村上春樹のレビュー一覧

  • ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編―(新潮文庫)

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    東浩紀の「平和と愚かさ」で紹介されており、気になって読んでみた。
    まだ1巻なので、何とも言えないが、村上春樹はいい意味でも悪い意味でも、どれを読んでも同じ物語、若しくは繋がった物語に思える。
    痛みを感じなくなった女の子のエピソードと、井戸に落ちた兵士が、わずかな間に降り注ぐ光に包まれる部分が印象に残った。

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    2026年04月06日
  • 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

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    ネタバレ

    主人公多崎つくると四人の男女は、高校時代のボランティア活動をきっかけに仲良くなった。その後も良好な関係であったが、あることをきっかけに、彼はグループから省かれてしまう。多崎はその理由がわからないまま現在に至る。30代後半となった彼は、仕事を淡々とこなしていたが、そんな彼でも、かつての仲間に絶縁されたことに悶々としていた。それで、彼は恋人の沙羅をきっかけに、かつての仲間のところに個別に訪問する。本作にあるように、時が経てば当然、これまでの価値観、考え方は変化していく。それにより、それまでの関係と自然と距離を置いていくことは珍しいことではない。このように、本作は、ある程度社会人生活を送った者ならで

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    2026年04月05日
  • 回転木馬のデッド・ヒート

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    ある人の日常風景に村上春樹のエッセンスを程よく加えた、ありそうでなさそうなフィクション集。作中の描写にもある通り、都会での雇われ仕事というのは「定まった場所を定まった速度で巡回しているだけ」の回転木馬に過ぎないのかもしれません。そこで熾烈なデッド•ヒートを繰り広げても、どこにも行かないし、降りることも乗り換えることもできない。誰をも抜かないし、誰にも抜かれない。凡庸さの檻といい、共感するワードも多数でした。

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    2026年04月05日
  • 風の歌を聴け

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    言語化するのが難しい気持ちになった。さらっと読めるのにどこか懐かしい気持ちにさせられる。景色とか匂いとかそういったものが浮かんでくるような作品だった。

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    2026年04月05日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

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    30年前の対談ではあるが、今も色褪せない部分がたくさん。アメリカ、日本、韓国のそれぞれの社会的違いの表現は秀逸。
    正しいことをいかに「自分にとって正しいものとするか」という言葉に、社会と自分のズレを疑っても良いのだとハッとさせられた。

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    2026年04月02日
  • アフターダーク

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    ネタバレ

    夜における時間感覚や人間の表裏の存在を一冊にまとめている作品だと感じた。

    伝えたいことを一人の人物が語るのではなく、メタファーを混ぜつつ複数人の言葉や行動で読み手に語りかけてくる作品構造は村上春樹らしい作品であったと感じた。

    想像の余地が大きく残されており、お姉さんがどうして長い眠りについているのかを妹と周りの関係や客観的視点から読み取っていく工程がこの本の主な軸となっており、おもしろい。夜の不気味さを感じながらゆっくり読んでいくことで、社会にある光と闇を感じながら読むことができ、是非とも1日が終わりかける夜の時間から読み始めることをおすすめしたい。

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    2026年04月02日
  • TVピープル

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    TVピープルは普通のおじさんだけど縮尺が違って違和感のある存在として描かれているけれど、なぜかキモこびと図鑑?の顔を思い出してしまう。服装も全然違うのに!

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    2026年04月01日
  • アフターダーク

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    村上春樹節を感じる一冊だった。中国人の娼婦や浅井エリの様態など、補完されない点が多く、作品のなかで伏線を回収しきって欲しい私としては、とてももどかしい終わり方だった。これは、どのジャンルにもとらわれないパルプフィクションのような作品だと思った。

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    2026年03月29日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

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    「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」の兄弟作のような作品。上記をまた読みたくなった。
    特に第一部は、終わりの世界においての物語を中編としてまとめ直されたものになっていた。
    分量や文体としてはまとまっているのだが、エッセンスの難しさは残っていて、すっきり読み進められない感じが懐かしかった。

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    2026年03月29日
  • ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編―(新潮文庫)

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    最初の2巻はAudibleで、最後の1巻は本で。

