村上春樹のレビュー一覧
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不思議な感覚になる
初の村上春樹。友人に勧められ、読んでみることに。全8作の短編集。最初は主人公はバラバラであると思っていたのだが、後半にかけておそらく同じ人物が主人公なのではないかなと考えた。
音楽に関する教養が出る作品だと思う。ほとんどの話にクラシックやジャズなどの作品が登場していた。知らないものばかりで、知識をつけなければと思った。
現代では使わないような(少なくとも若者層には伝わらないような)漢字を取り入れていたり、言い回しが難しいところに村上春樹みを感じた。
1番好きだった話は最後のもので、主人公の思考回路にとても共感を覚えた。しかし、1番謎めいていた話もそれである。純文学を -
Posted by ブクログ
初めて読んだ村上春樹先生の作品。何年前に読んだか分からないくらい、すっかり忘れているので読み直し。
なんだかよく分からない不思議な雰囲気で進む。1984年の時代を背景に、実際の事象に関連して物語が進むのかと思いきや、微妙におかしな感じになっていく。
なので、どのように進んでいくのか検討もつかないところが面白いと思う。
登場人物は普通そうで普通じゃない。みんな優秀だけど、かなりアクが強い。これはお気に入りのキャラとか、言ってられないヤツだ。みんなが主張する。
一方で、雰囲気が上品で、流れが綺麗な文章。濃ゆい内容のところも、あまり疲れず読める気がする。
次の巻、楽しみというよりも、続きがどう -
Posted by ブクログ
風とは、小指のない彼女が「父親が亡くなってからいつも私の上には悪い風が吹いてる」というところ、宇宙やはるか彼方から現代までの時間軸に流れる風、、ただそこにある、運命や宿命のような、感じることができるもの、、
だけれど、擦れたような、悟ったような主人公僕はそれに流されたくないような、それに逆らって?ハートフィールドのように傘をさしてビルから飛び降りることも出来る、
村上春樹さんの処女作は美しく、性描写も奥ゆかしい伝統的な日本純文学に逆らった、、煙草やお酒、鳴りっぱなしのラジオや音楽、奔放な恋愛、自由で怠惰、退廃的な学生生活が書かれた本でした
意図的に時間や登場人物をいじって交わらせたり、離し -
Posted by ブクログ
ネタバレ人々が眠りにつき、世の中が静まり返る時間に起きていること。それだけでどこか美しさのようなものを感じた。静けさの中にある一人一人の感情は、昼間を生きる人たちよりも濃く、人生の色がより鮮明に感じられるように思えた。
物語は全体的に淡々としていて、読んでいると真っ白で何もない部屋の中に閉じ込められているような、不思議な感覚にもなった。
作中にはさまざまな音楽も登場し、実際に曲を聴きながら読み進めた。タイトルの「アフターダーク」は日没後、暗くなってからという意味で、ジャズの曲に由来していることもこの作品を通して初めて知った。
読んでいるあいだ、ずっと「よく分からない」という感覚が続いていたが、そ -
Posted by ブクログ
ネタバレあまり村上春樹さんの本を読んだことはないけど、どこかでおススメされていて気になって読んでみた。
ストイックという言葉でまとめてしまえばその一言に尽きるけど、小説と真っすぐ向き合うように、自分の体と向き合う姿はとても好感が持てた。
こういう真っすぐな人に憧れがある。
脇目もふらず、というほど堅くがむしゃらな感じではないけど、自分の目的のためにしっかり歩める人。
ちょっとかっこつけている?おしゃれな感じ?の言い回しが引っかかる部分はあったけど、全体通して楽しめた。
ランナーは楽しくて走っているんだと思っていたから、練習自体は「つらいな」「今日は走りたくないな」という日もあるということに驚いたし -
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羊をめぐる冒険を読み終わってから読んでいるので鼠ってこんなキャラだったんだとか、鼠のその後を知っているだけに色々と思うところがある。
「風」と表現されているところは、気づいた限りでは三箇所(他にあったかもだけど、ご勘弁)。
火星での話しと、レコード屋の彼女との会話と、ラジオDJ宛の手紙。
それぞれ、
火星→観念的な存在としての風
レコード屋→風向き
手紙→自然の風
と違う意味合いで使われているが、自分なりに魔解釈すれば「風」とは「時」を指しているのかなと思った。
火星では「時の歪み」として現在と未来を繋げていたり、風向きは悪い過去から良い未来へを願っていたり、手紙では自然の風を感じることで、今