村上春樹のレビュー一覧

  • 風の歌を聴け

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    フランス映画のような作品。
    物語の展開よりもノスタルジックな雰囲気を楽しむもの。個人的にちょうど全てに意味と効率を求められるような現代に疲れていたので、明確なメッセージを押し付けられない作品には心地よかった。責任に縛られず掴みどころなく漂うのも若物の特権かもしれない。

    直接関係はないが、今とは違う時代背景にも思いを馳せた。便利すぎず思考する時間のある学生は今より随分と大人びているし、現代の方が社会的な自由度を得ているはずの女性が、この時代の方が自立しているように感じる。これはおそらく小説の中の話だけでは無いはず。

    村上春樹のデビュー作と知らずに急いで手に取った一冊。何度か挫折して敬遠してい

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    2026年09月11日
  • 夏帆―The Tale of KAHO―

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    ネタバレ

    『ねえ、みんなそうやっていつかはいなくなってしまうのよ』

    村上春樹の小説にはどこかジブリっぽさを感じるけれど、『夏帆』は特にそれを強く感じた。

    大人夏帆の冒険。
    その冒険は夏帆の中でだけ起きていて、登場人物たちは実在しない、あるいは夏帆以外の誰の記憶にも残っていない。夏帆が親しみを感じていた存在が現実には存在しないのかもしれないと思うと、切ない。

    こんな経験はもちろんしたことがないのに、なぜか懐かしい感じがした。なんでだろう。
    なんとなく大切にしていたものが、遠ざかっていくような感覚に、懐かしさを感じたのかな。

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    2026年09月09日
  • 夏帆―The Tale of KAHO―

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    普段読まないタイプのファンタジー系。
    主人公と空想の生き物と母親との葛藤。

    主人公の絵本作家との繋がりと、現実と夢が入り混じって、少々疲れました。
    面白いかと言えば、ワクワクスリルあって良かった。
    長編なのだろうけど、割とあっさり読み終えた。

    後半のラスト数十ページは、どうなるどうなるとハラハラしました。

    最後は、ハッピーなんだろけど、なんとも呆気なく終わり、
    意気消沈。
    物足りないなぁ、なんて思ったのは私だけかしら。

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    2026年09月09日
  • 中国行きのスロウ・ボート

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    春樹さんの初めての短編集
    どれも味のある短編小説で、小賢しい部分はご愛嬌
    『シドニーのグリーン・ストリート』は力の抜けたいい作品で、私のお気に入り

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    2026年09月09日
  • 夏帆―The Tale of KAHO―

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    今に合わせて今の村上春樹が言いたいことが込められた気がする。相変わらず何か言いたいかは人それぞれ解釈が違うが、若者へのメッセージ性が他の作品より一層強い気がする

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    2026年09月09日
  • 夏帆―The Tale of KAHO―

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    この作者の世界観にはなかなかついていけないところもあったが、この作品はすんなり読めた。
    ただし、結局何が言いたかったのか有耶無耶のまま、小説が終わってしまう。この作者の感覚にはついていけない。

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    2026年09月08日
  • 回転木馬のデッド・ヒート

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    【2026年101冊目】
    小説家、村上春樹が紡ぐ他人から聞いた話や自分の話。半ズボンが理由で離婚した両親を持つ女性、謎の電話と嘔吐に悩まされ続けた男、バカンス先で出会った車椅子の親子との話などなど、ちょっぴり不思議な話が詰まった短編集。

    短編集なので、ふとした瞬間にページをめくってゆっくりと読みました。小説家でいることで、他人が話をしてきたがるそうで、他人の話を聞くのが苦ではない作者が蒐集した話が詰まっている、かと思いきや、作者自身が体験した話も入っています。あと、「珍しくセックスに纏わる話出てこないな〜」と思っていたら、途中からがっつり出てきて「やっぱりな」と思いました笑

