村上春樹のレビュー一覧
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ネタバレこりゃおもろい。凄いぞ村上さん、って、思いました。
村上さんが、短編小説を読んで、その感想を書いている、っていう感じの、評論というか、エッセイというか、そんなかんじの本なのですが。
村上さんの、その読んだ短編に対する愛情が、ハンパない。そして、分析も、ハンパない。そこまで分析するか!?ってくらい、分析している。そして、多分、その分析は、愛しているからこそ、できるんだろうなあ~、って思うと。好きな本を、じっくり読む、って、良いことだなあ、って、思うんですよねえ。凄いぞ村上春樹。凄いぞそこまで読み込むなんて。
ちなみにこの文章、というか、村上さんが、これらの短編をきっちりキッチリ読み込んだの -
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どんな作家さんでもこの手の細々とした文書があるでだろうが、村上春樹ともなればこんな雑文集でも本になるし売れるだろう。けど、読んでみて村上春樹のことがより身近になったし、いろいろな文体で飽きることなく読める。
昔から本を大量に読み、ジャズ喫茶を経営するほどジャズが大好きで、安西水丸と和田誠を友人に持ち、翻訳家の仕事は半ば趣味のようにこなし、海外での生活歴が多いといったことがわかる、ファンには充実の内容です。
エルサレム賞でのスピーチ原稿はとても練られた素直とも言える過激な内容で印象に残ります。
レイモンドカヴァー、チャンドラー、フィッツジェラルドなどの作品群への熱い語りも好きです。それら翻訳した -
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レイモンド・チャンドラー長編の村上春樹訳としては最終となります。名残惜しいというか、余韻に浸るように読んでいきました。他のチャンドラー長編とは大分違った印象のある本作。少し期待を裏切られながらも、本作には光る魅力もありという内容でした。その場その場に読者を引っ張り込む、魅力的な文章の力は、他作品よりは弱いところがあり、そのある意味筋を無視したエンターテイメント性が影を潜めています。筋をしっかりと持った、一般的な推理小説に近いものにしているのですが、著者にとっては慣れないことをしてしまったのか、最後は矛盾を呈するようになってしまっているのを感じます。やはりチャンドラー小説は、読者が状況を呑み込め
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ネタバレ「村上朝日堂」を読む前に、一応の続編?であると思われる、こちらから先に読んでしまった、、、しまった、とか思ったりもしたのですが、多分、大丈夫っぽいです。なんせ村上さんのエッセイは、いついかなる時にどんな順番で読んでも、抜群に面白いのですから、という事を、わかりやすく教えて頂ける作品かな、と。
すげえ大したことない内容だと思うんですが、それでも、抜群にこう、面白い。1986年のエッセイなのに、2020年によんでも、普通に面白いし、全然古びていない(ように感じられる)のは、いったいどーゆーこっちゃ?って思うんですよね。世の中の流れは、すげえスピードで、変わっていっていることは、間違いないでしょう -
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村上春樹が翻訳したレイモンド・チャンドラーの名作「さよなら、愛しい人(Farewell,My Lovely)」を読みました。
「The Long Goodbye」「Big Sleep」に引き続き3作品目。
フィリップ・マーロウは相変わらず頭が切れて、率直で、男くさくて、女性に対してシビアで、へこたれず、強く、そして孤独です。
そこに首を突っ込むの?という点が普通と違ってドキドキの連続で、案の定痛い目に何度も会います。今回は半殺しのヤク漬けにされかかるなど、ちょっと程々にしておきなよと忠告したくなるぐらい。
あと言葉尻がいちいち面倒くさい。相手に食ってかかるし、皮肉っぽいし。あと、まる -
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ネタバレついにジョージ・オーウェルの1984を読んだ。いや、厳密には読んでいないが、森泉岳土による漫画版「オーウェルの一九八四年」を読んだ(オーウェルの、と付くところが良い)。
救いがないとは聞いていたが、本当に。
でも何より救いがないのは、読み終わったときに「ああ良かった、怖い話は終わった、"あんなんとは無縁の"現実へ戻ろう」と心から思えないところだ。
あとは備忘メモ。(ネタバレもあり)
・舞台はロンドン、ただしイギリスではなく「オセアニア」という国。オセアニアを率いるイングソック党の党首ビッグブラザー(BB)がすべてを監視し、好ましくない兆候があれば「思想警察」に連 -
匿名
ネタバレ 購入済み村上春樹の初期の長編小説。
主人公が食事を作ったり、掃除するところなどが細かく描かれている。村上作品は音楽のようなところがある。長編小説は交響曲である。それも綿密に計算された音楽である。羊博士が羊と交わってそれが先生のところに行き、先生から離れて鼠の中に入る。鼠は自分が死ぬことで羊を消滅させる。最後に爆破で大円団である。鼠と羊博士と先生の関係が今でもこんがらがっている。羊博士が連れてきた星の付いた羊に先生が憑かれたのだ。
現代小説なのだが呪術的なところがある。そして神話的である。そして西洋的である。
非日常の世界を描いていくのだが、そのベースに肉体的で日常的なものを綿密に積み上げ -
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村上春樹がサリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』の新訳を刊行したことを受けて、彼と柴田元幸が二度にわたっておこなった対話を収録しています。さらに巻末には、『キャッチャー』に収録できなかった村上の「訳者解説」、さらに柴田がホールデンに成り代わってハックルベリー・フィンなどとの比較についての考察をおこなっている「Call Me Holden」が収録されています。
本書を読む前は、おそらく柴田がサリンジャーのアメリカ文学上の位置づけについて大きな枠組みを示し、そのつど村上が作家としての感性にもとづく解釈を差し挟んでいくというスタイルで議論が進められているのではないかと思っていたのですが、じっ -
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村上春樹と柴田元幸が、翻訳について語った三回の講演やフォーラムなどをまとめた本です。さらに「海彦山彦」と題された章では、オースターとカーヴァーの短編小説を二人がそれぞれ訳したものが収められています。
第一回は東京大学でおこなわれた柴田の授業に村上が参加したときの記録、第二回は翻訳学校の生徒たちを相手に両者が質問にこたえるというもの、第三回は若手の翻訳者からの質問を二人が受け付けるというかたちになっており、著者である二人の翻訳についての考え方を知ることができるのみならず、翻訳に関心のあるさまざまな水準の受講者たちがいだく疑問にかんしても、興味をもって読むことができました。
村上は彼の文体をか