村上春樹のレビュー一覧

  • 雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行―

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    雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行
    (和書)2010年05月04日 23:36
    1991 新潮社 村上 春樹


    旅行記というのは面白いものです。

    ギリシャとトルコのその中での両極端の地方についての旅行記なので、イメージが随分違う。

    なかなか面白く一気に読んでしまった。

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    2020年09月26日
  • 小澤征爾さんと、音楽について話をする(新潮文庫)

    購入済み

    私は、クラシックは好きでよく聴きますが、楽譜は全く読めません。第1回の「ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番をめぐって」は何か楽器でも出来ていれば、もっと楽しめたのかと思います。ただ、いつもは聴くだけの私ですが、スピーカーから流れてくる音楽の向こう側の世界が、少し垣間見られたようで面白かったです。

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    2020年09月06日
  • カンガルー日和

    購入済み

    これで500円台

    こんなに面白くて500円台って…
    4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて が最高に好きです。何回も読んでしまう、反芻してしまいます

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    2020年09月05日
  • 水底【みなそこ】の女

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    ネタバレ

    フィリップ・マーロウシリーズの村上春樹翻訳もこれで最後。(マーロウシリーズ7冊の長編のうち4作目だが、村上春樹が翻訳した順番で言えば最後)

    マーロウは、実業家ドレイス・キングズリーに失踪した妻クリスタルの捜索を依頼され、キングズリーの別荘を訪れる。そこで雇われている使用人ビルの妻ミュリエルの死体が湖の底で見つかった…というところから始まる。
    が、出てくる死体はこれ一つじゃないし、「実は悪人でした」という奴らがぽこぽこ出てきて、なかなか飽きない展開だった。あと、この死体は実は医者の奥さん(つまり別人)で、自称アパートの家主は実はクリスタルで、自称ロス警官デソトは実はデガルモで、クリスタルを殺し

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    2020年08月16日
  • 水底【みなそこ】の女

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    レイモンド・チャンドラー新訳シリーズ、最終作。もうマーロウに出会えないのかと思うとやはり寂しい気持ちが...。後書きを読み終え、感慨深い気持ちになっている。

    行く先々で様々なことに巻き込まれるマーロウ。「1日1殺人」は言い得て妙だなと思い、少し笑った。しかしそれも私立探偵が欲している答えの一部であり、呼び寄せるんだろうな、と。

    今回の作品は少しハードボイルド感に欠ける気もするが、普通に面白かった。真ん中あたりから抱えていた違和感が最後にスカッとした。私立探偵/フィリップ・マーロウに魅了されてよかったと心から思う。そして村上さん、ありがとうございました。

    (それにしてもやはり寂しい...ロ

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    2020年08月10日
  • 東京するめクラブ 地球のはぐれ方

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    それぞれが独特の視点を持つ3人組が、「あえてみんなが訪れない、もしくは訪れる土地を訪問して、その面白さ、もしくは面白くなさを語る」という独特の切り口の旅行エッセイ集。

    選ばれた”訪れない”土地はサハリン、江ノ島、清里、”訪れる”土地はハワイ、熱海、名古屋であり、それぞれの3人の目線が本当に面白い。特に都築響一の目線が最高。

    これを読んで一番行きたくなったのはメルヘンの里、清里。うらびれた70年代メルヘンの行く先が21世紀の今、どうなっているのか、この目で見てみたい。

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    2020年08月08日
  • アフターダーク

    ネタバレ 購入済み

    視点

    視点とは何者だったのだろうか。
    この空間に漂う素粒子のようなものだろうか。

    彼らに朝は来るのだろうか。
    完全な新しい時間の中に生きることはできるのだろうか。

    答えが出なかった。
    ヒントももらえなかった。
    慎重に歩んできた進路を,鋭利なナイフでさっと切り捨てられてしまったような,そんな終わり方。

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    2020年08月03日
  • 若い読者のための短編小説案内

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    ネタバレ

    こりゃおもろい。凄いぞ村上さん、って、思いました。

    村上さんが、短編小説を読んで、その感想を書いている、っていう感じの、評論というか、エッセイというか、そんなかんじの本なのですが。

    村上さんの、その読んだ短編に対する愛情が、ハンパない。そして、分析も、ハンパない。そこまで分析するか!?ってくらい、分析している。そして、多分、その分析は、愛しているからこそ、できるんだろうなあ~、って思うと。好きな本を、じっくり読む、って、良いことだなあ、って、思うんですよねえ。凄いぞ村上春樹。凄いぞそこまで読み込むなんて。

    ちなみにこの文章、というか、村上さんが、これらの短編をきっちりキッチリ読み込んだの

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    2020年07月22日
  • 村上朝日堂超短篇小説 夜のくもざる(新潮文庫)

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    ネタバレ

    J・プレスとパーカー万年筆のCMに使われた小品集。
    安西水丸さんの挿絵と共に。
    毎月続いた、シュールな短編集。

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    2020年07月19日
  • 村上春樹 雑文集(新潮文庫)

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    どんな作家さんでもこの手の細々とした文書があるでだろうが、村上春樹ともなればこんな雑文集でも本になるし売れるだろう。けど、読んでみて村上春樹のことがより身近になったし、いろいろな文体で飽きることなく読める。
    昔から本を大量に読み、ジャズ喫茶を経営するほどジャズが大好きで、安西水丸と和田誠を友人に持ち、翻訳家の仕事は半ば趣味のようにこなし、海外での生活歴が多いといったことがわかる、ファンには充実の内容です。
    エルサレム賞でのスピーチ原稿はとても練られた素直とも言える過激な内容で印象に残ります。
    レイモンドカヴァー、チャンドラー、フィッツジェラルドなどの作品群への熱い語りも好きです。それら翻訳した

