村上春樹のレビュー一覧

  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(上)―(新潮文庫)

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    イデアは、屋根裏に隠されていた騎士団長殺しの絵を解放したせいで、人間界に現れた。目に見える個々の物事の背後にある、変わらない真の実在のことをイデアと言うらしい。哲学用語なんでしょうか…2部上巻では期待した白いスバルフォレスターの男も、イデア周りもさほどの進展なし。P94「すべての女性にとってすべての年齢はとりもなおさず微妙な年齢なのだ...」女性の描き方が片岡義男に似てると感じる。

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    2025年08月29日
  • 虚言の国  アメリカ・ファンタスティカ

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    正直、ボイドとアンジーの逃走劇にフォーカスしすぎて読んでいたのか、このメインストーリーと、虚言症が蔓延する世界の噛み合い方がよくわからなかった。。。

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    2025年08月24日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(下)―(新潮文庫)

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    上巻P121で「騎士団長殺し」と名札の付いた絵が、屋根裏から偶然に発見された。真夜中の裏庭から聞こえる鈴の音の正体が、騎士団長そっくりのイデアと分かる。ホラーから一転ファンタジーなところが、やっぱり村上春樹だった。そして下巻でも官能小説ぽさは抜けず、最後には主人公36歳と、女子中学生13歳の下の会話を読ませられることになるとは~キモくてエロぃ。2部では白いスバルフォレスターの男周辺に期待大。

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    2025年08月23日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(下)―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    絵を完成させたことで動き始めた物語なだけあって、完成しない絵の方も大きな意味を持っていることがよく分かった。たぶん「白いスバル・フォレスターの男」は主人公のよからぬ感情の象徴で、「秋川まりえの肖像」はまりえを手に入れたいと望む免色の怖さを表している。前者の未完成は主人公が真っ当な人生を歩むことに繋がり、後者の未完成によってまりえの安全が保たれた。「騎士団長殺し」は焼失することで役目を終えた。最後に主人公によって「白いスバル・フォレスターの男」が未来の「騎士団長殺し」のようになることを危惧しながらもその完成を最終的には望んでいることが示唆されるが、再婚することによって独りで無くなった(=他人と共同生活を送らなければならない運命になった)彼にとって自分のよからぬものを克服することが今後の目標となったという意味だと思われた。
    絵の完成具合とストーリーラインがリンクしている構造はとてもおもしろい。ただ『世界の終り』や『ねじまき鳥』でも感じたが、「地下に降りていって何かと戦う」という段階になると物語が単調で退屈になる。中短編だと丁度いいが長編だと長く感じる。

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    2025年08月23日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

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    前半は良かったのですが、後半パートはあまりピンとこずでした。具体的に説明するのが難しいのですが。
    昔の小説に比べたときの先が気になって読み進みたい感情が湧かない感じでした。
    ただそれは自分が歳を重ねて感受性の感覚が昔と異なってしまったせいなのかもしれないのでこの機会にまた昔の作品を読んでみようかなと思いました。。

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    2025年08月23日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(上)―(新潮文庫)

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    村上春樹ワールド全開、そこが楽しめないとページをめくる手は止まり早々に捨て置かれる。少し趣に違いを感じたのはエロ描写の生々しさと、最後のホラーな味付けからの続きは下巻で~みたいな感じかな。表題の騎士団長殺しとどう関係していくのか更なる展開に期待する。

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    2025年08月21日
  • パン屋再襲撃

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    ファミリーアフェア。兄妹がまるで熟年夫婦のようなやり取りで、婚約者と妹の会話はまるで仲の良くない兄妹のよう。そう感じるのは、自分と妻とが上手くいっていることの証明みたいなものだなと、良い気づきを得られた。それでなくとも、この話はどこか共感できるところも多くて凄く好きだった。

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    2025年08月21日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

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    最近、恒川光太郎氏の小説ばかり読んでいたので、この村上春樹氏の小説も幻想ファンタジーのような趣きで読み進めた。ツッコミどころはあるにしても村上春樹氏の独特な比喩表現は健在のようだ。ストーリーに関しては村上ファンでないと途中で読むのをやめる人も多いかもしれない。

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    2025年08月20日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(上)―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    雑木林の中の穴の不気味さがうまく描かれている。私や免色より前に穴の存在を知っていたまりえが姿を消したのが何故なのかわくわくする内容。私が穴を描き切った事実、白いスバルフォレスターの男は描き切らなかったし、白スバルと違って穴は写実的に描いたところも違う。穴が第一部で明るみに出て、第二部の前半で作品として完成してしまったことが悪しきものを引き寄せているのではないかと落ち着かない気持ちにさせる。免色が穴に受け入れてもらえなかった理由もまだ分からない。謎がたっぷり残っていて次を読みたい気持ちにさせる内容だった。

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    2025年08月18日
  • 村上朝日堂超短篇小説 夜のくもざる(新潮文庫)

