村上春樹のレビュー一覧

  • レキシントンの幽霊

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    ネタバレ

    うっすらと怖い様な中に秘められた哀しさを感じる物語達の短編集でした。一貫したテーマのある短編集では無いのですが、どの話も読後には哀しさが後を引く印象を受けました。特に氷男と結婚してしまった女性の孤独がひしひしと伝わってくる「氷男」が印象的でした。

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    2025年12月22日
  • もし僕らのことばがウィスキーであったなら(新潮文庫)

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    小説ではなくエッセイです。
    読後、アイラ島に行きゆっくりウイスキーを飲みたくなりました。それはできなかったのでボウモア12を購入して少しずつ飲んでみています。

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    2025年12月19日
  • みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫)

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    村上春樹という巨人に川上未映子がせまっていた。文章を書くということを極めたいということ。ストイックで規則正しい生活で待つ。そして常識人でもある。そりゃマラソンもするなと納得。思いの外楽しめた。過去の自分の作品覚えてないとか。川上未映子のほうが詳しい。ふたりの今後の文章に興味がもっとでた。

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    2025年12月15日
  • ねじまき鳥クロニクル―第2部 予言する鳥編―(新潮文庫)

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    もう一度読む必要がある。
    概念的な話だと思う。同時に、人生において
    重要なことを多く語っていたと思う。
    この世界では耳をじっと済ませる必要がある事(良いニュースは小さい音だから)や、他にもいくつかあった。クミコともう一度出会って欲しい。出会わないシナリオあるんかな?意識の表層で出会って終わりかな

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    2025年12月14日
  • レキシントンの幽霊

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    短編集です。
    それぞれが独創的な世界観で描かれた小説でした。

    怖いような、怪談話のような‥。
    でもどれも読みやすくて、終わり方に余韻を持たせています。恐怖とは言い難いけれども、ゾワっとする感覚が押し寄せる、読み応えある短編集でした。

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    2025年12月09日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

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    相変わらず読み出すと気になって読んでしまう。が、結局何だったのか、よくわからない。この方の作品を読んだあとは、いつもそう思う。

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    2025年12月08日
  • 神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫)

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    表題作の神の子どもたちはみな踊る瞬間が秀逸でした。
    脳内に鮮烈にその姿が現れて、いまだに焼き付いて離れない。

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    2025年12月08日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

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    【2025年148冊目】
    「計算士」の僕は音について研究する博士からの依頼を受ける。のんびりとした老後を送るため、給料の悪くない「計算士」の仕事を気に入ってた僕だが、博士の依頼を受けてから、大きく人生が変わり始めていく。一方、もう一つの世界では影と分かれた僕が古い夢を読み取る夢読みとしての暮らしを始めていて――二つの世界で繰り広げられる村上春樹ワールド。

    多分読むのは3回目です。強烈なキャラは覚えてるものですね、ピンク色の太った女の子とか、大と小の二人組とか。そして3回目なのに、話の結末を覚えていないので、新鮮な気持ちで読んでしまいます笑

    村上春樹さんの理屈っぽさといいますか、いい意味で村上春樹さんだ〜という感じの言い回しが多数出てきます。普通の小説家なら、この一文で終わるだろうなというところを繰り返していく感じですね、他の小説家さんの本を読んでから戻ってくると殊更感じます。嫌いではないです。

    しんしんと静かに降る雪のような、音の立たない雨降りのような空気感がやはり好きですね。ちょっと冒険感もあって、下巻も楽しみです。

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    2025年12月08日
  • アンダーグラウンド

