村上春樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
映画がやたら有名だが、未視聴で読んだ。
(よくパッケージに採用されている、オードリー・ヘップバーンが肘をついている写真くらいは知っている)
登場から退場までホリーらしい自由奔放さで、周囲を振り回しつつも結構な人が好いてくれるという、まさに物語のメインヒロイン。
解説にて訳者は、ホリー=オードリー・ヘップバーンという認知度が高すぎて、原作のホリーはまた違うので、あの映画の写真を表紙にしないで欲しいと頼んだらしい。
実際読んでみて、オードリー・ヘップバーンは容姿として完成されすぎており、大人っぽい。
原作では19歳の少女として、行動は大人の模倣というか、なんらかのキャラクターを演じているように発 -
Posted by ブクログ
ネタバレちょいと“界隈”で、村上春樹が話題なのと、翻訳家として知る柴田元幸との対談はおもしろそうと、長野湯田中の古本屋で、というか、古民家を再利用したフレンチレストランの奥の和室に古本コーナーのある、ちょっと面白いお店で見つけたもの。
柴田氏の翻訳は、近年ではエドワード・ゴーリーの絵本の訳者として目にするなどしていて、実は、もう大御所の、なんなら鬼籍に入られているような方かと思っていた。本書を読んで、存命なのはもとより、村上春樹より年下なんだと驚いたりもした。
本書は、柴田が自分の大学の学生たち、若手翻訳者などとのセッションに村上春樹をゲストに招いて、翻訳とは、文章とは、といった日本語の表現に -
Posted by ブクログ
ネタバレさきがけ、戎野先生、ふかえり、リトルピープル、空気サナギ、天吾の母、安達クミなど、何もわからないまま終わっていった。まあ論理が通用しない世界ということなのだろうが、もっと幻想的なものを求めてしまったのかもしれない。何かを示唆しているのだろうが自分の読解力、考察力では厳しかった。小松が誘拐されたのと対比して、タマルが徹底したプロなのが面白かった。牛河をしっかり殺してくれてありがたかった。牛河の死後の視点も斬新だった。終始、青豆と天吾の孤独感は、単純明快だと思った。もう少し言いずらいくらい凡庸で複雑な孤独感を知りたくなった。
小説全体としては、やはり序盤が面白かった。色々な種類の天才、孤独な人間 -
Posted by ブクログ
ネタバレほとんど展開はなかった。前回同様淡々としていた。逆に言えばこの登場人物の少なさでよく文章を綴れるなと感心した。青豆はあの部屋の中で、妊娠が発覚し、天吾は猫の街で少女の青豆ともう一度会い、牛河が彼らに近づいていった。やっと小松が現れたためいよいよクライマックスに向かうのだろう。現実と夢が曖昧になる世界観だが、ここからどうなっていくのか。現実によっていくのか、夢によっていくのか、論理で回収されていくのか、輪郭がぼやけたまま終わっていくのか。登場人物がつくづく才能があり、孤独なのが面白い。牛河の司法試験中に劣等感と優越感を持ち合わせていたことに共感した。
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Posted by ブクログ
ネタバレあまり話は進まなかった。なんか淡々としている印象があった。おそらく登場人物が激減したからだろう。リーダーが死を望んでいる旨をなぜ信者に伝えないのか疑問に思った。あと、同じ固有名詞や言い回しが天吾と青豆の両方の章で出てくるのは常に疑問に思った。例えば不思議の国のアリスなど。やはり、天吾と青豆は一緒なのか。天吾が時々見る白昼夢は自分たちなのではと思った。そしてSFあるあるの無限ループみたいな。育ての親のところになぜ空気サナギが生まれたのか、親とは再び会わなかったのか疑問に思った。又、なぜ天吾は真実を知ることをいちいち恐れるのだろう。哲学よりは幻想によって欲しいと思った。今後一気に幻想的になるのか気
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Posted by ブクログ
相変わらず軽快なリズムで読ませる文章です。とある理由で学生時代の仲間から縁を切られて、その理由を探っていくという展開のため、ちょっとしたミステリー要素もあり、読む手を進ませる構成。
親友であった5人グループの中で、名前に色が含まれていないのがつくるだけとなっています。
これは、つくる自身が自分には個性がない、特別な価値がないことの虚無感などを表したメタファーとなっていて、こうした表現方法に春樹らしさを感じました。
全体的にも春樹のアクの強さが良くも悪くも薄まっているので、読みやすい作品であることは間違いありません。ただ、全体的に薄味すぎかな、、、。つくるがいかにも作られた主人公という感じであま