村上春樹のレビュー一覧

  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉前編―(新潮文庫)

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    牛河!?急にびっくり。迫ってくる不穏感が、牛河視点になることで足音が聞こえてくる感じがする。すぐ後ろを振り返ればいそうな不気味さ。
    あとは時々伏線回収。
    これ、しっかり謎解けるんだよなぁ!?6分の5まで読んで、後1冊。駆け抜けます。

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    2026年08月21日
  • 風の歌を聴け

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    この作品の雰囲気を他のものに端的に例えるなら、『三ツ矢サイダー』だと僕は思う。そう、あの透明に澄んだ炭酸水だ。

    その口当たりはピリピリと酸味の効いた中に、ほんのりと懐かしくも淡く儚い甘さがあって、過ぎ去りし昭和の香気に満ちている。

    晴れた夏の夕暮れの公園で、はるか東の空へ飛び去る鳥の群れを眺めながら、静かに揺れる滑り台に腰掛けて飲んだような、あの懐かしい味。

    読者はある種の清涼感と、一抹の寂しさを感じながら、しかし満ち足りた気持ちで本を閉じることができるのではないだろうか。

    彼のすべての作品の主題である、あのほろ苦さと取り返しのつかない寂しさを感じさせる、『喪失と再生の物語』としての軸は、すでにこの作品でもハッキリと輪郭を形に現している。

    薄暗いジェイズ・バーの店内で、気のいいマスターを相手に、飲みながらかつて付き合っていた(が今はもういない)恋人たちについて静かに語った『僕』。

    彼は心中にピリリと痛みを感じながらも、次なる再生への道を模索し始めていたのではなかっただろうか。

    ここからは読んでいた時に書いていた感想を皆さんにお見せしよう。雑文ではあるが、皆さんの読書の肴になれば幸いである。


    2026.8.7

    村上春樹を読む時、僕はいつも同郷の者として親近感を得るが、同時になぜか幾許かの危機感を催す。

    その危機感が何なのかはわからないし、考えたこともない。だけど今なら少しは言語化できそうだ。
    つまり、村上春樹はいわば何者かになったが、僕は未だ何者にもなっていないのである。

    表現について考えることは僕にもよくある。
    つまり文学でも理学でも応用工学でもなんでもいいから、何らかの表現行為を成して永く名を残さなければ、後世には自分の生きた証など何も残らないのだ、だから何かを残さなければならない、と言う強迫観念である。

    これがちょうど僕の言う『何者かになる』ことの定義でもある。それゆえに、僕らは焦るのだ。
    だけどこういう焦りを抱えている人も、きっと多いはずだ。

    そしてそのような僕らの大半は、たとえば山月記にも出てくるあの『臆病な自尊心と尊大な羞恥心』に支配されている。
    このいわば凡人の鎖を断ち切らない限り、遠い視座での未来は、僕らにはない。


    さてこの小説の冒頭、つまり1の部分を書いていた時、村上春樹もまさにちょうどこういった強迫観念を抱えていたはずだ。その証拠に、文体が少しぎこちない。

    だけど彼はそのぎこちない文章を、見事に彼自身の予言書にしてみせた。他の誰でもなく、彼自身の。

    架空の作家、デレク・ハートフィールドを語り始める前までに彼が書いた、彼の『何者かになる』ための最初の第一歩を読んでみるといい。
    どこか自虐的ともとれる、決して踏ん切りの良いと言えない文章の中に、その秀逸な予言は潜んでいる。

    彼はこのプロローグによって、僕らがちょうど今ここで囚われているような、凡人のしがらみを乗り越えたと言っても過言ではないだろう。

    そう、『臆病な自尊心と尊大な羞恥心』の鳥籠から、彼は見事に飛び立ったと言える。その現場を間近で見ることのできる本作は、貴重なものであるはずだ。
    そして観衆は、そんな彼に惜しみない拍手を送らなければならないだろう。

