村上春樹のレビュー一覧

  • レキシントンの幽霊

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    「沈黙」「七番目の男」が好きです。「めくらやなぎと、眠る女」を読んでいる時、なんかすごく既視感(既読感?)があって、でも思い出せなくて、何だったっけ…と思ってるうちに読み終わって、調べたら違う短編で既に読んでいたという(長さが違うものだけど)。恥ずかしい。「沈黙」では「僕が本当に怖いと思うのは(中略)口当たりの良い、受け入れやすい他人の意見に踊らされて集団で行動する連中です(以下略)」というところに頷かずにはいられない、30年も前に書かれたものなのに、今の時代がまさにそのような感じだよなあと思ってみたり。

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    2026年01月10日
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)

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    映画がやたら有名だが、未視聴で読んだ。
    (よくパッケージに採用されている、オードリー・ヘップバーンが肘をついている写真くらいは知っている)

    登場から退場までホリーらしい自由奔放さで、周囲を振り回しつつも結構な人が好いてくれるという、まさに物語のメインヒロイン。
    解説にて訳者は、ホリー=オードリー・ヘップバーンという認知度が高すぎて、原作のホリーはまた違うので、あの映画の写真を表紙にしないで欲しいと頼んだらしい。
    実際読んでみて、オードリー・ヘップバーンは容姿として完成されすぎており、大人っぽい。
    原作では19歳の少女として、行動は大人の模倣というか、なんらかのキャラクターを演じているように発

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    2026年01月09日
  • 翻訳夜話

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    ネタバレ

     ちょいと“界隈”で、村上春樹が話題なのと、翻訳家として知る柴田元幸との対談はおもしろそうと、長野湯田中の古本屋で、というか、古民家を再利用したフレンチレストランの奥の和室に古本コーナーのある、ちょっと面白いお店で見つけたもの。
     柴田氏の翻訳は、近年ではエドワード・ゴーリーの絵本の訳者として目にするなどしていて、実は、もう大御所の、なんなら鬼籍に入られているような方かと思っていた。本書を読んで、存命なのはもとより、村上春樹より年下なんだと驚いたりもした。

     本書は、柴田が自分の大学の学生たち、若手翻訳者などとのセッションに村上春樹をゲストに招いて、翻訳とは、文章とは、といった日本語の表現に

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    2026年01月09日
  • 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

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    考察を調べてみたけれど、私がなんとなく思っていた以上に、それぞれの色彩に意味を持たせてあったのだなあと。灰田と別れた理由が、最後まで明らかにされなかったのには意味があるのかな。 巡礼の年を始め、いくつか出てくるクラシックたちを聞いてみたい。そして、2作品目だけれど、村上っぽさ、やっぱりまだ感じ取れない。

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    2026年01月07日
  • 村上ラヂオ3―サラダ好きのライオン―(新潮文庫)

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    村上ラジオ1.2に引き続き小説にはない緩さで面白かった。
    ところどころへぇ〜そうだったんだとなることがあってためにもなる面白い本

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    2026年01月07日
  • 1973年のピンボール

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    ずっと夢の中のような、掴みどころのない物語。

    それでも夢中になり、彼ら彼女らに思いを馳せてしまう。

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    2026年01月06日
  • 女のいない男たち

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    ドライブ・マイカーは未視聴。
    短編集はあまり読んだことがないけれど、時間がある時に少しずつ読めるのがいいなぁと当たり前の感想。
    医師の話が印象的で、肩書きがなくなったときの空虚な感じが自分の状況と重なって頭の片隅にずっと残っている。

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    2026年01月06日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    物語の骨格がやや解り始めた感じ。
    今のところは、
    青豆は物語の中の人物?
    天吾がふかえりの話をきちんとした小説にした
    物語が「空気さなぎ」で青豆はその中の登場人物?
    なのかなー。
    推測だと今のところそうなる。

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    2026年01月05日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

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    少しずつ面白くなってきた
    リトルピープルがますます気になる
    内容はまだまだこれからだろうけれど、村上春樹が持つ知識量の深さに思いを馳せてしまった、、。

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    2026年01月04日
  • ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)

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    以前、100分で名著で取り上げられていたので読んでみた。

    村上春樹を読み慣れていないので、どういう感想を持ったらよいのかわからないような不思議な物語。

    登場人物の中で唯一理解できたのは、笠原メイだったが、それは一番マトモだったから?

