村上春樹のレビュー一覧

  • 遠い太鼓

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    小説以外の村上作品を読んだのはこれが初めて。旅行記ということであまり期待していなかったが、面白かった。むしょうにまたヨーロッパに行きたくなった。

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    2023年08月08日
  • 世界で最後の花 絵のついた寓話

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    ネタバレ

    物語は、第12次世界大戦後の荒廃した文明、そして原始的な生活に回帰した人間たちの姿に始まる。 残されたただ1つの花を愛で、平和に暮らし始めた男女が家族を作り、さらに人口が増えて文明化した途端、また戦争を始める人間が現れ…

    絵は全体的にとぼけたタッチのラフな線描だが、兵隊が列を成して現れる場面は5ページにも渡り、破滅を予感させる不気味さが際立っている。

    「なぜ人間は戦争を繰り返すのか?」をテーマにしたこの絵本は、ナチスドイツがポーランドに侵攻した1939年に刊行されたという。
    日本では1983年に『そして、一輪の花のほかは…』という邦題で出版され、その後絶版となっていたものが、最近 村上春樹の新訳で出版されたとのこと。 まさに今だからこそ、戦争の不毛さを多くの人に伝えてくれる。

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    2023年08月06日
  • アンダーグラウンド

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    読む前はページ数と二段組の構成に怖気をなしていたが、さすが村上春樹、非常に読みやすい文章。しかし本書は地下鉄サリン事件について「こうだからこうです」とわかりやすい結論や正解を与えてくれる本ではない。62人へのインタビューを通し、善良な市民と異常なカルト教団という二分化に走ってしまう私たちの認識が本当に正しい見方なのか、という揺らぎを与えてくれる内容。社会には本当にたくさんの人々がいて、それぞれの人生があり、色々な痛みを抱えているんだということに実感を持つことができたし、とても意味のある一冊だったと思います。あとは時代もあるのか、ラッシュアワーの地下鉄に乗る人々だからなのか、とにかく仕事を頑張る人たちが多いのが印象的だった。今も同じように仕事を頑張り、毎日きつい満員電車で会社と家の行き来をする人々(本当にすごい)はたくさん居るけれど、時代として「まあ仕事はそこそこで自由な時間を楽しみたいよね」という価値観も重視されている現代とはまた違った雰囲気があるというか……。こういった人々や社会全体の空気感によってこの国は発展してきたんだろうなとも思う。その変化が良いのか悪いのかはわからない。

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    2023年08月02日
  • アンダーグラウンド

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    転職してもうすぐ一年が経とうとする頃、職場の最寄駅に突然黒服の集団が等間隔で立っている。
    まさにそこが地下鉄サリン事件の舞台であった。
    物心つく前に起きた事件だったため、名前は知っていたけれど何が起きたかは全く知らなかった。普段何気なく歩いていた駅構内がまさにその場所であったと知った瞬間、この本を読むために自然と書店に足を運んでいた。 

    想像以上の解像度で何が起きたか知ることができた。事件に遭う遭わないの命運はいくつかの偶然が重なって別れたように思えるし、生死を分けたのも運であった気もする。(袋を破った近くに居合わせたかどうか、風上が風下か、偶然バスが遅れていつもより遅い電車に乗ったなど)
    ただこの事件を企む者がいなければ被害者の日常は暴力的に奪われることはなかったと思うと彼らが信じていたものは何だったのか、虚しい気持ちにもなる。

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    2023年08月01日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

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    村上春樹は、絶対悪とか、絶対善みたいな共通認識が固定されてしまうことをよくないと考える人なのだと漠然と感じた。

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    2023年08月01日
  • 村上春樹 雑文集(新潮文庫)

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    村上作品をそうたくさん読んでいるわけではないけれど、この本の文章も含め、村上さんの書かれる文章を読むと、なぜかすっと背筋を伸ばしたくなる、
    ソファにだらしなく座っていては、村上作品を読めない気がする。
    その文章から感じられるリズムは、決して派手ではないけれど、タメの効いたハイハットとうねりを感じるスネア。
    最近の作品はまったく読めていないけど、このリズムは健在なのかな。

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    2023年07月25日
  • さよなら、愛しい人

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    すっかりこの文体に魅了されてきてしまった。無駄に細かい情景描写や、このシリーズでなければ許せないようなキザな台詞など、楽しめた。中身はミステリー・サスペンスとしては雑に感じるところもあるが、そんなことはどうでもよくなりますね。賭博船に潜入するあたりが、ちょっと頭に入ってこない部分があったけど、登場人物さえ押さえれば読み易いと感じる。次はどれを読もうかな。

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    2023年07月18日
  • 翻訳夜話2 サリンジャー戦記

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    訳本の方はまだ読んでなく、旧約ももう長いこと読んでいなかったが、楽しく読めた。
    解釈の違いで翻訳に色を出したりすることを知らなかったので、村上春樹の考察するキャッチャーの話も楽しめたし、また、村上春樹の小説はほぼ読んだことないので、村上春樹の思考の一端が垣間見えたようで新鮮だった。

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    2023年07月14日
  • 世界で最後の花 絵のついた寓話

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    村上春樹さんが好きなので読んでみた。
    戦争はなぜ繰り返されるのか?
    どうしたら平和になるのか。
    深く考えさせられる。
    村上春樹さんの後書きも良い。
    絵本のような形態だが、子供向けではない。
    ジェームズ・サーバーさんのことも解説されていて理解しやすい。

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    2023年07月11日
  • 遠い太鼓

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    ギリシャのことが書いてある本を探してたら、なんとあの村上春樹さんがギリシャで生活していたときの滞在記を書いているというので読んだ。けっこう分厚い本で読み応えある。かなりまえのことだがおもしろい。住んでなければわからないことがいろいろ書かれておりかなり興味深い。私にとってはこの人の作品は小説よりもエッセイのほうがおもしろい気がする。

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    2023年07月09日
  • 羊をめぐる冒険

    購入済み

    さぁこれから

    読みやすくで良かったです、
    何がって言われる時言葉探しになりますが、
    やっぱり雰囲気でしょうか?

