村上春樹のレビュー一覧
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ネタバレ「ペイリーさんの小説は、とにかくひとつ残らず自分の手で訳してみたい」と村上氏が語る、
アメリカ文学のカリスマにして伝説の女性作家の第一作品集。
キッチン・テーブルでこつこつと書き継がれた、
とてつもなくタフでシャープで、しかも温かく、滋味豊かな十篇。
巻末にデビュー当時を語ったエッセイと訳者による詳細な解題付き。
アメリカ文学、ヘミングウェイに続きグレイスペイリー。
訳が村上春樹。
10篇の短編集なのだが、
通して思った事が、この人が書く話は、取り立てて特別な出来事を書いていない事が印象に残る。
だけども、読んでいて面白いし、何処か哀しみや憂いを含んでいる。
10篇のうちいくつかの感想 -
Posted by ブクログ
最初のページを見たときに「え」と思った。
普通の文章ばっかりの本を想像していたら、本当にびっくりしてしまう。
安西水丸さんのイラスト、イラスト、イラスト。
それも子供の頃に垣間見た、50年代〜60年代の「アメリカ」を連想する様な、しゃれていて、それでいて片意地の張らないイラスト。
(でも書かれているアイテムは、森永のキャラメルだったりするんだけど)
村上春樹のショートショート(エッセイというよりなんかこういう感じがするなぁ)も、一遍一遍、レイアウトや文字のフォントやポイントが変わっていて、そのショートショートそれぞれの内容も全部関連ないし。
そして、安西さんのイラストとの関係も、「関係ない?」 -
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翻訳夜話1を読んでからはや2年。やっと2を読めました。本当は1を読んでから今までのわたしの翻訳観の変化についてとか言ってみたいけど、英語できないし、やっぱり翻訳はよくわかりません。あらゆるプロセスを受け入れる、「文章」というものの魅力には相変わらず取り憑かれているし、これからもきっと魅せられ続けると思いますが。
今回はサリンジャー戦記ということで、とりあえずサリンジャーを読み返したくなった。わたしはキャッチャーよりナイン・ストーリーズの方が好きだったのですが、これを読んで改めてキャッチャーを読もう、と思った。春樹独特の解釈が最高です。
イノセンスを題材にしてしまうと、その性質上どこにも行けな -
Posted by ブクログ
毎年、うちの庭のあたりでも、ねじまき鳥と言えそうな声の鳥がギィィィと啼くんですよ。透明な薄皮一枚文向こう側の世界っていうのが、村上春樹さんの世界なんじゃないでしょうか。僕らは事物の表を見て生きていて、村上世界の住人はその裏側にいるような気がします。だから、ねじまき鳥だって、実は存在していて、それをねじまき鳥と呼ぶのが村上世界のほうなだけなんじゃないですかね。
これまでの2部と違って、時間軸が定まっていないような
比較的パラレルな(というか点在かなぁ)作りになっていました。感じが違う。
それでもやっぱり面白かったです。
多彩な比喩が、読むというリズムに軽快なソロパートを奏でるような、
なんてい -
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現実だろうが、ちょっとズレた異世界だろうが、文章でつづる登場人物たちの生活に面白さがあると思いました。そういうところは、毛色は違っても、ジブリ作品にも言えることですね。異世界、異世界という言うけれども、村上春樹フィルターを通すと現実はそう見えるのかもしれないです。
(今この本を読んでいることは運命的であるのだが、そうなると、この本の内容に、今の僕に必要な啓示か何かが隠されているのだろうか。…わかりません。まだ、ね。
それに、「あった」とも「なかった」とも言いません。それによって何かが損なわれてしまいそうだからです。面白い、楽しい、それで充分じゃないですか。ね。) -
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最初こそ、現実に通じた物語だったのに、終いにはけっこう異次元なお話になっている。それも、自然と。説教臭くない説得力が秘められているのだろうなぁと考えてみたりします。
第3部まであるので、その1/3を読んだことになる。
といっても、第1部は300pちょっとで、第2部、第3部と厚くなっていくので、厳密には1/3ではない。ま、そのあたりはどうでもいい。
とにかく面白いです!これからどうなっていくのか、わくわくする。
(また、自分とのリンクがあるのもいい。主人公は僕と同い年だし、無職という境遇も一緒。こないだ読んだ『白仏』にでてきた38式銃がでてくるのもリンクだし、こないだ見た『ラピュタ』のオ -
Posted by ブクログ
正直言って、本書で紹介されているミュージシャンの作品を好んで聴かないので(決して嫌いというわけでなく、あくまで現在はという意味で)、あまり楽しめないかと思っていたんですが、読んでいるうちにそのミュージシャン自身や彼が作る音楽の物語が、立ち上ってくるように感じられてきて、それぞれのミュージシャンの項がひとつの短編小説のように読めました。
特にブライアン・ウィルソンの項はとりわけ美しいです。
小雨の降りしきるワイキキの夜、僕はステージに立つブライアンを待っている。
語られるビーチボーイズの歴史。
イノセントなポップソングを歌っていた幸せな時代から、ブライアンがドラッグに溺れ、バンドが崩壊してい