村上春樹のレビュー一覧

  • 一人称単数

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    東京奇譚集で読んだ「品川猿」の続編 「品川猿の告白」が読みたくて手に取った。

    東京奇譚集を読んだときにも感じたことだが… どの短編も 読んでいてどこか地に足がついていない…着地していない… というか すこし地面から足が離れている 浮いているような感じがする。

    「○○な感じ…」で終わり 結論はなく そこから先は読み手にゆだねられた感じ なんだかふわふわした感じの短編集  
    読みながら ふと自分のこととして思ってみたり イメージを膨らませてみたり… なんてことなくさらっと読み終えてしまったり…  

    余韻が残るような 残らないような…
    ふとした時に また読み返してみるのもありかもしれない。

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    2025年01月28日
  • 哀しいカフェのバラード

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    ネタバレ

    1917年にアメリカ南部に生まれ、23歳で小説家デビューした天才少女、アルコール依存症などで50歳で亡くなられた著者の1951年出版の作品。

    村上春樹さんによる訳者あとがきで使われていた「異様性」という言葉がまさにピッタリな、いろんな異様性を背負う登場人物。

    山本容子さんの銅版画がさらに印象強く人物像を浮かび上がらせる。

    人間の、なめらかじゃない部分、なだらかじゃない部分、が強調されるような、特質。

    見た目だけじゃなくて、個性的な性質。

    ミス・アミーリアと呼ばれる、カフェ、の店主であり、それ以上にこの物語の中心となっている、アミリア・エヴァンズ。

    「せむし」と称される、カズン・ライ

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    2025年01月25日
  • 螢・納屋を焼く・その他の短編(新潮文庫)

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    大麻を吸いながら狙いを付けてる納屋の話をしているシーンがめっぽう気味悪い。
    放火ではなく強姦だとか殺人だとか、色んな説があるけども、どれであってもアカンやつ。
    そんな時はお口直しに蛍を読むといい

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    2025年01月22日
  • ねじまき鳥クロニクル―第2部 予言する鳥編―(新潮文庫)

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    技術はある
     通俗性を帯びた技術はあり、読ませる。さきも気になる。ただ、相変らず、主人公の僕が妻に執着する筋や、変な女子高生のキャラクターに共感はない。

     手を焼くミュージシャンのエピソードが強烈で、あれはいいシーンだ。最後の真実も幾分ハッとなった。
     しかし、井戸にもぐるシーンは長い。綿谷ノボルと加納クレタの関係も、つかみどころがない。

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    2025年06月07日
  • 東京奇譚集(新潮文庫)

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    ネタバレ

    村上春樹氏2005年の作品。5篇からなる短篇集。
    シュールで微熱的な、得も言われぬ魅力のある作品集だと思います。

    ・・・
    一番のお気に入りはやはり、巻頭を飾る「偶然の旅人」。

    ゲイの調律師が、オフの日に郊外のショッピングモールにある喫茶店で読書をしていて、とある主婦と出逢い、すんでのところで一線を越えそうに。勢いを殺すべく、その時点でゲイをカミングアウト。そこでより一層深く互いのことを話し、その女性にも不安や悩みがあることを知る。それをきっかけに、ふと、かつて仲がよかった姉を思い出す。

    20歳そこそこでゲイのカミングアウトを切っ掛けに、結婚直前であった姉とは疎遠になってしまった。その虫の

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    2025年01月21日
  • 一人称単数

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    どの話も良かったけれど、性的な表現が自分はダメになってました。自分が歳を取ったからか、村上春樹が歳をとったからか…。

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    2025年01月20日
  • 一人称単数

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    「チャーリー•パーカー•プレイズ•ボサノヴァ」と「ウィズ•ザ•ビートルズ」が好き。品川猿は前にも見たことあるなーと思ったら、続編ですねー

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    2025年01月18日
  • ロング・グッドバイ

