村上春樹のレビュー一覧

  • 人生のちょっとした煩い

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    女は散漫で思いつくままに喋るから、話があっちこっちに飛ぶ、なんて云われます。ええ、思いあたりますとも。この小説も筆者の思考の流れるままにひょいと飛躍するところがあるので、ぼやっとしてると置いてきぼりを食らうことがあります。でもちゃんと帰ってくるから大丈夫です。
    そんなわけで、時代とか社会背景とか民族がなんちゃらとか、そういう問題はいっさい置いといて、ようは50年代のガールズ・トークだと解釈すると、もろもろ腑に落ちました。原題は“The little disturbances of man”なんですけど、訳者の村上春樹センセイは「女の人生の煩いのモトはたいてい男だからね、フフフ」といいたいのかも

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    2011年02月03日
  • 辺境・近境 写真篇

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    村上春樹と松村映三の辺境・近境 写真篇を読みました。村上春樹のコクのある文章と松村映三の味のある写真で構成された10年以上前の旅行記でした。二人のコンビネーションが他の土地に旅行したときのわくわく感を醸し出していて、面白い読み物になっています。ところで、村上春樹はSF作家である、という意見を聞きました。確かに考えてみると私の気に入っている「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」や「アフターダーク」「海辺のカフカ」などはSFと言っても遜色のない構成になっています。語り口が独特で読みやすいので、純文学系のように錯覚してしまいますが。まあ、面白く読めて、何か考えさせられる小説であれば、どの分野で

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    2011年07月18日
  • ポートレイト・イン・ジャズ(新潮文庫)

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    もともとジャズは好きだし、好みが似ていたので、読んで楽しかった。分かりやすく、ジャズを知らない人にとっても良い本だと思う。

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    2010年04月19日
  • 意味がなければスイングはない

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    村上春樹の音楽エッセイ集。

    音楽はとても個人的なものなので、周りの評価がどれだけ高くても、自分の感性に合わないものは好きにはなれない。
    たとえ、それが自分の好きな作家が愛する音楽だったとしても同じことです。
    そういう意味では、好きな作家の音楽エッセイを読むというのは、ちょっぴり勇気が必要かも・・・などと、思いながら読み始めました。

    しかし、「音楽についてそろそろ真剣に、腰を据えて語るべきではないか」という帯書きのとおり、その真摯な文章に最初から引き込まれます。

    村上作品の中には、色々な音楽が挿入されているし、知識が豊富であることは周知の事実かもしれませんが、この本で取り上げられ

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    2010年03月28日
  • スプートニクの恋人

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    村上春樹はなんとなく敬遠していた、今回が初体験なのである。とにかくお洒落、知識が豊富で文章がキラキラしている。受ける印象は人それぞれなので、そこが嫌味に感じる方もいるだろう、わたしは正直良い意味で驚いた。遅きに失した感はあるが、村上春樹は要チェック。

    スプートニクとはロシア語で「旅の連れ」という意味だとか、すみれの周りを回る彼とミュウが旅の連れだとしたならば、彼らはけっして交わることが出来ない。なぜならば彼らは地球の周りを回る人工衛星なのだから。謎かけの様にラストの場面でにんじん(彼の生徒)が万引きで補導される。にんじんの母親は彼の恋人でもある。彼がにんじんを連れ立って帰宅する途中、排水溝に

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    2026年05月13日
  • ポートレイト・イン・ジャズ(新潮文庫)

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    村上春樹の小説を読んでなんとなくジャズというものに興味をもち、そして、本作を読んで「よし、ジャズを実際に聞いてみよう」という第一歩を踏み出すことができた。
    今ジャズを聴くようになったのも、村上春樹のおかげです。

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    2010年03月15日
  • ポートレイト・イン・ジャズ(新潮文庫)

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    村上春樹の作品には何度もジャズやクラシックが登場してきます。それは作者が好きだし、精通しているからとききました。

    どれくらいなのかなぁ~と思って購入してみました。

    内容は作者の著名なジャズミュージシャンに対する作者の個人的な想いがつづられています。

    著名な音楽化が説明する説明書よりかは敷居が低くて、ジャズのCDを借りる度に参考しております。

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    2010年02月24日
  • 象工場のハッピーエンド(新潮文庫)

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    ○単行本:1983年12月
    ○文庫本:1986年12月
    ○分類:「素敵な絵と文書」の本
    ○私の偏見的感想
     ・安西さん、村上さんの名コンビが世に放った記念すべき第一作。
     ・あと書きによれば、画集を出すのがいやと言う画家と、エッセイ(随筆)を出すのが恥ずかしくていやと言う作家が、誰かと一緒だったら、相乗りだったらと思って出来上がった、引っ込み思案なお二人だからこその作品。
     ・安西さんのイラストは、雑な様で実は緻密で、相変わらず良い味出てますよね。(うふふ)
     ・村上さんの文書はエッセイと言うより、小品集という感じでまとまっています。(ご本人は否定するでしょうが、個人的には非常に朗読向きな文書

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    2010年08月15日
  • 東京するめクラブ 地球のはぐれ方

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    名古屋に旅行に行くといったら、友人の目が光った。そして差し出された一冊の文庫本がこれ。