    さぁこれから、
    続編っぽいダンスダンスダンスを拝読致します。

    あやうく順番間違えそうになりました。

    #エモい

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    2023年06月27日
  • カンガルー日和

    か

    購入済み

    読みやすい

    村上春樹の作品はとても好きだけど、短編集はとっつきやすく読みやすいと感じる。ただの日常が趣深く描かれていて、自分の日常も振り返りたくなるような作品。

    #癒やされる #ほのぼの

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    2023年06月17日
  • やがて哀しき外国語

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    「多くは住宅ローンに追われ、レイオフの影に怯え、景気の果てしない後退に不安を感じ、アメリカの理想の変質に戸惑いを感じ、教育費や医療費の暴騰に頭を悩ませている。銀行強盗に走った件の弁護士のように、何かひとつがうまくいかなくなったら、一歩足を踏み外してしまったら……という漠然とした恐怖がそこにはある。「ごく普通にやっていればだいたいうまくいくものだ」という楽観性―-中産階級にとっての最大の宝――がだんだんその効力と説得力を失いつつあるように僕には感じられる。」(スティーブン・キングと郊外の悪夢)
    かれこれ30年前にアメリカについて書かれたこの一節が、2020年代の日本を先取りしていたことを、いまさらながら実感した。実は当時この本を読んだのか記憶が曖昧なのだが、当時は読んでも気づかなかったのだろう。

    日本社会はアメリカ社会を後追いしているというのは巷間言われてきたことなので驚くことではない。別に村上春樹だけが気づいていたことではない。
    だけど、それをどう表現して伝えるかが「書き手の腕」で、そこはさすがなんだと思った。

    というわけで、排外主義の広まり(30年前のアメリカでは湾岸戦争でとりわけ顕著だったにしても)だとか、街を歩いていて買いたくなる商品が減ったとか、現代の日本において「ちょっとこれは似ているかも」と思わせる記述がいろいろとあった。
    作家(とりわけ村上春樹)のエッセイを「社会の写し鏡」みたいにして読むのは野暮かなと思う反面、でも歴史上、文学者たちが書いたものはそういう風にも読まれていたんだよ、と開き直ることにする。

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    2023年06月17日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

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    2人の対話は、単純に面白かった。この中に、「ねじまき鳥クロニクル」と「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」への言及があった。いずれも読んでない。長編最新作を読み始めていたのだが、まあまて。このどちらかを先に読もうと思わせてくれた。

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    2023年05月20日
  • ランゲルハンス島の午後(新潮文庫)

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    リラックスして気軽に読める一冊
    体調がすぐれず寝っ転がっているときに、なんとなく読み始めたけど、なんだか少し体調がよくなった気がする

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    2023年05月16日
  • 1973年のピンボール

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    「僕」と「鼠」の話。風の歌を聴けとは違って二人が一緒にいるわけではなく、それぞれが別の場所でのお話。
    一回読んだだけではちょっと難しかった。でも話の中で主人公は指導教授に『文章はいい、論旨も明確だ、だがテーマがない』と言われたシーンがある。まさにそれを表すかのような小説だったように感じた。
    1作目の爽やかで駆け抜けるような感じとは違い、ちょっと暗くてジメっとしているなあと個人的には思った。
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    2026年2月 再読。☆3→4
    前回初めて読んだ時は正直ピンとこなかった。感想にも書いてあるとおり文章はいい、論旨も明確だ、だがテーマがないと指導教授に言われたように。でも今回再読して感じたのは「面白いな、これ。」という感想でした。3年近くも経てば何かしら自分も変わってるはずで小説に対する見方というか読み方も同じように変わってくる。あの時ピンと来なかったものも今は違う。そういう発見に嬉しさも感じながら読んでいました。

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    2026年02月17日
  • やがて哀しき外国語

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    村上春樹が90年代にアメリカで暮らした時のエッセイ。今と比べると、生活様式や人々の考え方がだいぶ違うんだと思うけど、今まであまり考えてこなかったアメリカ人の内面や日常が知れたみたいで、楽しかった。

    p49
    「お金? ああ、そういえば世の中にはお金みたいなものもありますね」

    という雰囲気とは・・・?

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    2023年04月29日
  • 辺境・近境

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    村上春樹さんと松村映さんの日本と世界の旅の写真集。時折春樹さんが被写体になって写っているのがかっこいい。行った場所はアメリカ、カナダ、メキシコ、中国、カラス島、神戸。

    メキシコはいいがアメリカの旅がつまらなさそうなのがちょっと残念。

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    2023年04月27日
  • やがて哀しき外国語

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    初めて村上春樹のエッセイを読んだ。
    海外に移り住んだからこそ見えた日本のこと、日本との違いのおかしさや難しさ、楽しさ、などなど色んなことが、村上春樹節で綴られていてとても面白かった。
    昔好きだったジャズの話やジャズ喫茶を経営したからこそ得られた知識や経験、外国語を学ぶに当たって感じた年齢という壁のこと…
    全てが私にとって未知の世界の話で、理解しきれなかったことばかりだと思いつつも、理解できたであろう2~3割の部分を、これからの生活に活かしていきたい。

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    2023年04月22日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

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    色褪せない オーディブルにて

    18年前に読んで以来の2度目
    一切合切内容を忘れていたので、普通に楽しめた
    次から次へ話が展開していくので飽きない

    2つの物語が並行して進んでいくのは絶妙

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    2025年12月12日