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    ハードボイルド小説の巨匠の代表作を村上春樹訳で読む。もうむちゃくちゃに有名で言い回しやセリフも有名なのが多い。プロットはシンプル(友人の死の真相を調べていく)だがマーロウのくたびれた皮肉が身にしみるように感じる。作品としてオッと思わせるシーンもなくはないが比較的淡々と進んでいくように思えるのは主人公目線だからだろうか。事件が解決してからの方が読み味としては面白く、そこからが本番な気がする。正直、長編もいいのだが短編が読んでみたい。

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    2025年01月18日
  • レキシントンの幽霊

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    ちょっと不思議で、様々な形の怖さが描かれた短編集。
    短編だから一つ一つの作品はさっくり読めるけど、内容は何を伝えたいのかな?ってじっくり考えなきゃいけない感じでした。(自分としては)

    個人的には『七番目の男』。恐怖との向き合い方が考えさせられました。

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    2025年01月18日
  • 村上ラヂオ(新潮文庫)

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    村上春樹のエッセイ。私は、村上春樹は小説よりもエッセイの方が好きだ。飄々とした感じの文体で、真面目なのだかふざけているのだか分からないようなことを書いているのが面白い。
    特に、小説では絶対に使わないような、見方によってはくだらない「比喩」を多用するとことも好きだ。

    ■(海外旅行中にホテルから空港に向かう途中、ホテルにパスポートやフライトチケットを忘れたことを、ホテルから250km地点で奥様から指摘されるのだが)隣に座っていた連れが、現実という見過ごすことのできないずた袋の底から、洗い忘れていた二週間前のテニス用靴下を引っぱり出すみたいに、陰惨な疑問をひとつ持ち出してきた。
    ■しかし災難は、ま

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    2025年01月17日
  • レキシントンの幽霊

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    7つの短編で、旅の帰り道の新幹線にするっと読めた一冊。久しぶりに読んだ村上春樹はやっぱり、見かけは表面が平坦で、静かな波、なのに奥底に渦巻く深さは計り知れない感じ。何を考えてるのか想像しきれない微笑んでる上司みたいな怖さ。本は読み切ったけど、まだ読み切れてない気がする。また戻ってきたい一冊。

    以下、本文より
    - 私には未来というものがない。ただただ過去を積み重ねていくだけなのだ。
    - 具体的な現実から遠いところにいる私たち子供
    - 目に見えるものが存在せず、目に見えないものが存在する場所

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    2025年01月03日
  • ロング・グッドバイ

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    いちいち言い回しがかっこいい!アメリカの風を少し浴びれた気がする。
    ラストにめちゃくちゃ感動したし、人間の心理描写が上手くてめっちゃ良かった
    いつかまた読みたい
    「ギムレットを飲むには少し早すぎるね」

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    2025年01月03日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉前編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    天吾と青豆の話から牛河の話も加わった。
    推理小説を読んでるような感覚
    NHKの集金の人は誰なのか?
    天吾の家と青豆のところに来てたのは同一人物なのか?
    リトルピープル的な何か?
    天吾とふかえりが交わったタイミングとリーダーが殺されたタイミングが同じなので
    青豆の妊娠はやっぱり天吾の…?
    ここまで来たのでオチも気になるし最後まで読む。

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    2025年01月03日
  • 猫を棄てる 父親について語るとき

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    村上春樹さんが、お父様が亡くなったことをきっかけに、自分の父親について、そして村上さんとの関係性について、時代背景である戦争について、実際に書きはじめてみることで考えを深めていったエッセイです。台湾出身の高妍さんが担当された表紙と挿絵は、なんだかぼんやりとした思索を静かに呼ぶような絵でした。

    村上千秋さんという人が春樹さんのお父様で、京都のお寺・安養寺の次男として誕生します。安養寺の住職が村上さんの祖父ですが、もともとは農家の子だったのが、修行僧として各寺で修業を積み、秀でたところがあったらしく住職として安養寺を引き受けることになったようです。

