村上春樹のレビュー一覧

  • 村上朝日堂超短篇小説 夜のくもざる(新潮文庫)

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    クスクス笑いながら気楽に読める短編ばかりだった。
    ユーモアがあふれていた。
    ユルイお話に、ユルイ絵がマッチしていた。




    2000.4.11
    ものすごく読後がふわっとなる感じがした。うまく言えないけれど。シュールなんだけれど、ありそう、でない、意味もない、みたいで、やっぱない、という不思議な感じ。ともかく気に入った。言葉の使い方が絶妙だ。

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    2020年09月22日
  • プレイバック

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    私立探偵フィリップ・マーロウの物語も遺作となった今作を以て一旦その幕をを閉じる。死体消失トリックのおざなり感に加え、女性たちと脈絡なく一夜を共にするマーロウは過去作で築き上げたストイックな人物造形が揺らぐ程に通俗的。それを『今回も(良くも悪くも)“らしい"作品だな』と受け入れられる私も随分とチャンドラー節にこなれてきたようだ。ロマンスを成就させたマーロウが次作(遺稿を別作家が加筆)にて如何なる変化を遂げるのか興味はあるが、私はここで読み納め。波乱万丈な作家の生涯に作品を通して触れる事が出来たのも感慨深い。

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    2022年10月11日
  • やがて哀しき外国語

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    氏がプリンストン大学客員研究員として滞在した約2年間のプリンストン生活をまとめたエッセイ集。こうした体裁の旅行記(滞在記?)は『遠い太鼓』に続き2作目とのことだが、氏の相変わらずの独特な視点と間合いが楽しい。

    タイトルにもなっている『やがて哀しき外国語』とはなんとも妙味ある言葉で、普段着ではない余所行きに感じる落ち着かなさそして外からみたらそれも逆の感想にあり、そうなるとアイデンティティってなんだろう?と哲学的にもなる。まぁそれはそれとして気軽に読めて楽しめる本である。

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    2020年07月29日
  • 村上朝日堂ジャーナル うずまき猫のみつけかた(新潮文庫)

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    村上春樹の本をこれまで何冊か読んできたけど、やっぱりどこがいいか分からない。
    時代もあるかもしれないけど、この本読んでやっぱり好きになれないなあって思った。
    猫のピーターの話は良かったけど、最後の対談で台無しになりました。

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    2020年07月24日
  • 村上朝日堂(新潮文庫)

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    当時の世の中の空気や流行りごとがわからないので、共感のモテない話題も今の世の中で暮らしていると思うのだけど、人の本質は変わらないなあという部分も多い。

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    2020年07月19日
  • 雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行―

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    「女」と名のつくものはたとえ動物であろうと入れない、ギリシャ正教の聖地アトス。険しい山道にも、厳しい天候にも、粗食にも負けず、アトスの山中を修道院から修道院へひたすら歩くギリシャ編。一転、若葉マークの四駆を駆って、ボスフォラス海峡を抜け、兵隊と羊と埃がいっぱいのトルコ一周の旅へ―。雨に降られ太陽に焙られ埃にまみれつつ、タフでハードな冒険の旅は続く!(裏表紙)

    村上春樹さん二冊目。前回はエッセイで今回は紀行文。次はQ&Aかなぁ。
    前半のギリシャはアトス島。狭い島内だけに、訪れた修道院の成り立ちや食事の差異など、内容が割かし一辺倒。雨天のハプニングは面白いんだけど…。
    後半のトルコ編のほうが、広

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    2020年05月05日
  • リトル・シスター

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    序盤から依頼人オーファメイの高慢ちきな態度に苛立ちを抑えられず、一体どの辺が「かわいい女」なのさ?と怪訝に思いながら読み進めると、過去作とは毛色の違うピリついた空気が飛び込んで来る。今作のマーロウはどこか投げやりで酷く自嘲的。持ち前のウィットなお喋りにも刺々しさが目立つ。プロットも入り組み過ぎていて流石に読み疲れたが、解説にある通り、著者の精神状態が如実に反映されているならば、そこに強い作家性を感じざるを得ない。村上氏の言う通り、次作への通過儀礼として今作はその出来栄え以上に特別な役割を担っているのかも。

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    2021年01月13日
  • 村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」

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    この評価3は、自己の読解力の未熟さにたいしてだ。

    元は長編SFである「オーウェルの1984」が、このように表現されたことについて、怒りも喜びも感じなく、
    ただ、薄いグレーのインクが脳内に広がって、漫然として落とし所が見つからないまま、いまも、漂っている。

    時として、漫画という表現は、他のどの手段より、読者に想像力を求めてくる。

    しばらくはこのままでいよう。

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    2020年04月17日
  • 翻訳夜話

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    柴田元幸と村上春樹の対談(フォーラム)を書き起こしたもの+カーヴァーとオースターの作品をそれぞれが訳したもの。翻訳はそのテキストが第一で、それに対する偏愛が大事なんだなと。凝った訳や綺麗な訳をしようとするよりも、その作品を誰よりも理解しているという自負と作品への愛が分かった。

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    2020年04月04日
  • 水底【みなそこ】の女