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    2026年01月04日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉前編―(新潮文庫)

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    まだ序盤なので何もかもが不明なまま物語は
    進んでいる。
    が、不穏な雰囲気しかない。
    主軸になる2人。
    青豆と天吾がどのような接点を持つのか。
    また、2人を取り巻く人物たちもどのように
    なっていくのか。
    続きが気になる小説ではある。

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    2026年01月04日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉後編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    さきがけ、戎野先生、ふかえり、リトルピープル、空気サナギ、天吾の母、安達クミなど、何もわからないまま終わっていった。まあ論理が通用しない世界ということなのだろうが、もっと幻想的なものを求めてしまったのかもしれない。何かを示唆しているのだろうが自分の読解力、考察力では厳しかった。小松が誘拐されたのと対比して、タマルが徹底したプロなのが面白かった。牛河をしっかり殺してくれてありがたかった。牛河の死後の視点も斬新だった。終始、青豆と天吾の孤独感は、単純明快だと思った。もう少し言いずらいくらい凡庸で複雑な孤独感を知りたくなった。

    小説全体としては、やはり序盤が面白かった。色々な種類の天才、孤独な人間

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    2026年01月04日
  • レキシントンの幽霊

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    私は氷男と結婚した。

    ―『氷男』の書き出しより

    まるで書き出し小説のお手本のような書き出しです。この書き出しからどんな物語が始まるのでしょうか。期待感が高まります。

    とはいえ本書決して楽しい話ではなく、むしろ不穏な物語ばかりなのですが…。

    先日の『TVピープル』もそうですが、このころの村上作品が自分は好きなようです。

    現実から少し離れたいとき、不思議な世界に浸りたいときにおすすめです。

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    2026年01月04日
  • 一人称単数

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    今年は村上春樹を読むぞ~という気持ちになり、村上春樹初め。品川猿がファンタジーエッセイみたいな世界で読みやすかった。表題作の一人称単数が全然分からなかった。でもこの分からなさが私にとっての村上春樹だ…。

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    2026年01月04日
  • 村上ラヂオ2―おおきなかぶ、むずかしいアボカド―(新潮文庫)

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    前作「村上ラヂオ」を読んでから、ここまで
    リラックスして読めるエッセイなんだと感動
    して、すぐ第2弾を買いました。
    アボカドの食べ頃だったり、ギリシャの港の
    古いホテルで幽霊を見たり、太宰治についての
    ことだったり、興味深いエピソードが多くありました。
    第3弾も買ったのでいずれか読みたいです。

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    2026年01月03日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉前編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ほとんど展開はなかった。前回同様淡々としていた。逆に言えばこの登場人物の少なさでよく文章を綴れるなと感心した。青豆はあの部屋の中で、妊娠が発覚し、天吾は猫の街で少女の青豆ともう一度会い、牛河が彼らに近づいていった。やっと小松が現れたためいよいよクライマックスに向かうのだろう。現実と夢が曖昧になる世界観だが、ここからどうなっていくのか。現実によっていくのか、夢によっていくのか、論理で回収されていくのか、輪郭がぼやけたまま終わっていくのか。登場人物がつくづく才能があり、孤独なのが面白い。牛河の司法試験中に劣等感と優越感を持ち合わせていたことに共感した。

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    2026年01月02日
  • スプートニクの恋人

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    突如行方を眩ませた「すみれ」を追って、ギリシャはロードス島まで駆け付ける場面、そこで描かれる緊迫感や諦め、人生に対する無情さが印象に残りました。

    懸命な捜索にも容赦なく対峙するギリシャの自然、炎々と降り注ぐ陽の光や潮風、静まり返った部屋に流れるゆったりとした時間の描写はどれもリアリティがあり、実際にアテネの街を走破した筆者ならではだと感じます。

    自己に対する客観性の描写もこのマラソン挑戦中に筆者が自身に問いかけていたことなのかもしれません。

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    2026年01月02日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

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    舞台を観るために読んでいる。
    舞台でどのように表現されるのか楽しみ。
    「ねじまき鳥クロニクル」よりずっと読みやすい。

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    2026年01月02日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉後編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    あまり話は進まなかった。なんか淡々としている印象があった。おそらく登場人物が激減したからだろう。リーダーが死を望んでいる旨をなぜ信者に伝えないのか疑問に思った。あと、同じ固有名詞や言い回しが天吾と青豆の両方の章で出てくるのは常に疑問に思った。例えば不思議の国のアリスなど。やはり、天吾と青豆は一緒なのか。天吾が時々見る白昼夢は自分たちなのではと思った。そしてSFあるあるの無限ループみたいな。育ての親のところになぜ空気サナギが生まれたのか、親とは再び会わなかったのか疑問に思った。又、なぜ天吾は真実を知ることをいちいち恐れるのだろう。哲学よりは幻想によって欲しいと思った。今後一気に幻想的になるのか気

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    2025年12月31日
  • 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

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    相変わらず軽快なリズムで読ませる文章です。とある理由で学生時代の仲間から縁を切られて、その理由を探っていくという展開のため、ちょっとしたミステリー要素もあり、読む手を進ませる構成。
    親友であった5人グループの中で、名前に色が含まれていないのがつくるだけとなっています。
    これは、つくる自身が自分には個性がない、特別な価値がないことの虚無感などを表したメタファーとなっていて、こうした表現方法に春樹らしさを感じました。
    全体的にも春樹のアクの強さが良くも悪くも薄まっているので、読みやすい作品であることは間違いありません。ただ、全体的に薄味すぎかな、、、。つくるがいかにも作られた主人公という感じであま

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    2025年12月31日