村上春樹のレビュー一覧

  • 神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫)

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    きっとこの短編集は読んだはずなのだが、全く記憶に残っていなかった。タイランド、蜂蜜パイといった日常に近い短編の方が、阪神淡路大震災を意識の淵に置いた作品より読みやすかった。故郷を捨てあの揺れを体験できないまま廃墟を見つめることはとても苦しいことであろう。しかしあの震災を契機に世界は今につながる軋み始めたことをしっかりと思い起こさせる力があった。

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    2025年06月02日
  • 回転木馬のデッド・ヒート

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    日頃短編集というものはあまり好まない私でも、楽しく、軽やかに読むことができた。言わば本書は村上作品を嗜む上でのウォーミングアップといったところだろう。

    いくつか気に入った話があるが、その一つは「タクシーに乗った男」である。この話には非常にロマンがあり、「現実に起こり得ないようで起こり得ることがあるのだ」という人生に対する期待感を持たせてくれる。

    また、「ハンティング・ナイフ」という話に関しても、スプートニクと同様、やはり村上春樹にリゾート地を描写させたらピカイチだと思った。

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    2024年08月29日
  • やがて哀しき外国語

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    村上春樹は小説よりもエッセイの方がおもしろいなーって思ってる笑
    特に遠い太鼓は好き。職業としての小説家も好き。エッセイを読んでこの人面白いってのが俺の村上春樹の入り方だったなぁ。
    このエッセイは何年も前に途中まで読んで、あれ?村上春樹にしてはなんかビミョーかもってなってそのままになってた本。改めて読んでも、やっぱりビミョーではある。でもそれがなぜなのか、何が他のエッセイ本と違うのか、今も昔はよくわからん。
    村上春樹の外国旅行記や、実際に住んでみてのエピソードは興味深いんだけど、どうしてもこの本は普通って感じてしまう。なぜなのか...。

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    2024年08月28日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(下)―(新潮文庫)

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    イデアが本質ならメタファーは表象である
    一見して別物だが実のところ一体である
    我々はメタファーによってしか
    具体的なイデアを語ることができない
    そのことを「浮遊するシニフィアン」と呼んだ人もいる
    定義を寄せ付けないその概念に囚われた人々が
    統合の失調に陥ることもしばしばある
    これがいわゆるひとつの
    愛の迷宮ってやつなんだよ(メタファー)

    メタファーにいざなわれる本質世界は
    無機質で不毛な場所だった
    そこを通り抜けた人は、気づかぬうちに
    ある種の諦念を身につけるだろう
    つまり世界の本質は無機質で不毛なものなんだ
    それを多彩に錯覚するのは
    頼りないメタファーで色付けたバイアスの働きにほかならない

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    2024年08月23日
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)

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    村上春樹氏訳の名作。カポーティの冷血は読んだことがあるがまた違った感じだった。
    映画のイメージが強く自分は見たことはないが、村上春樹氏の解説では主人公のキャラクターは違うとのこと。確かに髪の色はブロンドと形容されており、オードリー・ヘップバーンの見た目とは違うことが分かる。
    古典的な作品ということもあり、ストーリーはどこかで見たことある展開だった。それでも引き込まれるのは作品として残り続けている魅力なのだろう。

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    2024年08月22日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(上)―(新潮文庫)

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    ファンタジーとハードボイルド、
    アメリカ作家の雰囲気満載の
    ザ・村上春樹といった小説。

    イデアとメタファーが
    キャラクターとして出てきたのには笑った。
    こういう、意味わからんけど可愛くなっちゃうキャラを描かせたらピカイチな気がする。

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    2024年08月17日
  • 東京奇譚集(新潮文庫)

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    どこかがほんの少し奇妙な物語。
    主人公たちは皆、自分を外から見ることができるような感じ。でも、なんでも知っている、理解しているわけじゃなくて、わからないことをわかっている。
    静かに強く、少しずつ進んでいる。そんなお話。

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    2024年08月14日
  • 村上朝日堂(新潮文庫)

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    頭を空っぽにして読める
    村上春樹の下手くそな絵が見られる
    運動しなければ
    ランニング、スイミング
    ビタミンCも摂りたい

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    2024年08月12日
  • 村上T 僕の愛したTシャツたち

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    さすがや。Tシャツのセンスさいこーです。
    写真見てるだけでTシャツ好きとしては幸せになる。
    それぞれのTVシャツにまつわるエッセイも、読みやすく肩の力が大いに抜けていて、純粋に楽しい。
    本と本の休憩時間に、休憩、頭空っぽにしたい時に良い本。いいね。

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    2024年08月10日
  • 猫を棄てる 父親について語るとき

