村上春樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレジャケットに心惹かれて結果的に集まってしまったレコードたち(1万5000枚)の中からの紹介
ベートーヴェン ピアノソナタ第32番ハ短調
40枚以上この作品のディスクがあった。
ロベルト リーフリンク 1966年
なかなか姿勢の良い演奏だが、あるべき味わいが感じられない。
32番のソナタを正しく演奏するのがどれほどむずかしいことか。
いうなれば、ピアニストたちはここで肉挽き機にかけられているのだ。
バルトーク管弦楽のための協奏曲
どんなものでも強力なカラヤンマシーンにかけられると、
パリッとスマートなテーラーメイドに仕上がってしまう聴きやすさは天下一品だ
小澤征爾、地理的に -
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Posted by ブクログ
卵には殻がある
殻は壊れやすい壁であるが
じつは卵の中身を守っているシステムなんだ
このように、壁はどこにでもあるものだが
問題は概念の壁である
概念は存在しない形で存在する空気のようなものでありながら
しかし確実に存在し、そこにぶつかった卵を壊す
概念の壁を壊すことはできない
なぜならそれは卵たちの欲望が作り上げるものだから
すべての卵が壊れるまで、概念の壁も壊れることはないだろう
卵がひよこになったとて同じこと
概念は形を変えながら、ますます強化される一方だ
まさに「愛なき世界」
こうなっちゃ我々はもう
ハード・ボイルド・エッグにでもなるしかないね -
Posted by ブクログ
ネタバレロング・グッドバイを読んだ直後に手に取った。
それがあまりに良すぎて、何だかちょっと物足りない感じがした。
が!マーロウは相変わらずマーロウで、やっぱりタフで、だけど殴られて。そして優しい。そう、タフでなければ生きていけないし、優しくなければ生きている資格がないのだ。それを体現しているかのようだった。
ただ、今までとちょっと違うのが…誰かとくっ付くことはなかったマーロウだったが、今回はラストで…あれれ?どうなるのかな。
これで、私のマーロウを眺める旅は終わったけれど、もう少し、もう少し、あのタフでどこか優しい探偵さんのお話を読みたかったなと思う。