    ジャンルの異な

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    2026年09月08日
  • 国境の南、太陽の西

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    雨が降る日。雨音は思考をそこに止める。雨粒は何事をも停滞させてしまう。仕方がない。
    今日は何もしたくないなと思って本を読んだ。以前のようには、ままならない思いとか、べつに気取っているわけではないけれど、ページをめくる指先ひとつを見てみても、そこに介在する意識、無意識の狭間のような、掴みどころのない感じ。わかりやすい感情とか、伝わりやすい思いとか、ときに面倒で、重くてしようがない。

    “初恋”の、記憶をこえた“幻影”だなんて都合がよくて、それを自覚しているから悩みは尽きないだなんて。たとえば混雑する駅の構内や、波のように人々が行き交う横断歩道とか、よくも誰とも衝突せずに皆は器用にやり過ごすものだ

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    2026年09月07日
  • 風の歌を聴け

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    ネタバレ

    青春を描いてるはずなのに、どこか孤独や、虚無感が漂う作品だった。
    諦めにも近いものを感じた。
    「宇宙の複雑さに比べれば」「この我々の世界などミミズの脳味噌のようなものだ。」

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    2026年09月07日
  • 夏帆―The Tale of KAHO―

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    最後はみんな去っていくってことなんかな

    この夏帆ちゃんも嫉妬しない性格、嫉妬がどんなもんかよくわからないとあったけど、そんな人おるんかな
    短編に出ていた女性主人公で、自分の名前を思い出せなくなるって人も嫉妬しない性格だったよな

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    2026年09月07日
  • 夏帆―The Tale of KAHO―

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    夏帆の職業、働き方がいい。
    ホワイトカラーでないにせよ、今どきの人にはこれくらいの働き方がいいよなー、とか。だからこそ気が付くことと、この世界にこの物語があるわけだよなー、とか呑気に思いつつも。

    人生において体験する深刻な混乱の大半は、原因と結果の間に等価性が見いだせないことによって生じる

    何も本編に触れない気もするので引用するが、パンチラインだった。

    生命力を感じさせる形の良い乳首

    あと同じように引用するが性と生命力を感じる物語でもあった。

    ファンタジーですごく不思議で、展開は早くて反復的でも飽きなくて、読み進めるのはスラスラ行くがそれは魅力だけど、少し落ち着いた世界であったような

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    2026年09月07日
  • 夏帆―The Tale of KAHO―

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    ネタバレ

    読み終わって、自分の物語だったなと思った。

    読み始めは、すいすい読みやすく、でも、のっけからのハラハラはありつつも、絵本作家の若い女性が主人公だからか、ほっこりのんびり暮らしの話な気がしてしまった。以前途中で読むのをやめてしまった三浦しおんの「指先に魔法」を思い出した。
    お決まりのユーモラスな動物や悪しき存在、忌避したい存在、2つの世界が交互に展開するなど、村上ワールドが展開。
    村上春樹は好きなんだけど、またこういう感じか、昔のもっと荒くてドロドロした方が好きだったな、早く終わらないのかなと思っていた。
    母親との描写が増えだして、ああ、これは母娘の話なんだな、と。
    血は繋がっていても、毒親と

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    2026年09月07日
  • 夏帆―The Tale of KAHO―

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    ネタバレ

    文章は全然まとまってない、読み終わった直後の感想。
    父親がレコードとプレイヤーを大事にしていてリビングを占領したがるのわかる。何組かの夫婦でそういうの見たことある。しかし点滴打ってるし大丈夫だろうみたいな父親の態度は不安しかない。母親が無事でも主人公は「良かったぁ…」ってじわぁっとならないのが、そんなに好きじゃない感がリアルだった。

    お母さんとの対決が消化不良。
    「私を産まなきゃよかったんでしょ?」「知らないままの方がいいことも多いわよ。まあでも言うけど、あなたを身籠ったのは全くの予想外で、もしそうなっていなかったらお父さんの元を去っていたと思う、確実に。」のやりとりを本物の母としてくれ〜バ