    僕は読む作家を血筋で選ぶことはないので(多く

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    2024年12月28日
  • カンガルー日和

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    常の些細な出来事や奇妙な瞬間を通じて、現実と非現実の境界を揺るがすような作品集
    それぞれの短編には、独特なユーモアと淡々とした語り口が漂い、一見すると無意味に思える出来事が深い余韻が。
    登場人物たちは孤独や不安、あるいは何気ない生活の中での違和感に直面しながらも、その中に温かさや小さな発見を見出します。この作品の魅力は、言葉の選び方やリズムそして村上作品らしく読者の想像力に託しているところ。

    軽やかでありながらも、人生の不可解さや儚さにそっと触れるような一冊で、村上作品は短編集から入った方がいいなと。

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    2024年12月26日
  • パン屋再襲撃

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    表題作の『パン屋再襲撃』は本の一番最初に収録されている短編だ。
    深夜に目を覚ました主人公夫妻は空腹に耐えかねていたのだが、主人公はふと学生時代にパン屋を襲撃したことがあることや、その顛末の釈然としない気持ちを「呪い」と称してを妻に溢す。するとそれを聞いた妻は、呪いを解くために今からパン屋を再襲撃しようと提案する。
    なんともまあ、初っ端から村上春樹ワールド全開である。
    しかも余計に愉快なのが、なんの計画性もなく話が進行していくこと。東京といえども深夜二時半に開店しているパン屋は見つからず、最終的に妥協してマクドナルドを襲撃することになる。
    無論、標的をマクドナルドに変更したのは妻で、主人公は「マ

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    2024年12月26日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉後編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    リーダーとふかえりの関係やっぱりそうだった
    空気さなぎの話の内容、ベストセラーにはならないだろと思った。
    パシヴァとレシヴァ。
    マザとドウタ。
    なんとなくしかわからない、今後詳細説明あるのか。
    公園のくだりはちょっと読むスピード上がった。
    青豆は死んだのか。
    天吾と会えるのか。

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    2024年12月25日
  • 遠い太鼓

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     ヨーロッパに3年間滞在していた時の旅行記なのだが、ノルウェーの森とダンスダンスダンスはこの旅行中に書いたものだというのだからすごく充実した時代の旅行だ。長期間の旅行は、人生をやり直すようなものだ。そんな旅行をしてみたいと思う。

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    2024年12月25日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(下)―(新潮文庫)

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     行方不明になっている秋川まりえを探したいと願う主人公だったが、「明日の午前中にかかってくる電話で、誰かが…何かを誘う。それを断ってはならない」との騎士団長のアドバイスに従い、彼は友人雨田政彦と共に、彼の父具彦が入院している療養所に面会に行くことにする。そして雨田政彦が用事で部屋を外した留守に、主人公の前に騎士団長が現れ、「秋川まりえを取り戻したいのであれば、諸君をある場所に送り出す必要がある、そのためには少なからざる犠牲と、厳しい試練とが伴うことになる、具体的には自分を殺せばよい」と言った。(つまり「騎士団長殺し」の画面を再現するということなのか。)
     そこから主人公は試練の道を進んでいく、

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    2024年12月21日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(上)―(新潮文庫)

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     いよいよ第二部へ。
     主人公の画家の周りには何枚かの絵がある。依頼を受けた白髪の紳士免白の絵は寛政し既に依頼主の手元に渡ったが、現在は秋川まりえをモデルにした絵を描いており、また東f北のある町でほんの少し出会っただけなのに妙に印象に残った白いスバル・フォレスターの男を途中まで描いた油絵、そして「騎士団長殺し」。 

     「騎士団長殺し」を描いた雨田具彦とその弟に関する過去の闇も少しずつ明らかになってくる。それは村上春彦の作品で良く取り上げられる戦争に関連する悲惨な出来事であり、本作でも「騎士団長殺し」を巡る重要なモチーフであることが推測される。
     そんなとき、秋川まりえの行方が分からなくなって

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    2024年12月21日