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    ネタバレ

    いやあ、長かった。実に長い。

    一部例外がありますが、ほぼ上下二段組みで合計777ページ。

    あの村上春樹氏が、オウムの地下鉄サリン事件の被害者からのインタビューをまとめたもの。

    ・・・
    だからジャンルで言えば、ノンフィクション? かと思うじゃないですか。

    ただ、そこはかとなく村上氏のエッセンスがブレンドするのです。だから、やっぱりこれは村上文学なんだろうな、と感じます。

    ・・・
    繰り返しになりますが、内容といえば、62人の被害関係者へのインタビューがただただ掲載されているものです。

    上で村上氏のエッセンス云々いっていますが、各インタビューの前に見開きでその方の略歴、村上氏の抱いた印象がデッサンのごとく粗く表現されています。

    ごく短い、本当にざっくりとした印象であろうかとは思いますが、この1-2ページが各インタビューの冒頭で待ち構えることで、やはりそれ以降のインタビューの印象は村上氏のそれに引きずられると思います。

    まあ別にこれは悪いことでもなんでもなく、そういう作品、ということだと思います。村上氏の直観的描写も、取り立てて悪意を持って書かかれているようにも見えませんし、むしろ暖かいと感じました。

    ・・・
    そして、いつ間にか、読中の印象は『ナショナルストーリープロジェクト』のような、日常に潜む不思議な体験を綴るかのような風合いを感じるようになりました。私はね。

    故に、いろんな人がいて、事件に遭った。大変な方もいますが、多くのかたは従容として受け入れているように読めました。実に皆さん悟るかのように生きているなあ、という印象すら持ちました。もちろん、怒り狂っているような方も当然いらっしゃるのですが、ただ大半は事実をフラットに受け止めているように見えました。

    もちろん、インタビュイーはほんの氷山の一角。
    こんな話はしたくないし、聞きたくもないという被害者も居ると思います。そういう方にとっては、作中の大半の方のような従容とした態度が、あるいはその表現が、なにやら不謹慎だと思うかたもいらっしゃるかもしれない、と少し心配になりました。

    批判を避けるためというわけでもないのですが、やはりこれは村上氏の文学のひとつ、直球のノンフィクションとは違う、と捉えたほうが良いと思いました。

    ・・・
    ということで、村上氏の『アンダーグラウンド』でした。

    これも実に約30年前の作品となります。当時の狂騒を思い出します。あれから日本は良い方向に変わったのかなあ。

    かつて「事件を総括するべき」「何だったかを振り返るべき」などと叫ばれた気もしますが、あれから考えることもなく、振り返ることもなく、事件は時の波にのまれつつ風化しただけに感じます。

    またぞろ同じような事件が起きないといいな、と祈るばかりであります。

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    2025年12月05日
  • TVピープル

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    自分はたまにものすごく怖い夢を見ることがあります。あともう少し見続けていたらきっと死んでしまっているような不穏な夢です。でも決まって最後のギリギリのところで目が覚めるのです。本書はそんな悪い夢に似た物語集でした。

    *
    村上春樹さんの本は数えるくらいしか読んでいませんが、本書は元気な村上さんという印象です。
    元気といっても明るい内容ではなく、不安が増幅されるようなものが多いので、少し怖い系に入ると思います。
    とはいえ現実とファンタジーを行き来する不思議な感覚は健在で、さらに独特のキザな言い回しも楽しめます。
    *
    あー怖い。でも本でよかった

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    2025年11月30日
  • もし僕らのことばがウィスキーであったなら(新潮文庫)

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    下戸な私でありますが。
    ウイスキーの魅力と酒の場の雰囲気は好きなので手に取ってみました。

    読み進めて間もなく、「仮にあなたがアルコールが飲めなかったとしても、ああそうだな、その土地のおいしいウイスキーを飲んでみたい」という気持ちになってもらえると著者として嬉しい、と。
    み、見透かされている⁉︎ なんて(笑)

    文体と写真の掲載もあって魅力が大変伝わって来て追体験が出来、アイラ島の文化にも触れる事が出来た。
    奥様も一緒に行かれて、それも良きですね。

    最後に。。。目に留まった1文を2つ。
    年月が得るものもあり、年月が失うものもある。
    byイアン

    うまい酒は旅をしない。
    by村上春樹

    未読の方は、確かにそうだなーとなるかと^_^

    旅にも出たくなるそんな1冊でした。






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    2025年11月30日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(上)―(新潮文庫)

