村上春樹のレビュー一覧
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おおっ!これは! というのは意外に少なかった。残念。
でも、こうして気の利いたラインばかりをまとめて読むと、チャンドラーは村上春樹氏の原点なんだなぁ、というのがよくわかりますね。かなりそのまんまというか、春樹氏はコピーと言ってもいいんじゃないかと思うくらいに似ているというか。
そうか、村上春樹氏も自分だけの力でハルキ・ムラカミになったのではないのだな、と思った。
しかし、
「こっちはくたくたなんだ。君が差し出してくれたものについては感謝している。私なんかがいただくには立派過ぎるものだ」
なーんて好意を持っている男から言われた日には・・・
普通に「すいません、疲れ過ぎていて、お役には立てません」とダサく断ってくれた方がよほど優しいと思うわ! -
Posted by ブクログ
予想外に手こずってしまった。短編集は嫌いではないのだけれど。そうか。村上春樹だからだ。
物語の最後の一行が、どれもちょっとキザだなあ、と思った。
僕の読書習慣の一端を。仕事の日は夕食後に本を読む。読みたくてページを開くのに、5秒を待たずに欠伸をしてしまう。まったく悪気はないのだけれど、いくらなんでも活字を見た瞬間の欠伸は、本に対して失礼だろう。毎夜のご無礼を申し訳なく思います。今夜は暖かだったので炬燵から出てソファの上で読んでみた。昨日読み始めた
『カンガルー日和/村上春樹』
の続きを。
毎度のこと、予備知識を入れずにページをめくる…
めくる…めくって…いるよな…?
笑い声で目が覚めた。目が覚めた?風呂上がりの僕の奥さんが、文庫本を持ったままソファで眠りこけた僕に向けて、笑い声だけを残して2階に上がってしまった。おやすみくらい言いなよ。
目覚めた僕は、少しだけ集中力を高めてページをめくる。“5月の海岸線”が気に入った。このまま最後まで読んでしまおうか。いや。続きは明日にしよう。
でもって、ようやく読み終えた。
さて。
歯磨きして、風呂入って、寝ましょう。 -
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読むのにかなり時間がかかってしまった。面白くないわけではないのだが、どうも先に花しっを進めていくエネルギーが弱い感じがした。次々の新しい展開が開けてくる感じは悪くないのだが、何事にも感情移入がしづらく、そういう意味では淡々と事件を追いかけている感じは悪くないのだが、ちょっと淡々としすぎている気がする。
前半は特に登場人物や風景が魅力的で、そのあたりはとても気持ちよく読めた。ただ、小説のメインプロットがありふれたもので、落ちが何となく読めてしまうし、そんなプロットをさも意外なように扱っている謎解き部分が、なんだか一番しらけて感じた。ただそんな中にも魅力的な登場人物は顕在で、犯人が正体を現してからの展開はなかなか良い感じだった。
今まで読んだマーロウものの中では、一番心に触れるものが少なかった。残念。ついでに言うと、どうもタイトルになじめない。 -
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ネタバレ村上春樹の父親についての話。どうも現実の話ように思えなかったが、後書を読んで本当なのだと実感した。
「降りることは、上がることよりずっとむずかしい」この言葉は人生そのものを表していると思う。
一度足を滑らすと、止まることなく駆け落ちていくのは登ることとは全く怖さが違ってくる。
戦争が人々の生き方を大きく変えたと言うことは、当時を生きた人間全てに言えることだ。私の曽祖父も同じ時代に戦死している。家系の面影が残る遺影は、喋ったこともないし会ったこともないのになぜか親近感が湧く。
曽祖父が戦死していなければ私は生まれなかったのかもしれないと思うととても不思議な気持ちになる。 -
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ネタバレただの外国紀行エッセイではなく、村上さんの信念なり考えなりが十分に詰まったエッセイだった。「村上朝日堂」よりも真面目な感じがある。
「元気な女の人たちについての考察」では、女が夫と離れて自分の仕事をして自立していることが良いこととされるのは少しめんどくさいなと思った。今のアメリカにはこんな考えはもうないのかもしれないが、女の自立を縛られすぎて夫の補佐をすることが変、または悪となってしまってな、自由を謳う国であるくせにそれほど自由な考えができないのだなと感じた。
村上さんは、日本の小説をほとんど読んでこなかったと言っているがそれが今では日本を代表する小説家の1人になり、小説家を志望するたくさんの人々の憧れになっているのは面白いなと思った。 -
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【2023年153冊目】
久々に村上春樹さんの作品を読みました。いつ、いかなる時に読んでも、どこかシンと静まり返ったような世界観に引き込んで来るのが恐ろしいなと改めて思いました。
短編集でありながらも主人公はずっと「僕」なのですが、同じであったり、違う人物であったりして、でもそんな差異はきっと些細なことなのだろうな〜と思ったりしました。
一番好きなのは兄妹の話ですね。距離感がすごくいい。上手く言えないですが、理想的な感じがしました。
双子はどこか、他の作品で見かけたような気もしてますがちょっと覚えてません。この作品も読むのは二回目だったりします。何回読んでも、色褪せないし、読もうと思わせるのが恐ろしいですね。
初読:2012年11月1日以前 -
Posted by ブクログ
ギリシャ編とトルコ編からなる紀行文。
ギリシャ編はギリシャ国内に存在するアトスという宗教国家のルポ。ギリシャ正教会の聖地にして修行の地であり、正教会の信者以外の入国は難しい。また、女人禁制のため信者であっても女性は入れない。
トルコ編は黒海沿岸やロシア(当時)、イラン、イラク、シリアとの国境地帯とのルポ。クルド問題や隣国との問題を抱えており、ガイドブックには「行くな」と書かれている紛争地域だ。
これらの地域に村上春樹がカメラマンと共に乗り込む。かなりの緊迫した場面も淡々と書き綴る。辺境の人々の暮らしを記述していても、そこここに村上春樹節が染み出している。切り取り方が村上春樹なのだなと感じた。