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    [こんな人におすすめ]
    *村上春樹さんの本は難しくてよくわからないと思っている人
     村上春樹さんの作品と思って身構える必要はありません。彼が父親の人生をたどりながら自分自身のルーツを探っていく過程は、私たちが多かれ少なかれ持っている感情と重なる部分があります。村上春樹さんの作品を遠巻きに見ていた人こそ、彼を身近に感じ、親しみを持つ可能性が高いです。

    [こんな人は次の機会に]
    *村上春樹さんの小説が大好きな人
     推しのことをすべて知っておきたい人にはぴったりな本ですが、小説の文体や表現方法が好きな人には物足りない可能性があります。

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    2024年07月31日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉前編―(新潮文庫)

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    この巻の最大の見どころは牛河だと思う。
    綺麗な側を歩いてきてない自分としは牛河を気に入ってしまった。
    いよいよ次でクライマックスだが、全く予想がつかないカオスな展開。
    面白いのかどうかも分からなくなってきた。

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    2024年07月29日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉後編―(新潮文庫)

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    感想を書くのも難しいと感じる作品。
    大人子供関係なく性を全面に押し出していく著者。
    そこにどういう意図があるのかまだ分からない。また死の内容も絡んでくる。
    性と死の不思議な世界観。
    スピッツの世界観に近いようか感じがした。

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    2024年07月29日
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)

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    3.7 カポーティは、無垢な魂と自由な生き方を表現した作家。映画とは、全く違った内容。イノセンスを喪失しないで生きていくこては、できない。だから、イノセンスな頃を忘れずに生きて行こうとしてしまうなかな。

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    2024年07月27日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉後編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ついに青豆と天ごが巡り合う。それは不思議な話。話が一気に進んだ感じ。青豆は物語の始まりの首都高階段へ、天ゴは死にかけてる父の元へ。
    空気さなぎの内容も明らかになり、登場人物が自分達の置かれた状況を自分達なりに理解し始める。それは読んでいる側も同じでなんだかよくわからない点が少しずつつながっていく感覚が、心地よい。
    けども全体として何が起こっているか今ひとつわからないまま。
    天ゴの母の謎。青豆の死後、今後明かされるであろう謎がまだ多いがその分期待も大きい。
    レジバ、パシバ。リトルピープル。空気さなぎ。
    月が二つの世界。少しずつではあるが前に進んでいる。つぎはどうなる?期待しかない。

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    2024年07月23日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(上)―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    秋川まりえの絵を描いたり、穴の絵を描いたりした。免色と秋川のつながりもできた。最後に秋川まりえが失踪した。次の最終巻でどうなるか。

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    2024年07月23日
  • 螢・納屋を焼く・その他の短編(新潮文庫)

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    村上春樹は喪失の物語だと思っている。『ノルウェイの森』の原点と言われる『螢』、『納屋を焼く』『踊る小人』など、これぞ村上春樹という作品の数々に酩酊しながら読み進める。何が起きているか分からないままに、文体に酔いしれる読書体験は唯一無二だと思う。だからこそ、こんなにも読み続けられる作家であり、評価されるのだろう。皆と同じではダメなんだ(言い過ぎか?)。オリジナリティがほしいのだ。

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    2024年07月21日
  • もし僕らのことばがウィスキーであったなら(新潮文庫)

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    うまい酒は旅しない、生産地でいただくのが一番美味しい
    なるほど~なお酒についてもそれ以外にも汎用性のある表現と感じた

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    2024年07月21日
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)

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    PREMIUM COVER2023できれいなティファニーカラーの装丁に惹かれて買った本。

    「ティファニーで朝食を」は有名だし、オードリー・ヘップバーンが主演ってことはもちろん知っているけれど、映画は一度も観たことがない。なので全くどういう話なのかも知らないまま読んだ。訳者あとがきを読んで、確かに映画を観たことがない私でもホリー・ゴライトリーのことを考えるときにオードリー・ヘップバーンの顔を思い浮かべたので、映画の影響はすごいと思った。でも、私が思うホリー・ゴライトリーを作って想像しながら読んだので、映画を観る前に読めて幸運だったかもしれない。訳者あとがきにも「できることなら映画からなるべく離

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    2024年07月19日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉前編―(新潮文庫)

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    前回から物語が動き出して、さらに加速していく感じが面白い。
    わけの分からない世界観が妙に中毒になる。
    またこれいるのか?って思うほど、うんちく的なセリフが多い。でもそれが村上春樹ワールドなんだろう。

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    2024年07月18日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

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    登場人物の深掘りと徐々に物語が動き出していく回。
    不思議で意味不明な世界観だけど、面白い。
    ただ文章がまどろっこしく癖があるので人を選ぶと思った。

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    2024年07月16日