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    四作目にしてミステリー要素を全面に押し出してきたものの、前作「高い窓」以上の偶発性と力業に頼ったプロットは流石に粗目立ちする。今作の登場人物ではパットンのキャラクターがとりわけ魅力的だが、私は依頼人キングズリーの人間味が妙に愛おしく思えた。物語の舞台となる湖畔の情景描写も秀逸だが、如何にもミステリーの謎解きですよと言わんばかりの終盤の展開はやり過ぎで、物語が一気に通俗的な方向性に転じてしまった。独自の哀愁をバッサリ切り捨てた締め括り方もやや唐突。ミステリーという枠組みにまんまと絡め取られた印象が残る作品。

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    2020年04月03日
  • 風の歌を聴け

    購入済み

    ものを書くヒントには

    ものを書くヒントにはなった。内容は派手なセクシーンーンはないが恵まれた生活をしているお坊ちゃん大学生の遊びが中心、ひけらかす西洋文化の知識、若者向きの書籍としておこう。中年にはノスタジックな作品かも。風の歌を聴けのタイトルから期待したが残念、今後は試し読みしてから購入する。

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    2020年02月23日
  • 高い窓

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    前二作に比べて地味だが、ミステリー要素が強く、暴力描写もないので、落ち着いた雰囲気が新鮮。脇役に至るまで登場人物のキャラクターが濃いので、彼らと対峙するマーロウの駆け引きも殊更ウィットに富んでいる。相変わらず緻密な描写が積まれているが、人物も情景も自ずと立体的になり、一度味わうとこの文体から逃れられない。終盤は所謂ご都合主義的展開だが、収まるべく所にきちんと収束する。とある文芸評論家の方が『ハードボイルドは男性用のハーレクインロマンス』と評したようで、マーロウの振る舞いに痺れる私的には言い得て妙な気も…。

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    2022年09月06日
  • 雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行―

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    普段馴染みがないような地域の旅行記

    村上春樹独特の、その都度都度の細かい描写が旅行記小説に向いていると思った。知らない土地の話だが、イメージしやすい。

    また旅行記小説を出してくれるといいなぁ

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    2020年02月20日
  • さよなら、愛しい人

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    一作目で挫折しないで大正解。何故なら、正にこんなハードボイルドが読みたかったから。タフガイだけれど、決して完全無欠ではないマーロウ。自身の恐怖心を鼓舞する人間らしさも魅力的。皮肉たっぷりの台詞回しには思わず笑みが溢れてしまう。表現が比喩的過ぎたり、説明が省略され過ぎていて、状況が把握出来ない場面も幾らかあるが、深く考えるのはそれこそ野暮なのか。組織の腐敗は現代の警察小説にも通じており、古典でルーツを探るのもまた一興。邦題を「愛しき女」から「愛しい人」に改題したのは【二人それぞれの愛情】を表すためですかね。

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    2021年01月13日
  • 村上ラヂオ2―おおきなかぶ、むずかしいアボカド―(新潮文庫)

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    エッセイだから軽く読めます。
    本屋の書棚って男性・女性作家で分かれてましたっけ?とかぼんやりと出来る本ですが、meat good-byeという発想、凄いなぁ。信頼すれども信用せずとか、やっぱり日本が生んだ最高の芸人は格が違う。
    当方、自分の生まれた時代をあんまり考えたことはないですが、唯一、長嶋茂雄の現役時代にクロスしない時代に生まれたのは日本で生きる人間として多分不幸なんだろうなと思います。

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    2024年02月04日
  • 翻訳夜話

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    翻訳家・村上春樹と柴田元幸の対談。
    翻訳の世界も小説と同じようにセンスが求められる。村上は小説家として、柴田は文学者として翻訳を行っているが、それぞれ背景となる世界が違っているので、翻訳にもそれが現れる。翻訳に対する自分の流儀、好みの作家など翻訳に関する色々な話が紹介されていて面白かった。

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    2020年01月02日
  • 村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」

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    村上春樹は・・・
    さすがの1984。シュールに未来を予言している。資本主義の向かう方向への危惧とsynchronizeして、笑えない。

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    2020年01月01日
  • 雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行―

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    面白かった。やっぱ春樹好きだわ。そこ切り取るんだーと思うところばかり。修道院のオリーブ、黴パンを食べる猫、雨、レモン、トルコの酷いエピソード。海外旅行に行きたくなる。

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    2019年12月21日
  • やがて哀しき外国語

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    筆者のアメリカ滞在記である。

    アメリカの大学で教鞭をとるために滞在している為、しっかりと現地に腰を据えてそこで感じたことなどが書かれている。

    長い期間にわたってアメリカに滞在していたわりには、現地でこういうことがあったという具体的なエピソードが少ないような気もするが、小説家になろうと思ったきっかけや、ジャズ喫茶を経営していた話など若かりし頃の村上さんのことも多く書かれていて面白かったです。

    外国に住んでいても日本語で小説が書けるのはすごいなぁと思いました。

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    2019年12月02日
  • 大いなる眠り

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    初チャンドラー、初フィリップ・マーロウ。各セクション毎の展開に関連性があるようでなかったり、ミステリー作品の構成として腑に落ちない場面は多々あれど、キャラクターの魅力ひとつあれば作品は成立するという説得力に満ちている。マーロウとオールズの関係、ガイ将軍への敬意など、魅惑的な描写に感嘆しつつも、話の筋を追うのに精一杯で、達成感より疲労感が勝ってしまった。整合性を求めるのではなく、独特の言い回しや世界観を味わってみるのが正解だったのかもしれない。次回は"Don't think, FEEL!"の気持ちで挑戦だ。

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    2019年12月17日