村上春樹のレビュー一覧

  • 螢・納屋を焼く・その他の短編(新潮文庫)

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    5~6年ぶりに再読。「螢」では自宅近くの情景(和敬塾、椿山荘等)が記されており、特に親近感を持って読むことができた。また、「納屋を焼く」や「踊る小人」は率直にどのようにそのような世界観を着想する/提示することができるのか...と感じさせられた。久々に著者の初期作品の文体に触れ、なんとも言えない読後感を体験。以下の通り、印象に残ったフレーズはありつつも、やはり自分は著者の長編作品を好むのだと再認識した。

    特に印象に残った箇所は以下
    ・しかし僕の友だちが死んでしまったあの夜を境として、僕にはもうそのように単純に死を捉えることはできなくなった。死は生の対極存在ではない。死は既に僕の中にあるのだ。そ

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    2025年05月26日
  • 村上朝日堂超短篇小説 夜のくもざる(新潮文庫)

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    2部構成のエッセイ。パートⅠは、J・プレスの、パートⅡはパーカー万年筆の雑誌広告のために書かれたもの、ということだ。本書の「あとがき」の日付は、1995年の4月のこととなっているので、今から30年前に最初に発行された本であることが分かる。
    J・プレスは、アイビースタイルの洋服屋さん。ブルックス・ブラザーズとともに、アイビーを代表するブランドだった(私はファッションに知見があるわけではないので、私のファッションに関する乏しい知識によれば、という前提)。ファッションにさほど興味のなかった私ですら、J・プレスとブルックス・ブラザーズのスーツやブレザーを(数は少ないけれども)持っていた。
    というような

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    2025年05月24日
  • 翻訳夜話

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    本作は、作家でありながら、翻訳にも精力的に取り組む村上春樹氏と、東大で長年教鞭をとり現在は名誉教授教授の柴田元幸氏の対談集。
    対談は、一つは東大の生徒を前にしたもの。もう一つは翻訳会社のフォーラムにて。

    更に、同じ文章を村上氏と柴田氏が翻訳したもの2篇、その原文、またこれらを踏まえて他の(当時の)若手翻訳家たちとの座談会を行った様子も、併せて収録されています。

    なお本作は2000年の出版。もう25年も前の話なのですね。

    ・・・
    翻訳の世界。憧れがあります。カッコいいなあって。

    でもgoogleで「翻訳 デビュー どうやって」とか「翻訳 英語 収入」とかで見てみると、余りいい話は出てきま

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    2025年05月22日
  • 1973年のピンボール

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    引き続き、僕には評価が難しい作品だった。
    別れ、喪失の物語。相変わらず主人公の心情が綺麗に、丁寧に表現されている。

    まったく嫌いじゃないけど、ちょっと登場人物みんなが達観しすぎていて、本当に20代の話?ってなったのもあるし、いまいち個性が分かれてないのではという気持ちにもなったり。

    こういう文体が特徴なら、村上春樹の作品を続けて読むのはよくないかもしれない。

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    2025年05月20日
  • レキシントンの幽霊

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    読みやすいのに、少し考えさせられる話の詰め合わせ。
    短編集は好みでないけど、村上春樹なら読めるなぁ。
    特に好きな話はなかったけど。

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    2025年05月20日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(下)―(新潮文庫)

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    友人に、村上春樹はモテない男の願望ぽいと言われた。
    なんかわかる気もする
    魅力的な女性の細かい表現は好きだな

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    2025年05月17日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉前編―(新潮文庫)

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    牛河視点の物語が交差してくる展開は意外だった。最終巻で革新的なところにまで繋がってくる人物なのだろうか。。?

    青豆が妊娠していることがわかった所からもうなんでも好きにやってくれ感~が、、笑

    これは村上春樹にとっての世界を巻き込んだ壮大すぎる純愛物語なんですかね。

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    2025年05月16日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉後編―(新潮文庫)

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    この巻から専門用語が急に増えてきた。ちょっと整理して読まなくてはならないぞ、、

    銃が物語に出てきたらどこかで発砲されなくてはならない だったか、の言葉好き。頭に残る。

    物語も佳境に入ってきてどんどん村上ワールドの混沌とした現実と幻想の境界が曖昧になるような感覚が味わえて、これこれ~となった。

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    2025年05月13日
  • アフターダーク

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    なるほどな。って思ったセリフ(コオロギ)

    p.250-251
    「人間ゆうのは、記憶を燃料にして生きていくものなんやないかな」

    「大事なことやらしょうもないことやら、いろんな記憶を時に応じてぼちぼちと引き出していけるから、こんな悪夢みたいな生活を続けていも、それなりに生き続けていけるんよ」

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    2025年05月11日
  • カンガルー日和

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    久しぶりの村上作品。
    少し気だるい晴れた朝に陽だまりの中で頭カラッポのまま読みたい作品たち。
    少し異世界に迷い込んだかの感覚が心地よいから不思議だ。

    印象に残ったのは
    4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて
    バート・バカラックはお好き?
    かいつぶり

    村上春樹には少し中毒性がある。

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    2025年05月11日
  • 東京するめクラブ 地球のはぐれ方