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    2020年07月12日
  • 水底【みなそこ】の女

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    レイモンド・チャンドラー長編の村上春樹訳としては最終となります。名残惜しいというか、余韻に浸るように読んでいきました。他のチャンドラー長編とは大分違った印象のある本作。少し期待を裏切られながらも、本作には光る魅力もありという内容でした。その場その場に読者を引っ張り込む、魅力的な文章の力は、他作品よりは弱いところがあり、そのある意味筋を無視したエンターテイメント性が影を潜めています。筋をしっかりと持った、一般的な推理小説に近いものにしているのですが、著者にとっては慣れないことをしてしまったのか、最後は矛盾を呈するようになってしまっているのを感じます。やはりチャンドラー小説は、読者が状況を呑み込め

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    2020年06月28日
  • 村上朝日堂ジャーナル うずまき猫のみつけかた(新潮文庫)

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    日常の隙間時間を埋めるのに丁度いいエッセイ集。
    基本的にはゆるっとしたエピソードが書かれているけれど、所々で阪神淡路大震災やアメリカで起きた痛ましいニュースに触れる記述があって、考えさせられることも。

    フィリックスザキャットの時計、買おうかなあ。

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    2020年06月18日
  • 雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行―

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    淡々と、美しい文章で旅の模様が描かれている。ちょっと過酷そうで同じ道を辿ろうとは思わないけれど、遠くへ旅に行きたいと感じた。

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    2020年04月27日
  • 村上朝日堂の逆襲(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「村上朝日堂」を読む前に、一応の続編?であると思われる、こちらから先に読んでしまった、、、しまった、とか思ったりもしたのですが、多分、大丈夫っぽいです。なんせ村上さんのエッセイは、いついかなる時にどんな順番で読んでも、抜群に面白いのですから、という事を、わかりやすく教えて頂ける作品かな、と。

    すげえ大したことない内容だと思うんですが、それでも、抜群にこう、面白い。1986年のエッセイなのに、2020年によんでも、普通に面白いし、全然古びていない(ように感じられる)のは、いったいどーゆーこっちゃ?って思うんですよね。世の中の流れは、すげえスピードで、変わっていっていることは、間違いないでしょう

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    2020年04月04日
  • 村上朝日堂はいかにして鍛えられたか(新潮文庫)

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    最初の版は読んだことがあったんだけど、文庫には「苦情の手紙」がついていた。これ読みたかったのよね。それにしても先生は文章うまい。

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    2021年01月05日
  • さよなら、愛しい人

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    村上春樹が翻訳したレイモンド・チャンドラーの名作「さよなら、愛しい人(Farewell,My Lovely)」を読みました。

    「The Long Goodbye」「Big Sleep」に引き続き3作品目。

    フィリップ・マーロウは相変わらず頭が切れて、率直で、男くさくて、女性に対してシビアで、へこたれず、強く、そして孤独です。
    そこに首を突っ込むの?という点が普通と違ってドキドキの連続で、案の定痛い目に何度も会います。今回は半殺しのヤク漬けにされかかるなど、ちょっと程々にしておきなよと忠告したくなるぐらい。

    あと言葉尻がいちいち面倒くさい。相手に食ってかかるし、皮肉っぽいし。あと、まる

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    2020年01月28日
  • 大いなる眠り

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    フィリップマーロウが、本格的に登場した作品。読み終わりました。

     
    強情、一匹狼、皮肉屋、タフ、セクシー、そんな言葉が思い浮かぶ男。

    頭の内で勝手にイメージを作って楽しんでます。

    映像作品もあるらしいけど、観ないほうが良いのかなあ。

     

    探偵が出てくるミステリ―作品だが、よくある名推理ていうのは出てこないなあという印象。

    行動力と直感で物語がすすんでいくのが小気味いい。

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    2020年01月25日
  • 村上朝日堂ジャーナル うずまき猫のみつけかた(新潮文庫)

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    しっかりした文章を持っている人のエッセイは面白いなぁ。

    安西水丸の絵がたまらない。

    とにかく
    一に足腰、二に文体、です。

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    2020年01月22日
  • 村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」

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    ネタバレ

    ついにジョージ・オーウェルの1984を読んだ。いや、厳密には読んでいないが、森泉岳土による漫画版「オーウェルの一九八四年」を読んだ(オーウェルの、と付くところが良い)。
    救いがないとは聞いていたが、本当に。


    でも何より救いがないのは、読み終わったときに「ああ良かった、怖い話は終わった、"あんなんとは無縁の"現実へ戻ろう」と心から思えないところだ。


    あとは備忘メモ。(ネタバレもあり)


    ・舞台はロンドン、ただしイギリスではなく「オセアニア」という国。オセアニアを率いるイングソック党の党首ビッグブラザー(BB)がすべてを監視し、好ましくない兆候があれば「思想警察」に連

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    2020年01月13日
  • 最後の瞬間のすごく大きな変化

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     村上春樹の翻訳は柴田元幸直系というか、基本的にシンプルに読みやすいものというイメージがある。本作は短編集ということで、お前も読みやすそうだと思って手に取った。そうだろ?
     しかし本作の原文は難解ともいえる文体だそうで、村上春樹の翻訳もそれに呼応してかすらすらとは読みにくい感じにはなっている。
     ところがやはり非凡な視点を持った短編集である。お前みたいに骨のある小説が読みたいやつはぜひ手に取るがいい。

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    2019年12月26日