    誰かの台詞ではないが、何かを成し遂げたければ、まさに今やるしかないのだ。


    2026.8.8

    村上春樹の作品が難解と言われるのは、そもそも理解することが、水を両手で掬って保持するようなナンセンスな行為だからだろう。

    そこに必死に意味を求めようとすればするほど、その意味は指間からするりと抜け落ちていく。考えるな感じろを体現している作家なのだ。

    難しく考えることをやめて、ただ感じることに意識を集中すれば、作品を読み終えた先には、きっと切ない感動と明日への希望が待ってくれているはずだ。

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    2026年08月20日
  • 村上ラヂオ3―サラダ好きのライオン―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    村上春樹が言いたいことを書くだけ。

    そういえば『アンアン』に村上春樹のエッセイが載っているのって不思議かもしれない。まえがきでご本人は共通する話題なんかないと開き直れるから好きなことが書きやすいと述べておられた。そうかもしれない。近い属性に向けては何かと同調してしまうのかもしれない。村上春樹でも。そんなことで、好きなように書いた(らしい)のが面白いエッセイの第3弾。

    「スーパーサラダが食べたい」確かにsoup or saladはスーパーサラダに聞こえるし、スーパーサラダがメニューにあったら頼みたい。
    「ジャズは聴きますか?」自分にとってのジャズはBGM的な聴き方が多くて、著者の意識を持って聴くという姿勢は新鮮。それでジャズ喫茶というおしゃべり禁止の喫茶店が成り立つのか。

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    2026年08月19日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(下)―(新潮文庫)

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    ここまで読んでも未だによくわからない。
    ファンタジー?
    着地点が見えない。
    含みを持たせた書き方しているだけで、あまり深い意味なかったりして。

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    2026年08月19日
  • 村上朝日堂(新潮文庫)

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    ビール、豆腐、引っ越し、音楽、映画、野球など身近な話題から、ちょっと奇妙な考察までさまざま。小説とは違うユーモアがある。

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    2026年08月18日
  • 海辺のカフカ(下)(新潮文庫)

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    難解な話ではあったが、15歳の少年から見える世界はこうやっていろいろ複雑に絡まり合ってるものなのかもしれないなぁと自分の少年時代を振り返ったが、カフカ少年のようにかっこいいものではなかった…大人では味わえない世界が見られて良かった

    なぜだかホシノ青年の言葉には勇気づけられた気がする、ありがとうホシノくん!

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    2026年08月18日
  • 辺境・近境

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    ◯無人島での虫の話は、ほんとに鳥肌がたった。
    ◯メキシコのカーステレオの話が面白かった(笑) 
    ◯うどんが食べたくなった。
    ◯四国に着いた。四国に降り立った。
    いや、香川でしょ??
    ◯めちゃめちゃうどんが食べたくなった。
    ◯アメリカで温水プール付きには気をつけろってことを学んだ。
    ◯「遠い太鼓」でギリシャ人やイタリア人について結構酷く書いてたのに、それよりもひどい中国とメキシコとは??

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    2026年08月16日
  • 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

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    やーっと読み終えたー!
    いつの本?と思って最後のページをめくって驚愕!2015年とある。
    大学卒業の年じゃないか。と。
    あの頃はキラキラしてて、自分が何にでもなれると思ってたなぁ。笑
    まぁ、今も自分は何にでもなれると信じてるけど。あの頃とは少し違うのは確かである。

    で、なぜこんなにも読めずにいたのかというと。
    おそらく、最初のページで読むのをやめてしまったことが何度もあったのだと思う。

    ほとんど死ぬことだけを考えて生きてきた。

    しかも、大学2年という主人公の話ときたら、、自分に置き換えられなくて、感情移入もしなかったんだろうなぁって。
    今なら読めるよ。たくさんいろんな経験してきて、いろんな人に出会って、いろんな事を話してきた。


    村上春樹の本でした。
    その中でも群を抜いて読みやすかった。いつも置いてきぼりにされることが多い村上春樹の本。
    今回も、よく分からないところが数箇所あったけれども!内容としてはすごくシンプル。
    ミステリーぽくもあり、ラブぽくもあり、友情ぽくもあり、不思議な本だった。

    たぶんもう読むことはないかな。
    何度読んでも、きっとよく分からないと感じるんだと思う。笑

    様々なことが明かされてない(たぶん)ので、
    読者さんお好きにどぞーって私はとらえた。

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    2026年08月16日
  • レキシントンの幽霊