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    「ちょっと変なところに行って、ちょっと変なものを見てまわろうじゃないか」というコンセプトで書かれた、(一応)旅行記。「ちょっと変なところ」として選ばれたのは、名古屋・熱海・ハワイ・江の島・サハリン・清里というラインアップ。なかなかの顔ぶれであり、かつ、書き手が村上春樹を含んでいるということで期待したが(実際、村上春樹がいくつか書いている旅行記は面白いと思う)、思っていたほど、面白くはなかった。
    それは、「ちょっと変なところ」の面白さを伝えることが、かなり難しいことによると思う。例えば清里は、かつては、若い女性が大挙して押しかけた高原の観光地、ペンションなど、オシャレな場所として人気を博していた

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    2025年05月09日
  • 猫を棄てる 父親について語るとき

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    どんな人間も、平凡な親から生まれてきた、平凡な人間である。幼少時代にその親によって育てられたのならば、思いをどんな形でありながらも、受け継いでしまう。それがいいことであれ、悪いことであれ。

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    2025年05月09日
  • ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)

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    断絶された3巻目
     最終巻の雰囲気は、それまでの1巻2巻と持続してゐた空気をやぶって、完全に別物になってゐる。

     笠原メイの手紙が、リアリティを失って実在しえないが、魔性の女子高生として描かれる。
     赤坂ナツメグ、赤坂シナモン、そして牛河の初登場。

     夢での結実が現実に結びつくさまは、ファンタジーであり、なにか切実であり、そしてハッピーエンドでもあり、バッドエンドでもある。
     しかし、それでいいのだ。とおれは思ふ。

     同時に、福田和也や石田衣良、沼野充義が最高傑作だと評してゐたが、おれにはわからない。
     これがほんとうに日本の病理を描いた総合小説なのだらうか? おれの目には、ただ何をしで

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    2025年06月07日
  • 東京奇譚集(新潮文庫)

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    ネタバレ

    村上春樹の東京奇譚集を読んだ。
    読む前のイメージとしては、奇妙な話が読めるのかなと思っていた。
    実際に読んでみると、奇妙な話というよりは、運命の不思議さについて語る話かと思ったが、最後の話は奇譚らしかった。
    短い分量ながら、心にささるような話が多かったのは流石だと思った。
    全体の評価としては、軽く読める割に、心を動かすコスパの良い本だと思う。

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    2025年05月06日
  • 東京奇譚集(新潮文庫)

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    ネタバレ

    筆者の周りで起きた『世にも奇妙な物語』をまとめた5編からなる短編集

    それぞれのエピソードの主人公に対して奇妙な出来事が(偶然)起こり、人生が動き出す、という話。

    全体を通して「ありのままの自分を受け入れる」重要性を説いている話だと感じた。


    (以下ネタバレを含む)
    最も印象的だったのは最後の短編「品川猿」(タイトルだけで面白い)のラストシーン。
    自分の人生に対してどこか一歩引いた目で冷めた感じで俯瞰しているような主人公なのだが、最後にはこれまでの人生を全て受け入れる事を決意し新たな人生を歩み始める。
    自分のコンプレックスや辛い過去と向き合うことで人生が必ずしも好転するとは限らない。それで

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    2025年05月06日
  • 雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行―

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    雨天炎天のトルコ編、チャイと兵隊と羊ー21日間トルコ一周ーを読んだ。
    トルコ人はヨーロッパ人でなく、アジア人だという箇所になるほどとなった。
    来月イスタンブールに行くので自分ではどう感じるかな?イスタンブールはヨーロッパに近いからそうは感じないかも知れないけれど。人懐っこくて、親切(私たちでいう親切ではないかも)なトルコ人と会うのは楽しみだな。

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    2025年05月04日
  • 職業としての小説家(新潮文庫)

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    こういう風に書いてはるんやなぁ、っていうのがわかりやすかった。
    しかし、世の中変な風に捉える人がいるんだね

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    2025年05月04日
  • 象工場のハッピーエンド(新潮文庫)

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    安西水丸のイラストは好きだけれども、本書の中で好きな村上春樹の文章は少なかった。好きだったのは、「ジョン・アプダイクを読むための最良の場所」「マイ・ネーム・イズ・アーチャー」の2つくらい。
    前者は、村上春樹が(とは限らないけれども)郷里から大学入学のために東京に出て来た際、郷里から東京のアパート宛に送った荷物がまだ届いておらず、何もない部屋で、煙草を吸いながらジョン・アプダイクを読み、それは悪い経験ではなかった、と回想する話。悪い経験ではなかったと感じた理由を説明することは難しいだろうけれども、確かにそれは悪くないよね、と思わせるのは作家としての力量なのかな。
    後者は、ミステリー作家のロス・マ

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    2025年05月04日
  • 東京奇譚集(新潮文庫)

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    初めての村上春樹。あっと驚くような特別な設定ではないものの、隣で実はさ〜と話始めるかのような温度感。の割には飽きずに読めて面白い。

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    2025年05月03日
  • カンガルー日和

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    憧れの人が村上春樹ファンなので、魅力を私も見出したいという邪な動機でした。

    不思議な世界観と、感性で、寝る前に読むと夢にその情景が出てくるような。

    「君は僕にとって100%の女の子だよ」
    って言われてみたいな〜〜

    不思議で、これが村上春樹かぁと思いつつ、
    まだまだ魅力には気づけなかった。精進します

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    2025年04月29日