村上春樹のレビュー一覧

  • 象工場のハッピーエンド(新潮文庫)

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    安西氏の描く素朴な絵と、村上春樹の「ランゲルハンス島の午後」というエッセイを読んで、またあのまったりとした日常を読みたくて購入。
    内容はフィクションやジョークを多く用いておりあからさまに現実ではありえない話をぶっ混んできたり、如何にもそれが調べたら本当に出てくる情報のように語り、最後のオチでは「嘘です」(と自白してるのだからマシだが、他作品では多々これを平然とやってのける)。あえて内容の薄いお話をあらゆる文字組みを試して展開させているのだろう。読みやすさは愚問である。これは、頭を空っぽにしてちょっとコーヒーを淹れて飲むとするか。そんなノリである。

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    2018年07月04日
  • ランゲルハンス島の午後(新潮文庫)

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    なにか読みたくなって、今朝パラパラ〜っと読み終えた。
    クラッシィの連載2年分。なんだかそぐわないけれど。

    お金を崩すためにシェービングクリームを買うとか、パンツを買うのが好きとか、どうでもいい話題で何も考えずに読めるけど、
    なんとなくためになるような、心地いいような気分にさせられる。
    安西水丸の挿絵も大胆に使われていて、素敵な本。
    タイトルもなんとなくのんびりしいていい。

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    2018年04月30日
  • 小澤征爾さんと、音楽について話をする(新潮文庫)

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    同じかもしれないし、違うところもある、二人の話。

    村上春樹のエッセイが好きだ。ジャズが好きなのは知っていたけれど、クラシックにも詳しいとは。レコードを聴き比べたことがないし、それほどオーケストラに思い入れもないけれど、二人の対談は色々と感心することが多かった。指揮者の話、小澤さんの考え方だけでなく、バーンスタインやカラヤンほかの指揮者、またソリストのことや、弦楽四重奏の魅力など、今まで注目していなかった世界を知ることができた喜び。

    「良き音楽」とは。楽譜を演奏するとは。指揮とは。考えたら、楽譜を書いた作曲者の意図は、もしかしたら指揮者や演奏者が思っているのと、全然違うかもしれない。それは、

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    2017年11月16日
  • 意味がなければスイングはない

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    ・ブライアン・ウィルソン

    ・シューベルト
    ピアノソナタ
    クラシック音楽を聴く喜びの一つは、自分なりのいくつかの名曲を持ち、自分なりの何人かの名演奏家を持つことにあるのではないだろうか。 「自分だけの引き出し」

    ・スプリングスティーン
    ネブラスカ リバー

    ・スガシカオ
    神と毒薬  日常の閉鎖感を洗い流してくれる

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    2017年09月28日
  • 村上春樹 雑文集(新潮文庫)

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    いろんなところでの挨拶やら寄稿文やら祝電やら序文やら。
    あまりにすべてが村上春樹で、久々だったので最初はペースが掴めなかった。
    ジャズはさっぱり分からないのだけど、ものすごく愛情をこめて書いているのは伝わってくる(あの調子なので押し付けがましくはない)ので、挙げられた曲や作家の作品は手に取ってみたくなる。

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    2017年09月19日
  • 大いなる眠り

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    村上春樹翻訳作品を読みたくなって手に取った一冊。割りと刑事ものは好きなんだけど、そこまで刺さらなかったなぁ。登場人物の姉妹がどうも好きになれないというか。新宿鮫的な話のほうが好きな自分はどうなんだろう。

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    2017年08月15日
  • 若い読者のための短編小説案内

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    第三の新人って面白くなさそう...
    遠藤周作しか読んだことない...と思っていたけれど、これを読んで興味が出てきた。
    特に小島信夫の『馬』。
    暇ができたら開拓したい分野!

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    2017年07月14日
  • 最後の瞬間のすごく大きな変化

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    # 最後の瞬間のすごく大きな変化

    面白いか。面白いとはいえない。
    最初の方は読みにくかったが、だんだんペースに慣れてきて、最後の方はテンポよく読めた。
    しかし終わってみるとほとんどのディテールは思い出せない。部分的に思い出せることもあるからそれでいいのか。
    筋を追って順に語れるということはない。そもそも筋というものがあるのか。
    でもいろいろな状況や考え方や観念が書き込まれているのは確か。
    きちんと理解することは簡単ではないだろう。

    移民、黒人、ユダヤ人、未婚の母、娼婦など、差別される人々が中心に登場する。
    それぞれに苦労を抱えているが、みんな何となくあっけらかんと生きている。

    “男たるも

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    2018年10月24日
  • 村上ラヂオ2―おおきなかぶ、むずかしいアボカド―(新潮文庫)

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    このあいだ読んだばかりの村上ラヂオ、の続編。
    短くておもしろいから本当ちょっとした時間に3、4編は読めてしまう。
    やる気がでないときとかにも肩の力を抜いて読めて、おまけにいくらか元気になれる。
    ぽりぽりアーモンド食べるような感覚。
    外国でのエピソードなんかもたくさん書いてくれていてほどよく現実逃避にもなる。
    素敵なエッセイです。好きだなぁ。

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    2017年04月13日
  • 最後の瞬間のすごく大きな変化

