村上春樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
メキシコ編で村上さんが旅行する理由のようなことを書いていて面白かった。
旅行下手な私は、旅のエッセイで満足してしまうから、旅を好む人はそんな風に考えるのかと思う。
旅行とは疲弊すること
どこの国に行っても疲弊するが
メキシコの疲弊はメキシコでしか得られない種類の疲弊なのだ
若い頃、「行き惑いかねない旅」が差し出す幻想を切実に求めていた
年を取ればとるほど、幻想の幻想性がより明確に認識されればされるほど、我々が差し出すものの量に対して、我々が受け取るものの量はだんだん少なくなってくるわけだから。
とはいえ、まだ見たことのないような新しい幻想だって、注意深く目を開き、しっかりと耳を澄ましてい -
Posted by ブクログ
マーロウが時折見せる「弱さ」が意外で、読みどころの一つ。
事件が大詰めとなり、大ボスとの対決を前にあれこれと考えを巡らせ、くじけそうになるマーロウ。
「私には酒が必要だった。郊外の家が必要だった。しかし今のところ私が手にしているのは、上着と帽子と拳銃だけだ
だからそれらを身にまとい、部屋を出た」(p380)
マッチョ一辺倒ではないからこそ、かっこよさがより際立つし、そんなマーロウを応援したくなる。村上春樹作品はチャンドラーを中心にアメリカ文学をうまく掛け合わせたブレンドウイスキー。そして、こちらは原酒。やっぱり原酒にトライしたいところだ。チャンドラー万歳。 -
Posted by ブクログ
レイモンド・チャンドラーの著名な小説シリーズ。主人公のフィリップ・マーロウを通じて描かれる様々な名言から、編者が厳選され、テーマを与えて整理されたものです。それぞれの名言を眺めると、シリーズの場面が思い出され、マーロウのカッコよさが蘇ってきます。それは何故なのか。編者のまえがきから、その理由が分かり、本書が作られた意味も理解することができます。単純に面白いセリフを集めただけではなく、全体を通して見事にマーロウの世界が描かれています。このシリーズがいかに言葉に支えられていたものだったのだと気付かされます。本書から、心に響いた言葉を探して、それを心の奥に持ちながら人生を生きていくのも、カッコ良いと