村上春樹のレビュー一覧

  • 村上朝日堂超短篇小説 夜のくもざる(新潮文庫)

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    人生の中で、こうゆうくだらないことも大事な余白だと思う。
    「夜中の汽笛」は響いた。好きの表現がすばらしい。

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    2019年12月13日
  • 1973年のピンボール

    匿名

    購入済み

     村上春樹の2作目の小説。この小説において村上春樹の文体はほぼ完成している。ピンボールに再会する場面が村上春樹独特の文体がよく出ている。

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    2019年11月27日
  • 羊をめぐる冒険

    匿名

    ネタバレ 購入済み

     村上春樹の初期の長編小説。
     主人公が食事を作ったり、掃除するところなどが細かく描かれている。村上作品は音楽のようなところがある。長編小説は交響曲である。それも綿密に計算された音楽である。羊博士が羊と交わってそれが先生のところに行き、先生から離れて鼠の中に入る。鼠は自分が死ぬことで羊を消滅させる。最後に爆破で大円団である。鼠と羊博士と先生の関係が今でもこんがらがっている。羊博士が連れてきた星の付いた羊に先生が憑かれたのだ。
     現代小説なのだが呪術的なところがある。そして神話的である。そして西洋的である。
     非日常の世界を描いていくのだが、そのベースに肉体的で日常的なものを綿密に積み上げていく確かな描写力があるから話が軽々しくなったり嘘っぽくなったりしないのだと思う。
     主人公が羊屋敷から離れる場面で感じる懐かしいような切ないような感覚は村上作品独特なものである。

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    2019年11月27日
  • 小澤征爾さんと、音楽について話をする(新潮文庫)

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    村上さんの音楽知識、音楽への誠実な向き合い方が伝わってきます。オーケストラにそこまで興味を持ったことがない人でも読後は聴きたくなること請け合い。音楽家っていいなって思いました。

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    2019年11月23日
  • アフターダーク

    匿名

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     都会の真夜中のエリとマリと高橋と白川とそれに関わる人々を描いたエピソード的な中篇作品。神話的であり、呪術的である。都会の真夜中の質感が巧みに描かれている。

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    2019年11月27日
  • 翻訳夜話2 サリンジャー戦記

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    村上春樹がサリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』の新訳を刊行したことを受けて、彼と柴田元幸が二度にわたっておこなった対話を収録しています。さらに巻末には、『キャッチャー』に収録できなかった村上の「訳者解説」、さらに柴田がホールデンに成り代わってハックルベリー・フィンなどとの比較についての考察をおこなっている「Call Me Holden」が収録されています。

    本書を読む前は、おそらく柴田がサリンジャーのアメリカ文学上の位置づけについて大きな枠組みを示し、そのつど村上が作家としての感性にもとづく解釈を差し挟んでいくというスタイルで議論が進められているのではないかと思っていたのですが、じっさいに読んでみるとむしろ村上が終始サリンジャー解釈の大きな枠組みを提示し、柴田がサポートにまわっているという印象です。村上が、翻訳についてはともかく、他の作家の作品世界についてこれほど能弁に語るのは意外でしたが、「イノセント」の意味にかんする、おそらくは河合隼雄の心理学に由来をたどることのできるような考えが示されていて、興味深く感じました。

    わたくし自身は野崎訳『ライ麦畑でつかまえて』しか読んでいないのでよく理解できないところもありましたが、村上の翻訳についての考え方も率直に語られており、こちらもおもしろく読むことができました。

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    2019年11月15日
  • 翻訳夜話

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    村上春樹と柴田元幸が、翻訳について語った三回の講演やフォーラムなどをまとめた本です。さらに「海彦山彦」と題された章では、オースターとカーヴァーの短編小説を二人がそれぞれ訳したものが収められています。