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    村上春樹ワールドが短編にギュッと濃縮されておさまっていて短編の割に1話1話の満足感が結構高い。個人的に1番好きだったのは7番目の男だったか、めくらやなぎも好きだった。

    しかし!長編を最初に読んでしまったからかいささか物足りない感も、、
    村上春樹の世界に浸りたい!と思ったら長編を読むしかないか

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    2026年08月16日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    喪失と再生。村上作品におけるその通奏低音が、今回は「影」との離別と再統合として表現されていたように思われる。実らぬ恋に打ちのめされ、生涯を通じて結ばれなかった相手を思うあまりその事実に足を取られてしまって、以降は真に生きられているかわからぬような、どこか魂の抜けたような心持ちで暮らすようになる。『国境の南、太陽の西』でも語られたそういう哀切な感情を抱えて生きることを本作では幻想的な筆で描き出していく。そういう意味では、未練という感情は決して過小評価できないことを教えてくれる。
    この作品には納得のできない部分もある。イエローサブマリンの少年が現世に居場所を見つけられないというのは最たる点だ。彼の家族の懸命な努力も描きつつそれを突き放すようなところがあり、それでもこの世ならざる場所に彼の居場所を設けたことでそれを一種の救いとして描き出したのであろうが、人の未練が生み出したリンボのような場所にしか彼がいられないというのはやはり悲劇のように私には感じられた。また、軽快な日常場面はいつもの村上節を愉しめる一方で、幻想的な「街」の描写はずっとどこか冗長で退屈だった。

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    2026年08月15日
  • アフターダーク

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    ある出来事はその時間帯にすでに起きているが、しかし、大きな出来事が起きない、夜の23時56分から翌朝の6時52分までの、合計約7時間を描いている。どうして大きな出来事が起きないかを考えると、世界が絶望に包まれているからだろうか。だからといって、世界は希望を捨てたわけではない。しかし、団塊の同世代の挫折のあと、現実から数歩退いている村上文学独特の抽象的で一般的な文体が何を言いたいのかよくわからなかった。いや、著者は何も言いたくなかったのかもしれない。

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    2026年08月14日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉後編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ある日別の世界に迷い込んだ男女二人を軸にして話が展開していく
    かわなてんごは塾講師をしながら小説を書いている
    ある日ふかえりという少女の「空気さなぎ」という名の小説を改稿して、それからさきがけというなの宗教団体絡みに巻き込まれる

    その宗教団体は「空気さなぎ」に出てきたリトルピープルという古来から存在しその都度別の名を人間に付けられる怪異のようなものが、ふかえりの父親を預言者として運営している
    その秘密を小説という形で世の中に出してしまった為、その勢力からの警告を何度か受ける

    それと同時に、かわなけんごと小学生の頃に毒親絡みで親近感をおたがいにもちつつ、1度だけ手を握った関係にあるヒロインの青豆もさきがけにかかわっていく
    彼女はスポーツクラブで働いていて、そこの個人客である夫人とレイパーへの怒りという共通点で意気投合した
    それからDV被害者を匿う婦人の活動を、暗殺者になることによって支援する
    そのターゲットにふかえりの父が選ばれた
    青豆は暗殺に成功するも、教団から目の敵にされた

    それから概念的なやりとりがうんやかんやとあって、最終的に他のキャラクターはフェードアウトし、てんごと青豆はまたもう1つ別の世界戦へと飛ぶことができましたとさ、おしまい
    というはなし

    可もなく不可もなく
    脳死で読める
    現代小説の、ストーリーの一貫性や、伏線、遊びのない技術的小説とはちがい、遊びがとても多い
    考え事をしながら料理をしたり、深夜に万年筆で小説を書いたり、筋トレの手順までしっかりと書いたり、他ではあまり描かれず排除されるような生活の細かい部分が描かれてるのが好きだな
    キャラクターも個性にとんでいるし、イキイキとしているのはそういう細部を描くところにもあるんだろう
    これで村上春樹の長編は全部読み終わったらしく少し寂しい
    この本に関してはいつかうしかわの部分だけ取り出してもう一度読みたい