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    「村上ファンになりたいのに、今迄しっくりくる作品に出会ってない」という話をしたところ、この本をオススメされました。

    が、これまた、どうも何と表現したら良いのか分からないのだけど、自分には合わないなぁ〜って感じでした。


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    2025年08月17日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(下)―(新潮文庫)

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    村上春樹あんまり読んで無かったけど、ファンタジー要素が多いな
    でも不思議とサラサラ読めて引き込まれる世界観ではあった

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    2025年08月11日
  • ランゲルハンス島の午後(新潮文庫)

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    ネタバレ

    特に印象に残った箇所は以下の通り
    ・僕は高校時代にこのモームの文章を読んで「うーむ、人生とはそういうものか」となり素直に関心してしまった。それで大人になってバーのカウンターで働いていたあいだも、「どんなオン・ザ・ロックにも哲学はあるのだ」と思いながら八年間毎日オン・ザ・ロックを作っていた(p.67)
    ・「ウォークマン」は果たしてそこまで進歩する必要があったのだろうかという疑問を僕は抱いてしまう。そりゃひとつの機械が安くて小さくて便利になること自体にまったく異論はないけれど、引退した初代ウォークマンをじっと見ていると、「べつにこのまま進歩なんかしなくったってとりたてて不便はなかったんじゃないか」とふと考えてしまうのである。しかしそういう風に考えだすと、その中の進歩の95パーセントまではとりたてて必要のないものであるようにも思えるから、これはたぶんいけない考え方なのだろう(p.95)

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    2025年08月11日
  • 心は孤独な狩人(新潮文庫)

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    村上春樹さんの読みやすい訳で楽しく読めましたが、自分自身の、物語の時代背景への理解が乏しいのが残念でした。

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    2025年08月11日
  • 中国行きのスロウ・ボート

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    村上氏初期の短編集。タッチがとても軽くて、1日で読んでしまった。
    もちろん、ところどころに村上氏でなくては書けない描写は健在であるが、それほど村上くさくはない。彼の小説にありがちだが、ここの短編はすべて日本人の青年の一人称で語られる。
    最後のシドニーの作品が良かった。設定がばかげているのだけれど、妙にリアルで楽しかった。

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    2025年08月10日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

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    文庫本を購入しました。
    上の前半と後半とではまるで色が違って感じられました。
    前半は淡く色味のないモノトーンのような世界観。
    冷たく感じられる部分が多い印象でした。
    後半は色味と呼吸を感じられるような世界観。
    前半とは異なり生きている人間を感じました。
    どちらの世界観もとても好きなのですが、後半に入っていく部分から展開のテンポが早まったように感じられてより引き込まれます。早く下巻を読みたいです。

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    2025年07月17日
  • レキシントンの幽霊

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    綺麗な文章で意味は分からないけど良い感じ。村上春樹だなぁって感じ。いい意味でも悪い意味でも。もちろん好きなんだけど。
    物語を読むというより、文章のリズムと雰囲気を楽しむ感じ、な気がする。まぁいいのか、これで。

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    2025年07月14日
  • 東京奇譚集(新潮文庫)

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    心の深層に触れる、静謐で奇妙な全5編。喪失と繋がりが幻想的に交錯する作品集。最新短編集『一人称単数』に登場する品川猿の前日譚も必読です。

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    2025年07月12日
  • 翻訳夜話

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    村上春樹さんと柴田元幸さんという2人の翻訳家(?)の対談と、1つの小説を2人がそれぞれ訳したものが載っていた。

    本当に小説の一文一文を丁寧に読む方々だなぁと思った。自分はどうしても話の展開が気になるタイプで、一文一文を味わっていないなぁと思ったり。

    以下メモ
    村上さん:どうして翻訳をしなければいけないのか。翻訳をすると生き生きとした気持ちになれる。自分が何かの一翼を担っている。
    小説を書くのと翻訳するのでは脳の全く逆の部分が使われる。
    良い文章とは、人を感心させるものではなくて、人の襟首をつかんで物理的に中に引きずり込めるようなもの。

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    2025年07月11日
  • 螢・納屋を焼く・その他の短編(新潮文庫)

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    どことなく概形を掴むのがむずかしい作品が多かった
    きっとこの作品の消化を良く見るのが村上春樹の短編集の読み方なのであろう

    象徴的な比喩描写と,感想描写
    無理をしたような言い回しもどことなく多い気がした
    何かを描くために何も描かない
    そんな本作を読むにはきっと村上春樹を読み続けるしかないな

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    2025年07月06日
  • ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編―(新潮文庫)

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    間宮中尉の話が怖かった。
    あれ?この小説ってこの話がメインだっけ?と思ってしまった。
    村上春樹さんの作品はいつも、はて?だらけで、とりあえずついていけてるかな?が基準になってしまってます。

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    2025年07月06日