    第一回は東京大学でおこなわれた柴田の授業に村上が参加したときの記録、第二回は翻訳学校の生徒たちを相手に両者が質問にこたえるというもの、第三回は若手の翻訳者からの質問を二人が受け付けるというかたちになっており、著者である二人の翻訳についての考え方を知ることができるのみならず、翻訳に関心のあるさまざまな水準の受講者たちがいだく疑問にかんしても、興味をもって読むことができました。

    村上は彼の文体をかなり意識的に選択しているのかと思っていたのですが、じっさいにはそうではなかったと語られているのは意外に感じられました。村上はこの問題について、自分で使うことばよりもむしろ自分ではけっして使わないことばがあるというところに焦点をあててこたえており、そこにスタイルを形成することについての興味深い考えが含まれているのではないかという気がしています。

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    2019年11月15日
  • 風の歌を聴け

    匿名

    ネタバレ 購入済み

     図書館の本で一度読んだことがある。電子書籍で2回目を読む。
     村上春樹の処女作である。物語は「1970年の8月8日に始まり、18日後、つまり同じ年の8月26日に終る。」
     その後の村上作品に受け継がれていく、遠回しで比喩に富んだ翻訳調の語り口はもうこの作品で完成している。受ける印象は都会的で、若々しく、病的になりそうなところでぎりぎり健全さを保っている。
     鼠が食べるホットケーキにコーラをかけて食べる食事はノーベル週間にハルキストが恒例行事のように再現している。
     この作品で後のすべての作品を代表していると感じる。

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    2019年11月27日
  • 若い読者のための短編小説案内

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    村上春樹の文章の好みと、「僕はこのように考えながら小説を読んでいるよ」「こういう風に解釈したら面白いと思わないかい?」という小説の読み方が学べた

    深く深く文章を読み込んでいこうと思えた

    そして取り上げた作品が難解で、村上春樹らしさ全開だった。

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    2019年10月28日
  • 村上春樹 雑文集(新潮文庫)

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    オイラにとっての村上春樹は誠実な仕事をする、ストイックなスポーツマンだ。小説を書くということは、体力がいるのだ。たぶん、サラリーマンも一緒だと思う。現場だろうがデスクワークだろうが。物理的に体力が必要というだけではなく、仕事にはいろいろなトラブル、苦難があるしそれを乗り越えていくには強いメンタルが必要だし、それを維持するためにカラダの臨戦態勢を保つという意味だと思う。「アンダーグラウンド」や「約束された場所で」を読んだときに感じたことだ。インタビューの内容はきっとヘビィなものだったろうし、誰に対しても背筋を伸ばしたしっかりした姿勢ができなければ、加害者と被害者の本当の声は拾えなかったんじゃないかな。だからあの二冊には村上春樹の個人的な意見や偏見はなくて事実を事実としてオイラたちに届けてくれたんだと思う。
    それからオイラがちょっと不満に思っていた結論のない小説の終わり方についてはこれを読んで少しスッキリした。確かに読み手は何らかの結論を出してくれたほうが楽だし、文句も言いやすい。でもそうするとオイラは考えることをしなくなるし、そもそも読者と分かち合うことを望む村上春樹の求めるところじゃないんだよね。村上春樹は読者に愛をもってくれてるんだなぁ。
    安西水丸氏も和田誠氏もいなくなちゃったこれから、装幀はどんなふうになるのかな?

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    2019年10月26日
  • リトル・シスター

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    「行方不明の兄オリンを探して欲しい」と若い娘がマーロウの事務所を訪れた。


    2016.8.25発行 村上春樹訳 ハヤカワ文庫 購入

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    2020年04月24日
  • 村上朝日堂 はいほー!(新潮文庫)

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    ネタバレ

    やっぱり春樹のエッセイは面白い。
    プクッ…クスクスと思わず一人で笑ってしまう。
    割かし色々面倒な事考えてるんだなぁ…春樹って人は面倒な性格なんだろうなぁ…と、思いつつも何故だが春樹のエッセイを読んでいるとその面倒さも何だか可愛く思えてくる。
    今回のこのエッセイは笑える所もありつつ、でも根底にある雰囲気がちょっと切ない感じがする。
    何気なくパラパラ読むには本当に丁度いい。

