村上春樹のレビュー一覧

  • 象工場のハッピーエンド(新潮文庫)

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    最初のページを見たときに「え」と思った。
    普通の文章ばっかりの本を想像していたら、本当にびっくりしてしまう。
    安西水丸さんのイラスト、イラスト、イラスト。
    それも子供の頃に垣間見た、50年代〜60年代の「アメリカ」を連想する様な、しゃれていて、それでいて片意地の張らないイラスト。
    (でも書かれているアイテムは、森永のキャラメルだったりするんだけど)
    村上春樹のショートショート(エッセイというよりなんかこういう感じがするなぁ)も、一遍一遍、レイアウトや文字のフォントやポイントが変わっていて、そのショートショートそれぞれの内容も全部関連ないし。
    そして、安西さんのイラストとの関係も、「関係ない?」

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    2011年09月26日
  • 意味がなければスイングはない

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    「若い読者のための短編小説案内」もそうだけれど、この人の書く評論というか、何かを深く掘り下げていく書物は好きだなぁ。

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    2011年09月19日
  • 翻訳夜話2 サリンジャー戦記

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    翻訳夜話1を読んでからはや2年。やっと2を読めました。本当は1を読んでから今までのわたしの翻訳観の変化についてとか言ってみたいけど、英語できないし、やっぱり翻訳はよくわかりません。あらゆるプロセスを受け入れる、「文章」というものの魅力には相変わらず取り憑かれているし、これからもきっと魅せられ続けると思いますが。
    今回はサリンジャー戦記ということで、とりあえずサリンジャーを読み返したくなった。わたしはキャッチャーよりナイン・ストーリーズの方が好きだったのですが、これを読んで改めてキャッチャーを読もう、と思った。春樹独特の解釈が最高です。

    イノセンスを題材にしてしまうと、その性質上どこにも行けな

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    2011年08月26日
  • 意味がなければスイングはない

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    春樹だけどジャズの本みたいだし…と躊躇している人もぜひ一読を。ジャズだけではない!様々なミュージシャンの伝記的エッセイ。音楽を聴かない人でも楽しめる、上質な音楽鑑賞的読書が出来る本。

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    2011年08月05日
  • ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)

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    毎年、うちの庭のあたりでも、ねじまき鳥と言えそうな声の鳥がギィィィと啼くんですよ。透明な薄皮一枚文向こう側の世界っていうのが、村上春樹さんの世界なんじゃないでしょうか。僕らは事物の表を見て生きていて、村上世界の住人はその裏側にいるような気がします。だから、ねじまき鳥だって、実は存在していて、それをねじまき鳥と呼ぶのが村上世界のほうなだけなんじゃないですかね。

    これまでの2部と違って、時間軸が定まっていないような
    比較的パラレルな(というか点在かなぁ)作りになっていました。感じが違う。
    それでもやっぱり面白かったです。
    多彩な比喩が、読むというリズムに軽快なソロパートを奏でるような、
    なんてい

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    2025年07月25日
  • ねじまき鳥クロニクル―第2部 予言する鳥編―(新潮文庫)

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    現実だろうが、ちょっとズレた異世界だろうが、文章でつづる登場人物たちの生活に面白さがあると思いました。そういうところは、毛色は違っても、ジブリ作品にも言えることですね。異世界、異世界という言うけれども、村上春樹フィルターを通すと現実はそう見えるのかもしれないです。

    (今この本を読んでいることは運命的であるのだが、そうなると、この本の内容に、今の僕に必要な啓示か何かが隠されているのだろうか。…わかりません。まだ、ね。
    それに、「あった」とも「なかった」とも言いません。それによって何かが損なわれてしまいそうだからです。面白い、楽しい、それで充分じゃないですか。ね。)

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    2025年05月05日
  • ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編―(新潮文庫)

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    最初こそ、現実に通じた物語だったのに、終いにはけっこう異次元なお話になっている。それも、自然と。説教臭くない説得力が秘められているのだろうなぁと考えてみたりします。


    第3部まであるので、その1/3を読んだことになる。
    といっても、第1部は300pちょっとで、第2部、第3部と厚くなっていくので、厳密には1/3ではない。ま、そのあたりはどうでもいい。

    とにかく面白いです!これからどうなっていくのか、わくわくする。

    (また、自分とのリンクがあるのもいい。主人公は僕と同い年だし、無職という境遇も一緒。こないだ読んだ『白仏』にでてきた38式銃がでてくるのもリンクだし、こないだ見た『ラピュタ』のオ

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    2025年05月05日
  • 意味がなければスイングはない

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    紹介されているアーティストは皆知っている人ばかり。
    書籍ゆえに言葉のみでの説明ですが、それぞれのアーティストの音楽が想像できる…それだけ言葉の選び方がすごいからなんでしょうか…。

    個人的にはスガシカオの項が“いいね”です。
    村上春樹が唯一取り上げた日本人…その理由をぜひチェックしてみてください。

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    2011年06月21日
  • 意味がなければスイングはない

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    ジャズやクラシックだけでなく、ロックやJポップスの中からもミュージシャンや音楽を選び出して、評価している。よく調べ上げたと思う。それだけでなく、よくもここまで言葉でその音楽を表現できるな、と感心した。
    取り上げたミュージシャンの中でも感動的だったのはビーチボーイズのブライアン・ウィルソンの伝記だ。彼は酒やドラッグで落ちるところまで落ちて、返り咲いたのだ。人間、やり直しは出来るのである。

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    2011年01月21日
  • 象工場のハッピーエンド(新潮文庫)