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    2026年09月07日
  • 風の歌を聴け

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    村上春樹のデビュー作、
    短そうだったので軽い気持ちで。

    大学生の主人公が夏休みに帰省した数週間の出来事が描かれる。

    海が近くにある港町、
    近所のバーで旧友とビールを飲んで、
    夜は父親の靴を磨き、
    レコード屋で働く女性と出会い、
    何の事件もない一夏が淡々と描かれる、ノスタルジーを感じるような小説だった。

    私の実家の近くには夜にいったら必ず旧友がいてしっぽり飲めるようなバーはないし海もないけど、少しだけ帰省したくなった。

    旧友が、この夏が終わったら主人公は東京に戻っていってしまうことに、自分だけ地元に取り残されている感覚を味わっている所に寂しさを感じた。

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    2026年09月06日
  • 夏帆―The Tale of KAHO―

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    今までの村上春樹作品とは違う作品でした。
    女性主人公というのを抜きにしても、より内面との葛藤に近い描写が多く感じられ、ラストでそれがより顕著でした。
    女性主人公だからなのか、それとも村上春樹的には女性はそうあるものなのか。
    過去作でも終わりは「日常に戻って終わり」という現在と夢の行き来の話でしたが、今作は戻ったものの心が戻りきっていないのを最終ページで感じました。

    あまりほかの感想を見ることはないのですが、たまたま見た感想で女性の独り立ちを有り得ないと笑う人がいました。そういう人はフィクション小説を読むのに向いてないです。そこで指摘し続けていたらこの本は全て有り得ないのです。

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    2026年09月06日
  • 夏帆―The Tale of KAHO―

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    なぜ村上春樹は、毎度お馴染みのリアリティラインが曖昧にさせる要素を持ち込むのだろう。

    作品のテンションを張るため、現実も不可解な力で導かれるためなどなど。
    そんな問いにも作品に何かしらの答えがある。

    そこはポイントでなく、曖昧にさせながらも戸惑わずに導く文章の力が作者のチャームなのだと改めて思う。

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    2026年09月06日
  • パン屋再襲撃

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    ◯初めて読んだ村上春樹、小学生だった。
    できるだけ短い本を読みたくて初めて手に取った村上春樹の小説。目立つところじゃなくて、何個かある本棚の一番下の棚の端っこに置かれた小説。作者なんて見ずに、ただ短いって理由だけで選んだ一冊が、どうして何年も何年も心にひっかかったんだろう。



    ◯良い面だけみて良い事だけを考えるようにすれば何も怖くないよ。悪いことが起きたら
    その時に考えればいいよ。



    ◯五個目の短編は、支離滅裂で退屈だった。

    ◯双子の話は『1973年のピンボール』の続き?

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    2026年09月06日
  • 夏帆―The Tale of KAHO―

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    読みやすかった。一方で、現実なのかそうでないのかをはっきりさせることができない部分が残り満足感が高くなかった。

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    2026年09月05日
  • 夏帆―The Tale of KAHO―

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    1ページずつ惜しみながら読みました。
    穏やかでない出来事、決意と行動、内面の変化。周りには気づかれないが、夏帆の作る絵本には変化や決意が描かれているように思いました。そして、この本こそがひとつの絵物語(The Tale of KAHO)なのだと思いました。
    挿絵のやわらかい鉛筆の筆跡が浮かぶよう。

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    2026年09月05日
  • 一人称単数

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    2年ぶりくらいに再読。

    過去の記憶がふと想起される瞬間がテーマか?それとも過去の独白か?
    一人称単数が個人的な好み。薄い繋がり(それこそ友だちの友だちとか)の中に、自分と根っから相容れないような人がいて、自分をガツンと揺さぶってくること、ありますよね。

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    2026年09月05日