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    2019年06月29日
  • 村上朝日堂超短篇小説 夜のくもざる(新潮文庫)

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    シュールで、シュールすぎる、シュールな短編集。
    村上春樹さんは小説よりエッセイやこういう軽い話の方が大好きだ♪
    へんてこな話ばっかりなのに、ふとこれは村上春樹さんの周りのほんとの出来事なんじゃ…と思ってしまうリアリティ感をもってしまうのが春樹ワールドなのだよね。
    気分転換に軽く読めます。
    安西水丸さんの挿絵も◎!

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    2019年06月22日
  • 村上ラヂオ3―サラダ好きのライオン―(新潮文庫)

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    ネタバレ

     若い女性が、村上春樹のエッセイを、どのような思いで読んだのだろう。作者も「まえがき」で、「両者のあいだには共通する話題なんてほとんど存在しない(はずだ)」と書いている。
     オジサンが面白く書いているエッセイと読むのか、内容が意外と重いので、大作家が人生を語っていると読むのか。
     語り口の軽さに反して、内容は重い。「愛は消えても」では、遭難救助の順を幾度も譲って自身は亡くなったアメリカ人男性の話題を取り上げて、親切心について考察する。
     「裁判所に行こう」では、裁判員制度で裁判員が量刑(死刑を含め)まで決める事に疑義を呈している。

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    2019年06月04日
  • 村上朝日堂 はいほー!(新潮文庫)

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    この時代の村上春樹のエッセイ、だいすき。ことばのチョイスとか生活の仕方とか好みとか、ぜんぶいいなあ。

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    2019年05月01日
  • 村上ラヂオ2―おおきなかぶ、むずかしいアボカド―(新潮文庫)

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    エッセイなら楽しく読める。生活に密着しているからか?サラリーマンの生活とはかなり違うけど。

    河合隼雄さんの本も読んでみよう。

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    2019年04月25日
  • 村上朝日堂(新潮文庫)

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    「あたり猫とスカ猫」猫にはあたりとスカがあるという。外見ではわからず、血統もあてにならない。何週間か飼ってみるとやっとわかる。村上氏の経験から、あたりにめぐりあう確率は3.5匹から4匹に一匹だそうだ。私が猫だったら間違いなくスカになるだろうから、ペットとしての面白みは足りないけど、スカに共感。

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    2025年07月27日
  • 翻訳夜話

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    競訳。英語の授業でもなければ、なかなか2つの訳を読み比べることはないので、それだけでもとても面白かった。まして、翻訳の大御所と言われるこの御二方でも、こうも原文の雰囲気の捉え方が異なるのかとわかり、驚き。それほど、本は作者の手から離れたあとは誰のものでもないということだ。そして、翻訳の際は文章の声にひたすら耳を傾けている、と、村上氏。身に染みます。

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    2019年03月16日
  • 東京するめクラブ 地球のはぐれ方

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    春樹のエッセイを読んでいると、たまに出てくる東京するめクラブ。なんだか楽しそうだなと思っていたらこの本を発見!
    文庫でも千円すると言う外文の文庫かと思うような値段だったが、開けばカラーの写真満載!
    なんともディープなそこに行くんだ…と言う濃い旅エッセイ。ゆる〜くゴロゴロしながら面白おかしく読めるところがいい。まだまだ日本にも世界にも、知らない世界があるなぁと呆れつつも感心する。

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    2019年03月12日
  • 日出る国の工場(新潮文庫)

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     初出1987年という古い本。村上氏の卑近なたとえ、水丸氏のほんわか図画、とともに7件の工場の見学記。CDとコム・デ・ギャルソンの話が特に面白い。専門家ではない人の独特の視点もわかるし、もっと突っ込んでくれ、という独り言も言えるなど、すぐ読み終わるものの楽しい本。30年以上前とは思えない新鮮さもあり、読んでよかった。もうすこしボリュームがあるとさらに良かったかも。

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    2019年02月19日