    国内外の突っ込みどころ満載な都市を訪ねて、素朴な疑問や毒舌をまじえつつ突っ込みまくっているトラベルエッセイ。でも、なんというかこういう旅の仕方が好きな私としては大変楽しく読ませていただきました。

    「地球のはぐれ方」っていうタイトルもつぼ。

    いつか江の島に猫に会いに行きたいわ~。

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    2011年01月07日
  • 村上朝日堂の逆襲(新潮文庫)

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    この人の妄想というのか、こんなデタラメなことをよく思いつくよな
    ところどころ笑ったところがあったけど忘れちゃった
    村上春樹の考え方の芯のようなものが、ちょっとわかるような気がする

    村上春樹の顔をネットやテレビで見たことがあるけど、それより安西水丸の描いた顔の方がそれらしい

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    2019年01月16日
  • 最後の瞬間のすごく大きな変化

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    内容(「MARC」データベースより)
    「自由な半時間ができると、窓辺に座る。彼女は待っているのだ。」 たった三冊の短篇集で、40年間、圧倒的支持と尊敬を受け続けている作家グレイス・ペイリーの不思議な小説世界を村上春樹訳でおくる短篇小説集。

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    2009年10月04日
  • 最後の瞬間のすごく大きな変化

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    私にはまだ難しすぎたかも知れない。整ってるんだけども「え、これ誰?いつ出た?」みたいなところが多かったんですが、私だけでしょうか。カタカナ苦手だなあと改めて思った。ところどころ怖かった。

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    2009年10月04日
  • レキシントンの幽霊

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    20年ぶりに再読した。どの作品もあまり印象に残っていなかったけれど、いま読むととても丁寧でおもしろい。
    庭の地中から現れる獣と住人の女性が対峙する「緑色の獣」はいまこそ読まれて欲しいし、「氷男」の永久凍土、「トニー滝谷」の都市の暮らしでの、大波の描写が圧巻の「七番目の男」の、それぞれの絶対的な孤独に痺れる。また何年か後にも読みたい。
    2025.02.17

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    「めくらやなぎと、眠る女」が好き。
    2005.05.29

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    2025年02月18日
  • 最後の瞬間のすごく大きな変化

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    本国で非常に根強い人気のある作家なのだそう。(訳者によれば)。難解、とかいうことらしいが、それは用いられている語句の問題というより、語り口やいくつかのレベルでの空白によるのではないかと思う。小難しい、という感じはしない。短い一遍を読み終えた後、読み流すことも可能なのだけれど、腑に落ちない何かがあってつい読み返してしまうといった味わいの本。個人的には近年の収穫である。

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    2009年10月04日
  • 夏帆―The Tale of KAHO―

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    小説だと多崎つくるぶりに新作を読んだ。物語がどうというより、あー村上春樹ってこんな文体だったなと思い出した。
    自分も歳を取ったけど、村上春樹も歳をとったんだなと感じた。

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    2026年07月13日
  • 夏帆―The Tale of KAHO―

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    佐原がずっと面白くて佐原が出てくるたびに声出して笑ってた。
    村上春樹でまさか声出して笑うとは思わなかった。

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    2026年07月13日
  • 海辺のカフカ(下)(新潮文庫)

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    表現がすごい、
    村上春樹に熱狂的なファンがいるの分かる気がする。

    けどすみません、私にはわかりませんでした。
    5年後くらいにもう一度読みたいです。

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    2026年07月13日
  • 夏帆―The Tale of KAHO―

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    独特の文章運びと、日常の中へ少しずつ非日常が入り込んでくる感覚が印象的な一作。括弧を使った補足や説明が多い文章なのに不思議と読みやすく、夏帆の周囲で次々と起こる奇妙な出来事が気になって、最後まで読む手は止まらなかった。

    アリクイやシロアリなど、知っているようで実際にはよく知らない生き物の描写も面白く、想像力をかなり刺激された。夏帆を時々気にかけて電話をくれるおじさんも印象的で、近すぎず遠すぎない、こういう存在が人生には必要なのかもしれないと思わせてくれる。

    一方で、終盤は「あれは結局何だったのだろう」と感じる要素も多く、余韻のある終わり方というより、少し風呂敷を畳みきれていないようにも感じ

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    2026年07月12日
  • 夏帆―The Tale of KAHO―

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    【娘が対峙する母親との闘い】がテーマの作品だと受け取った。女であり、娘であり、母でもある私(ついでに美大出身)は、物語自体はスルスル読めたものの、深く没入することはできなかった。
    一番の理由は、女性主人公の視点で描かれる【母親】の解像度が粗く感じられたこと。
    書き手である村上春樹が男性だからなのか?
    少なくとも私には、『ねじまき鳥クロニクル』に登場するクミコ、加納マルタ&クレタ、笠原メイ、赤坂ナツメグといった、男性主人公を囲む女性たちが束となって体現する【女性像】のほうが、はるかに精緻で普遍的で鮮烈で、血が通っているように感じられる。
    そのことも含めて、『ねじまき鳥クロニクル』を越える村上作

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    2026年07月12日
  • 夏帆―The Tale of KAHO―

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    物語が重なり紡ぎ出されるけれど、複雑ではなく、するすると読み進めることができた。
    夏帆の世界が不思議なのにリアリティがあり面白かった。

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    2026年07月12日