村上春樹のレビュー一覧

  • 意味がなければスイングはない

    Posted by ブクログ

    初めて読んだ村上春樹本。
    ピアニストの逸話やスガシカオまでさまざま書かれているけど、この人は評論が得意なんではないかと思う。それぞれの音楽家達がまるで短編小説の主人公のように見える。音楽好きには中々良い本です。

    0
    2012年05月07日
  • 翻訳夜話2 サリンジャー戦記

    Posted by ブクログ

    ’Catcher’が「反成長小説」だということにすとんと納得した。アメリカ文学とイノセントっていうのは割と典型的なテーマだと思うけれど、そういった制度化から抜け出して'Catcher'を純粋に考えていこうとする2人がとても興味深かったし、対談のほか、村上春樹訳「キャッチャー・イン・ザ・ライ」に収録できなかった訳者解説と柴田氏による"Call Me Holden"も読めるのでお得感(笑)。

    0
    2012年05月01日
  • 人生のちょっとした煩い

    Posted by ブクログ

    ペイリーさんの処女短編集です。
    人生においてのうまくいかなさ、ちょっとしたズレを、相変わらず(こちらのが先に書いているのだから当たり前だけど)のユーモアと少しの皮肉、そしてイディッシュ語などのユダヤ文化風味で描いています。

    「いちばん大きな声」がマイフェイバレット。

    一家に一冊グレイス・ペイリー!

    0
    2012年03月05日
  • 最後の瞬間のすごく大きな変化

    Posted by ブクログ

    〈人生のかすかな苦みが込められた短編集〉

    著:グレイス・ペイリー

    日常のちょっとした苦み溢れる出来事をウィットにとんだ素晴らしい文章で優しく包んだ短編集です。

    まれに耳にするような話や身近な出来事、それらはビターなものであるはずなのに何かすごく愛しい。

    村上春樹曰く、そんな「中毒性のある」「もうこれなしではいられなくなる」文章。

    たった三作の短編集で文壇のトップに居続けているペイリーおばあちゃん、感服しました!

    0
    2012年03月05日
  • 人生のちょっとした煩い

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「ペイリーさんの小説は、とにかくひとつ残らず自分の手で訳してみたい」と村上氏が語る、
    アメリカ文学のカリスマにして伝説の女性作家の第一作品集。
    キッチン・テーブルでこつこつと書き継がれた、
    とてつもなくタフでシャープで、しかも温かく、滋味豊かな十篇。
    巻末にデビュー当時を語ったエッセイと訳者による詳細な解題付き。

    アメリカ文学、ヘミングウェイに続きグレイスペイリー。
    訳が村上春樹。

    10篇の短編集なのだが、
    通して思った事が、この人が書く話は、取り立てて特別な出来事を書いていない事が印象に残る。
    だけども、読んでいて面白いし、何処か哀しみや憂いを含んでいる。

    10篇のうちいくつかの感想

    0
    2012年01月29日
  • 村上朝日堂 はいほー!(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    20年前の村上春樹
    新書の大きさの黄色い表紙のきれいな本です。
    村上さんは5年くらい前に「世界の終わり…」がはじめてですが、いっときはまってしまってい〜っぱい読みました。村上春樹のちょっとエロいとことがボクのお気に入りですが、このエッセイは気ままな随筆というかんじで楽しく読むことができました。

    0
    2015年03月18日
  • 翻訳夜話2 サリンジャー戦記

    Posted by ブクログ

    この本を読んだ後に「ライ麦畑で捕まえて」を読むと
    「ライ麦~」がすごいイイ作品だとわかる

    「あ。ここはあの時、柴田さんと村上さんが言ってた所か~フムフム」
    「なるほどね、ここは次のあそこに繋がっていくわけね~フムフム」

    「ライ麦~」の事だけじゃなくて二人のお話が興味深い

    0
    2011年10月20日
  • 象工場のハッピーエンド(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    最初のページを見たときに「え」と思った。
    普通の文章ばっかりの本を想像していたら、本当にびっくりしてしまう。
    安西水丸さんのイラスト、イラスト、イラスト。
    それも子供の頃に垣間見た、50年代〜60年代の「アメリカ」を連想する様な、しゃれていて、それでいて片意地の張らないイラスト。
    (でも書かれているアイテムは、森永のキャラメルだったりするんだけど)
    村上春樹のショートショート(エッセイというよりなんかこういう感じがするなぁ)も、一遍一遍、レイアウトや文字のフォントやポイントが変わっていて、そのショートショートそれぞれの内容も全部関連ないし。
    そして、安西さんのイラストとの関係も、「関係ない?」

    0
    2011年09月26日
  • 意味がなければスイングはない

    Posted by ブクログ

    「若い読者のための短編小説案内」もそうだけれど、この人の書く評論というか、何かを深く掘り下げていく書物は好きだなぁ。

    0
    2011年09月19日
  • 翻訳夜話2 サリンジャー戦記

    Posted by ブクログ

    翻訳夜話1を読んでからはや2年。やっと2を読めました。本当は1を読んでから今までのわたしの翻訳観の変化についてとか言ってみたいけど、英語できないし、やっぱり翻訳はよくわかりません。あらゆるプロセスを受け入れる、「文章」というものの魅力には相変わらず取り憑かれているし、これからもきっと魅せられ続けると思いますが。
    今回はサリンジャー戦記ということで、とりあえずサリンジャーを読み返したくなった。わたしはキャッチャーよりナイン・ストーリーズの方が好きだったのですが、これを読んで改めてキャッチャーを読もう、と思った。春樹独特の解釈が最高です。

