村上春樹のレビュー一覧
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下巻は
世界の終わり
冬を迎え《僕》の影の命も残り僅かなことを悟った門番はやっと影と会うことを許してくれた。《僕》は影に会いに行くと、何と弱りきったのは影の演技だった。だがもう数日も持たないと影はわかっており、すぐにここから逃げ出す、と《僕》に告げる。
ハードボイルド・ワンダーランド
博士の娘と共にやみくろが住む洞窟を抜けた《僕》は、やっと博士を見つけ出す。
そこで博士から《僕》の頭の中に秘密の回路が埋め込まれている、ということを知る。《僕》に残された時間は残り僅かであることも。
と、物語の真実が描かれる。
今回20年近くぶりに読んで、最後までノリきれない感じがあった。
昔読んだときは -
Posted by ブクログ
1985年に出た村上春樹の長編4作目。
15年か20年ぶりくらいに読んだ気が。前回読んだ時はもっと面白かった気がしたのだが……。
とは言え、この時期の村上春樹作品が一番、世間が思い浮かべる村上春樹っぽいスタイルで書かれている気がして、村上春樹読んでるという感覚を受けた笑
物語はタイトル通りに世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランドという2つの世界が交互に語られていく。
世界の終わりの《僕》は記憶を失っている。壁に囲まれた小さな町で、自分の影を切り離されて暮らすことになる。《僕》は夢読みの仕事をしながら、切り離された影に頼まれて逃げるために必要な町の地図を作ることになる。
ハードボイルド -
Posted by ブクログ
30年ぶりの再読。
自分の生年が表題に入っているので、何となく特別感があったものの、あらすじはまったく覚えてなかった。実際、すじと言えるほどのすじはないのかもしれない。
「僕」の話と「鼠」の話が交互に続く。
読んでいる途中、「鼠」の彼女と、「僕」が学生時代に電話をよく取り継いだ2階の女性が同一人物なのか? 同時並行と見せつつ、実は鼠の話は数年ズレているのか? とミステリー読み的な穿った見方をしてしまったが、村上春樹さんはもちろんミステリー作家ではなく、伏線回収もしないので、ただの気のせいだった。僕と鼠は同じ「ジェイ」のバーに通っていて、お互い面識もあるようだし。
ピンボールが何かのメタフ -
Posted by ブクログ
初めての村上春樹作品。
まずは一冊と思ってこの作品を選んだが、上を読み終えるのに結構時間がかかった。難しい。
2つの軸(世界の終り/ハードボイルド)が交互に章になっているのが、最初はよく分からず混乱した。第2章を読んだ時にいきなり世界線が変わって、これは短編小説だったのか…?いやでも1章の内容は流石に完結してないよな…と勘違いしてしまった。
大分読んでから、この2つの世界がどう交わっていくのかが気になって読み進めることができた。
正直に言うと、村上春樹の作品じゃなかったら頑張れなかったと思う。最後まで読んだら面白さが分かるかも、まずは1作読み切ろうという気持ちで読んだ。次回、下巻を読み -
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読破!
この本のテーマは生きる意味だと感じた。
色々あって主人公の世界は翌日の正午に終わることになる。そう悟った後の過ごし方がとても良かった。
世界が終わるって分かったら、逆にやる事がなくなる。人間は今日の時間を明日のために使う事が多いからだ。でも、明日が無いなら今日のための事だけに今日の時間を費やせる。純粋に今のためだけに今の時間を使える。普段明日のために今日の時間を使う事が多い。明日のために今日のリソースの節約もする。
純粋に今日だけのために今日を生きる日がたまにはあってもいいと思った。1年で1回くらいはそんな日を持ちたい。
主人公は牡蠣を食べてビールを飲んでたけど自分はカレーを食 -
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Page Turnesで三宅香帆さんが紹介していた本書。村上春樹としては数少ない「女性が主人公」の小説で、今再読するとフェミニズム小説であったことに気づくと。
今の時代に初めて読む私にとっては、村上春樹のフェミニズムとしてすんなり入ってくるけど、これを1993年に書いたと思うと、その視点の鋭さに驚かされる。
特にラストの「眠り」。歯科医の夫にかわいい子ども、幸せを絵に描いたような家庭の妻が心の闇に堕ちていく。イメージ的には、フワフワしはじめてグニャグニャになって最後飲み込まれるみたいな。村上春樹調の美しい文体が故に、ホラーのような恐ろしさを感じる。
全体的にどう理解すれば良いかわからない -
Posted by ブクログ
村上春樹の旅行記。色んなとこに行く。
①イースト・ハンプトン(アメリカ)
②からす島(無人島・山口県)
③メキシコ
④香川県
⑤ノモンハン村(モンゴル)
⑥アメリカ横断
⑦兵庫県神戸市
戦争や震災、麻薬カルテルなどシリアスな面もあったがどこに行っても冷たいビールは美味しそうだった。あとうどん。
旅先では、目でしっかり色んなものを見て、頭の中に情景や雰囲気や匂いや音なんかを、ありありと刻み込むことに意識を集中し、とにかくそこにある現実に自分を没入させることがいちばん大事。
いちいち写真を見なきゃ姿かたちが思い出せないようなことって、そもそも面白い生きた文章にはならない、良い考え方。 -
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【2026年9冊目】
クロニクルは終わりに向かって走り始めた。これはぼくの、あるいは声を失った少年の、はたまた一人の獣医師の、もしくはやり遂げられなかった中尉、または手紙を書き続ける少女の記録だ。妻を取り戻すため、痣を抱えたぼくが目指す終着点とは――ねじまき鳥クロニクル第三部完結編。
また、ナチュラルに井戸に入り込むやんって思ったんですけど、井戸って、イド、つまり「無意識の領域で本能的な欲求や衝動を司る部分」とかけてるんでしょうね、これは気づかない私が鈍かったです。とはいえ、あまりにもナチュラルに井戸の底で座り込むものだから、この先の人生で井戸の底で過ごすのが趣味の人に巡り合っても、「村上春 -