村上春樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
うーん、スルスルと読めたし、後半のピンボール探しのところはグッと惹き込まれたけど、自分には難しすぎた!
ちょっと芸術的だったかも。
なまじストーリーがある分、意味の分からなさに戸惑ってしまった。
詩みたいに味わうしかないのかもだが、それなら処女作の『風の歌を聴け』の方が好きだったな。
以下好きな文章
1日に20回もペニー・レインをサビ抜きで歌う、脚の長い事務の女の子。これは春樹にしかできない表現。
鼠にとって時の流れがその均質さを少しずつ失い始めたのは三年ばかり前のことだった。
p44
それは不思議な重みだった。男を愛し、子供を産み、年老いて死んでいく一個の存在の持つ重みであった。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレストーリーへの理解は難しかったけど、哲学的な思想とかは興味深いなと思った。
「すべての物体は移動の途中にあるんだ。地球も時間も概念も、愛も生命も信念も、正義も悪も、すべてのものごとは液状的で過渡的なものだ。」
あらゆる時間が止まればいいと思うことがあるけどそんなの無理
すべてのものごとは移動の途中だと思えば、何かを人に押し付けてしまったり、潔白でいる為に変わらないように務める必要も無くなるのかなーとおもた(倫理が許さないことは嫌いだけど)
「自由になるものの象徴を手にしていることは、自由さそのものを手にしているよりも幸福なことかもしれない」 -
Posted by ブクログ
村上春樹節がよく出た言い回しの文章で、少々くどい事もあるけれど、すらすら読み進めることができた。
音楽や風景の描写がギリシャでの主人公の焦りや矛盾する心情を美しく映し出していたと思う。
ノルウェイの森と似ていて、好きな女性の喪失が描かれている。
全体のテーマとしては現実の自分と空想の中の自分の対比。空想の中の自分と比べて、現実の自分の居場所や立場が分からなくなってしまうという物語。
最後にすみれと電話ボックスから話す場面があるけれど、それが現実での出来事なのか、主人公ただの空想なのか、結局その後に出会うことができたのか、何も分からないまま物語が終わる。その後の物語は読者に委ねられる辺りも凄く良