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    正直春樹さんの文章より水丸さんの絵のほうが好き。
    カラー的にきれいで新鮮な絵がいっぱい入っていてうれしい。
    開いて立てて飾っています。

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    2010年12月28日
  • 意味がなければスイングはない

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    まず、羨ましいと思った。多くの音楽を聴いて、それらのゆかりの土地の空気を実際に吸っていて、多くの小説やエッセイを世に出せることに。

    特に熱心に読んだのはブルース・スプリングスティーンの項。
    音楽好きな、そして音楽に魅了され始めた頃の学生にとってアメリカンロックは『明日なき暴走』の声であり疾走感だ。でもスプリングスティーンの私生活はロックではない。それは知っていた。でも彼の音楽はロック以外のなにものでもない。

    私はそれを村上春樹のように、理路整然と、経験に基づいて説明できない。だから凄いと思うのだと思う。

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    2010年11月12日
  • ポートレイト・イン・ジャズ(新潮文庫)

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    音楽にも精通している氏らしい、自身のエピソードも織り交ぜた面白いジャズガイド。しかし、掲載盤の中には入手不可及び困難なタイトルも結構あるんですよね…まあ、ジャズクラには良くある話ですが。その点、注意。

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    2010年11月08日
  • 意味がなければスイングはない

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    正直言って、本書で紹介されているミュージシャンの作品を好んで聴かないので(決して嫌いというわけでなく、あくまで現在はという意味で)、あまり楽しめないかと思っていたんですが、読んでいるうちにそのミュージシャン自身や彼が作る音楽の物語が、立ち上ってくるように感じられてきて、それぞれのミュージシャンの項がひとつの短編小説のように読めました。

    特にブライアン・ウィルソンの項はとりわけ美しいです。

    小雨の降りしきるワイキキの夜、僕はステージに立つブライアンを待っている。
    語られるビーチボーイズの歴史。
    イノセントなポップソングを歌っていた幸せな時代から、ブライアンがドラッグに溺れ、バンドが崩壊してい

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    2010年10月10日
  • 人生のちょっとした煩い

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    ペイリーの第一冊目の短編集。
    自由でユーモアがあって、その時代の人々の生活をふんわりと掬い上げている物語の数々。

    くせになる作風で魅了されます。

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    2010年09月09日
  • 人生のちょっとした煩い

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    女は散漫で思いつくままに喋るから、話があっちこっちに飛ぶ、なんて云われます。ええ、思いあたりますとも。この小説も筆者の思考の流れるままにひょいと飛躍するところがあるので、ぼやっとしてると置いてきぼりを食らうことがあります。でもちゃんと帰ってくるから大丈夫です。
    そんなわけで、時代とか社会背景とか民族がなんちゃらとか、そういう問題はいっさい置いといて、ようは50年代のガールズ・トークだと解釈すると、もろもろ腑に落ちました。原題は“The little disturbances of man”なんですけど、訳者の村上春樹センセイは「女の人生の煩いのモトはたいてい男だからね、フフフ」といいたいのかも

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    2011年02月03日
  • 辺境・近境 写真篇

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    村上春樹と松村映三の辺境・近境 写真篇を読みました。村上春樹のコクのある文章と松村映三の味のある写真で構成された10年以上前の旅行記でした。二人のコンビネーションが他の土地に旅行したときのわくわく感を醸し出していて、面白い読み物になっています。ところで、村上春樹はSF作家である、という意見を聞きました。確かに考えてみると私の気に入っている「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」や「アフターダーク」「海辺のカフカ」などはSFと言っても遜色のない構成になっています。語り口が独特で読みやすいので、純文学系のように錯覚してしまいますが。まあ、面白く読めて、何か考えさせられる小説であれば、どの分野で

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    2011年07月18日
  • ポートレイト・イン・ジャズ(新潮文庫)

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    もともとジャズは好きだし、好みが似ていたので、読んで楽しかった。分かりやすく、ジャズを知らない人にとっても良い本だと思う。

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    2010年04月19日
  • 意味がなければスイングはない

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    村上春樹の音楽エッセイ集。

    音楽はとても個人的なものなので、周りの評価がどれだけ高くても、自分の感性に合わないものは好きにはなれない。
    たとえ、それが自分の好きな作家が愛する音楽だったとしても同じことです。
    そういう意味では、好きな作家の音楽エッセイを読むというのは、ちょっぴり勇気が必要かも・・・などと、思いながら読み始めました。

    しかし、「音楽についてそろそろ真剣に、腰を据えて語るべきではないか」という帯書きのとおり、その真摯な文章に最初から引き込まれます。

    村上作品の中には、色々な音楽が挿入されているし、知識が豊富であることは周知の事実かもしれませんが、この本で取り上げられ

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    2010年03月28日
  • ポートレイト・イン・ジャズ(新潮文庫)

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    村上春樹の小説を読んでなんとなくジャズというものに興味をもち、そして、本作を読んで「よし、ジャズを実際に聞いてみよう」という第一歩を踏み出すことができた。
    今ジャズを聴くようになったのも、村上春樹のおかげです。

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    2010年03月15日
  • ポートレイト・イン・ジャズ(新潮文庫)

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    村上春樹の作品には何度もジャズやクラシックが登場してきます。それは作者が好きだし、精通しているからとききました。

    どれくらいなのかなぁ~と思って購入してみました。

    内容は作者の著名なジャズミュージシャンに対する作者の個人的な想いがつづられています。

    著名な音楽化が説明する説明書よりかは敷居が低くて、ジャズのCDを借りる度に参考しております。

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    2010年02月24日