村上春樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
イデアが本質ならメタファーは表象である
一見して別物だが実のところ一体である
我々はメタファーによってしか
具体的なイデアを語ることができない
そのことを「浮遊するシニフィアン」と呼んだ人もいる
定義を寄せ付けないその概念に囚われた人々が
統合の失調に陥ることもしばしばある
これがいわゆるひとつの
愛の迷宮ってやつなんだよ(メタファー)
メタファーにいざなわれる本質世界は
無機質で不毛な場所だった
そこを通り抜けた人は、気づかぬうちに
ある種の諦念を身につけるだろう
つまり世界の本質は無機質で不毛なものなんだ
それを多彩に錯覚するのは
頼りないメタファーで色付けたバイアスの働きにほかならない -
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Posted by ブクログ
ネタバレついに青豆と天ごが巡り合う。それは不思議な話。話が一気に進んだ感じ。青豆は物語の始まりの首都高階段へ、天ゴは死にかけてる父の元へ。
空気さなぎの内容も明らかになり、登場人物が自分達の置かれた状況を自分達なりに理解し始める。それは読んでいる側も同じでなんだかよくわからない点が少しずつつながっていく感覚が、心地よい。
けども全体として何が起こっているか今ひとつわからないまま。
天ゴの母の謎。青豆の死後、今後明かされるであろう謎がまだ多いがその分期待も大きい。
レジバ、パシバ。リトルピープル。空気さなぎ。
月が二つの世界。少しずつではあるが前に進んでいる。つぎはどうなる?期待しかない。 -
Posted by ブクログ
PREMIUM COVER2023できれいなティファニーカラーの装丁に惹かれて買った本。
「ティファニーで朝食を」は有名だし、オードリー・ヘップバーンが主演ってことはもちろん知っているけれど、映画は一度も観たことがない。なので全くどういう話なのかも知らないまま読んだ。訳者あとがきを読んで、確かに映画を観たことがない私でもホリー・ゴライトリーのことを考えるときにオードリー・ヘップバーンの顔を思い浮かべたので、映画の影響はすごいと思った。でも、私が思うホリー・ゴライトリーを作って想像しながら読んだので、映画を観る前に読めて幸運だったかもしれない。訳者あとがきにも「できることなら映画からなるべく離