ただ、そこはかとなく村上氏のエッセンスがブレンドするのです。だから、やっぱりこれは村上文学なんだろうな、と感じます。

    ・・・
    繰り返しになりますが、内容といえば、62人の被害関係者へのインタビューがただただ掲載されているものです。

    上で村上氏のエッセンス云々いっていますが、各インタビューの前に見開きでその方の略歴、村上氏の抱いた印

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    2025年12月05日
  • アフターダーク

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    この何も解決してない感じが自分の生活に溶け込むようで余韻が残る

    フランシスレイが流れるような日常いいな

    夜を肯定する

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    2025年12月03日
  • 女のいない男たち

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    ドライブマイカー
    妻の不倫相手に接近して話を聞くという展開はほかにない感じがした。そもそもなんで話をしたいと思ったのか。そしてなぜ途中で連絡を取らなくなったのか。よく理解できない面白さがある。「女のいない男たち」というテーマの中でドライバーの女がいて、話を聞いてくれるという僅かな救いがあったように思う。


    イエスタデイ
    幼馴染との温度感というのも面白いテーマになっていた。幼馴染欲しい。

    独立器官
    まったく理解できない。不倫を好き放題できる人の感情はこんな感じなのかな。

    シェエラザード
    まったく理解できない。というかちょっと気持ち悪い。わざとこのような表現を使って印象に残る感じの作りにして

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    2025年12月01日
  • TVピープル

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    自分はたまにものすごく怖い夢を見ることがあります。あともう少し見続けていたらきっと死んでしまっているような不穏な夢です。でも決まって最後のギリギリのところで目が覚めるのです。本書はそんな悪い夢に似た物語集でした。


    村上春樹さんの本は数えるくらいしか読んでいませんが、本書は元気な村上さんという印象です。
    元気といっても明るい内容ではなく、不安が増幅されるようなものが多いので、少し怖い系に入ると思います。
    とはいえ現実とファンタジーを行き来する不思議な感覚は健在で、さらに独特のキザな言い回しも楽しめます。

    あー怖い。でも本でよかった

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    2025年11月30日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉後編―(新潮文庫)

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    1Q84の世界から手を取り合って元の世界に戻っていく青豆と天吾。
    高揚感と幸福感ともに物語が締めくくられる。

    が、それは本当に「元の世界」なのか。
    タマルに「処理」されてしまった牛河の遺体に、新たな「空気さなぎ」が作られる。
    青豆のお腹にいる新しい命は天吾の子と青豆は信じ切っているが、それは新たな「ドウタ」であり、青豆が「マザ」となる別の「1Q84」に似た世界なのではないか。

    あれほど際立った存在感のあったふかえりは、物語からも「さきがけ」からも、役割を終えた人間として、あっさりと姿を消してしまう。
    亡くなる数か月前から昏睡状態になっていた天吾の「父」(そういえば、この物語では「父」が二人

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    2025年11月29日
  • 1973年のピンボール

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    初期三部作の2作目。
    まだ村上春樹感は薄め、というかこの頃は色々模索しながら書いていたような感覚を受ける。

    正直面白い、面白くない、意味が分かる、分からない、という評価をすること自体がナンセンスな気がする。
    この文体(リズム)を楽しむものなのだと思う。音楽のようにこのリズムが合わない人は一定数いて当然だと思うが、この作品以降、村上春樹っぽさはどんどん強くなる。個人的にはそれが好きなんだけど。

    あと前作もそうだったけど70年代って当たり前だったの?というほど飲酒運転のシーンが出てくるのでちょっとモヤモヤする…

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    2025年11月29日