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    2026年08月13日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(下)―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    謎の現象に巻き込まれてしまい、まともな日常生活を送れない主人公。そんななか、「騎士団長」という実在するとは思えない者が目の前に現れた。次々と通常では起こりえないことが現実上で発生するが、それでも主人公は、謎を明らかにするために果敢に取り組む。

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    2026年08月13日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(上)―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    妻と離婚して、山で孤独に暮らす主人公。友人のつてでこの地に住み着くことになったが、その友人の父親の背景や隣人の正体など、物語が進むにつれて謎がいっそう深まる。それで主人公も不可解な出来事に巻き込まれることとなる。

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    2026年08月13日
  • 海辺のカフカ(下)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    とりあえず最後まで読んだが、あれらの謎の回収は?という放心的な気持ちになった。
    特にジョニー・ウォーカーという恐るるべき存在、最後の得体の知れない敵の存在、森の世界、etc…
    全てが回収されずに終わってしまったため、純粋にストーリーを追ってた側からしたら少し残念だった。

    しかし、本質はストーリーそのものではないんだろうと思う。田村カフカくんの「家出」から始まり、冒険譚が進む中での人間としての成長が見届けられる点や、あるいはナカタさんのユーモラスさが星野青年の人生を変えるなどの運命的な出逢いをテーマとしているのかもしれない。

    細やかなテーマが散りばめられている点については、一旦本筋のストーリーを掴んだ上で改めて読み直し、深掘りしていきたい。

    世界観としては、猫が話したり人が石に話しかけたりしている点が摩訶不思議で面白かった。

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    2026年08月12日
  • 螢・納屋を焼く・その他の短編(新潮文庫)

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    ◯ノルウェーの森だった。

    ◯めくらやなぎは、読んだことあるなって思ったら、「レキシントンの幽霊」で読んだんだ。

    ◯50年以上前に書かれたはずなのに全然色褪せない。つい最近、書かれたって言われても別に違和感なく信じただろうなって。

    ◯読み終わって時間経つけど、「納屋を焼く」「踊る小人」の文章の情景を時々思い出してる。

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    2026年08月11日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉前編―(新潮文庫)

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    村上春樹あるあるの二部構成だが、珍しく純粋(?)なロマンス系。とりあえず登場人物の生い立ちや、環境を見ると全く関係がなさそうなのに、徐々に繋がっていく過程が面白い。ただ全体的に冗長的すぎるところがある。

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    2026年08月11日
  • 風の歌を聴け

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    この本の良さを誰かに伝えようとして、どのように伝えればいいか、すごく悩む。
    文章が全体的にオシャレで、少し臭い言い回しだが全体的に詩的な雰囲気で、文章の気持ちよさに溺れていける感じ。
    嫌いな人は嫌いなキザっぽいところがあるので、そこは好みの問題かもしれない。

    あとは主人公や周りの人間に対し、特定の名前を付けないところもこの本ならではの特徴である。
    親友と言える相手に対しても"鼠"という呼称をつけて、ある程度人との距離を取ろうとする姿が伺える。

    人との距離感がうまく掴めないという悩みを抱える主人公であるが、たしかに自分に置き換えても、
    そのような人間関係に悩む大学時代があったなと共感した。

    最後の方はよりファンタジーな作風になり、規模感が大きくて混乱する部分があったが、何度でも読みたいと思わせる中毒性があった。

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    2026年08月11日
  • アフターダーク

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    とりあえず白川は中国人組織から制裁を受けなければならない。
    制裁を受けるであろう予兆は充分に記されているけれども、それでも命なり耳なりを失ったことは明記されなければならないと思う。

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    2026年08月10日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

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    自分の想像力が欠如しているだけで、前半には本当にさまざまな伏線が貼られていたのだと呆気に取られる。自分自身にも。繋がりを持ち始めると本は進む。気になる。
    この話がどういう結末を迎えるのか。すでに前編から読み返したくなる気持ち。でも読み終えてもまだまだよくわからない謎ばかり。果たしてしっかり回収してくれるのか? 
    ストーリーを客観的に見るとよくある復讐劇や愛情ものにも見えなくないが、述べる角度と順番を変えることで展開をいくつも作っているのがすごい。

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    2026年08月08日