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    簡潔な言葉で強く語りかけてくる文体に、これまでにない衝撃を受けました。

    芸術はあまりにも長く、人生はあまりにも短い。
    難解な文章を目の前に、しみじみとそう思う。

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    2017年04月22日
  • 人生のちょっとした煩い

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    小説の世界での、時代背景や当時のアメリカの女性の雰囲気などが少し伝わってきた。
    文章が個人的に難しく、きちんと理解できなかった部分も多い。
    様々な人生の一瞬一瞬が切り取られたこの短編集は、さっぱりとした雰囲気と、読んだ後に少し寂しくなる感じが心地よかった。

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    2017年05月06日
  • 村上朝日堂ジャーナル うずまき猫のみつけかた(新潮文庫)

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    アメリカ人は色んな人が声をかけてくるとのこと、ほんの少しの旅先での話ですがヨーロッパの人も結構話しかけてくる。というかおどおどした極東の人間があまりに気の毒なのかもしれないが。
    まぁそれはさておき人生1回はマラソンを経験しないといけないのかな?そして猫はやっぱり勘弁してほしい、他人の猫の糞害に苦しめられる民として声を大にして訴えたい次第。

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    2017年04月22日
  • 村上朝日堂ジャーナル うずまき猫のみつけかた(新潮文庫)

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    2017.01 本棚整理のため10年弱ぶり再読。評価変更☆4→☆3

    ボストン時代のエッセイ。短いので外出時等に○。
    最後の、三鷹時代に飼っていた猫のピーターのエピソードがすき。

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    2017年01月29日
  • 村上朝日堂はいかにして鍛えられたか(新潮文庫)

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    2017.01 本棚整理のため9年ぶり再読。

    1995年頃の週刊朝日連載のエッセイ集。通勤時や乗り換えの多い移動時にちょうどいい。

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    2017年01月26日
  • さよなら、愛しい人

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    登場人物たちの交わす皮肉たっぷりの会話についていくのが大変。でも、海外小説を読む醍醐味はこういうことなのかもしれない。

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    2016年12月29日
  • 高い窓

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    清水俊二訳を読んで以来の再読。何年振りか。

    私立探偵フィリップ・マーロウは資産家の老女に呼び出された。行方をくらませた義理の娘リンダを探してほしいとの依頼だ。極めて貴重な金貨をリンダが持ち逃げしたと老女は固く信じているのだが…。老女の息子や秘書の振る舞いからは、なにやら裏がありそうな気配が窺える。マーロウは調査を始めるが、その行く手に待ち受けていたのは、脅迫と嘘、そして死体―二度の映画化を果たしたシリーズ中期の傑作。待望の新訳。

    とは言え、映画は二作とも観ることが困難なようです。素人から見ても「これは」という場面もありました(あとがきで指摘あり)が、全体的にはまずまずでした。

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    2016年12月04日
  • 村上朝日堂超短篇小説 夜のくもざる(新潮文庫)

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    2016.11 本棚整理のため再読。

    3ページ程度の短い文章と水丸さんの挿絵。
    「コロッケ」と「ビール」は○。

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    2016年11月03日
  • 東京するめクラブ 地球のはぐれ方

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    ネタバレ

    するめクラブと称して、普通の人間が選ばないところ、むしろ敬遠する場所に行ってみようという企画で始まったらしい。

    名古屋、ホノルル、熱海、サハリン、清里と国内外さまざまな所へ行っている。

    ただ、行ったのが2000年あたりなので、15年以上前ということもあり、ガイドブックというより、当時の僻地の情報が知れる紀行って感じ。熱海はもう寂れた状態しか知らないから、3人の熱海再開発計画の話し合いとか聞いてて面白かった。
    さすが村上さんは博識というか、街の説明の日本語が中々に特徴的で、読んで理解するのに時間がかかった。
    名古屋の結婚式事情はもっと変わっていると思うけど、マウンテンは確かに衝撃的だったなぁ

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    2016年10月29日
  • 女のいない男たち

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    ネタバレ

    ついこの間まで岩波の千一夜を読んでいたので、シェエラザードに違和感(笑。
    空き巣の話にはゾワゾワしましたわー。
    でも続き、気になる。
    主人公も謎めいてるし、これだけで長編のプロローグになりそうな雰囲気。
    木野も良かったかも。
    どちらも好きなストーリーと言うよりは、気になるストーリー。

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    2025年05月28日
  • 高い窓

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    村上春樹によるレイモンド・チャンドラー翻訳シリーズの第5弾。過去4作品も全て読んでいるが、やはり私立探偵フィリップ・マーロウのシニカルな語りと緊張感溢れる推理の構築の仕方は面白いし、村上春樹自身がチャンドラーから強い影響を受けていることもあり、翻訳された文章のリズムの綺麗さは言うまでもない。

    本作はマーロウシリーズの中では確かにミステリーとしてのプロットの正確さが強く意識されており、「高い窓」というタイトルが意味するところが次第に見えてくる様子にはワクワクさせられる。

    あとがきによると、チャンドラーの長編で村上春樹が未翻訳のものはあと2本残っているという。残り2本についても楽しみに待ちたい

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    2016年11月22日