    『ノルウェイの森』が面白かったので、調子に乗って挑戦したら、いまいち面白さが分からず...。

    おそらく本書の世界観が村上春樹の長編においてはスタンダードなはず。世界観は唯一無二で、癖になるのは分かるが、私は『ノルウェイの森』の方が好きだなあ。。。もし『ノルウェイの森』と似た作風の村上春樹の作品があったら教えてください。読みます。(次、挑戦するのはいつになることやら。やれやれ。)

    最近、本作品のテーマである「悪」について、考えることの必要性を感じさせられている。今後、戦争が増えることが予測されるので、暴力や戦争といった明確な「悪」の発生要因

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    2026年03月27日
  • ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    本当によく分からなかった。石田衣良さんの考察で「デッドライン」のオマージュというのを聞いて少し納得した。皮を剥ぐ描写やバットで人を殴る描写がひたすらグロかった。
    笠原メイとハゲを数えるアルバイトをするシーンは本当に笑った。

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    2026年03月26日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)(新潮文庫)

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    世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド下巻。2種類の視点から交互に語られることから、状況把握に少し戸惑いました。この作品は幻想的な世界観が特徴的で、掴みどころのない雰囲気が漂っていたように感じます。

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    2026年03月24日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    SFよりの設定が盛り込まれていてて、主人公は計算士っていう特殊な職業をやっているのですが、人間の深層心理をキーにして情報を暗号化するという技術を使って機密情報を保存しておく、みたいな飛躍しすぎたITっぽい技術が登場して、ITエンジニアとして興味深かったですね。

    一角獣の頭蓋骨というのがキーアイテムとして登場しますが、終盤でこの頭蓋骨が光りだすシーンの描写はいつにも増して幻想的でとても印象的でした。

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    2026年03月24日
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)

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    映画で好きな女性も多いかもしれないが、私はうーん?と思った。でも、当時の女性像にハマらずに生きる姿は斬新だと思う。

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    2026年03月23日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

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    世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド上巻。世界観には引き込まれるが、物語自体がどこに向かっているのか上手く掴めず、流されながら進んでいるような感じです。どこかファンタジーのような雰囲気もあり、下巻にも期待したい。

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    2026年03月22日
  • アフターダーク

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    息子へ

    村上春樹の小説。
    坂本の本棚から譲り受けた本。
    読んだのは、お父さんなのか、お姉さんなのか。。。

    この本も、どこまでも村上春樹節。
    村上春樹が好きなら、これもおもしろいはずだ。
    まぁまぁハッピーエンドだったのが、Good。

    教訓としては、
    - 闇をかかえていても、生きるべし!

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    2026年03月22日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

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    「エレベーターはきわめて緩慢な速度で上昇をつづけていた。おそらくエレベーターは上昇していたのだろうと私は思う。しかし正確なところはわからない。(中略)あるいはそれは下降していたのかもしれないし、あるいはそれは何もしていなかったのかもしれない。」

    というとても村上春樹的な読者に悶々としたものを残すような曖昧で煮え切らない表現から始まる。
    序盤から村上ワールドが全開だ。

    近未来の現実世界と幻想世界での2つのストーリーが平行して進んでいくため、序盤は話が飲み込みづらいが終盤にかけてこの2つの世界に繋がりがあることが徐々に明らかになっていく。

    SFやミステリー的な要素が盛り込まれているため、序盤

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    2026年03月21日
  • 海辺のカフカ(上)(新潮文庫)

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    たまに読み返したくなる。本を読めてない時期にリハビリを兼ねて読むことが多い。
    「タフでいなければいけない」は何故か覚えていて、少年の不安定さや偏った目線を通して見る登場人物は実際には全く普通の人かもしれないと思えるし本当にそう言う人かもと思えて、変な感覚になる。

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    2026年03月20日
  • 海辺のカフカ(上)(新潮文庫)

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    村上節は強め、ナカタのじいさんののんびりしたところは好きです、15歳でタフなカフカっちはどうなっていくんだろうかおらっちは、気になる

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    2026年03月19日
  • 一人称単数

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    村上春樹さんの作品を今回で初めて読んだ。全体を通して思ったことは下ネタが多いなということと独特の空想感があるなということだ。正直少し拍子抜けした感じは否めないが不思議な気持ちにはなったしもう1回読んでみようかなという気持ちも芽生えた。ただ、思ったより女性が怒りそうな描写が多いようには感じたが、これが村上春樹なのだと思えば逆に清々しくも思えた。

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    2026年03月16日