村上春樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこちら側とあちら側の世界。消滅。
この小説を読んで感じたテーマである。
主人公の僕はすみれという女性にいわば恋愛感情を抱いていた。しかしすみれはそうではない。
そんなすみれがたまたま親戚の結婚式会場でミュウと出会う。
すみれとミュウはギリシャの島に滞在していたところ、すみれは姿を消してしまう。
ある日の夜をきっかけに。
すみれはミュウを肉体的に求めていた。しかしミュウはそれを受け入れ難かった。
すみれは‘煙のように’消滅してしまったのだ。
それがスプートニクの恋人というタイトルにも繋がっているのだろう。
この小説を読んで、すみれは不完全であまりにも未熟な人間だが、うちなる部分にはとて -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公多崎つくると四人の男女は、高校時代のボランティア活動をきっかけに仲良くなった。その後も良好な関係であったが、あることをきっかけに、彼はグループから省かれてしまう。多崎はその理由がわからないまま現在に至る。30代後半となった彼は、仕事を淡々とこなしていたが、そんな彼でも、かつての仲間に絶縁されたことに悶々としていた。それで、彼は恋人の沙羅をきっかけに、かつての仲間のところに個別に訪問する。本作にあるように、時が経てば当然、これまでの価値観、考え方は変化していく。それにより、それまでの関係と自然と距離を置いていくことは珍しいことではない。このように、本作は、ある程度社会人生活を送った者ならで
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Posted by ブクログ
ネタバレ夜における時間感覚や人間の表裏の存在を一冊にまとめている作品だと感じた。
伝えたいことを一人の人物が語るのではなく、メタファーを混ぜつつ複数人の言葉や行動で読み手に語りかけてくる作品構造は村上春樹らしい作品であったと感じた。
想像の余地が大きく残されており、お姉さんがどうして長い眠りについているのかを妹と周りの関係や客観的視点から読み取っていく工程がこの本の主な軸となっており、おもしろい。夜の不気味さを感じながらゆっくり読んでいくことで、社会にある光と闇を感じながら読むことができ、是非とも1日が終わりかける夜の時間から読み始めることをおすすめしたい。 -
Posted by ブクログ
最初の2巻はAudibleで、最後の1巻は本で。
『ノルウェイの森』が面白かったので、調子に乗って挑戦したら、いまいち面白さが分からず...。
おそらく本書の世界観が村上春樹の長編においてはスタンダードなはず。世界観は唯一無二で、癖になるのは分かるが、私は『ノルウェイの森』の方が好きだなあ。。。もし『ノルウェイの森』と似た作風の村上春樹の作品があったら教えてください。読みます。(次、挑戦するのはいつになることやら。やれやれ。)
最近、本作品のテーマである「悪」について、考えることの必要性を感じさせられている。今後、戦争が増えることが予測されるので、暴力や戦争といった明確な「悪」の発生要因 -