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    みんなが好きだと言うハルキを読まずに批判するのは良くないと、頑張って頑張って読んだり、オーディブルに頼ったりしながら読み終えた。
    オーディブルは高橋一生なので なんとかすすめられた。マジで助かった。

    主人公は画家なんだけど、まあ 全然絵を描かない。話が進まなくて進まなくてしんどかった。これがハルキなんですって聞きました。へえ。

    頭にそのまま浮かぶような描写の丁寧さ(しつこさ?)、想像するのが苦手な人はこのくらい描写してくれるとありがたいのかもしれないですね。

    車の説明と性描写はもうお腹いっぱいです。

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    2025年11月28日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

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    オーディブルで読んだ。内容はモヤモヤ感が大きかった。村上春樹ワールドに浸る事が心地よかったが、ストーリーとしては不完全燃焼という感じだった。その為、下巻を文庫本で読んだ。

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    2025年11月28日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

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    ◯又聞きや噂話なのに、子易さんの詳細な会話まで知れてて驚いた。ここまで、細かいときっと子易さん本人から聞いたものだろうし、なんか安心した。
     読んでる時に、もう、ここまで絶望的な状況下では自分も周りも見失って自暴自棄とかになりそうだけど、ちゃんと子易さん ここまで詳細に自分の苦しみを相談できる人がいたんだと思ったら、安心した。

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    2025年11月26日
  • 神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫)

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    思ったりよりも阪神淡路大震災に関連する話というわけではなく、むしろ大部分がそれを忘れさせるくらい日常的あるいはファンタジーな物語だったと感じた。最後に読んだこともあってか蜂蜜パイが印象に残っているが、結末が暗くなかったことがうれしかった。

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    2025年11月26日
  • 小澤征爾さんと、音楽について話をする(新潮文庫)

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    最初から最後までずーーっと音楽の話。
    当然音楽オンチの私は、ちんぷんかんぷんだった。

    あとがきにもある通り、村上春樹さんは音楽をよく勉強されている。感心した。小澤征爾さんに物怖じせず、時にはリードしながら音楽談義をされたなんて凄い。

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    2025年11月24日
  • TVピープル

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    面白かった!
    1回じゃ理解しきれない話ももちろんあったけど、想像を膨らませる余地のある話で何度も読みたいと思った。
    1話目「TVピープル」が1番理解するのが難しかった。
    1番好きな話だったのは「眠り」。

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    2025年11月18日
  • 神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫)

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    NHKのドラマを見て、原作を読んでみたいと思った。
    一読したけど、うーん…。機会があればもう一度読もうと思う

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    2025年11月17日
  • 村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」

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    蛍は未読、1984は既読。でもさすがの春樹ワールドで、なんか既視感を覚えてしまう。1984は細かいことだいぶ忘れてますな。でも今や、あまりに有名なこのコンセプトは、色んなところで目にするって意味での既視感は大アリ。なるほど。

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    2025年11月17日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

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    世界の終わりとハードボイルドワンダーランドがとても好きで、手に取った。読み終わるその最後まで、この物語がどこに向かっているのか掴めない、そんな世界が続いていた。

    私たちは人生や物事に何らか自分だけの意味を見い出そうとし、そしてそれを掴むことはできない。主人公の大きな喪失の中、それでも彼の人生は続く。何を排除しても、彼の中の時間が止まったとしても、季節は進む。変わりゆく、移ろいゆくものとして。

    自分という存在の不確かさの中で、意識とは別の、心が深く願うその先に、心が連れていくその先に向かって。

    影か、本物か、どちらも自分。現実か、非現実か、自分の心が作り上げた幻想と、自分の意識が作り上げた幻想。

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    2025年11月16日