村上春樹のレビュー一覧
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1995年3月20日に(昨日がちょうど事件から19年目でした)
オウム真理教による地下鉄サリン事件が東京で発生しました。
死者は13人、被害者は6300人(本書には3800人)にものぼりました。
事件当時僕は17歳で、教室で1時限目か2時限目の生物の授業の時に、
教室に入ってきた先生が興奮しながら「ひどい事件が起こった」
といって、結局授業にならなかったことを覚えています。
そのくらい、インパクトの大きな事件で、その後もしばらく
世間はこの事件とそしてオウム真理教に関する報道にくぎ付けになりました。
本書は小説家・村上春樹さんが初めて手掛けたノンフィクションで、
彼がインタビュアーとなって、 -
Posted by ブクログ
ジャズが好き、和田誠さんの絵が好き…で購入したのですが、この本を読んで村上春樹さんの短いエッセイのファンにもなりました! 行間から、「音が聴こえてくる」んです。この本を読んでから聴いたビル・エヴァンズ「My Foolish Heart」、マイルズ・デイヴィス「Four &More」…ああ、村上春樹はこの音をそう表現するのか…と、うっとりしました。まだ聴いていないとっておきの曲がまだまだたくさんあって、考えるだけでわくわく。CD化もされていて、村上さんがエッセイを添えていますが、これも涙もの。ジャズとはどういう音楽か? 村上流のめちゃくちゃ素敵な答えがそこに。これもぜひ読んでみていただきたい名エ
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レイモンド・チャンドラーの長いお別れ、村上春樹訳。
まずそのタイトルに惹かれた。ロング・グッドバイ。
なかなか粋なタイトルである。
フィリップ・マーロウの織り成す物語に、
読んでみて大分想像してたものと違っていた。
いわゆる推理物と呼ばれる、事件が起きて推理していって犯人を暴いていく、
そんな王道パターンとはどこかズレているような、
まずもって、人間臭さが全開である。そして何処までもキザな。
そんなフィリップ・マーロウという男の魅力を存分に味わう、
読んでいくうちに珈琲を深く味わうような、
そんな苦味にも似た切なさがそこには広がっていた。
ハードボイルドとはこういうことなのかもしれない。 -
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第三の新人と呼ばれる作家たち・・・恥ずかしながら、ほとんど読んだことがなかった。
代表作といわれるものが一作、読んだことがあるかどうか。
『翻訳夜話』を楽しく読んだので、この本も読んでみようという気になったのだが・・・なかなか馴染みのない作家の、しかも初めて聞くような作品ばかりで、びっくりした。
もう少し、本文の引用があるとうれしかったけれど・・・
読んでいくと、どこか、村上ワールドに重なるような何かをもった作品たちなんだな、と思わされた。
特に、達者とされる作家(吉行淳之介や丸谷才一)の中に、ぎこちないなにか、ごつごつしたなにかを感じ取る、こだわりのようなものを感じた。
巻末についている、 -
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ネタバレ「ハイファッション」という雑誌で連載されていた春樹氏のエッセイ。小説も大好きだけど、彼の本はエッセイも好き。お馴染み、安西水丸氏のゆる〜いイラストが絶妙の31編。
中でも、山羊座のやり切れなさを語った「わりくう山羊座」、東京と千葉のタクシー運ちゃんの違いを説く「千葉県タクシー・ドライヴァー」、レイモンド・チャンドラーが小説を書くコツについて持論を語る「チャンドラー方式」、一人旅の若い女の子と電車で相席になったときの戸惑う心境を語る「ひとり旅」、春樹氏御用達のコロッケ定食がとても美味しいお店の話「うさぎ亭」の5編が好みかな。
千葉県のタクシー運ちゃんは、東京に比べるとよく客に話しかけ、また -
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村上春樹さんはホントのように嘘のお話を書くのが上手い方だなぁ、ということをしみじみ感じ入りました。マイ・スニーカーストーリーなどは「えええ!?嘘でしょ?でもホントかな?」と突っこみながら読んでいたらやはり嘘だったので大笑い。ユーモアの中に知的センスと哲学がさりげなく含まれていて、誰かがそう簡単に真似できるような類のものではないとおもいます。安西水丸さんのイラストにも同じことが言えますね。真似できそうで出来ない、親近感をもたせながらどこかきわめている。そんな感じ。忘れかけていた遠い日の夢を呼び覚ましてくれる、大人のポエム、大人のメルヘン集ともいえる本だと思いました。
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『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を訳した時のことなどを両氏があれこれ語っている内容ですが、
これは一粒で何度もおいしいような本ですね。
『キャッチャー』の巻末に理由あって載せられなかった訳者解説は読む価値があるし、
サリンジャーという人物にまつわる話もおもしろいし、
翻訳の奥深さを感じさせてくれる内容だし、
アメリカ文学の解説としても分かりやすい。
家に眠ってる米文学本でもぼちぼち読んでいこうと思いました。
『キャッチャー』の原書と野崎訳の『ライ麦畑でつかまえて』も家に眠ってるので、
時間があれば読み比べてみようかな~。
時間があれば、ですがね。
バルトは「作者の死」