    イノセンスを題材にしてしまうと、その性質上どこにも行けな

    0
    2011年08月26日
  • 意味がなければスイングはない

    Posted by ブクログ

    春樹だけどジャズの本みたいだし…と躊躇している人もぜひ一読を。ジャズだけではない!様々なミュージシャンの伝記的エッセイ。音楽を聴かない人でも楽しめる、上質な音楽鑑賞的読書が出来る本。

    0
    2011年08月05日
  • ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    毎年、うちの庭のあたりでも、ねじまき鳥と言えそうな声の鳥がギィィィと啼くんですよ。透明な薄皮一枚文向こう側の世界っていうのが、村上春樹さんの世界なんじゃないでしょうか。僕らは事物の表を見て生きていて、村上世界の住人はその裏側にいるような気がします。だから、ねじまき鳥だって、実は存在していて、それをねじまき鳥と呼ぶのが村上世界のほうなだけなんじゃないですかね。

    これまでの2部と違って、時間軸が定まっていないような
    比較的パラレルな(というか点在かなぁ)作りになっていました。感じが違う。
    それでもやっぱり面白かったです。
    多彩な比喩が、読むというリズムに軽快なソロパートを奏でるような、
    なんてい

    0
    2025年07月25日
  • ねじまき鳥クロニクル―第2部 予言する鳥編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    現実だろうが、ちょっとズレた異世界だろうが、文章でつづる登場人物たちの生活に面白さがあると思いました。そういうところは、毛色は違っても、ジブリ作品にも言えることですね。異世界、異世界という言うけれども、村上春樹フィルターを通すと現実はそう見えるのかもしれないです。

    (今この本を読んでいることは運命的であるのだが、そうなると、この本の内容に、今の僕に必要な啓示か何かが隠されているのだろうか。…わかりません。まだ、ね。
    それに、「あった」とも「なかった」とも言いません。それによって何かが損なわれてしまいそうだからです。面白い、楽しい、それで充分じゃないですか。ね。)

    0
    2025年05月05日
  • ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    最初こそ、現実に通じた物語だったのに、終いにはけっこう異次元なお話になっている。それも、自然と。説教臭くない説得力が秘められているのだろうなぁと考えてみたりします。


    第3部まであるので、その1/3を読んだことになる。
    といっても、第1部は300pちょっとで、第2部、第3部と厚くなっていくので、厳密には1/3ではない。ま、そのあたりはどうでもいい。

    とにかく面白いです!これからどうなっていくのか、わくわくする。

    (また、自分とのリンクがあるのもいい。主人公は僕と同い年だし、無職という境遇も一緒。こないだ読んだ『白仏』にでてきた38式銃がでてくるのもリンクだし、こないだ見た『ラピュタ』のオ

    0
    2025年05月05日
  • 意味がなければスイングはない

    Posted by ブクログ

    紹介されているアーティストは皆知っている人ばかり。
    書籍ゆえに言葉のみでの説明ですが、それぞれのアーティストの音楽が想像できる…それだけ言葉の選び方がすごいからなんでしょうか…。

    個人的にはスガシカオの項が“いいね”です。
    村上春樹が唯一取り上げた日本人…その理由をぜひチェックしてみてください。

    0
    2011年06月21日
  • 意味がなければスイングはない

    Posted by ブクログ

    ジャズやクラシックだけでなく、ロックやJポップスの中からもミュージシャンや音楽を選び出して、評価している。よく調べ上げたと思う。それだけでなく、よくもここまで言葉でその音楽を表現できるな、と感心した。
    取り上げたミュージシャンの中でも感動的だったのはビーチボーイズのブライアン・ウィルソンの伝記だ。彼は酒やドラッグで落ちるところまで落ちて、返り咲いたのだ。人間、やり直しは出来るのである。

    0
    2011年01月21日
  • 象工場のハッピーエンド(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    正直春樹さんの文章より水丸さんの絵のほうが好き。
    カラー的にきれいで新鮮な絵がいっぱい入っていてうれしい。
    開いて立てて飾っています。

    0
    2010年12月28日
  • 意味がなければスイングはない

    Posted by ブクログ

    まず、羨ましいと思った。多くの音楽を聴いて、それらのゆかりの土地の空気を実際に吸っていて、多くの小説やエッセイを世に出せることに。

    特に熱心に読んだのはブルース・スプリングスティーンの項。
    音楽好きな、そして音楽に魅了され始めた頃の学生にとってアメリカンロックは『明日なき暴走』の声であり疾走感だ。でもスプリングスティーンの私生活はロックではない。それは知っていた。でも彼の音楽はロック以外のなにものでもない。

    私はそれを村上春樹のように、理路整然と、経験に基づいて説明できない。だから凄いと思うのだと思う。

    0
    2010年11月12日
  • ポートレイト・イン・ジャズ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    音楽にも精通している氏らしい、自身のエピソードも織り交ぜた面白いジャズガイド。しかし、掲載盤の中には入手不可及び困難なタイトルも結構あるんですよね…まあ、ジャズクラには良くある話ですが。その点、注意。

    0
    2010年11月08日
  • 意味がなければスイングはない

    Posted by ブクログ

    正直言って、本書で紹介されているミュージシャンの作品を好んで聴かないので(決して嫌いというわけでなく、あくまで現在はという意味で)、あまり楽しめないかと思っていたんですが、読んでいるうちにそのミュージシャン自身や彼が作る音楽の物語が、立ち上ってくるように感じられてきて、それぞれのミュージシャンの項がひとつの短編小説のように読めました。

    特にブライアン・ウィルソンの項はとりわけ美しいです。

    小雨の降りしきるワイキキの夜、僕はステージに立つブライアンを待っている。
    語られるビーチボーイズの歴史。
    イノセントなポップソングを歌っていた幸せな時代から、ブライアンがドラッグに溺れ、バンドが崩壊してい

    0
    2010年10月10日